横山秀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
L県警捜査一課調査官の倉石義男を描いた作品。
8篇収録の短編集。
・赤い名刺
あらすじ
『終身検視官』の異名を持つ倉石義男の下で調査官見習い中の一ノ瀬は、臨場要請の住所が、かつての不倫相手の相沢ゆかりと知って驚く。
過去がバレると不安になった一ノ瀬は倉石に同行し現場に臨場する。
一ノ瀬はゆかりが自殺するとは思えなかったが、
あらゆる材料が縊死という結論を出していたが。
・眼前の密室
あらすじ
相崎靖之は老婆殺しの容疑者を絞り込むため、
大信田班長の帰宅を官舎近くで張り込んでいた。
しかし、張り込み中にポケットベルが鳴り、呼び出されたため、
玄関のドアノブの真上に石粒を置いて、その場を離れた。
それから官舎に戻り帰宅した大信田と話をして、
老婆殺しの犯人は大信田の表情から相崎の推理が当っていることを確信する。
そして大信田が玄関のドアを開けると、大信田の妻が殺されていた。
ドアノブに石粒があったことから、相崎が密室を作ってしまったが。
・鉢植えの女
あらすじ
主婦の小寺裕子が出会い系サイトで知り合った一回りも年下の男に夢中になり、
青酸カリで無理心中をする。
警察庁への出向の話を持ち掛けられていた一ノ瀬は現場に臨場し、
この事件を「倉石学校」の卒業試験と思い現場に臨むが。
・餞
あらすじ
退官を間近に控えた小松崎周一のもとに十三年前から毎年届く、
差出人不明で、「霧山郡」とだけ記された年賀状と暑中見舞いの葉書。
その葉書が去年途絶えたことにより、差出人は死んだのだろうと考える。
差出人が変死した可能性を考えた小松崎は倉石に相談してみる。
・声
あらすじ
三沢検事のもとに、実務修習生の斎田梨緒が自殺したと報せが入る。
現場には夥しい数のファックス用紙が散らばっていて、「死ね」と書かれていた。
三沢にはとても自殺には思えなかったが。
・真夜中の調書
あらすじ
東部団地の「教諭殺し」で深見忠明を逮捕するも、
弁護士の入れ知恵で深見は黙秘する。
しかし、DNA鑑定の結果を聞くなり、犯行を自供する。
事件は解決したかに見えたが科捜研に倉石からDNAをちゃんとやれと電話が入る。
・黒星
あらすじ
婦警の小坂留美のもとにかつての同僚の町井春枝から電話がかかってくる。
「じゃあまたね。きっと会おうね」と言われて、電話は切れた。
翌日、留美は春枝の遺体の前にいた。
現場にいた刑事や鑑識たちは自殺と判断するが、倉石だけは「殺し」だと言うが。
・十七年蝉
あらすじ
永嶋武文は季節外れの辞令で刑事部捜査第一課調査官心得に異動した。
仕事に忙殺される中、高校生の射殺事件が発生する。
倉石は十七年蝉に関心を示すが。
総評
人呼んで『終身検視官』倉石義男の活躍を描いている。
自殺か他殺か判定する役割なので、論理的に話が展開していく。
そして、物語の視点は倉石以外で進んでいくが、
倉石の魅力を十分感じることができる。
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Posted by ブクログ
長編かと思ったら短編が複数ある形、かと思ったら繋がっていて同じ刑事たちの物語だった。あまり読まないジャンルかなぁと思って他の方のレビュー読んだらハードボイルド系と書いてあり、なるほどこれがハードボイルドかと。
事件の難易度というか、解決までの道筋は程よい感じで結末も納得はできるんだけど、その解決の瞬間の沸点が高くて面食らってしまった。すごく急展開に結末を迎えて、だけどその後の描写がすごくあっさりしていて、肩透かしを喰らった感じというか、、うぉ急に来た、、あ、これで終わり?的な。
でも、ハードボイルドと言われると、うん、まあ納得。(多少偏見あるかもです。)
全体の感想としては、警察同士そんなバチバチで疲れない?です。よく刑事物のドラマとかでもそうだけど、現実でもこんなに仲間内でギスギスしてるもんなんですかね?
読むにはそんな部分に体力いる作品でした。