横山秀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
刑事ものを多く読んできたけど、ノビ師(忍び強盗)が主人公で、犯罪を犯しながら事件(?)を解決していくこれまた奇想天外な発想ですごくおもしろかった。耳の中に死んだ一卵性双生児の弟の魂が宿り、語り合いながら話が進んでいくのもファンタジックで、それなのに話の内容は人間臭い。まさにダークヒーローの誕生だ。
一人の女性を巡って逡巡しながらも、いろいろな職種の犯罪者とかかわりあいながら一つ一つのヤマを解決し、そして主人公を悩ませ道を外させた真実が最後に明かされたとき、これまでにすべてが腑に落ちてしまう。映画化された小説らしいけど、ノビ師の実写映像化は間抜けな図になってそうなので見なくてよかったと思う。
この前に読んだ本があまりにくだらなかったのでいい目直しになった。 -
Posted by ブクログ
警察側やなく、犯罪者側からの視点で描くミステリーになるんかな?
ちょっとオカルト風味のハードボイルド。
7つの短編集で、主人公のドロボウさんが、解決する。耳の中にいる弟と…
なんせ、ドロボウさんなんで、法律関係なく夜中に家入って、色々調べる。まぁ、探偵さんも同じ事するから、ミステリーとして違和感があまりなく面白い。
唯一、双子の弟の立ち位置が微妙やけど、それぞれ人格持ってて、記憶力は弟が担当。
クールな主人公真壁にも、唯一熱くなる事件で物語は終わるけど、その後、どうするんやろ?
このまま、
天眼孤独になる?
結ばれる?
出来れば、後者であって欲しいけど、それはそれで、一悶着(続編)ありそう!
それ(一悶着)を期待しよ! -
Posted by ブクログ
横山秀夫の短篇ミステリ作品集『真相』を読みました。
『ルパンの消息』に続き横山秀夫の作品です。
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犯人逮捕は事件の終わりではない。
そこから始まるもうひとつのドラマがある。
──息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。
人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。
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2003年(平成15年)に刊行された短篇集… 双葉社が発行する日本の月刊小説誌『小説推理』に掲載された以下の5篇が収録されています。
■真相
■18番ホール
■不眠
■花輪の海
■他人の家
■解説 吉野仁
事件を取り巻く人々の哀しみや懊悩が描かれ、心が抉られるような重苦しい作品ばかりですが… それでもページを捲る手を止めることができない、、、
松本清張の作品を連想させるような… そんな作品ばかりでした。
特に印象に残ったは、
10年前に息子を殺した犯人が逮捕されたことにより明らかになる息子の本当の姿… 真実を知ることとなった父親の苦悩を描いた『真相』、
村長選に出馬する男のどうしても当選しなければならない理由とは… 疑心暗鬼になり墓穴を掘ってしまう主人公の心理描写が秀逸で手に汗握る展開の『18番ホール』、
の2作品ですかね。
捨てる神があれば、拾う神もあり… 希望の感じられる展開から、暗転する結末が印象的な『他人の家』もインパクトがあったなー 人生甘くないですね、、、
愉しめる… と言うと語弊があるかもしれませんが、読み物としては面白かったです。