横山秀夫のレビュー一覧

  • ルパンの消息

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    その後の作品に比べるとずっと荒削りだけれど、トリック如何よりもっと深いところ、心の動きにスポットを当てる筆致は一貫している。

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    2024年08月31日
  • ノースライト(新潮文庫)

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    横山秀夫さんの書いた本だからというきっかけで読むと、違和感がある作品だと思う。

    途中離脱しそうになったが(タウトの痕跡をたどるくだりなど)、後半は一気にドラマチックになる。

    伏線がどんどん回収されていくのは気持ち良い。
    読むのに少し時間がかかったが、最後まで読んでよかった。

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    2024年08月23日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    ネタバレ

    2013年(第10回)。2位。
    ブンヤとのやりとりは閉口するのだが。まさかの展開。あー伏線あったなぁ。執念だなぁ。
    読むの大変だったのだが、そういうわけで星3つ。

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    2024年08月02日
  • ノースライト(新潮文庫)

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    家の中のいつもの場所で、寛ぎながら読んでいると、家に護られているように感じた

    この家も、誰かが図面をおこし、色々の人の手を加えて、建てていただいたのだ
    改めて感謝

    優しい思いも交差する人間味深いミステリー

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    2024年06月30日
  • 影踏み

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    話としては、どんどん読めるのですが、死んだ双子の弟の声が最後までよくわかりませんでした。

    最後どうなったのかもよくわかりませんでした。

    ただ、話自体は真壁がどんどん解決してくれるので面白いです。

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    2024年05月26日
  • 顔 FACE 〈新装版〉

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    横山さん原作の映画は見たことがあるけれど、小説を読んだのは初めてかもしれない。

    小学校の時の夢を叶え、特技を活かして鑑識課の似顔絵捜査官になった平野瑞穂が主人公。

    似顔絵の改ざんを命令され休職。その後広報室、犯罪被害者支援対策室を経て最後は捜査一課で産休を取る婦警の代わりとして配属される。男社会の警察の中で冷たい視線に晒される様子はもどかしくもあったが、ラストでは警察官として素晴らしい成長ぶり。

    解説を読んだら『陰の季節』を先に読んだ方が良かったようですね。シリーズ物のようなので最初から読んでみようと思います。

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    2024年05月11日
  • 真相

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    5つの短編集。
    メインタイトルにもなった
    【真相】が個人的には一番。

    他の作品も様々な真相があり、
    さすが、横山さんという感じ。

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    2024年04月29日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    あまりハマりませんでした。
    展開に期待が高まったところで、結局は常識的な落とし所に落ち着くみたいな…

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    2024年04月14日
  • ノースライト(新潮文庫)

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    ネタバレ

    連載してたやつかな?
    同じ話を繰り返されているようで少しイライラ。
    登場人物のセリフは、ほぼテレビ向けかな。
    最後はハッピーで終われてよかったのかな。

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    2024年04月13日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    150ページまでのくだり……中だるんだかな……主人公(作家?)の言いたい事ばかりの一方通行感がちょっとしんどかった……。中盤も勢いが落ちストーリーも停滞したのもしんどかった。
    赤間や石井も急に出てこなくなったりするから……四方八方に話が飛んだ感は少し感じたが、心理描写中心の事件展開をここまで読ませるのは流石だと……三上にこの先どんな人生が待っているのか、そんな事を感じさせる終わり方も好みだった。
    殴り合った手で握手も出来る……この話はそんな関係性がたくさん出てきた。
    最後の二渡……惚れたわ!

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    2024年04月14日
  • ルパンの消息

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    ネタバレ

    細かく作りこまれている作品だった。中だるみした部分もあったが、終盤の目まぐるしく変わる展開にはページをめくる手が止まらなかった。
    登場人物は端役に至るまで1人1人のキャラが立っていた。高校時代つるんでいても、大人になり各々の環境が変われば関わりがなくなってしまうという無常さがリアルだった。横山秀夫作品の人間描写が好き。

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    2024年02月28日
  • 影踏み

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     D県警シリーズなど、警察を主人公にした小説が多い作者が、犯罪者を主人公に事件を追いかけていく異色の連作集。
     きっかけは主人公が捕まった忍び込み事件。あまりにも早い警察の到着、忍び込んだ家で感じた殺意、しかし何も起こらなかった事件。きっと何かがある。そう確信した主人公はそれを追いながら様々な展開に巻き込まれていく。
     様々な事件と主人公を取り巻く人間関係。それがずっと絡み合っているので、連作短編でありながら、ずっと長編を読んでいるような錯覚に陥る。

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    2024年02月24日
  • 臨場

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    ちょっと倉石が神がかり過ぎかな。
    事件→倉石臨場→どんでん返し というパターンに終始せずいろんな視点からそれぞれの物語・登場人物の人生が深掘りされていくのがよかった。

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    2024年02月19日
  • 陰の季節

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    警察の内側である管理部門の面々を主役とした短編ミステリー。
    警察担当記者という過去を持つ作者であるだけに、警察内部の出世競争、人事異動などの内情がかなりリアルに描かれていると思う。
    ただそれだけに、これが現実なだけに、奉仕の精神で公正に職務に専念すべき警察が、出世や人事や定年後の天下りごときに真剣に頭を悩ませて命をかけてんじゃねぇよ、もっと高い使命感を持って仕事しろよ(笑)、という気持ちが常に傍らにあった。
    横山秀夫は大好きな作家の1人で、作品としては面白く、決して作者が悪い訳ではないのだが、、そして普段から警察官という職業にも尊敬の念しかないのだが。
    この作品は外で起きる事件ものが警察小説の

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    2024年02月18日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    上下巻分。
    上巻は終盤にようやく話が盛り上がってきた。
    それまでが本当に長く感じて、途中で読むのを辞めようと思ったほど。
    下巻は上巻でふわっとしていたロクヨンの影がはっきり見えてきて、ついに本筋に入ったかという感じ。
    心理描写が多い分テンポが良いとは言えず、鬱屈とした重たい空気感も相まって話がとても長く感じられた。

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    2023年12月23日
  • 影踏み

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    R5.11.27~12.16

    (きっかけ)
    妻が持っていた

    (感想)
    過去横山氏の小説を読んで感銘を受けた覚えがあったのですが、今回はそこまででもなかった…。
    文章は上手いし読みやすいが、この本は余り設定が好みでなかったのかもしれない。
    ミステリとしての出来は悪くはないしよく練られているとは思ったのですが、全体的にわざとらしさ?を感じて入り込めなかったです。

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    2023年12月16日
  • 顔 FACE 〈新装版〉

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     こんな普通の性格の女の子がよく警察官になれたなぁ。警察学校で風間教官のような教官に弾き出されなかったのだろうか。警官のくせに拳銃を撃つことに恐怖を感じる似顔絵婦警の物語。D県警シリーズ読みたいと思いながら、今作がなぜかシリーズ初読み。第3作なので1、2作も読まねば。男社会の警察の中で軽視・蔑視される女性警察官の苦悩と奮闘が描かれる。酷い言われようと感じる部分もあるが、確かにちょっと甘いと感じるような部分も。刊行が2002年なので今はさすがにこんなセクハラ発言許されないだろうとは思うが、男社会であるのは変わらないんだろうな。

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    2023年11月26日
  • 動機

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    余談ですが、先日から父の蔵書を片づけ始めました。たいした数ではなかろうと思っていたのに、数千冊は下らない。大型チェーンの古書店、老舗の古書店へ査定に出したものの、ネットでも読める今、小説は特に売れないそうで。これはそんな中の1冊で、父が21年前に読んだ印が。

    スマホもなかった頃に書かれたミステリーは、いま読むと時代遅れの感がありつつもなんだか安心できます。しかし今の時代の小説とは異なる暗さがあって、妙に悲しくなる。そうか、本作はあの『64(ロクヨン)』と同じD県警の話ですか。『64』ですら刊行は10年前。感慨深いものがあります。

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    2023年11月24日
  • 動機

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    20年以上も昔の作品

    なんだかんだで倫理観やらコンプラ意識やらが知らず知らずのうちにアップデートされている昨今
    自分はいまだに古い意識の人間だと思っていたけど、そうでもなかったんだなというのを感じた

    というのも、書かれた文章が
    『当時なら違和感なく受け入れられていたもの』
    なのか
    『違和感を持ってもらうために書かれた、あえてのもの』
    なのかがわからなくなって、どう読んだものかに非常に戸惑ってしまって……


    収録作品は、お話がどういった結末に着地するのが読めないものばかりで、最後までそわそわドキドキして読めました!

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    2023年10月24日
  • 影踏み

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    ネタバレ

    意味が分からない単語が沢山出てきた。ヤサとかバイとか、リューマチも専門用語?
    ヤサは自宅の事らしいけど、バイは調べても分からなかった。
    全体的におっさん臭が強いが、嫌いじゃなかった。
    守護霊が男臭さに水を差す(笑)

    こういう昭和の男臭い小説を書く人は少なくなっていくんだろうなーと思ったが、新しい時代の新しい男臭さが生まれるのだから杞憂か。

    女の子の手紙は泣いた。

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    2023年10月23日