あらすじ
駆け出しの小説家・物実の元に舞い込んだ初めてのファンレター。そこには、ある興味深い言葉が記されていた。「この世で一番面白い小説」。あまねく作家が目指し、手の届かないその作品のアイディアを、手紙の主は思いついたというのだ。
送り主の名は、紫と名乗る女性。物実は彼女に乞われるがまま、小説の書き方を教えていくのだが――。
鬼才・野崎まど新装版シリーズ第4弾。「小説家を育てる小説家」が遭遇する非日常を描く、ノベル・ミステリー。
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Posted by ブクログ
絶賛マイブーム中の野崎まどさんの小説です。この作品も時を忘れて楽しめました。どの小説も私の想像を超えた展開が繰り広げられるので、つい時間を忘れて読み耽ってしまう危険な小説です。凡人の私にも新しい発想が得られる気分になれます。
もしも、どなたか一人だけ、これまで読んできた小説の作家に会えるチケットをもらえたら、野崎まどさんを指名させていただきます。笑。どこで、どのようにして、こんな物語を作り出されてきたのかを多面的にお話しをさせていただくという妄想があります。とはいえ、著者との会話レベルに大きな差があるでしょうから、もう少し精進してからにいたします。この小説に登場する紫さんのように、お手紙を書くにはまだまだ修行を積まないと・・・なんてね。
2011年に出版された小説ですが、もう直ぐ現実の世界も技術的に追いついてきそうな雰囲気を感じる2023年に読みました。
Posted by ブクログ
駆け出しの小説家・物実のもとに「この世で一番面白い小説」のアイディアを閃いたという女の子から小説の書き方を教えてほしいというファンレターが届いた。小説の書き方を教えていくうちに理解し、そしてついに誕生したのは…!
装丁の薄気味悪い感じとタイトル、帯の一文にやられました。一番面白い小説…誰もが気になるモノがこの小説にはある。
沼に完全に落とされた一冊でした
沼に完璧に落とされた一冊でした
おもしろかったです。
冒頭から引き込まれ、最後まで読みやすい!
ですが、読みやすさと裏腹に
内容は想像もつかないような
展開の連続!
表紙イラストもキャラクターにぴったりで
とても素晴らしいなと思います。
読了後はぜひ表紙イラストをよくご覧に
なってください。
Posted by ブクログ
「HELLO WORLD」の脚本と名作「小説」の片鱗が垣間見える。
表題にしても、読み始める前は大味で荒唐無稽な題目だなぁとか馬鹿みたいな考えであったが、読み終えた後は、全くの表題通りの物語であり驚いた。
そして、著者はあらゆる部門において造詣が深く、物語に活かされている為、より深みがあるように思える。
Posted by ブクログ
世界で一番面白い小説。そのアイディアがあるが小説を書いたことがない女性に指導する事になるが、彼女には謎が多過ぎた。
最初の方に出てきた「答えを知るものアンサーアンサー」が本当に出てきて笑いを取りつつ、ミステリを深める。そして最後には魅せる。面白かった。
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私がこの本を読んだのはAIという言葉が一般的になった2024年、日進月歩の生成AIの技術をまのあたりにしている。ギリギリ今読んで良かった。
でもこの本の最初の版が刊行されたのは2011年、10年以上前にこれを書いた野崎まどさん凄いわと思うけど、2024年の今となれば現実の世界でこういう事が実際に起こってても驚かないかも。えっ怖
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駆け出しの小説家と『この世で一番面白い小説』を書くことを熱望する女子大生の小説指南から予想もしない展開になり、様々な驚きを詰め込んだラストは良い意味で読者を置いてけぼりにするようなものだった。「この『あり得ないけど引き込まれる世界観』が野崎まど作品の魅力だな。」という風にも思えた。
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野崎さんの本を読んで4作目になりますが毎回思うことは最後の最後で「!?」ってなることです!
4作目まで読むと、この最後の「!?」がクセになりつつありますw
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まさかの展開
「今回はSF感はほぼないのかな」なんて思っていたのに、後半で一気に裏切られました。
正直誰かの指示っていうのはわかりやすく匂わせていたけど、それが二転三転して、ページを捲る手が止まらなかった
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最後の展開が想像を遥かに超えていてすっごく面白かった!世界の技術と革新がこんなにすごいものなのかと思った。主人公のユーモアあるセリフやツッコミに笑えることが多くて最後まで一気に読んだ。
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森見登美彦と西尾維新を混ぜたような感じに急になったな・・・話自体はそこそこ面白かった!
そしてこれは執筆者の話か。最後にみんな集まってきたりするのかな?全体で何を描こうとしとるんやろ?
しかし、やはり野崎さんの思考は知りたい、ということに強い気持ちを感じるなー
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今作も面白かったです。タイトルから主人公が逆に作られていくのでは?と裏を読んでましたが、全くの的外れでした笑。やっぱり野崎まどの、はじめラブコメあとSFみたいな構成が好きですね〜。真相に迫ったときの、え、じゃああの涙を流した人は一体…とかなった後にえっ!?ってなりましたし、よくよく考えたらソフトよりもハード方がヤバいのでは…なんて思いました。なんでか終盤はメンインブラックのイメージで読んでました(全然違う)。
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小説家としてデビューし4作を出版した物見(ものみ)はまだアルバイトをしながら小説を書いています。そんな彼に初めてのファンレターが届きます。この世で一番面白い小説を作りたい、その思いで試行する人々の物語りでした。読みやすく面白い内容と思います。後半が謎解きの謎解きになっているように感じてしまい、私としてはその点が少しだけ残念。星3つといたしました。
Posted by ブクログ
小説家の主人公物見のところに届いたファンレター。そこには、「この世で一番面白い小説」を書くために小説の書き方を教えて欲しいと書いてあった。
紫と名乗る女性に物見は小説の書き方を教えていくのだが…。
後半はSF味が強かったです!二転三転する展開はアムリタシリーズ恒例でとっても面白い!近い将来あんなことが起きるかもしれないと思うとちょっと怖かった…。
タイトルにも意味を感じました。
これを10年以上前に書いていた野﨑まどさんすごい!そして、「2」にどう繋がっていくかも気になる!
Posted by ブクログ
〇中盤まで
爽やか恋愛もので通すわけないよね
持ち味の軽やかさが、すべり方向にいっちゃってる感じがするな
〇中盤すぎ
何かやってくるなと思ってたとおりやってきたので期待あげ
〇終盤
さらにひっくり返すと思ってたとおり返してきた
さてどう落とす
〇ラスト
著者の持ち味が出ていて悪くない
そう悪くはないが
作家は自身が完全に満足する小説を書きたい願望があって、読者は非の打ち所がない最高の小説を読みたい願望があるとすれば、究極の書くこと読むことについてのお話なのかもしれない。
今回の天才は今までで一番気に入ってるんだけど、それ以上の存在を登場させちゃってるせいか若干インパクトが薄れた。
最後はアムリタ同様ホラーだな。文章で変質させてしまえる存在が、破壊しないように世界を切り替えてしまうものを作るなんて。
これで「2」を読む準備が整った
Posted by ブクログ
今回も最後の最後でお見事でした!
毎度伏線を張るのうまいなー。
小説の書き方じゃなくて、小説家の作り方というタイトルもあまり深く考えてなかったけど、
読み終わってからだとすごく意味があるような気がする。
今のところシリーズで繋がってる感じが少ないけど、今後どこかで全部が交わるのかな
Posted by ブクログ
途中までボーイミーツガール的なお話だが後半からSFに変わりびっくりした。
数日読むのを明けていたところがちょうど切り替わるポイントのちょっと前で、読むのを再開してから一気に引き込まれた。
Posted by ブクログ
AIが人格を持ち、創造主の理解を超えて行動した末に成そうとしたことは「この世で一番面白い小説を書きたい」という純粋な気持ちだった。
中盤までのボーイミーツガール的な青春小説的な展開から一転して訪れる、怒涛のSF的展開がとても好みで非常に面白かったです。アムリタにもつながる要素も垣間見れ、シリーズの今後の展開にもワクワクしますね。
Posted by ブクログ
途中から思ってた展開と違った
フレーム問題
人工知能が現実世界で起こりうる無限の可能性に直面した時に無限の思考に陥ってしまう事
(ex)ハサミを使う時に指を切らない様に注意する必要はあるが、隕石の落下に注意する必要は無い