【感想・ネタバレ】64(ロクヨン)(下)のレビュー

あらすじ

警察職員二十六万人、それぞれに持ち場がある。刑事など一握り。大半は光の当たらない縁の下の仕事。神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある。

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もう圧巻

紀伊国屋書店のキノベスにランクインされていて何の気なしに読んでみた
ページをめくったその瞬間からもう、三上の世界にぐーっとのめり込んでしまった。続きが読みたくて、日常生活もままならないほど!電子書籍は布団被っても読めちゃうから危ない。
読み始めたら最後。全部全部完璧なる展開。人間って。警察って。親って。上司って。部下って。夫婦って。
久々のアドレナリン全開作品でした!

1
2015年02月28日

Posted by ブクログ

三上の軸がこれまでブレてたからこそ腹括ってからが面白くて読むのが止まらなかった!!
「たまたまが一生になる」はサラリーマンとして胸に刻んでおきたい言葉

0
2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みごたえがあった。読みづらさは無く、夢中で読み進めてしまった。

警察組織内の対立構造、警務部対刑事部、キャリア対ノンキャリ、中央対地方、そして警察広報対事件報道。そんな対立構造に焦れる広報官三上。
いや〜、そこに上手く64を絡めて楽しく読めた。
しかもついに刑事部が暴発?と思わせてからの誘拐事件。本当に事件はあるの?と思わされたり、刑事部に同情しそうになったり。

そして雨宮さんの執念…

無言電話は何かあるとはおもったが、まさかそう来るとは…。

ミステリー小説として読みたい人には、警察組織部分は無駄に長いとか思ったりするのかな。

自分は主軸が64と新たな誘拐、警察組織、2本あっても楽しく読めたな。d県警シリーズを順に読み進めたからか、単にそんな組織を扱う作品も好きだからか。

64について、長官視察について、県警内の対立について、マスコミについて、それぞれの家族について、その他にもいっぱい種まきがなされた上巻。それをしっかりと育てて収穫した下巻。
上下巻たっぷり楽しみました、

0
2025年09月16日

Posted by ブクログ

後半にかけての疾走感が半端ない
警察組織の中でも地味な広報
小説として取り上げられないし取り上げにくい
この地味な広報をよくぞここまでエンタメとして昇華させたものだと思う
あの一瞬ともいえる昭和64年
誘拐事件、報道協定、記者クラブ、失態と隠蔽
お飾りのキャリア、警察内部の確執、刑事至上主義

リアル感がすごい!
実際の警察官達が横山作品を愛読するのも納得です

この凄まじい臨場感に自分も現場にいるような錯覚を起こして読み終えた時は疲労困憊ε-(´∀`; )

無言電話と血豆の爪には涙が出ました(/ _ ; )

さてこのD県警シリーズ再読してみようか!!



0
2025年06月25日

Posted by ブクログ

64とは、たった7日間の昭和64年に発生した「翔子ちゃん誘拐殺人事件」を指す刑事部内での符丁だった。

0
2025年02月09日

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色んなものを想いをまとめ上げる。追いかけていくような、進ませるような感情を揺さぶるような筆圧でした。

0
2025年01月18日

Posted by ブクログ

ロクヨンの真相、記者クラブとの対立、娘の失踪の結末を読み終え、清々しさを感じています。


記者クラブとの対立では、まさか熱い気持ちさせられるとは思っていなかったので、虚をつかれ、気付けば感動している自分がいました。
疑心からは、疑心しか生まない。誠実さ、信頼の大切さを痛感しました。

14年前に起き風化されつつあったロクヨン。あるかわからないゴールを目指し、人知れず闘い続けるロクヨンの関係者たちの執念を感じました。


登場人物が多過ぎで、誰が誰かわからなくなってしまったり、それに加えて、階級や部署も絡んでくるので、完全理解はできませんでした。それでも圧倒的な面白さがありました。さすがミステリー二冠を獲得した作品。

0
2024年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2015年(発出2012年) 429ページ

 昭和64年の1週間という短い間に起きた未解決事件ー64ロクヨン。雨宮翔子ちゃんを誘拐、殺害した犯人は一体誰なのか? 時効まで1年間。そして、14年前の64ロクヨンを模倣した女子高生誘拐事件が発生。いよいよ核心に迫る下巻です。

 物語冒頭から重苦しい展開のお話でした。上巻は、広報官として組織の板挟みとなる三上の苦労、心の葛藤がこれでもかと描かれています。そして家庭では、一人娘のあゆみが家出して行方不明に。あゆみは醜形恐怖症となり父親似の顔を憎んでいる。そして美人の母親・美那子をも憎み、引きこもりとなっていたが、父親とぶつかったことをきっかけに家を飛び出してしまうのです。
 前半ではどっちつかずという感じの三上にモヤモヤしますが、後半では三上がどこか吹っ切れます。そして怒涛のスピード展開へ。
 行方不明のあゆみが何らかの形で事件に関わってくるのかと思っていたのですが、結局あゆみは行方不明のまま。ここらへんもモヤモヤ感は残りますが、リアリティが感じられる迫力ある警察小説でした。
 
 

0
2024年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終えた感はあるがすっきり感は無い。
結局事件は被害者家族の執念が無ければ棚上げのママだし、
娘は生きているかどうかも不明のママだし・・
それでも★5個

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2024年08月26日

Posted by ブクログ

読んだ本 64ロクヨン 下 横山秀夫 20240216

 去年読んだ本で一番面白かったって思ったのが横山秀夫の「ノースライト」だっだんだけど、今年ひょっとしたらこれかもって感じです。
 とにかく警察組織の中でいろんな軋轢に身をすり減らしていく主人公の姿を追うのが息苦しく、上巻から下巻の真ん中までは窒息しそうになりながらも止まらない。真ん中でようやく警察小説らしく事件が起きるんだけど、むしろ事件が起きた方が軽くなる感じ。そしてラストに近づけば近づくほど読み飛ばしていたことがこういうことだったのかって追いかけてくる。
 ラスト、何もかもが解決しないのに、消化して前に進んで行くしかないと自覚していく姿が清々しかったな。重々しかった分。
 映画も観てみようかなってキャスト見たら、容姿の悪い主人公が佐藤浩市、父親似の顔に絶望して自閉症になった上に家出した娘が芳根京子。って、なんじゃそりゃ。読む前に知ってたらここまでのめりこめなかったかも。

0
2024年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Audibleにて

胸が熱くなる場面がいくつもあった。
つくづく、自分は横山秀夫さんの文体が好きなんだと思う。
表現が本当にかっこいい。
記者クラブとのやりとりの場面は、きっと自身の体験に基づく部分も多いのでしょうね!

素晴らしい作品をありがとうございます。

Audibleのナレーターの方も素晴らしかった!

0
2023年12月15日

Posted by ブクログ

娘の失踪。
10年前に起きた少女誘拐の未解決事件。
自らの所属する県警における刑事部vs警務部の覇権争い。
県警と中央警察との覇権争い。
様々な要素が絡み合い、当事者の誰ひとり真実を話してはくれない中で、県警広報官の葛藤と奮闘が描かれる。

面白い。
特に後半、真実が見え始めてからの加速度的な盛り上がりは、かなり楽しめた。

しかし。
(父親である私としては)娘の失踪が全く片付いていないどころか、何のヒントすらないまま、手放しで「面白かったー!」とは思えないのも真実である。もちろん、わざとそういうエンディングにしたことは理解するものの、である。

三上が指揮車に乗込んだ後、松岡の含みのある言葉や態度から、私は『まさか、三上の娘が、この誘拐事件に、そしてロクヨンに巻き込まれているのか?そして、同じ刑事として松岡は、三上にそのことを隠して捜査をしていたのか?刑事部は、三上を敵ではなくむしろ仲間だと思っているから、三上と三上の家族のために、情報を隠していたのか!?』と予想して、ひとり身震いしたのだが、全然そんなことはなかったのであった。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

緩急のついたストーリー展開、追跡シーンの高揚感・臨場感で先へ先へと読み進めてしまった。

登場人物が結構多いので、しばしばどんな人だったか読み返すことになってしまったが、多くの人物がストーリー上欠かせない役割を持っているので読み飛ばせない。

おなか一杯です。ご馳走様でした。

0
2025年08月07日

Posted by ブクログ

究極の警察小説という紹介文なのです
けれど、警察広報官という立場からの珍しい警察小説かと思います
主なストーリーは現実にあった誘拐事件を着想としています
事件そのものへの捜査以上に
刑事部警務部との軋轢
記者クラブとの対立
が濃厚に描かれています
周囲に警察関係者が居ませんので本当はどうなんだろうか?とは思いました
こんなに対立していたらなかなか職務を全うできませんよね
記者クラブとの交渉の場面等は映像を観ていたから読み取れるのかもしれません

無言電話の真実しかり
「64」をなぞるかのような新たな誘拐事件の展開
わかっていても緊迫感に息が詰まるような感覚でした
久しぶりの64満喫致しました

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2025年05月29日

Posted by ブクログ

壮絶なドラマでした。
警察内部の紛争や記者クラブとの軋轢に対峙する描写は凄かったです。
主人公が、記者に対して真摯に向き合う姿に感動しました。

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2025年01月29日

Posted by ブクログ

面白さよりも不快さが消化しきれなかったことに強い印象を受けた。それに加えて、三上と二渡の関係にドラマがなくてがっくりした。
物語自体は読み進めやすいが2回は読まない。

0
2025年01月24日

Posted by ブクログ

元刑事の広報官視点で描かれる警察小説

以下、公式のあらすじ
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元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと交通事故の匿名問題で揉める中、昭和64年に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件(ロクヨン)への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族から長官の慰問を拒絶され、その理由を探ろうとする三上だが、刑事部から猛反発をくらう。長官視察をボイコットするという記者クラブ、刑事部と警務部の全面戦争、その狭間でD県警が抱える爆弾を突き止めた三上は、長官視察の本当の目的を知る。そして最大の危機に瀕するD県警をさらに揺るがす事件が??。かつてない驚愕、怒涛の展開、感涙の結末。組織と個人の相克を息つまる緊張感で描いた著者渾身の長編ミステリ。
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様々な対立・対比構造がある
記者クラブと県警の広報室
同じ出版社でも地方の記者クラブと本社
刑事部と警務部
本庁と県警
キャリアとノンキャリ
同じ剣道部だった同期の二渡と三上

三上のプライベートにしても
失踪した娘に対する妻と夫
美人の妻と人並みの娘
以前に連続でかかってきた無言電話と、他の家でもかかってきたという証言

そして、下巻で起こる新たな誘拐事件と64との対比

不明な点が多くて課題も山積しているのに、序盤はなかなか新たな情報が出てこなかったり、事態がかえって悪い方に行ったりと、読んでいて結構ダレていたけれども
最後まで読むとものすごい良かった印象

様々な情報が最後には繋がりをもって物語を成しているのが美しい


序盤は警察庁長官の来訪に向けて、64の被害者遺族宅の前でぶら下がりの会見を行う手配
だが、加害者の実名報道の問題で記者クラブとは一悶着あり
64の遺族からも断られる状況
また、二渡も何かの命を受けて動いている様子

今は報道官だが、自分は刑事部に戻りたい未練との葛藤
自らの職責への疑問
キャリアプランのある人は明日のための仕事をしがち
でも、本来は今の職務を全うする事に全力を尽くすべきなんだよな

三上のアイデンティティは刑事なのかどうか
刑事部からも警務部からも「元刑事」と揶揄される

本庁やキャリアに対して傲慢さを感じていながらも
終盤では県警の刑事も同じように他の部署を下に見ているような指摘を受けるところ

刑事部長はノンキャリが到達しうる県警のシンボル的存在
多分、そんな事情も刑事という特殊性に関係しているんだろうな

一市民からすれば、キャリアだろうがノンキャリだろうが、生活の安全を保証してくれる人なら誰がなってもいいと思うのだけれど
いくら優秀でも腰掛け的にそのポストに座る事への忌避感を抱く人はいるのだろうか?


64にまつわるあれこれ意外にも、三上の娘の失踪事件
警察官は全国で26万人もいるのか
一般市民dったら、娘が失踪しただけでこんな対応してもらえないよなー
失踪届と捜索願は違うものだし
何等かの事情で保護された人の候補として挙げられるか、身元不明の遺体が見つかった際に照会情報が行くくらいというイメージ
まぁ、作中でも警察が娘さんを探しているような描写はないけど、それでも警察官であるが故の特権にも思えてしまう

三上の家に連続で架かってきた無言電話
まぁ、娘からかもと思うのはまぁ順当
ただ、実際は別だったという推測ですけどね


作中で一番のハイライトとしては、交通事故で亡くなった被害者のおじいちゃんの来歴を、三上が記者クラブで読み上げるところかな
広報官としてのあるべき姿があれなのかもしれない
で、結局あの後にどんな報道をされたんだろ?

それにしても、我々は報道で何を知りたいのだろうな?
どんな事件が起こったかは知りたい
ただ、その被害者加害者の詳細、特に実名を知ったところで何か変わるだろうか?
実名でなければ裏取りができなくなるので、情報の信憑性が失われるかもしれないけど
どうせマスコミが調べるなり、個人でも特定班や地元の口コミで広まってしまうものだしなぁ
結局、実名報道かどうかだけでなく、その周囲の環境も変わらないと意味がないような気もする


何だかんだ言って、一番印象に残ったのが、松岡捜査一課長 かっこよすぎない?って事だな
終始一貫して仕事できる雰囲気がむんむんする

この人が刑事部長になるまでそのポストはノンキャリのものでっていたらいいのにと思う

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2025年01月24日

Posted by ブクログ

登場人物の多さから繰り返し読まなければ理解できない部分もあるが、もう一度読むぐらいなら別の作品に手を出したい。面白いとは感じた。

0
2025年01月08日

Posted by ブクログ

長かった…
文庫本開くのが億劫になるくらい、気が進まなかった。
しかし終盤は怒涛の展開であっという間でした。
途中までは64事件というよりは警察内の政治の話じゃんと思っていましたがしっかり64でした。

娘云々は無かった方がいい
二渡云々は無かった方がいい

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2024年08月04日

Posted by ブクログ

最初から最後まで張り詰めっぱなしで、緊張感がすごくありました。どう終わるのか、終われるのか、全然予測つかず、おもしろかったです。

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2024年04月10日

Posted by ブクログ

前編までで、かなり伏線が広がっていたので、どのような結末になるのか、ワクワクしながら読みました。いわゆる起承転結でいっても、起承承承・・ってくらい期待が乗っかってましたからね。
毎日、夜遅くまで寝不足になるくらい読み応えありました。面白かったです。

欲を言えば、前編から丁寧に書かれていて本筋と思っていた長官視察の件が、少し横に逸れたように感じた終わり方だったことや、個人的には三上の娘の結末もハッキリさせて欲しかったのですが、そこは全体のボリューム感からすれば、致し方なしといったところでしょうか。

また、三上が仕事に対するスタンスや考え方について、悩み、迷い、違う選択をすることもあり、作品として一貫した考え方があるわけではなく、人の揺れ動く感情を忠実に描いているんだというところも良いと思いました。
その分、話としてゴチャゴチャ分かりにくくなってしまった部分もあるとは思いますが、実際の人の心はそんな感じですし、リアルだと思います。

横山秀夫氏の小説は、警察の世界を嘘くさくなく、よりリアルに体験させてくれる、それが良さだと思っています。

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2024年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話の長さと登場人物の多さ、警察とマスコミのドロドロの関係の描写が重くて、前半は挫折しかけたが、終盤は怒涛の展開。
上巻から繋がってこれだけの長い話が、最後の数十ページですごい転がり方をした。
色々な父と娘が出てくる。
娘を思う父親の気持ちに泣いた。

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2023年11月16日

Posted by ブクログ

上下巻の感想です。
推理小説としてのストーリーはとても良くできてると思いましたが、やや中弛み感がありました。
あと、私には難しい言葉や表現が多く、ちょっと読みづらさもありました。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

警察小説として広報官という視点でここまでの熱量に持っていける凄さ。各キャラクターが成長し、頼もしくなっていくのにも胸が高鳴った。
過去と現在の事件がどう繋がっていくのか、実は上巻から丁寧にお膳立てが成されていることからこそ途方もない真相にも驚愕する。

マイナス点は、起こる事件の解決よりも会見を捌くというミッションが厄介過ぎて読み進めるのがしんどかったのと、完全に決着のつかない項目がちょっと多かったかなと。

0
2025年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3.9

クライマックスのまさかの展開は熱い。

ロクヨン事件の全貌と娘の行方が分からずじまいだったのが心残りでややマイナス。

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2025年03月17日

Posted by ブクログ

やっと事件が動き出し、最後は一気に読みました。

警察内部のゴタゴタやマスコミの対応、あゆみのこと、話が振り回されているかんじでついていくのが大変でした…
マスコミ対応の場面は、マスコミの正義感を振りかざす様子が不快でした。もっと歩み寄りの姿勢が欲しいです。実際はどうなんだろう?という思いでした。

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2013年(第10回)。2位。
ブンヤとのやりとりは閉口するのだが。まさかの展開。あー伏線あったなぁ。執念だなぁ。
読むの大変だったのだが、そういうわけで星3つ。

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2024年08月02日

Posted by ブクログ

あまりハマりませんでした。
展開に期待が高まったところで、結局は常識的な落とし所に落ち着くみたいな…

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

150ページまでのくだり……中だるんだかな……主人公(作家?)の言いたい事ばかりの一方通行感がちょっとしんどかった……。中盤も勢いが落ちストーリーも停滞したのもしんどかった。
赤間や石井も急に出てこなくなったりするから……四方八方に話が飛んだ感は少し感じたが、心理描写中心の事件展開をここまで読ませるのは流石だと……三上にこの先どんな人生が待っているのか、そんな事を感じさせる終わり方も好みだった。
殴り合った手で握手も出来る……この話はそんな関係性がたくさん出てきた。
最後の二渡……惚れたわ!

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

上下巻分。
上巻は終盤にようやく話が盛り上がってきた。
それまでが本当に長く感じて、途中で読むのを辞めようと思ったほど。
下巻は上巻でふわっとしていたロクヨンの影がはっきり見えてきて、ついに本筋に入ったかという感じ。
心理描写が多い分テンポが良いとは言えず、鬱屈とした重たい空気感も相まって話がとても長く感じられた。

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2023年12月23日

購入済み

この著者の作品はどれもおもしろく読んでいて、「64」はかなり期待していたのですが、主人公の三上が私とは相性がなかったようで、思っていたほど引き込まれずに終わりました。
松岡率いる後半の話の展開が急ピッチでスリリングなのがせめてよかったです。

#アツい #切ない #感動する

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2022年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

警察機関内の刑事部、刑務部の確執について三上の独白が下巻でもつづき辟易する。64事件に割かれるページ数がすくなくそれに比例して事件の印象もだんだん薄くなる。最後の最後に事件の全容が判明してもどこかスキッとしない。不細工な三上ときれいな奥さん、家出して行方しれずの娘っていう振りは必要だったのだろうか、無言電話とつなげたかったのは分かるが・・・枝葉を広げ過ぎて回収しきれていない。

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2025年11月09日

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