横山秀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ約30年かかって、今日やっと読み終わった。生存者の少女と同い年なのもあり、事故当日が我が家にとって節目の日だったのもあり。一報を聞いた時間から翌日ぐらいまでのことは、今でもかなりよく覚えている。
発刊翌年に読み初めて辛くなって、その後、育児や自分の人生にかまけて読まず。また数年ぶりに読み始めては挫折の繰り返し。あの事故現場の新聞写真や親が買って来たグラフ誌のページが蘇って来て辛くなって。でも昨年暮れから、今回こそ読み通そうと決めて果たしました。
最後、今読んでよかったと思った。主人公の年齢に近づき息子もいる現在が、読み通すのに最も適した時期だったと感慨深かった。人生経験を積んで来た今なら、 -
Posted by ブクログ
まず、主人公の心象や状況などにおける臨場感のある描写に、作家の筆力の高さを感じた。個人的にはこの本の一番好きな点が文章の巧みさである。読んでいて、おお、かっこいいなと思う文や、想像力を掻き立てられるような描写が幾つもある。読みやすいどころか、作者に憧れながら読んだ。
建築家という仕事に重きをおいた作品だが、家族、同僚、ライバルなどの人間関係、人物描写も魅力的に描かれていた。
ミステリー小説としては事件性が低く、物足りなさを感じるかもしれないが、それを上回るストーリー展開だった。
最後はまさに友情、努力…、の王道ストーリーなのも読後感が非常によく、誰にでも超オススメできる。
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Posted by ブクログ
娘の失踪。
10年前に起きた少女誘拐の未解決事件。
自らの所属する県警における刑事部vs警務部の覇権争い。
県警と中央警察との覇権争い。
様々な要素が絡み合い、当事者の誰ひとり真実を話してはくれない中で、県警広報官の葛藤と奮闘が描かれる。
面白い。
特に後半、真実が見え始めてからの加速度的な盛り上がりは、かなり楽しめた。
しかし。
(父親である私としては)娘の失踪が全く片付いていないどころか、何のヒントすらないまま、手放しで「面白かったー!」とは思えないのも真実である。もちろん、わざとそういうエンディングにしたことは理解するものの、である。
三上が指揮車に乗込んだ後、松岡の含みのある言葉 -
Posted by ブクログ
日航機墜落事故を巡って葛藤する新聞社の話。
単純に読みやすく面白かったです。とてつもない大事件対応の重責を担うことになり苦しんだりもがいたりという過程はサラリーマンの多くが実感する「つれぇよなあ」を劇的に描いていて、ここまででないものの共感を覚えます。
一方で、読み終わったもののあまり「新聞記者としての苦悩」と「山登り」の関係性に、あまり必然性を感じられないなと思いました。新聞のこと描くのに山登りはあまりいらず、山登りを描くにはボリューム少なすぎ、それとこれとのつながりもさほど必然性を感じないというか…慌てて読みすぎて作者の意図を汲めなかったのかもしれません。
ただそこを置いてもエンターテ -
Posted by ブクログ
キムタクドラマの原作!と思って購入したら、違った!内野聖陽の方でした。しかも、ドラマ観てなかった。しかも、この本、読んだことありました。チーン。
ビブリアというアプリで記録してて
「さすが!面白くて一気読み」と書いてた。
臨場ー終身検視官、倉石。カッコイイ!
横山秀夫さんの警察小説の中で、最高傑作。
昔、落合信彦さんが好きで、ハードボイルド小説にハマってた時期があった。
あ、落合陽一さんのお父様ね。
今の時代には使えない様な言葉や言い回しもあるんだけど、だからこそ痺れる。
フィクションだからこそ、味わえる男気。
こういう世界、好きなんだよなあ。
全8編のうち、最初の「赤い名刺」が一番好き