野﨑まどのレビュー一覧
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購入済み
前衛的な小説
短編一つ一つに勢いがある
勢いがありすぎて話に無理があるのも気にせずに読める
むしろ気にしたら突っ込みどころ満載なので読むのが止まる
一気読みがおすすめの小説 -
Posted by ブクログ
ラノベ作家に、この世で一番面白い本のアイデアがあるから小説の書き方を教えてくれというファンレターが届くお話
ここで言う「この世で一番面白い本」とは今出版されている中で一番というものではなく概念的なものらしい
物語の途中まではのほほんとしたいかにもラノベ的展開なんだけど、最後のあたりでぞっとする瞬間があった
シンギュラリティもそう遠くない気がする
この世で一番面白い小説を書くためには10万冊読んで1万冊書くといいらしい
1万冊書くのはもう無理として、5万冊読むのも無理かな
ちなみに僕が今まで読んだ本を記録に残している分だけで約1000冊
記録していない分は期間でいうと20代のころなので単 -
Posted by ブクログ
芸大で役者を目指す二見遭一は天才監督・最原最早の撮る自主映画『月の海』に出演することになる。その脚本を書いたのは最原の亡くした恋人・定本由来。
二見は『月の海』の画コンテを手にして、意識を無くして50時間ぶっ続けで読むことになり天才と呼ばれる最原の異常な才能に気がつくことになる。そして映画は完成し、二見は『月の海』に隠された真実を知ることになる。
出版レーベルから察することもできるが、キャラクター造詣や各所の会話にはライトノベルの雰囲気があるので苦手な人はそれだけで受け付けないのかもしれない。
しかしその中には創作物への作者の実験的とも思える考察が含まれている。創作物が好きな人ほど同 -
Posted by ブクログ
自主映画の出演をお願いされ、渡されたコンテは
天才と呼ばれている女の子が書いたものだった。
すべての指示が入っている絵コンテがあれば
ものすごくさくさく撮り終われそうです。
が、それをきちんと自分で理解していなければ
ものすごく時間がかかりそうです…。
引き込まれてしまうほどの素晴らしいコンテでしたが
書いた本人は突っ込みどころ満載の発言をする人物。
そんな彼女と主人公と、映画を作る2名と、の
青春ものかと思ったら、まったく別方向へ。
爽やかだったものはなくなり、どろどろとした
怖い方向へと。
結果だけを伝えられたら、それはあり得るのか、と
一笑してしまうような事が、じわじわと真実味を帯び