横山秀夫のレビュー一覧

  • クライマーズ・ハイ

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    新聞記者を主人公に1985年の日航機墜落事故を描いた作品。
    地方紙の遊軍記者で一匹狼の主人公が、墜落事故の全権デスクに指名された。未曽有の大惨事を扱う中で、全国紙との取材競争、経営陣の権力争い、部署間のいがみ合い、世代間の意識乖離、友人の事故、家庭問題などでたびたび混迷しつつも必死にもがく先に見えたものとは・・・

    事故当時、まさに群馬の地方記者であった作者が直に肌で感じたものが筆に乗るのか、報道現場の緊張感を一部でも垣間見るようでした。
    現場の一次情報や生の声をしっかり伝えようとする熱い記者魂には、フィクションと分かっていてもグッとくるものがあります。青臭い正論が嫌いではないので。

    また、

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    2026年09月21日
  • 半落ち

    購入済み

    うわさに違わない名作

    世間の評価が高かったため、自分の中でハードルを上げていたが、一気に読み切った。
    職業ごとに違う目線から見る、それぞれの立場の違いがより一層感じられてよかった。
    なにより一人一人に「人生」がある、と感じられる。特に認知症の身内を持つ裁判官の話。もう少し掘り下げて欲しかったが、枚数制限でもあったのだろうか。

    とは言え「謎」が、空白の二日間の行動について、なのでミステリとしては弱いと思う。

    あと、ちょっと気になるのは、冒頭や時々出てくる幼女連続暴行犯の方の結末がなんだかスッキリしない。新聞記者の話で出てくるが、それ以降忘れられたのかな?(触れてあったのに読み飛ばしていたのだろうか? 取引の材料と

    #切ない #感動する #じれったい

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    2026年09月19日
  • 64(ロクヨン)(上)

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    『64(ロクヨン) 上』を読んでまず感じたのは、これは未解決の誘拐殺人事件を追う警察小説ではなく、「組織の中で自分の信念を貫くとはどういうことか」を描いた小説だった。

    昭和64年、わずか7日間しかなかったその年に起きた少女誘拐殺人事件、通称「64」。事件は未解決のまま時が流れ、時効が迫っている。主人公の三上義信は、かつて刑事として捜査に携わり、現在はD県警の広報官を務めている。そんな中、「64」をめぐって警察庁長官の視察が決まり、三上は再び事件と向き合うことになる。

    ただ、上巻を読んで驚いたのは、事件の捜査そのものが物語の中心ではないことだった。三上が向き合うのは、記者クラブとの対立、刑事

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    2026年09月17日
  • 64(ロクヨン)(上)

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    面白い!
    どうなるの?どうなるの?と気になり、なかなか止められない。
    家出をした娘さんについては読んでいて辛い。容姿に悩む自分に似てしまった娘。同性から妬まれるほどの美貌の持ち主の妻。娘からもその美しさを憎まれる…
    下巻で、奥さんの思いも掘り下げられるのか?
    気になるところ。
    本筋もどうなっていくのか気になる?二渡は何を追っているのか??

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    2026年09月15日
  • ルパンの消息

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    星4

    有名な作家さんなので、何を読もうか悩んだ結果、デビュー作となりました。
    結構古い作品なので、お話もキャラも昭和です。

    デビュー作ではありますが、結構面白かったですよ。
    他の有名な作品も読んでみたいですね。

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    2026年09月13日
  • 64(ロクヨン)(上)

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    典型的な組織の闇が書かれていて、でも警察組織を舞台にされると妙にどす黒く感じた。
    現実でも大きい組織ほど部署同士の削り合いがあるんだろうな...無職だから知らんけど

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    2026年09月11日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    面白かったです。
    主人公の三上は「ちょっと勘が悪めだけれど熱い男」だなと思いました。
    「勘が悪め」というか「人がいい」。疑うことが苦手で、正面突破型。なので、警察内部の政治的な活動が上手くいっていない。でも、そういう人物には好感が持てます。
    一方、三上と同級生の二渡は、警察組織の力学を把握して、裏側を読んで立ち回りができる人物でした。
    三上と二渡の対比がすごくよかったです。
    二渡は警察のトップに登り詰めるのでしょうか。

    犯人は、予想がちょっと難しいパターンの人物でしたね。
    お金欲しさに幼い子供を殺したヤツは、しっかりと罰を受けてください。お願いします。

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    2026年09月10日
  • 64(ロクヨン)(上)

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    少女誘拐殺人事件なんて、最悪な事件。
    絶対に犯人は捕まって、復讐されるはずです。『64』は人気小説みたいですからね。胸くそ悪い結末にはならないと信じて読みました。

    主人公の三上がとんでもなく不細工で、娘のあゆみちゃんはお父さんにそっくりな高校生。あゆみちゃんが不細工を理由に心を病んで家出をするという設定に「不細工で家出って、何やそれ」と思ったのですが、おそらく三上家の家庭に何らかの問題がひそんでいるんでしょう。
    お母さんがスーパー美人で、娘はユニークなお顔なんてよく見かけますから。
    美人には美人の苦労もあるかもしれないですし、お顔がユニークでも何かしら自分の好きなとこを見つけて生きられればい

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    2026年09月10日
  • 動機

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    シリーズものでもない、独立した短編集なのに、ここまで人間の内面を深掘りできるのすごいなぁ

    逆転の夏が印象的だった。
    加害者であるのに、心の奥底に燻っている被害者意識。
    犯した罪に共感はできないけど、自分は悪くないんだと思いたい気持ちはわかってしまう。
    視点が切り替わった瞬間、主人公目線で物事を見てしまっていたことにハッとする。

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    2026年09月09日
  • ルパンの消息

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    横山秀夫さんの処女作ミステリー。
    15年前に自殺とされた高校教師の墜落死に他殺の可能性が浮上した。時効目前の切迫した状況の中、当時の在校生の聴取から思いもよらない事実が次々と明らかになっていく・・・

    作者がデビュー前に書いた原点たる作品だそうで、確かに粗削りな勢いに溢れていて、その波に飲み込まれる感覚がそれはそれで心地良かったです。
    解決したはずの事件に実は裏があったという有りがちな設定なのですが、校内に忍び込んでいた不良生徒らを核にした独自の構成に引き込まれます。
    事件の真相へ迫っていく怒涛の後半は、意外なところが線でつながったり、登場人物の裏の顔が明らかになったりなど、人間模様が複雑に錯

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    2026年09月06日
  • 半落ち

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    初めての横山秀夫さん。
    がっしり重厚感のある物語。
    一人ひとりの心情も展開も、説明しすぎず、それでいて不足なく、最後まで濃い読書時間でした。

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    2026年09月06日
  • クライマーズ・ハイ

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    日航機墜落の出来事は テレビのニュースを伝える映像が衝撃だったので 記憶にありました
    この本にでてくる報道の人たちの 葛藤が 当時の映像を思い出し その裏側までも 見た様な気になりました

    また 主人公にも 家族があり 友人があり それぞれ悩みや苦労 も書かれていたので より リアルに
    読むことができました

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    2026年09月02日
  • 陰の季節

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    64』を読んだときにも感じたが、横山秀夫の警察内部の描写の緻密さがとても印象に残った。

    自分は警察について詳しいわけではないので、描かれていることが実際の警察組織とどこまで同じなのかは分からない。それでも、「こういう役職があって、こういう立場や力関係の中で物事が進んでいくんだな」と自然に受け入れながら読むことができた。

    特にすごいと感じたのは、これだけ複雑そうな警察組織を扱っているのに、読みにくさがないこと。役職や組織の仕組みを細かく描きながらも、説明が難しくなりすぎず、物語の中で自然と理解できる。その緻密さと読みやすさの両立が魅力だと感じた。

    また、短編集なのに一編一編の物語がしっかり

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    2026年08月25日
  • ノースライト(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とても読み応えがあった。
    建築の説明的なところとかは飛ばし読みになっちゃったけど。
    中盤は少しだれたけど、後半は一気読みした。
    事故死した所長の残した作品を残そうと一致団結したところは泣きそうになった。
    読後感は良い感じ。

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    2026年08月24日
  • クライマーズ・ハイ

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    鳥肌が立ち、心が震え、目頭が熱くなる。歴史的航空機事故を伝える新聞記者たちの苦悩と矜持。新聞とは何なのか。何を伝えなくてはならないのか。何を伝えられないのか。圧倒的な筆力と熱量と臨場感。事故の真相に迫る様は一級のミステリであり、新聞社内の様々な闘争は骨太な企業小説であり、複雑な親子感情と命の尊厳を抉る人間ドラマでもある。傑作。

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    2026年08月23日
  • 顔 FACE 〈新装版〉

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    女性軽視の社会の中で女性警察官が活躍するお話。
    「女は使えない」なんて今だったら大問題だけど、そういう時代もあったんだよなぁと、リアリティもあって引き込まれる。
    主人公の平野巡査は、若いながらも信念があるし、組織の中で葛藤するところも人間味があって好感が持てる。

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    2026年08月22日
  • 臨場

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    出来すぎだよ、この男は。

    「終身検視官」倉石義男。 死体に残されたわずかな違和感も見逃さず、周囲の見立てを次々と覆していく。 あまりに何でも見抜くので、一回ぐらい失敗してくれね?と思うほど。

    でも面白かったのは、倉石が主役でありながら、物語の中心に居座らないこと。 それぞれの話には、それぞれの人生があって、それぞれの事情を抱えた人間がいる。 倉石自身が語り手になるのではなく、そんな人たちの人生に「最強の検視官」が現れる。

    だから事件の真相以上に、その死に至るまでに何があったのか、残された人間に何があったのかが印象に残った。

    無愛想で組織にも媚びない。 それでも人のことはよく見ていて、

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    2026年08月19日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    ネタバレ

    Marvelous! But…

    本書の凄みは、薄っぺらい会話がほとんど無い点。つまり、斬れば血が出るシリアスな内容を登場人物たちが本音で語っており、特に広報室の三上やその部下の諏訪、松岡参事官などの言葉のやり取りには胸が熱くなるような迫力と感動がある。
    その背景には、不祥事続きのD県警生え抜きの刑事部長ポストがキャリアの指定席(天下り)となりそうな事態がある。刑事部では誘拐事件を解決できないばかりか、証拠隠蔽も発覚しそうになり、三上らの広報室は記者クラブ対応に翻弄される。
    本書のクライマックスの一つは、情報の出し惜しみをする刑事部のせいで三上が自分の首をかけて記者たちを説得する場面。
    「お前

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    2026年08月21日
  • ノースライト(新潮文庫)

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    建築とミステリ。

    ミステリの舞台として建築物が着目されることはあるけど、ミステリの主題となるのは珍しく目を引いた。

    どちらかと言うとミステリよりは人間ドラマ主題の小説であり、バブルを生き抜いてきた中年たちの人生の栄枯盛衰を感じさせる。それぞれ背負うものがあり、終盤の展開には胸にくるものがあった。

    ミステリ要素はちょっと肩透かし感があったかも。途中までのミステリアスな感じから一転して後付け感があった。特に怪しい男の正体とか。

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    2026年08月18日
  • クライマーズ・ハイ

    購入済み

    息遣い感じるほど臨場感あふれる

    未曾有の飛行機墜落事故とそれを記事にするため、奮闘する新聞記者たちの物語。
    書きたいものと記載されない記事との葛藤、新聞を作るためにそれぞれの立場に立っている人の思惑や葛藤がとてもリアルに描かれていて、臨場感あふれる作品。
    山に登る約束を果たせなかった盟友の息子と約束の山に挑む現在と、飛行機事故の渦中にてデスクという立場を背負って最前線で原稿にむかっていた過去が中和され、息苦しさを感じずに読みすすめられる。

    #深い #ドキドキハラハラ #泣ける

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    2026年08月18日