横山秀夫のレビュー一覧

  • 震度0

    Posted by ブクログ

    横山秀夫の作品で泣きたくて、この本を手にした。しかし、「64」での号泣を再現することはできなかった。残念。

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    2020年08月22日
  • 影踏み

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    オーディオブックで読み放題のオススメになかったらきっと手にしないはずのジャンルでした。
    著者や本作になんの予備知識もないまま聴き始めましたが、かえってそれが良かったです。
    双子の設定も面白いし、それぞれ独立した短編が双子の二人?を軸にしっかり繋がっていてクライマックスまで飽きませんでした。
    泥棒の専門用語が多くて初めて聞く単語が多かった。
    "夜と男に捏ねくり回された"という表現はじめ、女の人の描き方がなんとなく少し不快だった。
    登場人物の誰にも共感出来ないしなんとなく気持ち悪かったのに、同時にずっとすごくせつない気持ちがあって、それは最後まで続きました。
    これ、シリーズもの

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    2020年07月17日
  • 影踏み

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    終始テンポがよく軽快に読めた
    ただし軽快故に物語に深みがないように思えた

    物語全体に流れる雰囲気は引き込まれる物があり、飽きることなく読み終えることができた

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    2022年03月28日
  • 看守眼

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    短編ミステリー6作
    横山さんの短編は、短編なのに人間の奥深いところまでをえぐる描写で、その奥深いところのさまざまな心理、感情を描き出すところがすごい!
    また主人公も警察関連だけでなく、いわば平凡な人たちがメインで、その暮らしの中から奥深い感情があぶりだされてきます。

    収められている物語は
     看守眼
     自伝
     口癖
     午前五時の侵入者
     静かな家
     秘書課の男
    の6編です

    ・看守眼
    刑事になれなかった看守の物語
    短編ながらストーリがすばらしい
    主婦とその不倫相手の男からなる事件の真相を看守の眼から明らかにします。
    主婦の失踪に対して、不倫相手の男が殺害容疑で逮捕されるも証拠不十分で、不起訴。

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    2017年10月07日
  • 看守眼

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    もしかすると日本人にだけ分かる感覚なのかも、この作家の描く組織への愛憎交えた帰属意識は。
    何故そこにとどまる?って発想ばかりなんだけれども、現実感をもって差し迫ってくる横山節はこの短編集にも確かに存在しております。まぁ若干筋立てが粗いのかな?って気がしますが、意外にこの作家、ストーリーの構成は?ってなところがありますから。というより、この作家の真価はそこには無いということです。

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    2016年12月03日
  • 看守眼

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    刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。彼が証拠不十分で釈放された男を追う理由とは(表題作)。自叙伝執筆を請け負ったライター。家裁調停委員を務める主婦。県警ホームページを管理する警部。地方紙整理部に身を置く元記者。県知事の知恵袋を自任する秘書。あなたの隣人たちの暮らしに楔のごとく打ち込まれた、謎。渾身のミステリ短篇集。

    後味がすっきりしない作品が多かった。

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    2016年05月13日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    ネタバレ

    警察機関内の刑事部、刑務部の確執について三上の独白が下巻でもつづき辟易する。64事件に割かれるページ数がすくなくそれに比例して事件の印象もだんだん薄くなる。最後の最後に事件の全容が判明してもどこかスキッとしない。不細工な三上ときれいな奥さん、家出して行方しれずの娘っていう振りは必要だったのだろうか、無言電話とつなげたかったのは分かるが・・・枝葉を広げ過ぎて回収しきれていない。

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    2025年11月09日
  • 震度0

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    阪神淡路大震災の当日、被災地から700kmはなれたとある県警で警務課長が消えた。
    腐りかかった上層部に、読んでてゲンナリします。この惨事も、同僚の危機も、響かないんかい?
    ストーリーは腹立つが、横山さんなので、面白く読ませます。

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    2014年03月09日
  • 半落ち

    Posted by 読むコレ

    何でこれ読み始めたのか思い出せないんだけど、とても面白かった。横山秀夫さんの情景描写が深い文章好きかも。間違って映像作品を先に観てしまわないように気をつけよう。

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    2013年08月12日
  • 震度0

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    一人の警察幹部が失踪し、その周りで起こる様々なやり取り。

    横山ファンとしては少し物足りなさを感じました。
    けれど、相変わらずこの人は心の闇を描くのが上手。

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    2013年06月23日
  • 震度0

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    警察内部のドロドロした権力争いを描いた小説。

    一人の失踪が、ここまで沢山の人の心を複雑化させてしまうのか・・・。
    奥深いかけひきが沢山繰り広げられます。



    阪神淡路大震災の起きた日に、遠く離れたN県警で起きた失踪事件。
    最後まで読んでいけば、
    なぜ「震度0」なのか、理由がわかります。


    「半落ち」ですっかりハマってしまった著者。
    なかなかスリルがあって面白かったのだけど、
    最後は、もうちょっと畳み掛けてほしかったです。

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    2013年01月23日
  • 震度0

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    阪神大震災のときに起こった関東での警察小説。
    最初はどのように阪神大震災と関係するのかわからなかった。途中である程度わかってきたけど、納得感はあまりなかったかな。
    警察小説としては、普通の面白さだっけど、事件を追い続けるストーリーのほうが好きだな。
    今回は不祥事関連の話が多かったと思う。

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    2012年12月07日
  • 震度0

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    〈内容〉阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思惑が錯綜する。ホステス殺し、交通違反のもみ消し、四年前の選挙違反事件なども絡まり、解決の糸口がなかなか掴めない……。

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    2012年11月01日
  • 震度0

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    阪神淡路大震災が起きた日、そこから600km以上離れた
    N県警察本部では警務課長・不破が姿を消してしまっていた。
    不破は一体どこへ消えたのか?警察幹部達の保身や
    見栄・派閥など思惑が錯綜する中、事件の核心に迫っていく。

    6人の主要幹部とその奥様達。と登場人物は少なくないですが
    それぞれの人物描写がしっかりしているので、それほど
    混乱することなく、とにかく先が気になって一気に読めました。

    ラストは拍子抜け感はあるものの、その分実際に起きた震災を
    話に絡ませた意図が分かった気がします。
    悲しくなるよ、ほんとに(でも最後はちょっと救いが見える)
    男も女も人間臭いにも程がある。
    実際の警察はここま

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    2012年08月27日
  • 震度0

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    これまた警察小説。オチはこう来たかー!という感じで、最後まで人間の汚いところやキャリア官僚とソウでない人たちとの戦い的なところも中心に触れられていて一気に読み通せてしまう。一番気持ち悪いのは家では無口だけど電話しまくってるあの部長だな。ちょっとあのあたりの人物相関が少しわかりにくかったり強引な感じは否めないけど、地方の警察官ってあのくらい狭い世界で生きているってことなのかなぁ…と思うとそれはそれで納得かもしれない。

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    2012年08月16日
  • 震度0

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    ネタバレ

    警察内部の小説といった感じで、なかなか面白かった。
    かなり丁寧に登場人物それぞれを描いており、嫌いではない小説だが、
    却って、どの人にも感情移入しにくくなってしまったのが残念。
    阪神淡路大震災と時期を同じくして起きた事件、という設定だが
    関連付ける必要はあるのかな?

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    2012年07月31日
  • 震度0

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    そりゃあもう、救いのない話。

    唯一、藤巻が最後にかっこ良かったぐらいかな。
    それでも、家庭環境を考えると救われているとは言い難い。

    警察という、日本で最も大きな会社を統率する人間の重圧と歪み。
    官舎という特殊な住宅事情。
    実際の警察に、当たらずとも遠からずなのだろうなと感じた。

    それにしても、重かった。
    そして救いが無かった。

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    2012年07月22日
  • 震度0

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    被災地との距離感。
    その距離感と警察機構内の微妙な人間関係の持つ温度が、うまく交わってる。
    保身と野心。それぞれの利害・思惑が錯綜する。

    でも、クライマックスはこれでいいのか?

    最初に読む横山秀夫がコレだったら次はないと思う。

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    2012年06月10日
  • 震度0

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    ミステリーというよりは、警察内部の争いや人間関係に主眼を置いたストーリー。こんなまともじゃない警察幹部がそろってたら、その県警は崩壊してる。

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    2012年02月19日
  • 震度0

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    警察小説で名高い著者らしい作品。警察の組織についてはとても分かり易く勉強になる。(特に官舎の様子など)
    キャリアとノンキャリアの考え方、思惑、組織の捉え方など、とても生々しく描かれている。この辺りは秀逸。県警幹部が行方不明になり、これが警察組織を大きく揺るがすということとの対比だとは思えるが、阪神大震災を絡めた必然性が感じられなかった。

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    2011年11月10日