野﨑まどのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
◼️ 野﨑まど「know」
ハードな本だった〜。電子葉取り付けが義務化された高度情報処理社会の話。
大きな流れは分かるので後半はサクサク進んだが、前半は話を内容を理解しようとして時間が
かかった。ハードでした。
21世紀中盤、人類は「電子葉」を埋め込むことが義務化され、パソコンや電子機器のいらない社会となっていた。情報処理能力によりクラス分けされた人間たち、孤児などクラス0はアクセスも制限され、プライバシーの概念なくすべての情報の公開が強制されていた。
日本に100人といないクラス5に若くして到達した情報庁審議官、御野(おの)・連レル。その恩師で電子葉社会を構築した道終・常イチは情報庁と懇意の関係にある大企業アルコーンに属していたが、14年前、重要なデータを消去して姿を消していた。御野は道終の残したソースコードを調べていて暗号に気付き、恩師と再会、そして道終の娘で14歳の道終・知ルと出逢う。彼女は、存在するはずのない「クラス9」だった。
情報庁とアルコーンの追っ手が迫る、舞台は京都。連レルと知ルは京都御苑で追い詰められ、そしてー。
ストーリーが長い笑。野﨑まどは「[映] アムリタ」がおもしろく、また脚本を担当した京都が舞台のアニメ映画「HELLO WORLD」を観に行って、その後も多少読んだりと気になってる作家ではある。今回もどこか「アムリタ」に似てる、また少女性と暴力性、見せ方や展開がラノベ風アニメ風かなと。
形而上に形而下、ブラックホールとシュヴアルツシルト半径、イザナギ&イザナミとオルフェウス&エウリュディケ。エデンの園の門番ケルビムと炎の剣ほかもろもろ。知識が回るけれども、結局昇華したのかスルーで終わったのか正直判然としないかな、と。答えを封ずるのは手法だけれど、どうも核心にまで行かないところにもどかしさを感じたかなと。
まあ次もたぶん読むだろうと思う。最新作「小説」も評判がいいみたいだし。どこかで著者らしさを結晶化した作品に出逢うだろうと期待している。 -
Posted by ブクログ
私たちが“目で見ている”ものは全て“脳が見せている”ものだ。
“脳”の働きは完全には解明されていない。それこそが“AI”がひとの脳を越えることができない理由だ。
舞台は高度に発達し、情報取得によって階層化された情報社会。
情報庁御野参議官は高度な階層にいながら、14年前に失踪した天才道終教授の痕跡をさすらっていた。
ある日、道終教授の残したメッセージを解読した御野は、次世代型情報器官を持つ少女と逃亡の旅をすることになる。
途中からアニメのエスパー(死語?)たちの戦いみたいになってやや興醒めしたが、さすがにエンディングまでのあいだに多少の修正がなされた。
ひとは情報を得ることが幸せなのか、何も知らない方が幸せなのか……
少なくとも、多過ぎる情報はただの模様のようで、感動は生まれない、と、思う。