【感想・ネタバレ】震度0のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年11月04日

2017年51冊目。
これこそ横山秀夫とも言うべき作品。
最初は役職名と人物像を一致させるのに必死だったけど、それぞれの心理描写が丁寧でどんどん引き込まれ、あっという間に読破。
それにしても県警トップが揃いも揃ってこんなかぁ・・と冷静に考えるとどうしようもない屑だらけで嫌になった。
最後どうなったん...続きを読むだろう・・。
「見て見ぬふりをしない」を貫けたのか。

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Posted by ブクログ 2012年11月28日

2006年の『このミス』3位作品。
いや~、やっぱり横山秀夫さんの作品は面白いね~。
もう一気に読んじゃいました。
『クライマーズハイ』もそういえば一気に読んだよ。
で、読み終わった後の読後感が良かった。
なんかでっかい長編を一気に読み終えたこの感じが好き。

このね~、事件や被災の陰に見栄隠れする...続きを読む幹部たちの駆け引きや思惑、そしてその幹部たちの妻たちの嫉妬やエゴの何とも言えないドロドロしさ。すっごいね。
そういう背景に課長の失踪事件が絡んでくるんで、もうね、目が離せないの。
最後はね、ちょっと可哀想な事件の真相が分かって何ともやりきれなかった。
で、最後の県警幹部がどう持って行くかはちょっと有耶無耶になってるのが惜しい気がした。
でも面白かった~!!

私はやっぱりこういう本格的な長編が好きだな~。
また、横山さんの本読みたい。

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Posted by ブクログ 2012年11月03日

通常では1方向からのフセンだけど、この小説は多方向から多数のフセンがはられていて、それに乗っかって様々な人間心理が絶妙に描写されていた。
よくこんな複雑な小説が書けるなあ、とえらく関心してしまった!!

おもしろい!!!

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Posted by ブクログ 2012年01月02日

凄い。警察内部ってこんなんなの?!って思わず口にしてしまいました。細やかな人間関係の描写が見事でした。すらすら読んでしまい、終わりが惜しかったくらいです。

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Posted by ブクログ 2012年08月24日

推理小説と言うより、警察小説なので自分たちには縁遠い、キャリア組、ノンキャリア組の保身や出世欲、退職後の天下り先の事情まで…なかなか興味深かったです。
また、それぞれの奥様方が、それぞれに腹の探り合いをしているあたり、警察だけでなく民間会社の社宅の様相も見えてきたりして。
阪神大震災との対比は意味の...続きを読むあるものだと思います。
やはり、横山秀夫作品は好きです。

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Posted by ブクログ 2012年08月01日

阪神淡路の震災時にN県警で起きた警務部長の失踪事件。組織保身と自己保身を第一義として行動する警察幹部たち。遠くで起きている震災に対して無関心で、失踪した部長の安否をもないがしろにしている。堀川の真摯さのみに救われる。

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Posted by ブクログ 2012年08月02日

WOWOWでドラマを観たから内容は知っていたけれど、それでも面白かった! 登場人物が多くて結構混乱したが、ドラマの役者の顔を思い浮かべて乗り切った。主人公上川隆也や國村 隼、平山あやなんかは、すぐ思い出せたんだけど、倉本や間宮役の顔が思い出せない。間宮なんてどうしても塚地武雅の顔が浮かんじゃうし(笑...続きを読む)。もっかいドラマの録画観直そう。(2012-07-15L)

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Posted by ブクログ 2012年02月29日

横山作品の中では印象に残る作品であったと思う。
人間関係、警察内部での人物の相関関係等、非常によく書けているなと感じた。
読んでいて東野圭吾の「幻夜」に何となく感じが似ている気がした。
楽しめる作品であった。

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Posted by ブクログ 2012年01月25日

N県警の警務課長が失踪した。その真相を疑心暗鬼になりながらも追っていくN県警の6人の幹部の物語・・・。

面白かった!長編だけど飽きさせない展開はさすが横山秀夫。この人の警察小説はハズレが無い。本書でも6人の幹部の心理を非常にきめ細かく描き込んでいる。保身と縄張り意識等の描写も、読んでいて退屈させな...続きを読むい筆致。人が何人も死んだり大きな事件が有る訳ではないのに、一人の警務課長の失踪を軸に、ここまでストーリーを展開できるとは・・・。

個人的には、警務部長の若奥さんが「?」な存在だったけど、余裕の☆4個。

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Posted by ブクログ 2011年10月09日

警察内部のキャリラノンキャリの抗争。
警察情報に詳しくないとなかなか難しい小説

終わり方が自分は気に食わなかった。

映画もあるらしい

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Posted by ブクログ 2011年08月03日

結構すきでした。終わり方がちょっと気にくわないけど、途中まですごく気合いが入った感じがよかった。久しぶりに本を読んですごく楽しかった。なんかまともなことが書けなくて残念だけどそんな感じ。

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Posted by ブクログ 2011年06月13日

少しだけレビュ見て、タイトルとあまり関係ないと知って読んだが、本当に地震とは全く関係なかったw 似たような部署名がころころ入れ替わり、部署の役割と人物像が特定できるまでは難しいが、後半わかってくるとそれぞれの思惑と情報戦のやり取りは面白く読めた。警察だけでなく、一般の企業でも似たような大きな所で派閥...続きを読むとかあると似たような事になるんでしょうね。奥さん達が怖いです。

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Posted by ブクログ 2011年05月20日

おっさんたちかっこよすぎます。
ハラハラしてページをめくる手が止まりませんでした。
私的に、はずれのない貴重な作家さんです。

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Posted by ブクログ 2013年05月11日

【震度0】 横山秀夫さん

近畿地方で大地震が起きた。神戸は震度6と発表があった。

被害者の数はうなぎのぼりに増えていく。
関東のN県警も、いつ出動命令が出てもいいように応援体制を
整えなくてはならない。

そんな最中、人事を司る警務課の筆頭課長が突如失踪した。
人望の厚かった警務課長突然の失踪は...続きを読むN県警の幹部にとって
は大問題だった。

この事件が出世への失点と捉えるキャリアの部長。
退官後、天下りの青写真が消えると心配するノンキャリアの部長。

各々の幹部が地震の対応もそこそこに、すねの傷を隠しつつ、
腹を探り合い、駆け引きを繰り広げる。



お互いの保身と出世のために警務課長の失踪をひた隠しにする幹部たち。
自らの保持している情報を隠匿し、他者の情報を盗もうとする一種の権力闘争。
そこには警察官としての正義は無い。

読みやすい本でした。(^^)v

 

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Posted by ブクログ 2011年07月16日

面白かった。☆5にしようかとも思うがもっとすごいのに出会ったときのために取っておこう。誠実で他からの信頼も厚いひとりの警察幹部が阪神淡路大震災の朝失踪する。その失踪によって危うい均衡の上に成り立っていた県警警察幹部たちのバランスが崩れていく。徐々に明らかになる地震の被害と同じように誠実な人間のとった...続きを読む不可解な行動によってそれに係わる警察幹部たちとその妻たちの隠れた野心や欲望や思惑が明らかになっていく。これは「半落ち」のときと同じようにその失踪の謎を明かす物語とともに周りの人間たちの話なのだ。最初人物がすんなり把握できなくて、これってどんな人だったけ、どんな家族がいたんだっけと戸惑うのだが、だんだんそれが判ってくると警察内部だけではなく社宅の人間関係というか損のものが重要な位置を占めていることがわかりどんどん引き込まれる。そして圧巻は最後のオチに在る。ああこれはもしやと推理していた人も多いかもしれないが、その失踪の謎が解けたとき警察幹部たちが選んだ道。それぞれがそれぞれに思い十字架を背負い込んでしまった。最後に堀川が電話したとき本部長が電話で話していたのは誰だろう。誰からかけたのだろう。そうこの物語の鍵は電話だ。電話が重要な効果を上げている。特に警電が。みんなにオススメしたい本です。2006・8・5

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Posted by ブクログ 2020年08月22日

横山秀夫の作品で泣きたくて、この本を手にした。しかし、「64」での号泣を再現することはできなかった。残念。

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Posted by ブクログ 2014年03月09日

阪神淡路大震災の当日、被災地から700kmはなれたとある県警で警務課長が消えた。
腐りかかった上層部に、読んでてゲンナリします。この惨事も、同僚の危機も、響かないんかい?
ストーリーは腹立つが、横山さんなので、面白く読ませます。

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Posted by ブクログ 2013年06月23日

一人の警察幹部が失踪し、その周りで起こる様々なやり取り。

横山ファンとしては少し物足りなさを感じました。
けれど、相変わらずこの人は心の闇を描くのが上手。

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Posted by ブクログ 2013年01月23日

警察内部のドロドロした権力争いを描いた小説。

一人の失踪が、ここまで沢山の人の心を複雑化させてしまうのか・・・。
奥深いかけひきが沢山繰り広げられます。



阪神淡路大震災の起きた日に、遠く離れたN県警で起きた失踪事件。
最後まで読んでいけば、
なぜ「震度0」なのか、理由がわかりま...続きを読むす。


「半落ち」ですっかりハマってしまった著者。
なかなかスリルがあって面白かったのだけど、
最後は、もうちょっと畳み掛けてほしかったです。

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Posted by ブクログ 2012年12月07日

阪神大震災のときに起こった関東での警察小説。
最初はどのように阪神大震災と関係するのかわからなかった。途中である程度わかってきたけど、納得感はあまりなかったかな。
警察小説としては、普通の面白さだっけど、事件を追い続けるストーリーのほうが好きだな。
今回は不祥事関連の話が多かったと思う。

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Posted by ブクログ 2012年11月01日

〈内容〉阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思惑が錯綜する。ホス...続きを読むテス殺し、交通違反のもみ消し、四年前の選挙違反事件なども絡まり、解決の糸口がなかなか掴めない……。

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Posted by ブクログ 2012年08月27日

阪神淡路大震災が起きた日、そこから600km以上離れた
N県警察本部では警務課長・不破が姿を消してしまっていた。
不破は一体どこへ消えたのか?警察幹部達の保身や
見栄・派閥など思惑が錯綜する中、事件の核心に迫っていく。

6人の主要幹部とその奥様達。と登場人物は少なくないですが
それぞれの人物描写が...続きを読むしっかりしているので、それほど
混乱することなく、とにかく先が気になって一気に読めました。

ラストは拍子抜け感はあるものの、その分実際に起きた震災を
話に絡ませた意図が分かった気がします。
悲しくなるよ、ほんとに(でも最後はちょっと救いが見える)
男も女も人間臭いにも程がある。
実際の警察はここまで腐ってないよね・・・・と思ってるよ!

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Posted by ブクログ 2012年08月16日

これまた警察小説。オチはこう来たかー!という感じで、最後まで人間の汚いところやキャリア官僚とソウでない人たちとの戦い的なところも中心に触れられていて一気に読み通せてしまう。一番気持ち悪いのは家では無口だけど電話しまくってるあの部長だな。ちょっとあのあたりの人物相関が少しわかりにくかったり強引な感じは...続きを読む否めないけど、地方の警察官ってあのくらい狭い世界で生きているってことなのかなぁ…と思うとそれはそれで納得かもしれない。

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Posted by ブクログ 2012年07月31日

警察内部の小説といった感じで、なかなか面白かった。
かなり丁寧に登場人物それぞれを描いており、嫌いではない小説だが、
却って、どの人にも感情移入しにくくなってしまったのが残念。
阪神淡路大震災と時期を同じくして起きた事件、という設定だが
関連付ける必要はあるのかな?

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Posted by ブクログ 2012年07月22日

そりゃあもう、救いのない話。

唯一、藤巻が最後にかっこ良かったぐらいかな。
それでも、家庭環境を考えると救われているとは言い難い。

警察という、日本で最も大きな会社を統率する人間の重圧と歪み。
官舎という特殊な住宅事情。
実際の警察に、当たらずとも遠からずなのだろうなと感じた。

それにしても、...続きを読む重かった。
そして救いが無かった。

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Posted by ブクログ 2012年06月10日

被災地との距離感。
その距離感と警察機構内の微妙な人間関係の持つ温度が、うまく交わってる。
保身と野心。それぞれの利害・思惑が錯綜する。

でも、クライマックスはこれでいいのか?

最初に読む横山秀夫がコレだったら次はないと思う。

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Posted by ブクログ 2012年02月19日

ミステリーというよりは、警察内部の争いや人間関係に主眼を置いたストーリー。こんなまともじゃない警察幹部がそろってたら、その県警は崩壊してる。

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Posted by ブクログ 2011年11月10日

警察小説で名高い著者らしい作品。警察の組織についてはとても分かり易く勉強になる。(特に官舎の様子など)
キャリアとノンキャリアの考え方、思惑、組織の捉え方など、とても生々しく描かれている。この辺りは秀逸。県警幹部が行方不明になり、これが警察組織を大きく揺るがすということとの対比だとは思えるが、阪神大...続きを読む震災を絡めた必然性が感じられなかった。

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Posted by ブクログ 2011年08月22日

普通に面白かった、けど想像していたのと若干違ったかな。事件を捜査するというよりは捜査の過程で明るみに出る警察組織の中の軋轢や内部争い?をメインにしていたと思う。

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Posted by ブクログ 2011年07月17日

阪神淡路大震災の裏で起きたN県警警務部課長の失踪。彼の失踪をめぐって、県警幹部らがそれぞれの想いを胸に、情報戦を労する。唯一情報戦に加わらないのは警備部部長の堀川。彼は準キャリといって、キャリアにも地方にもつけない立場。こういう存在をさらっと違和感なく書き出すのは警察小説の雄ですね。幹部たち本人だけ...続きを読むでなく、むしろ官舎の奥様方の術数の方も面白いです。最初の方は、視点が変わる構成に慣れなかったのですが、。仕上がりはさすが横山氏。なるほどぉ〜。陰々としながらも希望が見える終わり方でした。

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