横山秀夫のレビュー一覧

  • 半落ち

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    ネタバレ

    半落ちとは、警察に捕まった犯人が全てを自白していないという警察用語。全て自白することは完落ち。

    本作における主人公であり妻殺しの犯人は、殺しについては自白するものの、犯行後の空白の2日間については黙秘する。警察、検察、マスコミを巻き込んで、スキャンダラスな憶測も流れるが、誰も真相を掴むことはできずに物語は進行する。
    本作で印象的なのは、警察→検察→弁護士→裁判官→刑務官と、刑事手続きにおけるベルトコンベア順に視点が変わるところ。

    そして、最後刑務官のところで、空白の2日間の真相が明かされる。てっきり真犯人は別にいて、誰かを庇っていると予想していが、事件とは全く関係のない展開だった。

    本作

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    2026年03月09日
  • 真相

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    ネタバレ

    ①真相
     息子を殺された主人公。長い年月が経ち、ようやく犯人が捕まった。だがそこから、思いもよらぬ息子の一面を知ることになる。それも含めてその人なのだと受け入れるのは、あまりにも苦しい。
    ②18番ホール
     過去の犯罪を隠し通すため、何が何でも選挙に負けるわけにはいかない主人公。だが、楽勝と見られていた選挙は思わぬ苦戦を強いられる。もしかしたら、味方陣営に自分を陥れようと目論むものがいるのではないかと、疑心に駆られる主人公。そしてそれは、最悪の結末へと向かっていく。
    ③不眠
     会社をリストラされ、職を探す傍ら治験のバイトをする主人公。ある日近所で殺人事件が発生し、刑事から疑われた主人公は事件の晩

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    2026年03月09日
  • 陰の季節

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    昔は好きで当著者の本をよく読んだが、わりにbooklogには記載されていないなと思い至り、再読。

    警官主人公とした短編小説。警官と言っても人事、天下り先、婦警、政治屋対応等、違った切り口で話が進みかつどれも面白い。さすが横山秀夫さんと言う感じか。

    出世競争等、事件を追うだけでなく、人間模様が興味深い。著者の警官への敬意も感じられ話に奥行きが出ていると感じる。

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    2026年03月07日
  • 半落ち

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    2026/07

    認知症の妻を殺害した警察官が自首をする。容疑について素直に話す彼が、殺害から自首までの「空白の二日間」については固く口を閉ざしてしまう。

    いわゆる「半落ち」

    警察、弁護士、検事、記者、裁判官など様々な立場から彼の真相に迫ろうと力を尽くす展開が面白い。

    私は志木さんが好きだった。取調室で急変穏やかになるの職業人すぎてカッコよすぎる。

    オチは軽い伏線があったものの「おお、そうきたか」とびっくりした。調べると致命的な欠点とかありえないとか検索ワードに出てくるけれど、そうなのかな?

    終わり方も好きでした。

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    2026年03月03日
  • 出口のない海

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    人間魚雷回天、非人道的なこの兵器に乗った若者たちの気持ちは、いまを生きる人たちには決して理解できないものだと思う。

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    2026年02月28日
  • 陰の季節

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    後の刑事小説の基になったと思える一冊。
    「震度0」に見える警察機構内部の軋轢と個人の存在意識。
    「顔」のストーリーの面白さなど、その後の作品の原点を感じた。

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    2026年02月27日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    上巻同様前半は若干退屈だったが、後半の展開は凄まじかった。新たな誘拐事件からの無言電話の真相、そしてロクヨンとの繋がり。よく考えられて練られてる重厚な小説だった。初めて見る熟語が頻繁に出てきて苦労したが、調べながら読むと良い勉強にもなる。

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    2026年02月22日
  • 64(ロクヨン)(上)

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    情報詰まり過ぎな上、登場人物も多くてついていけず文字を読んでるだけな部分もあった。心折れかけた。
    だが中盤以降、自宅班に接近し始めた辺りからもうページを捲る手が止まらない。
    人物相関図をメモして理解した上で読むともっと面白いと思うが、どんな結末が待っているか気になるので下巻を早いとこ読むとしよう。

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    2026年02月19日
  • クライマーズ・ハイ

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    組織のしがらみ、家族への接し方、仕事の葛藤…苦しんでいる様がとても伝わってくる。それでも芯はぶれずに前に進んでいく、とても読ませられる作品でした。

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    2026年02月19日
  • 陰の季節

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    一般的な警察小説のような派手な捜査やアクションはなく、組織の裏方である警務部での出世争いや、組織防衛といった現実味のある内容が描かれている。

    警察組織で働くとはどういうことか、と考えさせられる一冊だった。

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    2026年02月18日
  • 陰の季節

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    audibleにて再読。横山作品は後半につれて緊迫感が増し、最後にホロっとした感動と共に緩ませるのが特徴だと思うが、耳で聴くとその緊迫感が読むより半端ない。それにしても、二渡は何者?!

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    2026年02月14日
  • 顔 FACE 〈新装版〉

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    『決別の春』:なんでも相談テレフォンという市民からの電話相談を受ける部署に異動した瑞穂。連続放火魔の事件が頻発してる時にしおりと名乗る女性から助けの電話が。過去に両親を伯父の放火により殺された過去をもつしおり。トラウマに悩むしおりだが、過去の事件の真実とは。驚きの真実でびっくり。ストーリー性が上手いからやられる。
    『心の銃口』:女性警官が拳銃を奪われて犯人は逃走。危篤状態になった女性警官が話せる状態になったときに口にした犯人の姿は高身長の女。緊急配備されて犯人が判明した時、瑞穂と相棒箕田は犯人の居場所を探して東地区へ。犯人の女を見つけ家に押し込むとそこには警察グッツがたくさんあった。犯人の女は

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    2026年02月02日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    読み疲れた。
    下巻の途中からは、ずっとクライマックス
    マスコミとの攻防、部署間の軋轢、男たちの心理戦
    楽に読ませる文章がまったくなく、ずっと歯を食いしばって読んでいる感じ。
    スリルよりも責任の重さを体感する小説と感じた。
    肩が凝りました

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    2026年02月01日
  • 64(ロクヨン)(上)

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    面白い
    過去の事件、行方の分からない娘、ギクシャクする妻との関係…
    どこを切り取っても、暗いトーンと重い人間関係。
    重厚過ぎて肩が凝ります。
    さて、下巻はハッピーエンドになるのだろうか。

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    2026年02月01日
  • 出口のない海

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    並木の死に方に驚いた。回天の存在をこの本で知ったけど、想像するだけで怖くてたまらないし、胸が痛くなる。特攻の紙に丸をつけた時ああああ!!って思ったけど、丸付けなきゃいけない空気感は絶対あるだろうし、今と考え方なんてまるで違うんだよね。いつか本物の回天をこの目で見に行きたいと思った。

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    2026年01月29日
  • 出口のない海

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    数年前に大分県に旅行に行った際、回天大神訓練基地記念公園に立ち寄った。展示されていた回天レプリカの真っ黒の異様な様相に驚いた。操縦室を見るとあまりにも狭い。こんな中で死ななければならなかったのかと思いを馳せた。でも、その時の私は戦争の遺物を見ただけだった。本を読むと主人公の人生に引き込まれて、『大勢の人が亡くなった』ではなく、『夢見る一人の若者が亡くなった』に変わった。私だったらどうしただろう、卑怯者と言われても、卑怯な手を使ってでも生きようとしただろうか。もし大切な人がこの任務についたなら、、、、。どうにか抗えないかとずっと考えながら読んだ。私はこんな風には人生を終えたくないし、誰にも終えさ

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    2026年01月29日
  • 動機

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    ネタバレ

    かつてハマっていた横山秀夫作品をAudibleにて再読(聴?)。『逆転の夏』は聞いているだけでも主人公の追い詰められる緊張感がひしひし感じられた。逆転する場面では声が出たほど。最後の短編はあまりにも偶然過ぎ不条理過ぎたが、明るいラストなのか暗いラストなのか。もし暗かったら主人公が可哀想過ぎる。なぜ主人公が彼女に責められなければならないのか憤りさえ感じた。勝手過ぎる。

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    2026年01月25日
  • 影踏み

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    予想外の設定だったけど、安定の面白さ。
    ちょうど良い感じ。(伝わるかな?!)

    稲村葉子を軸にしてまとまるのかと思いきや、葉子は途中で出てこなくなっちゃった……。
    双子と久子の三角関係でありがちな設定に切り替わったのがちょい残念だったけど、最後は切ない余韻を残し好みの感じだった。

    葉子のキャラが良かったので、もっとドロドロギトギトして欲しかったけど、こんなのも有りだな!

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    2026年01月22日
  • クライマーズ・ハイ

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    ネタバレ

    約30年かかって、今日やっと読み終わった。生存者の少女と同い年なのもあり、事故当日が我が家にとって節目の日だったのもあり。一報を聞いた時間から翌日ぐらいまでのことは、今でもかなりよく覚えている。

    発刊翌年に読み初めて辛くなって、その後、育児や自分の人生にかまけて読まず。また数年ぶりに読み始めては挫折の繰り返し。あの事故現場の新聞写真や親が買って来たグラフ誌のページが蘇って来て辛くなって。でも昨年暮れから、今回こそ読み通そうと決めて果たしました。

    最後、今読んでよかったと思った。主人公の年齢に近づき息子もいる現在が、読み通すのに最も適した時期だったと感慨深かった。人生経験を積んで来た今なら、

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    2026年01月20日
  • 半落ち

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    認知症という身近な問題でもありながら、到底解決出来るはずもない答えを探し回り、主人公の愛と苦しみと悲しみが混ざり合った作品です。
    幸せであったはずの夫婦の仲が、壊れていく様や、そこに対する解決策の無さ、周りの人達の一歩遅い手助けなど、読んでいるとかなり苦しいです。

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    2026年01月14日