横山秀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オーディオブックで読み放題のオススメになかったらきっと手にしないはずのジャンルでした。
著者や本作になんの予備知識もないまま聴き始めましたが、かえってそれが良かったです。
双子の設定も面白いし、それぞれ独立した短編が双子の二人?を軸にしっかり繋がっていてクライマックスまで飽きませんでした。
泥棒の専門用語が多くて初めて聞く単語が多かった。
"夜と男に捏ねくり回された"という表現はじめ、女の人の描き方がなんとなく少し不快だった。
登場人物の誰にも共感出来ないしなんとなく気持ち悪かったのに、同時にずっとすごくせつない気持ちがあって、それは最後まで続きました。
これ、シリーズもの -
Posted by ブクログ
短編ミステリー6作
横山さんの短編は、短編なのに人間の奥深いところまでをえぐる描写で、その奥深いところのさまざまな心理、感情を描き出すところがすごい!
また主人公も警察関連だけでなく、いわば平凡な人たちがメインで、その暮らしの中から奥深い感情があぶりだされてきます。
収められている物語は
看守眼
自伝
口癖
午前五時の侵入者
静かな家
秘書課の男
の6編です
・看守眼
刑事になれなかった看守の物語
短編ながらストーリがすばらしい
主婦とその不倫相手の男からなる事件の真相を看守の眼から明らかにします。
主婦の失踪に対して、不倫相手の男が殺害容疑で逮捕されるも証拠不十分で、不起訴。 -
Posted by ブクログ
阪神淡路大震災が起きた日、そこから600km以上離れた
N県警察本部では警務課長・不破が姿を消してしまっていた。
不破は一体どこへ消えたのか?警察幹部達の保身や
見栄・派閥など思惑が錯綜する中、事件の核心に迫っていく。
6人の主要幹部とその奥様達。と登場人物は少なくないですが
それぞれの人物描写がしっかりしているので、それほど
混乱することなく、とにかく先が気になって一気に読めました。
ラストは拍子抜け感はあるものの、その分実際に起きた震災を
話に絡ませた意図が分かった気がします。
悲しくなるよ、ほんとに(でも最後はちょっと救いが見える)
男も女も人間臭いにも程がある。
実際の警察はここま