横山秀夫のレビュー一覧

  • ルパンの消息

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    ネタバレ

    面白かった!
    喜多の語るルパン作戦が事件をだんだんと明らかにしていく。終始昭和の雰囲気でそれもまた良かった。
    3億円事件にまで話が広がってどうなることかと思ったけど、着地点がしっかりしていたのですっきりした。

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    2025年11月25日
  • 64(ロクヨン)(上)

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    幸田メモの中身がわかる件はドキドキしたけど、それ以上に精神的に三上が追い詰められてて読んでて胃が痛くなる思いだった
    もし自分が三上の立場だったらと思うとキツすぎる、、、

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    2025年11月23日
  • クライマーズ・ハイ

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    日航機墜落事故を巡って葛藤する新聞社の話。
    単純に読みやすく面白かったです。とてつもない大事件対応の重責を担うことになり苦しんだりもがいたりという過程はサラリーマンの多くが実感する「つれぇよなあ」を劇的に描いていて、ここまででないものの共感を覚えます。

    一方で、読み終わったもののあまり「新聞記者としての苦悩」と「山登り」の関係性に、あまり必然性を感じられないなと思いました。新聞のこと描くのに山登りはあまりいらず、山登りを描くにはボリューム少なすぎ、それとこれとのつながりもさほど必然性を感じないというか…慌てて読みすぎて作者の意図を汲めなかったのかもしれません。

    ただそこを置いてもエンターテ

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    2025年11月22日
  • 出口のない海

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    人生観と死生観の狭間に苛まされる主人公
    そして周りの人間の視点を挟みつつ、出口のない海に旅立つこととなった
    さすが横山氏
    時代を問わない不朽の名作

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    2025年11月21日
  • クライマーズ・ハイ

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    これは泣くよ。
    最後らへん、佐山が悠木にいった言葉で私は泣いた。
    新聞っていうものを少し知れた。新聞には馴染みなくきた人生だったが、作る人の思いが重くのった紙なんだなと思った。さらに今では考えられない。携帯電話を使用できない環境。現在よりも時間もかかっていたと思うと文明の発展には驚かされる。
    もっと早く読みたかった作品。

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    2025年11月09日
  • 顔 FACE 〈新装版〉

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    2002年初版。横山秀夫さんの「顔」を読みました。横山さんの警察小説、好きです。主人公は平野瑞穂、23歳。似顔絵を、書くことが仕事の婦警さん。いろんな挫折から希望の職種から外され、苦しむ。男社会の中で足掻く姿に応援したくなります。短編集ですが、各編とも奮闘する平野婦警と他の婦警たちの苦しみ悲しみに胸を打たれます。

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    2025年11月02日
  • 半落ち

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    警察・検察・弁護士を始めとした、各々の正義のもと日々奮闘する堅物たちが、妻を扼殺するという罪を犯した梶聡一郎に心を寄せてそっと見守る姿にグッときた。
    最後の描写は涙を禁じえず、新たに生まれた絆がずっと続いていくよう願わずにはいられない、とても読後感の良い作品だった。

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    2025年11月01日
  • 臨場

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    キムタクドラマの原作!と思って購入したら、違った!内野聖陽の方でした。しかも、ドラマ観てなかった。しかも、この本、読んだことありました。チーン。

    ビブリアというアプリで記録してて
    「さすが!面白くて一気読み」と書いてた。

    臨場ー終身検視官、倉石。カッコイイ!
    横山秀夫さんの警察小説の中で、最高傑作。
    昔、落合信彦さんが好きで、ハードボイルド小説にハマってた時期があった。
    あ、落合陽一さんのお父様ね。
    今の時代には使えない様な言葉や言い回しもあるんだけど、だからこそ痺れる。
    フィクションだからこそ、味わえる男気。
    こういう世界、好きなんだよなあ。

    全8編のうち、最初の「赤い名刺」が一番好き

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    2025年10月29日
  • 動機

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    読んだ本 動機 横山秀夫 20251023

     はまってる横山秀夫作品。どうだろう初期の短編集なのかな。ちょっと今まで読んだのと毛色の違うお話も含まれてました。とは言え、主題の「動機」はいかにも横山秀夫っぽい捻り方で、なんとなく犯人はわかるものの、解けないまでもオチ(何故ってところ)になるとホッとするようなお馴染み感。で「逆転の夏」ってのが横山臭はあるものの、シチュエーションが見慣れない感じだったかな。しかし、ほかの2遍も含めよくこんなの思いつくよな。

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    2025年10月24日
  • 真相

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    ネタバレ

    おもしろかった。
    横山秀夫作品を読んだのは、「臨場」に続き2冊目でした。
    短編集で全部おもしろい。
    タイトルからしてイヤミス風ですが、本当にそうでした。
    知らなきゃ良かった、知りたくなかった。後悔先にたたず。

    「18番ホール」と「他人の家」が、特に秀逸だと思いました。

    18番ホール・・・
    県庁を退職して、地元の村の村長選挙に出馬することになった男。
    当選確実と言われ仕事を辞め、妻子を連れて地元に戻ったが、予期せぬ対抗馬の出馬により、当選の行方があやしくなっていく。
    仲間への不信、過去に犯したことが露呈しているのではないかという疑心暗鬼の中、投開票の日を迎え、結果は・・・。
    人間の心理がすご

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    2025年10月22日
  • ノースライト(新潮文庫)

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    横山秀夫氏の書く小説がやけに心に刺さるようになった。
    それは自らの年齢も相まってかもしれない。

    建築士である青瀬稔の最高傑作である信濃追分のY邸。
    だがその最高傑作の家に、
    引き渡し以降、ただの一度も住まれた形跡がないことを知る。
    消息を絶った施主の吉野の痕跡を追ううちに
    日本を愛したドイツ人建築家ブルーノ・タウトの存在が浮かび上がってくる。

    物語の前半はゆっくりと状況を我々に説明してくれる。
    そのスローテンポさに少し飽きを感じてしまうのだが、
    ところがどっこい、後半に差し掛かるにつれ、
    散らばった点と点は見事に線となり繋がっていく。

    そして何より後半にかけての青瀬の決意にはグッとくるも

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    2025年10月19日
  • 半落ち

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    2002年第15回「このミステリーがすごい!」
                     第1位。
    2005年には寺尾聰主演で映画化。
    第28回日本アカデミー賞優秀作品賞を受賞。

    読んでいなかったかもしれません。
    2003年の直木賞最終候補にも残りましたが、「リアリティの問題」が指摘されたと聞きます。
    警察組織を扱ったからこそ、小説であっても現実とのすり合わせが求められたのでしょうか。
    当時そういう議論があったことも覚えておらず、どうやら“読んだつもり”だった一冊です。

    警察官が妻を殺した。
    そう聞けば、どうしても動機を求めたくなる。
    けれどこの物語では、その動機は最初から明かされている。
    刑事、

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    2025年10月18日
  • 半落ち

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    ネタバレ

    •空白の2日間の意味がわかった時、読んで良かったと思った。
    •警察、検察、記者、弁護士、刑務官とそれぞれの職業での心理描写がすごかった。

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    2025年10月15日
  • 半落ち

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    各登場人物それぞれの立場と心理描写がとても良く書かれており、それが最後に繋がっていくことと、半落ちの結末が素晴らしい

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    2025年10月13日
  • 影踏み

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    星4.5です。横山秀夫の短編は外さないですね~!ミステリーにはよくあるパターンでしたが、プロの泥棒に重ねたのは秀逸でした。そして全編に通じる暖かさはホロッとさせられました。

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    2025年10月05日
  • 第三の時効

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    短編集ですが、それぞれの話に読み応えがあって良かったです。二転三転、すっかり騙されました。
    起こる事件に派手さはないですが、各班長がキャラ立ちしていて好感が持てました。

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    2025年09月28日
  • ルパンの消息

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    警察目線ではなく、ひとりの被疑者の供述を中心としたストーリー展開で、登場人物は多いけれど軸がぶれないので読みやすく、最後まで次のページが気になり、特に後半は一気読みしました。
    伏線もきちんと回収され、気になる人物のその後にも明るい兆しがあって、読後感も良かったです。面白かった。

    ただ1つ、登場人物の竜見がどうしても意見と書いてあるように見えてしまって、そこだけ読みにくかった(笑)

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    2025年09月28日
  • クライマーズ・ハイ

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    自分もこんな風に情熱を持って何かに打ち込める人間になりたい。心を熱くし、命とは何かを考えさせられる作品。

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    2025年09月23日
  • 半落ち

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    認知症が悪化する妻。亡き息子の命日さえも忘れてしまうことに恐れを抱き、せめて母親として死なせてほしいと懇願する妻を絞殺する。2日後に自首するが、その2日間に何をしていたのか謎の空白。その空白の2日間をめぐる色々な人たちの視点からのオムニバス形式の小説。明らかにされたその2日間の話やその心情には心が熱くなり、何度も読み返した。

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    2025年09月17日
  • 64(ロクヨン)(上)

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    読んでいて緊張感のある、いい作品。
    64の謎を追いながらも、警察組織の内容でもある。
    D県警シリーズを順に読み進めてきたので、警察組織については初読の人よりは理解が進んでいるかも。なのでさらに面白さが上積みされているかもしれません。二渡さんはこの作品で初めましてではないてますし、警務部と刑事部の関係とか。

    64について、長官視察について、県警内の対立について、マスコミについて、それぞれの家族について、その他にもいっぱい種まきがなされた上巻。
    下巻が楽しみでしょうがないです。

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    2025年09月15日