【感想・ネタバレ】バビロン2 ―死―のレビュー

あらすじ

64人の同時飛び降り自殺――が、超都市圏構想"新域"の長・齋開化による、自死の権利を認める「自殺法」宣言直後に発生!暴走する齋の行方を追い、東京地検特捜部検事・正崎善を筆頭に、法務省・検察庁・警視庁をまたいだ、機密捜査班が組織される。人々に拡散し始める死への誘惑。鍵を握る"最悪の女"曲世愛がもたらす、さらなる絶望。自殺は罪か、それとも赦しなのか――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1巻はストーリーがあった気がするけど、もう2巻は終わり方が酷くて全部忘れた。(駄作という意味ではなく、展開が辛すぎる)

1巻で私の推しの文緒くんが死んじゃった時はロスになったけど、今作後半で死人が加速度的に増えて、そういう感じじゃなくなってきた。

次が最終巻ということで、正崎と曲世がどう対峙するのかというのが焦点になるのかな。

あ、あと齋さんか…

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2025年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文雄、奥田の相次ぐ自死の後、正崎の事務官に就いた陽麻が女性であったことから、この章は陽麻と曲世の戦いとなるか、曲世が陽麻に化けて一層の阿鼻叫喚を生むかのどちらかかと思えた。して実態は中盤頃までに、陽麻はただの下働きに過ぎず、積極的に優れた頭脳や女性的思想、視点を事件に持ち込むことが出来ないお飾りだったことから陽麻の敗北は見えていた。無論前章の幕引きからすれば事務官が女性であるという程度のことにはいかほどの優位があるとも言えそうになく、読者にとっては(正﨑善と違って)元々大した希望でもなかったわけだが。

そうであっても最終盤は衝撃的だった。それまでに開示された曲世の手札からは到底切り得ない、彼女の強みと無関係であるどころかそれを擲つ悪手に近い行動だったからである。だがその死角から振るってきた悪意の威力はあまりにも強烈であり、「過去に例を見ないという程ではない」惨虐の演出でさえも、その構えのない我々はただ呆然と読み進め、粛々と眺めているしかなかった。この劇的な無力感、凄絶なる悪のカタルシスたるや筆舌に尽くしがたく、「セブン」ジョン・ドゥの衝撃を上回る殺戮と感じた。

強く引き込まれる物語だった。快作。いや、怪作か。最高。

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2021年01月17日

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ネタバレ

アニメで先を知っているだけに、コンビニのシーンのナプキンの袋の点線が怖すぎる。これは先を知らずに読んだらラストの場面で戦慄が走っただろうな。アニメではこのネタは使われずに、多摩動物公園へ出かけるための弁当の準備とオーバーラップさせた演出だったけれど、アニメ化に適した巧みな方法だったと思う(文章で同じ効果を出すのは難しそう)。「選挙に勝ち負けはない。選ばれるかいなかというだけ」で『地獄の楽しみ方』とリンク。アニメもまだ最終話だけ観ておらず、最終巻にてこの物語をどう決着させるのか楽しみ。

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2020年02月14日

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ネタバレ

序盤は、法律のことだったり難しい話が続いていたのでぼーっと読んでて、愛ちゃんのこと忘れてたら、可哀想な精神科医の叔父登場。愛ちゃんの中学時代の話、もう異常すぎる。愛ちゃん催眠術師かと思ってたら、根っからのサキュバス体質だったのね。そんなのチートじゃん。「悪いことだわ、、」って憂いながら、人を気持ちよく自殺に追い込む愛ちゃん。怖い。素敵。好き。
九字院さん亡くなってしまって残念。愛ちゃんと九字院さんの絡み見たかったな。
最後は正﨑さんと一緒に「まがせぇーーー」ってなったわ。もう勇者正﨑はボロボロよ。次回、魔王愛ちゃんとの戦いが楽しみ。

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2024年03月12日

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ネタバレ

正統派検察ドラマかと思われたⅠのスタートから一転、
「自殺法」という架空の法律をもとにした思考実験のようなストーリーに
選挙のやり方なども面白く、死の是非や政治とは何かを問いながら進む展開は面白く、また読みやすくて良い
本筋であるサスペンスも超能力モノと割り切ればこちらも面白く、Ⅱまできても敵側の得体が知れない不気味さが残っているのが魅力的です
ただ公開討論のシーンは老獪に描かれていた政治家先生たちがあっけなさすぎて物足りず
次巻は善悪とは何か?を問うストーリーになるのかな?

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2023年05月22日

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ネタバレ

後半の展開でじっくり読んでられない、読むのも辛くなってくる。
最終巻読まないと、この気持ちの悪い余韻を消せない。
『読む劇薬』とはよく言ったものだ。

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2019年11月04日

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ネタバレ

ここまで完膚なきまでに味方を失ってこれからどうやって解決?へ進むのか。悪について考えた結果正崎さんはどこにたどり着くのか、次を読むのが怖いです。
好きな人物がことごとく死んでしまったのでもう正崎さんくらい呆然です。正崎さんは死なないでほしい。そして出来れば考えを変えないでほしいです。

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2022年05月19日

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ネタバレ

 正義とは考え続けること、と語った正崎善の見解がラスト最高にブラックな形で跳ね返ってきたときはもう呆然とするしか……。
 このシリーズで初めて野崎まど読んでるんだけどいやもう軽やかに容赦なく死んでく。これどうやって収集つけるつもりなのか。いや、つけるつもりないのか。

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2018年07月01日

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ネタバレ

野﨑まどのダーク成分がこれでもかと暴れ狂うシリーズ2冊目は相変わらず先が読めない。点線と実線のシーンは圧巻でした。

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2016年09月24日

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