【感想・ネタバレ】バビロン2 ―死―のレビュー

あらすじ

64人の同時飛び降り自殺――が、超都市圏構想"新域"の長・齋開化による、自死の権利を認める「自殺法」宣言直後に発生!暴走する齋の行方を追い、東京地検特捜部検事・正崎善を筆頭に、法務省・検察庁・警視庁をまたいだ、機密捜査班が組織される。人々に拡散し始める死への誘惑。鍵を握る"最悪の女"曲世愛がもたらす、さらなる絶望。自殺は罪か、それとも赦しなのか――。

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ネタバレ

1巻はストーリーがあった気がするけど、もう2巻は終わり方が酷くて全部忘れた。(駄作という意味ではなく、展開が辛すぎる)

1巻で私の推しの文緒くんが死んじゃった時はロスになったけど、今作後半で死人が加速度的に増えて、そういう感じじゃなくなってきた。

次が最終巻ということで、正崎と曲世がどう対峙するのかというのが焦点になるのかな。

あ、あと齋さんか…

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2025年07月23日

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純粋悪。

この言葉が似合うキャラクターは曲世愛の他には、ばいきんまんくらいじゃないか。

高い思考力はあっても思想はない。悪を為すこと自体が目的で、理解も共感も出来ない。それで特にアニメは評価が真っ二つに分かれてたと思う。

でも、理解出来ないものに理解を示すことがフィクションへの取り組み方だと捉えれば、私はこの作品が自分自身に与えた影響は大きいと思っている。

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2024年02月13日

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本書を読み終わって、放心状態のまま感想を書いていたのですが、マウス操作を誤って全て消去されてしまって、さらに放心状態が重なっています。かなりの長文を書いていただけに、思わず声を出してしまいました。夜の10時を過ぎていますが、別室でまだ仕事をしていたカミさんにも「どうした?」と驚かれ、迷惑をかけてしまいました。
本書は、「死」についてと、「正義とは何か」と「悪とは何か」についてをテーマにした小説です。こんなテーマで小説を書きなさいと言われても、本書のような作品には到底及ばない自信があります。私の想像を大きく超えた物語を突きつけられました。
本書で展開される出来事は、冷静に考えると荒唐無稽と言えるほどあり得ないようなものですが、本当にそんな出来事が起こりそうな現実感を与えているのは著者の力量のなせる技だと思います。
登場人物たちを好きにならずにいられない、会話や、仕草が描写され、感情移入してしまいます。そんな信頼関係を読者と作っておきながら、ラストに至る展開はもう、心かき乱されます。傷に塩、鞭の連打、全身が痛風の発作、のような衝撃を受けて放心状態になってしまうということです。
なるべく、ネタバレにならないように本書の魅力を語ったつもりですが、訳がわからないですよね。
平山夢明さんの作品と同様、取扱注意の作品です。
そして、忘れられない作品にもなりましたし、大好きな作品にもなりました。

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2023年10月05日

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ネタバレ

文雄、奥田の相次ぐ自死の後、正崎の事務官に就いた陽麻が女性であったことから、この章は陽麻と曲世の戦いとなるか、曲世が陽麻に化けて一層の阿鼻叫喚を生むかのどちらかかと思えた。して実態は中盤頃までに、陽麻はただの下働きに過ぎず、積極的に優れた頭脳や女性的思想、視点を事件に持ち込むことが出来ないお飾りだったことから陽麻の敗北は見えていた。無論前章の幕引きからすれば事務官が女性であるという程度のことにはいかほどの優位があるとも言えそうになく、読者にとっては(正﨑善と違って)元々大した希望でもなかったわけだが。

そうであっても最終盤は衝撃的だった。それまでに開示された曲世の手札からは到底切り得ない、彼女の強みと無関係であるどころかそれを擲つ悪手に近い行動だったからである。だがその死角から振るってきた悪意の威力はあまりにも強烈であり、「過去に例を見ないという程ではない」惨虐の演出でさえも、その構えのない我々はただ呆然と読み進め、粛々と眺めているしかなかった。この劇的な無力感、凄絶なる悪のカタルシスたるや筆舌に尽くしがたく、「セブン」ジョン・ドゥの衝撃を上回る殺戮と感じた。

強く引き込まれる物語だった。快作。いや、怪作か。最高。

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2021年01月17日

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ネタバレ

アニメで先を知っているだけに、コンビニのシーンのナプキンの袋の点線が怖すぎる。これは先を知らずに読んだらラストの場面で戦慄が走っただろうな。アニメではこのネタは使われずに、多摩動物公園へ出かけるための弁当の準備とオーバーラップさせた演出だったけれど、アニメ化に適した巧みな方法だったと思う(文章で同じ効果を出すのは難しそう)。「選挙に勝ち負けはない。選ばれるかいなかというだけ」で『地獄の楽しみ方』とリンク。アニメもまだ最終話だけ観ておらず、最終巻にてこの物語をどう決着させるのか楽しみ。

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2020年02月14日

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ミステリ。シリーズ2作目。
これは…ミステリなのか?
ラスト40ページは、エグい。
大好きです。

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2019年05月22日

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飲む劇薬?
いいえ、これは「読む劇薬」。

正義と悪、検察官と"悪女"の話。

恒例のジャケ買い(※運命的出会い)で出会った1冊。
なぜか私の"引き"がいいのか……価値観をひっくり返す、けれど納得の1冊に出会ってしまった。

かつて、こんなに絶望する小説が存在しただろうか。

男をたぶらかしたり、裏切ったり。でも少し可愛げのある…そんなキャラクターとしての"悪女"観は黒く塗り替えられた。

これぞ本物の"悪"。

そして作品の重要なテーマとなるのは「自殺」について。
中盤、1つの新法を巡り、様々な思惑が交錯する展開。
最初は絶対ダメ!(…やっぱダメだよね?)と思ったけど、話や状況が進んでいくと、
「……た、確かに、確かに、確かに…ああああ確かにぃぃぃ」
後半は「確かに」しか口から出てこない!

そしてラストにかけて…
恐怖の女「曲世愛」の魔の手が、読者の私の脳をも犯す。

手が震える。絶望が止まらない。嗚咽。めくりたくない。イヤダイヤダイヤダ。読みたくない。吐きそう。うっ…もうだめ。一旦休憩………これもうあと一文字でも読んだら吐く。ウギャアアアウボロロロロ。もう本ちぎる!ちぎるよ、捨てる!捨ててやる!読みたくないんだからあああああぁもう目も当てられない!!今以上の絶望なんてあるわけない。さすがにフィクションだし救われるよね?!最後は…みーんな幸せになるんだよね?!(白目)誰か…誰か。お願いだから救われて…誰か彼らを救っ………うわあああああ#@☆$%○々→¥€〆〒%◎★いやだやめてお願いだか…ぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!

苦しい…苦しい……
ひいいいいなんて作品だこれは……!
(読む劇薬なんてよく言ったもんだな!)

直接的な表現を使っているわけではないのに、生々しく伝わってくる「死」と「恐怖」。

いつのまにか彼に憑依するように、私もこの主人公とともに叫び、鼓動し、絶望し、泣いた……

そして本当に絶望的なのは…
この絶望がまだ終わらないってこと…!

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2019年01月05日

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「いつからこの小説が、ただのミステリーだと錯覚していた?」

 この小説の感想を書こうと思ったとき、まずこの言葉は書いておかないといけない、と思いました。いや、もうホントにこれはヤバイ。

 一巻を読み終えた段階で、この小説はヤバイという匂いがしていましたが、二巻に至ってそのヤバさが爆発します。

 そのヤバさの中心にいるのは、もちろん曲世愛。不可思議で邪悪な女、というのは一巻で感じていたのですが、彼女はもはやそんな言葉では収まりません。

 神話の世界にセイレーンという、海に住む化け物がいます。その歌声を聞くと船員は惑わされ、遭難や難破してしまい命を落とすそうです。

 曲世愛は文字通りのセイレーンでした。ミステリの枠を超え、曲世は人の命を喰らい続けます。終盤の絶望感は、もはや言葉では表現できません……

 曲世の陰に隠れがちですが、この巻のテーマである自殺の是非についても色々考えさせられます。この巻のもう一つのハイライトは、自殺法の是非を巡っての討論番組。

 各党の党首が倫理面、経済面などあらゆる側面から自殺法を否定します。しかし、それを凌駕してくるまさかの展開……。この展開を持ってくることができるのも、野崎さんの奇才ぶりを見せつけているように思います。

 もはや化け物と(僕の中では)化した曲世をとめることは可能なのか? そして、曲世と自殺法は世界に何を求めているのか。話は三巻へと続きます。

 

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2018年08月02日

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読み手を圧倒的に絶望させる作品。あらゆる手で希望を摘み取る手法は感情移入することを躊躇わせるほど。自殺法をめぐる世論を動かす大勝負は、善と悪をの定義を考えさせるが、その裏ではまたしても「女」が悪意を振りまいている。前作よりもスピーディかつ抑揚のあるストーリーは相変わらず面白い。しかし今回はなかなか・・・・・・これ、もう勝てないのでは・・・・・・

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2018年01月28日

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自殺法うんぬんを隠れ蓑にして
「これが悪ですよー」
という 曲世の所業が酷い

読み終わりは
「あああああああああ~~~」
と正崎善と同じく
叫ぶことしか出来ませんでした

動画を上手く使った
人心掌握の方法など
小説なのに
映像がはっきりと目の前に見える
そんな すごい小説でした

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2017年11月22日

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あの女がもらたす絶望の物語。 
あの女に対抗するためにはあまりにも無力。 
あの女に対抗するためにはあまりにも無策。 
あの女と斎開化はやはり手を組んでいるのか。 
あの女と斎開化が目指す場所はいったい何処なのか。 
あの女の目的はいったい何なのか。 

正崎善は――悪に敵うのか。

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2016年12月11日

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1作目より文体がよく読みやすかった。しかしテーマがどんどん広がり過ぎている印象。『政治』『死』『性』とどれも重めのテーマを上手く描いてはいるけれど、1つの作品に詰め込まれすぎていて、最後どう落とすの?と思えてくる。と…これは、まんまと3冊目に誘導されてるよね(汗)

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2025年02月08日

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戦慄の第二章
禁断の映像化!

曲世愛(まがせあい)は、言う
「私、悪人なんです」
悪にも意味がある
正義が悪に飲み込まれる第二章

タイトルをアニメからお借りしてくると
第五話 告白
曲世愛の中学時代の担当医の恐るべき告白
第六話 作戦
各党代表者による公開討論会のテレビ放映
第七話 最悪
討論会で封じ込めるはずの新域長に 逆転を許し
そして曲世愛の登場で ほぼ全滅

討論会の形状で 自殺法について 自殺そのものについて その是非を問うけれども
曲世愛の凄まじい悪意に全て消滅してしまう

「自殺法」について考察させるために
“新域”構想という政策が作中に使われる
関東の一部地域での新しい行政区画
新たな国家の試験運用の検証を目的としている
その新域で「自殺法」を設定宣言するところから
問題提起となる
全く関係ないけど 某自動車メーカーさんが
造成中の実験都市がいよいよ入居が始まるらしい
ほとんど全ての情報を管理していくらしいけど
どんな運営になるのかとても興味がある
さてと 第三章へ

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2025年01月23日

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ネタバレ

序盤は、法律のことだったり難しい話が続いていたのでぼーっと読んでて、愛ちゃんのこと忘れてたら、可哀想な精神科医の叔父登場。愛ちゃんの中学時代の話、もう異常すぎる。愛ちゃん催眠術師かと思ってたら、根っからのサキュバス体質だったのね。そんなのチートじゃん。「悪いことだわ、、」って憂いながら、人を気持ちよく自殺に追い込む愛ちゃん。怖い。素敵。好き。
九字院さん亡くなってしまって残念。愛ちゃんと九字院さんの絡み見たかったな。
最後は正﨑さんと一緒に「まがせぇーーー」ってなったわ。もう勇者正﨑はボロボロよ。次回、魔王愛ちゃんとの戦いが楽しみ。

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2024年03月12日

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ネタバレ

正統派検察ドラマかと思われたⅠのスタートから一転、
「自殺法」という架空の法律をもとにした思考実験のようなストーリーに
選挙のやり方なども面白く、死の是非や政治とは何かを問いながら進む展開は面白く、また読みやすくて良い
本筋であるサスペンスも超能力モノと割り切ればこちらも面白く、Ⅱまできても敵側の得体が知れない不気味さが残っているのが魅力的です
ただ公開討論のシーンは老獪に描かれていた政治家先生たちがあっけなさすぎて物足りず
次巻は善悪とは何か?を問うストーリーになるのかな?

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2023年05月22日

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マジョリティの価値観に対する反証実験を物語で行っているように感じた
つまり、重要なのは筋でなく語られている内容
エンターテイメント性を持たせながら上手に語っていたと感じた

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2022年11月04日

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たとえいつか答えにたどり着いたとしても、そこで考えるのをやめないことだ。正義とはなにかを掴んだと思った後も、正義とは何かを、ずっと、永遠に問い続けることだ。

しんどい・・・アニメもほんましんどかったけど、文章でもほんまにきつい。陽麻、アニメオリジナルで原作にはでてこんことを祈ったけど、ほんなんけにはいかんかったか・・・きつい

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2022年01月16日

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ネタバレ

後半の展開でじっくり読んでられない、読むのも辛くなってくる。
最終巻読まないと、この気持ちの悪い余韻を消せない。
『読む劇薬』とはよく言ったものだ。

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2019年11月04日

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齋開化により自殺法が宣言され正崎検事を筆頭に法務省、検察庁、警視庁を跨いだ機密捜査班が組織される。自殺法の是非の討論番組が中継され、それを経て域議選挙が開催される。捜査班と共に正崎と淡々とした事務官の瀬黒が齋を追う中、曲世愛が全てに張り巡らすように暗躍し死に誘惑し、終盤は特にその勢いに飲み込まれた。

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2018年10月10日

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おもしろい。ぐいぐいひきつけられてこの巻も一気読み。
「絶対に現実では起こらないようなファンタジーもの」はあまり好きじゃない自分にとって、「もしかしたら現実に起こるかもしれない…くらいの世界観」を描く、野崎さんの作品は好きです。
あと、例の「悪い女」本格的に登場。その女とのやりとり。ラノベっぽいポップ?な感じで個人的にツボ。その中身はとてもグロいのですが…。

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2018年02月06日

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うわぁ、なんか、すごい…
曲世に犯される、という表現になんかぞわぞわして、最後は正崎さんと同じように祈る気持ちでページをめくり、絶望する。
真逆の人、でも、その人とだけ、分かり合えるのかもしれない。いや、どうかな。でも、そうなのかな。
考え続けてその先が理解だとしたら、それはどこに行き着くのだろう。

二巻、三巻出るまで読まなくて良かった…(発狂するところだった

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2017年11月23日

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この読後感……最悪。そして、最悪という感情を植え付けてきた作品に敬意を表する。

サスペンスとミステリーと政治ドラマが渾然一体となって物語を推し進めた結果、圧倒的な「死」を以って第二幕の緞帳が下りた。これもある意味のどんでん返しだろう。

「死の権利」という、社会性の中で考えさせられるものをその有り無し両面から提示し読者に考えさせる一方で、最悪の死そのものを描写する。この二面性を抱えたまま、さてこの先どのように物語を展開&収束していくのか。目の離せない作品になってきた。‬

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2017年08月15日

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沈黙の艦隊を思わせる展開からラストにかけての怒涛の光速展開は作者独自の持ち味を十分に発揮。どこに向かうのか、どこに連れていかれるのか、全く分からない。

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2016年11月28日

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マガセかいつ、どんな絡んでくるのか気になってみちゃいますね。
善との対決があるのかないのか、あればどうなるのか。見てのお楽しみということで。
今3読んでます。

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2025年11月10日

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序盤から中盤、あまりにも展開がないので退屈極まりなかったが、終盤にかけては映画を観ているような臨場感、緊張感がある。
主要な登場人物もバジバシ死亡していくので非常に好みである。
伊藤計劃のかの名作「虐殺器官」に通ずるものがある。

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2025年09月03日

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最初は1よりは少し失速したかなと思ったが
途中から曲世愛が出てきてからは1のワクワクが戻ってきた。

まさかこの自殺法に自分ももう虜になってしまっているのか…

2は本当に死とはなにか…
自殺とはなにか…正義とは、悪とは…

いろいろも考えさせられた作品だった。

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2024年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ここまで完膚なきまでに味方を失ってこれからどうやって解決?へ進むのか。悪について考えた結果正崎さんはどこにたどり着くのか、次を読むのが怖いです。
好きな人物がことごとく死んでしまったのでもう正崎さんくらい呆然です。正崎さんは死なないでほしい。そして出来れば考えを変えないでほしいです。

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2022年05月19日

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ネタバレ

 正義とは考え続けること、と語った正崎善の見解がラスト最高にブラックな形で跳ね返ってきたときはもう呆然とするしか……。
 このシリーズで初めて野崎まど読んでるんだけどいやもう軽やかに容赦なく死んでく。これどうやって収集つけるつもりなのか。いや、つけるつもりないのか。

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2018年07月01日

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前半は選挙の準備段階で中弛み感があったけど、討論会の後の信じられない展開には驚いた。緩急激しい話だな。

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2017年09月28日

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ネタバレ

野﨑まどのダーク成分がこれでもかと暴れ狂うシリーズ2冊目は相変わらず先が読めない。点線と実線のシーンは圧巻でした。

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2016年09月24日

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