野﨑まどのレビュー一覧

  • HELLO WORLD

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    恋愛とSFが組み合わさったような物語。
    SF要素があまりピンとこない部分もあったが、ある女性と出会い、ただ彼女の笑顔が見たいとなりふり構わず奮闘する主人公の姿が良かった。

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    2026年01月24日
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    著者| 野崎まど
    出版| 早川書房
    発売日| 2013年 7月24日

    「哲学は自然科学の最前線だよ」

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    どれほど情報化が進んでも、人類が知り得ない情報ってなんだろうか。その一つの解を与えてくれる。「知る」ということは何なのかを知れる。

    さすが野崎さん、ぶっ飛んでる。という印象。

    高度の情報化された社会で、人々の脳「電子葉」と呼ばれる、情報処理機器がの取り付けが義務化された世界のお話。
    電子葉を使えば、今私たちがPCやスマホで行っている、調べ物や、メールの確認、運転ナビ、通話など、大体のことが、目の動きや思考、ジェスチャーだけで行える。その結果は、空間にディスプレイされるのだ。この電子葉を開発した天才道終・常が本当に知りたかったことを、教え子である卸野・連レルが、一人の少女とともに探しに行く物語。一人の天才が、天才でも知り得なかった、知識とは何だったのか。

    いつかあるかもしれない、でもいつまでもないかもしれない、世界を生成AIも量子コンピュータもまだ完璧に開発されていない2013年に書き上げている野崎さんには、驚かされる。やっぱり、このあるかもしれなくて、でも絶対ないだろうというSFと、突拍子もない結末を作り上げる世界観の設定に、脳が麻痺する。

    この本の面白いのは、高度情報化社会になったときに起こるかもしれない技術革新と、それに伴う社会的な差別を書き出している点だと思った。情報化する社会に、異を唱えているようにも感じたし、恐怖も感じたのだ。

    「知りたい」=「生きること」のハズだったんだけどね。

    あと野崎さん、宇宙、宗教、神話、好きなんですね。

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    2026年01月18日
  • GOAT Summer 2025

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    初めて文芸誌を買った!
    このボリュームで510円はお得。

    「特集:キトヴォラの今」朝井リョウ
    キトヴォラって何?けみさゆろって何?って思って調べてしまった。きっとこれらに当てはまるのは読者それぞれの解釈なんだなぁと思った。すごく短いお話だったけど、朝井リョウ味があって考えさせられた。

    「落ち着いて」小川哲
    すごいリアルだと感じた。
    『優しさは冷たさでもある。「君に文句を言わないよ」という温かいルールの裏には、「だから僕にも文句を言わないでね」という冷たいルールが存在する。誰かに対して怒ってしまうのは、誰かのことを期待して信じているからで、怒るのをやめるためには、他人に期待しないように生きなければならない。私にはそれができない。だから私は優しくなれない。』という文章が印象に残った。

    「あの子にしか行けない天国」木爾チレン
    寿命は短くなるけれど18歳の姿のまま生き続けられる選択があるという設定が面白くて、私だったらどうするかなぁと没入できた。外見至上主義な友達の気持ちもわからなくはない。おばあちゃんとの関係がホッとした。

    「みんなのこうえん」カツセマサヒコ
    排除ベンチと言われてしまうものが作られた理由も分かるから、折り合いをつけるのは難しいと思った。

    「MARIA」モモコグミカンパニー
    主人公の周りがとにかく最悪。過去のことだからと割り切れないくらい心に負った深い傷って救いようがないのかもしれないと思った。

    「願えば叶う」染井為人
    自分よりも絶対に友達を幸せにさせないという腹黒い気持ちは怖いし、そんなの友達じゃないけど結局ありがちだよねって思った。

    「車止め」芦沢央
    闇バイトって気づかずに闇バイトに加担しているとはよく聞くけど、こんなに巧妙に引っかかってしまうのかと怖くなった。人の役に立てていると思っていた主人公が不憫でちょっとトラウマもの。

    「IN a FloP」市街地ギャオ
    MBTIの中に主人公って項目があるのはどうなのっていう気持ちは少し共感。今まで何者にもなれなかったけど、地下では自分の存在が認められて、それを俯瞰している主人公。純文学って感じだった。

    「クレジット」丸山春乃
    退屈で真面目な日々に少しのスリリングを求めて、やってやったぞっていう気持ちになるのわかるなぁと思った。

    「サンクトペテルブルクの鍋」坂崎かおる
    面白かったんだけど途中から難しくなって辞めちゃった。いつか読み直す。

    「夜の底」夏夜米子
    「世の中の大半がきっと同じように、自分の欲求を満たす為だけに他人の人生を侵害している。」という文章が心に残った。

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    2026年01月16日
  • バビロン2 ―死―

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    1と2の途中まではかなり面白かったが、途中から野崎まどワールドに入り込みすぎていて、SF要素がより強くなっている。少々やりすぎな感があった。

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    2026年01月02日
  • HELLO WORLD

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    ネタバレ

    他の本に比べたら微妙な出来だったような気がする
    未来から来た自分と一緒に彼女を救う話。
    映画にもなっているのかしら

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    2025年12月18日
  • GOAT Summer 2025

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    面白かったけど少し重かった。短編集だから、結末が読めてしまったり、後味の良くない物語が続くとちょっと滅入っちゃった。
    旅特集編はあんまり好きじゃないなぁ。悪はよかった。

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    2025年12月15日
  • バビロン3 ―終―

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    知らずに読んでました。
    ラスト三文字まさかでした。
    タイトル鵜呑みにしてました。
    横文字と視点変わってるので、一巻飛ばしたかと思いました。
    色々ある意味ビックリ。

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    2025年11月14日
  • バビロン2 ―死―

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    マガセかいつ、どんな絡んでくるのか気になってみちゃいますね。
    善との対決があるのかないのか、あればどうなるのか。見てのお楽しみということで。
    今3読んでます。

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    2025年11月10日
  • ファンタジスタドール イヴ

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    ネタバレ

    帯の「こうして私は、人と離別した」という文言がバカすぎる

    文学的でありかつ軽快な文体で、女性とは、自分が科学に傾倒する意味とは、と苦悩する男をシリアスに描き出す。それで「人と離別」した理由は理想のヨメを作りたかったから、という。クライマックス以降IQが激減。共感を持って読んでいた前半のシリアス展開から、めちゃくちゃアホな着地点へ。これがメディアミックスにおいて前日譚を任されるということか。

    この作品で野崎まどにデビューしてしまったことが悔やまれる(全体的に見たら面白かったけど)。
    野崎まど作品を他にも読みたい!!

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    2025年11月02日
  • 2

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    シリーズの集大成。
    やっと終わったと安堵。
    作品によって良し悪しあれど、統括すると面白かったように思う。
    ただ、基本的に物語のパターンは全シリーズ似たようなもので、趣向を変え工夫してるだけの印象。ラノベっぽさもやはりしんどかった。個人的な感想にしかすぎないのだけれど。
    最早のラストは絶対に予想出来るしね。
    そんなわけないもの。

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    2025年10月04日
  • know

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    ◼️ 野﨑まど「know」

    ハードな本だった〜。電子葉取り付けが義務化された高度情報処理社会の話。

    大きな流れは分かるので後半はサクサク進んだが、前半は話を内容を理解しようとして時間が
    かかった。ハードでした。

    21世紀中盤、人類は「電子葉」を埋め込むことが義務化され、パソコンや電子機器のいらない社会となっていた。情報処理能力によりクラス分けされた人間たち、孤児などクラス0はアクセスも制限され、プライバシーの概念なくすべての情報の公開が強制されていた。

    日本に100人といないクラス5に若くして到達した情報庁審議官、御野(おの)・連レル。その恩師で電子葉社会を構築した道終・常イチは情報庁と懇意の関係にある大企業アルコーンに属していたが、14年前、重要なデータを消去して姿を消していた。御野は道終の残したソースコードを調べていて暗号に気付き、恩師と再会、そして道終の娘で14歳の道終・知ルと出逢う。彼女は、存在するはずのない「クラス9」だった。

    情報庁とアルコーンの追っ手が迫る、舞台は京都。連レルと知ルは京都御苑で追い詰められ、そしてー。

    ストーリーが長い笑。野﨑まどは「[映] アムリタ」がおもしろく、また脚本を担当した京都が舞台のアニメ映画「HELLO WORLD」を観に行って、その後も多少読んだりと気になってる作家ではある。今回もどこか「アムリタ」に似てる、また少女性と暴力性、見せ方や展開がラノベ風アニメ風かなと。

    形而上に形而下、ブラックホールとシュヴアルツシルト半径、イザナギ&イザナミとオルフェウス&エウリュディケ。エデンの園の門番ケルビムと炎の剣ほかもろもろ。知識が回るけれども、結局昇華したのかスルーで終わったのか正直判然としないかな、と。答えを封ずるのは手法だけれど、どうも核心にまで行かないところにもどかしさを感じたかなと。

    まあ次もたぶん読むだろうと思う。最新作「小説」も評判がいいみたいだし。どこかで著者らしさを結晶化した作品に出逢うだろうと期待している。

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    2025年09月23日
  • バビロン2 ―死―

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    序盤から中盤、あまりにも展開がないので退屈極まりなかったが、終盤にかけては映画を観ているような臨場感、緊張感がある。
    主要な登場人物もバジバシ死亡していくので非常に好みである。
    伊藤計劃のかの名作「虐殺器官」に通ずるものがある。

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    2025年09月03日
  • know

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    超情報化社会で、電子葉を脳に移植することが当たり前になった世界。《知る》とは、どういう事なのか突き詰めていく。良作。 途中のバトルシーン要らないよ。

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    2025年08月23日
  • バビロン1 ―女―

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    続編のものの一部作目。それにしても物語が進んでいない。
    しかし、設定が綿密に練られており、続きが楽しみである。
    気になった点として、携帯、携帯電話、スマホ、スマフォがそれぞれ出てきて何となくモヤモヤした。

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    2025年08月23日
  • 小説家の作り方 新装版

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    小説家としてデビューし4作を出版した物見(ものみ)はまだアルバイトをしながら小説を書いています。そんな彼に初めてのファンレターが届きます。この世で一番面白い小説を作りたい、その思いで試行する人々の物語りでした。読みやすく面白い内容と思います。後半が謎解きの謎解きになっているように感じてしまい、私としてはその点が少しだけ残念。星3つといたしました。

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    2025年08月14日
  • 小説家の作り方

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    アムリタの別バージョン的な印象を受けた
    軽い読み口ながらも、読んでいる側にも色々考えさせられる

    というか今読むと後の「小説」のライト版にも見える…なるほど、やはり色々な形式を書ける面白い作家かもしれない
    と、この時までは思っていた
    (パーフェクトフレンドへつづく)

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    2025年08月13日
  • 舞面真面とお面の女

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    ライトな読み心地にも関わらず何気に後半超絶ステップを見せられる
    アムリタの次にこれ
    メディアワークス文庫読者に向けてジャブがアムリタ、フットワークが舞面といったところ
    もしかするとこの作者、力を抑えているのか?と思い始める(死なない生徒へつづく)

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    2025年08月12日
  • [映]アムリタ

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    今となってはどこまで計算してたのだろうと思ってしまうが野崎まどデビュー作
    世にも奇妙な系列でニュアンスは抑えられており読み口は軽やか
    後に、まさか、ねえ

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    2025年08月11日
  • know

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    私たちが“目で見ている”ものは全て“脳が見せている”ものだ。
    “脳”の働きは完全には解明されていない。それこそが“AI”がひとの脳を越えることができない理由だ。

    舞台は高度に発達し、情報取得によって階層化された情報社会。
    情報庁御野参議官は高度な階層にいながら、14年前に失踪した天才道終教授の痕跡をさすらっていた。
    ある日、道終教授の残したメッセージを解読した御野は、次世代型情報器官を持つ少女と逃亡の旅をすることになる。

    途中からアニメのエスパー(死語?)たちの戦いみたいになってやや興醒めしたが、さすがにエンディングまでのあいだに多少の修正がなされた。

    ひとは情報を得ることが幸せなのか、何も知らない方が幸せなのか……

    少なくとも、多過ぎる情報はただの模様のようで、感動は生まれない、と、思う。

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    2025年08月07日
  • 小説家の作り方

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    今までで一番ヒロイン(?)が可愛かった〜。そして今回も野崎まどワールド全開。着地したと思ったらまたひっくり返されてみたいな、振り回されてしまうのが好きな私にはたまらないストーリー。
    野崎まど先生のすごいところは、ただただ読んでて楽しい。ずっとテンポ良い。そしてキャラクターが本当良い…全然キャラクター以外も野崎まど先生に限っては素晴らしいんだけど。
    ただ今回は、他の作品のがよりインパクトあったかなという感想。好きなんだけどね。

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    2025年07月22日