横山秀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
横山秀夫の警察小説はどれも面白い。はずれがなく楽しい。この作品は同一の警察署の話で、それぞれの短編で主人公が違っています。そういう点では、警察のさまざまな管理部門を主人公にした「陰の季節」とつくりは似ています。
ただ、「陰の季節」では、1つの話の主人公が別の話では脇役で登場したりして、それぞれの短編が微妙にシンクロしていましたが、この本では、場所は同一でも登場事物の接点はなかったみたいです。
うまいと思わせる作品ばかりで、さすがです。ただ、登場人物がどれも陰があるように思えてしまうのは、そのように意識された作品集だったのかもしれません。特に「顔」を読んだ後だからかな。
短編は以下の7編
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Posted by ブクログ
ネタバレ訳あって御巣鷹山に登り、520個の墓標を目にした。被害者の遺書や遺族の言葉を目にした。衝撃だった。自分が生まれる前の事故で何も知らなかった。日航機墜落事故についてもっと知るべきだと思った。
兵隊からしたらどうでもいい派閥争いとか、それぞれの部署のぶつかり合いとか、職場の葛藤がリアルでどのような結末を迎えるのか気になって読み進めた。佐山、神沢、玉置の記事が報われないのが悔しくて辛い。整備された登山道でも登るのは大変だったのに、神沢は毎日登り続けていた。墜落当日の現場を目撃し、最後まで日航機墜落事故を追い続けた神沢をもっと知りたいと思った。主人公である悠木の葛藤は理解出来なくはないが、最後は新聞 -
Posted by ブクログ
ネタバレ横山秀夫作品は外れが少ないので、楽しみにと長らく積読扱いだったもの。
本作は犯人探し主体のミステリーではなく(上巻を読む限り)、警察組織内部の権力争いを軸に、関係する記者クラブや遺族、自身の家族問題など組織と個人の相克をあぶり出したヒューマンミステリー、というよりむしろ純文学ミステリーに近い。
県警広報官の三上が、家族を守るための警察組織内での生き残りと警官として残されたなけなしの正義を貫こうとする苦悩との板挟みになりながら、物語(上巻)は進んでゆく。
特に、32章は鳥肌もの。筆者の破綻のない展開、圧倒的な筆力と構想力が堪能できる。感情移入できる登場人物たちのリアリティこそが本作を純文学ミステ -
Posted by ブクログ
ネタバレ多くの登場人物や、様々な事件・要素があったと思うけれど、どれも中途半端というか、あまり深掘りされないまま終わってしまった印象だった。
刑事部vs警務部の対立があるのはわかるけれど、三上の被害妄想じゃない? と思う部分も多く。そんなに邪推して生きてたら疲れそうだな、と。当たらずとも遠からずな部分はあるんだろうけど、警察ってそんなに身内の権力闘争ばかりやってられるほど暇なのか?
陰謀論は呑み込みやすいけれど、実際は陰謀や策略以外の偶発的な事情やタイミングも大きかったりするし。
三上が広報官として覚醒するあたりから読みやすくなるけれど、誘拐事件をリアルタイムでマスコミに情報を流すことは本当に必要なの -
Posted by ブクログ
双子の弟が身体に同居している泥棒が主人公。
警察やマスコミなんかを題材にした息詰まる感の小説ばかり読んでたので、一風変わった印象があったんだけど、読み始めるとやっぱり屈折した心理描写で横山節は健在でした。
この祥伝社文庫のシリーズを見ると、なんとか殺人事件とかってのがたくさんあるので、昔は僕の知ってるような作風とは違ったものを書いてたのかな。
それも今後読んでみたいな。
双子の弟が犯した罪に罪悪感を抱いて、自らが幸せになることを拒絶する主人公が、コソ泥を重ねながら事件に巻き込まれ、兄弟の真実に迫っていくんだけど、結局最後は涙浮かべちゃうんだよな。