横山秀夫のレビュー一覧
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くやしい、泣かされた。
泣ける本特集とやらで見つけたのだが、同じ特集で薦められていた違う人の作品は、ぜんぜん泣けなかったのでそんなもんだろうと期待はしていませんでした。
でも最後の最後で、そんなことかよ、と突っ込みを入れたくなるネタばらしでしたが、泣けてしまいました。
人間嫌いの私ですら、「人間て捨てたものじゃないよな」という、希望を持たせる逸品。 -
購入済み
もう圧巻
紀伊国屋書店のキノベスにランクインされていて何の気なしに読んでみた
ページをめくったその瞬間からもう、三上の世界にぐーっとのめり込んでしまった。続きが読みたくて、日常生活もままならないほど!電子書籍は布団被っても読めちゃうから危ない。
読み始めたら最後。全部全部完璧なる展開。人間って。警察って。親って。上司って。部下って。夫婦って。
久々のアドレナリン全開作品でした! -
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最高です。
戦争もの、ということで二の足を踏んでいました。好きな作家なので、期待ハズレを覚悟の上でしたが、最高でした。日本が中国といつか戦争の道をたどるかもしれないと恐れる今日、小説とは思えないリアリティがありました。そして今回も人として、いかに生きるべきか、を教えられました。警察ものではありませんが、
最高です。 -
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この警察小説が凄い1位
さすが1位になるだけありました。短編集だけど全てが上手く絡んでいて、それぞれの事件・キャラに特徴がある。一編一編が短さを感じることなく、全てが丁度良い感じ。素晴らしい。
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Posted by ブクログ
2006年の『このミス』3位作品。
いや~、やっぱり横山秀夫さんの作品は面白いね~。
もう一気に読んじゃいました。
『クライマーズハイ』もそういえば一気に読んだよ。
で、読み終わった後の読後感が良かった。
なんかでっかい長編を一気に読み終えたこの感じが好き。
このね~、事件や被災の陰に見栄隠れする幹部たちの駆け引きや思惑、そしてその幹部たちの妻たちの嫉妬やエゴの何とも言えないドロドロしさ。すっごいね。
そういう背景に課長の失踪事件が絡んでくるんで、もうね、目が離せないの。
最後はね、ちょっと可哀想な事件の真相が分かって何ともやりきれなかった。
で、最後の県警幹部がどう持って行くかはちょっと有 -
Posted by ブクログ
娘の失踪。
10年前に起きた少女誘拐の未解決事件。
自らの所属する県警における刑事部vs警務部の覇権争い。
県警と中央警察との覇権争い。
様々な要素が絡み合い、当事者の誰ひとり真実を話してはくれない中で、県警広報官の葛藤と奮闘が描かれる。
面白い。
特に後半、真実が見え始めてからの加速度的な盛り上がりは、かなり楽しめた。
しかし。
(父親である私としては)娘の失踪が全く片付いていないどころか、何のヒントすらないまま、手放しで「面白かったー!」とは思えないのも真実である。もちろん、わざとそういうエンディングにしたことは理解するものの、である。
三上が指揮車に乗込んだ後、松岡の含みのある言葉