野﨑まどのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ各メデイアで、[映]アムリタ~パーフェクトフレンドまでの五冊を読んでから本書を読むと凄く本書を楽しめると評判だったのでその通りに読んだが、結果あんまり刺さらず。
本書に至るまでの五冊は独立したそれぞれの話としてそこそこ楽しめた。
本書はなんでそうなるねんみたいな展開が上記五冊より輪をかけて多く、着いていけなかった。
特に引っ掛かったポイントは
・舞面真面&みさきは何故最中が天使になることを止めようとしたのか?
真面はこの世に退屈をしていたはずであり、退屈しのぎになるからという理由で多額の金を出資していたはず。
であれば天使になるという意味不明な出来事にこそ喜びを感じるのでは?
また、そこを抜きにしても天使が生まれてもよくね?
別に大量殺戮が起こるとかそういうわけでもないんだし、なぜ最早(偽)を殺してまで止めたかったのか、よく分からない。
あとみさきってなんで舞面姓になったの?結婚したとか書いてたっけ? -
Posted by ブクログ
「情報材」や「電子葉」を軸にした近未来の情報社会の描写がかなり濃く、設定に関してはとても満足感があった。便利さが極まった社会の裏で、情報アクセスの差がそのまま階層化や支配構造につながっていく描き方には説得力があって、単なるSFガジェット小説にとどまらへん重みがある。アイデアのつながりも明快で、テンポよく読み進められるのもよかった。中盤以降は抽象的な問いや思想寄りのテーマも顔を出してきて、読み手の解釈に委ねる余白がしっかりあるのも印象的。一方で、人物の見せ方や男女観には時代的なクセが強く出ていて、そこはかなり好みが分かれると思う。個人的にはかなり嫌悪感を覚えた。発想の密度と勢いは間違いなく魅力だけど、読み終わったあとに手放しで気持ちよく終われるタイプではなかった。
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Posted by ブクログ
データの少女が実体化するという設定のシェアワールドの1つらしい。アニメが有名だが、これはノヴェライズ作品ではない、らしい。
僕はそのシェアワールドで1番有名なのであろうアニメも観ていないが冒頭から大変文学的表現
両親が離婚し、隙間を埋めるかのごとくかまってくれる父親。その父に連れられルーブル美術館へ行く。そこで見たアフロディーテ、所謂ミロのヴィーナス像の裸体に主人公は魅せられる
そろそろ帰るぞと言う父親に初めて反抗する主人公、帰りたくないと泣き喚く
とんでもない幕開け、こんな物語ではないと勝手に思い読み始めたので呆然
巻末解説を読むに、そうとうな外道作品なのかしらと思う。
女体に取り憑かれた男の物語
なんか、面白いとか面白くないとかでなくて、重厚な表現に軽快な読み心地、なんと143頁の薄さ
こりゃヘビーな作品でした 色んな意味で凄い -
Posted by ブクログ
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know
著者| 野崎まど
出版| 早川書房
発売日| 2013年 7月24日
「哲学は自然科学の最前線だよ」
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どれほど情報化が進んでも、人類が知り得ない情報ってなんだろうか。その一つの解を与えてくれる。「知る」ということは何なのかを知れる。
さすが野崎さん、ぶっ飛んでる。という印象。
高度の情報化された社会で、人々の脳「電子葉」と呼ばれる、情報処理機器がの取り付けが義務化された世界のお話。
電子葉を使えば、今私たちがPCやスマホで行っている、調べ物や、メールの確認、運転ナビ、通話など、大体のことが、目の動きや思考、ジェスチャーだけで行える。その結果は、空間にディスプレイされるのだ。この電子葉を開発した天才道終・常が本当に知りたかったことを、教え子である卸野・連レルが、一人の少女とともに探しに行く物語。一人の天才が、天才でも知り得なかった、知識とは何だったのか。
いつかあるかもしれない、でもいつまでもないかもしれない、世界を生成AIも量子コンピュータもまだ完璧に開発されていない2013年に書き上げている野崎さんには、驚かされる。やっぱり、このあるかもしれなくて、でも絶対ないだろうというSFと、突拍子もない結末を作り上げる世界観の設定に、脳が麻痺する。
この本の面白いのは、高度情報化社会になったときに起こるかもしれない技術革新と、それに伴う社会的な差別を書き出している点だと思った。情報化する社会に、異を唱えているようにも感じたし、恐怖も感じたのだ。
「知りたい」=「生きること」のハズだったんだけどね。
あと野崎さん、宇宙、宗教、神話、好きなんですね。 -
Posted by ブクログ
初めて文芸誌を買った!
このボリュームで510円はお得。
「特集:キトヴォラの今」朝井リョウ
キトヴォラって何?けみさゆろって何?って思って調べてしまった。きっとこれらに当てはまるのは読者それぞれの解釈なんだなぁと思った。すごく短いお話だったけど、朝井リョウ味があって考えさせられた。
「落ち着いて」小川哲
すごいリアルだと感じた。
『優しさは冷たさでもある。「君に文句を言わないよ」という温かいルールの裏には、「だから僕にも文句を言わないでね」という冷たいルールが存在する。誰かに対して怒ってしまうのは、誰かのことを期待して信じているからで、怒るのをやめるためには、他人に期待しないように生きなければならない。私にはそれができない。だから私は優しくなれない。』という文章が印象に残った。
「あの子にしか行けない天国」木爾チレン
寿命は短くなるけれど18歳の姿のまま生き続けられる選択があるという設定が面白くて、私だったらどうするかなぁと没入できた。外見至上主義な友達の気持ちもわからなくはない。おばあちゃんとの関係がホッとした。
「みんなのこうえん」カツセマサヒコ
排除ベンチと言われてしまうものが作られた理由も分かるから、折り合いをつけるのは難しいと思った。
「MARIA」モモコグミカンパニー
主人公の周りがとにかく最悪。過去のことだからと割り切れないくらい心に負った深い傷って救いようがないのかもしれないと思った。
「願えば叶う」染井為人
自分よりも絶対に友達を幸せにさせないという腹黒い気持ちは怖いし、そんなの友達じゃないけど結局ありがちだよねって思った。
「車止め」芦沢央
闇バイトって気づかずに闇バイトに加担しているとはよく聞くけど、こんなに巧妙に引っかかってしまうのかと怖くなった。人の役に立てていると思っていた主人公が不憫でちょっとトラウマもの。
「IN a FloP」市街地ギャオ
MBTIの中に主人公って項目があるのはどうなのっていう気持ちは少し共感。今まで何者にもなれなかったけど、地下では自分の存在が認められて、それを俯瞰している主人公。純文学って感じだった。
「クレジット」丸山春乃
退屈で真面目な日々に少しのスリリングを求めて、やってやったぞっていう気持ちになるのわかるなぁと思った。
「サンクトペテルブルクの鍋」坂崎かおる
面白かったんだけど途中から難しくなって辞めちゃった。いつか読み直す。
「夜の底」夏夜米子
「世の中の大半がきっと同じように、自分の欲求を満たす為だけに他人の人生を侵害している。」という文章が心に残った。