野﨑まどのレビュー一覧

  • 舞面真面とお面の女

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    一応今作もアンチラブコメディではあるものの、ヒロインっぽい位置の女性と特に何にもならず違うところに話がズレて終わるのは既に前作でやっておりしかも前作ではプラスアルファの大きな仕掛けがあったことを思うと今作はだいぶ薄味だ。 また、今作の主人公は西尾維新や佐藤友哉などのメフィスト系に連なる"天才気質"主人公で、個人的には好きになりやすい設定であるもののそれも先行作品に比べて尖ったところがなく没個性的だ。

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    2022年12月20日
  • 小説家の作り方 新装版

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    途中から思ってた展開と違った


    フレーム問題
    人工知能が現実世界で起こりうる無限の可能性に直面した時に無限の思考に陥ってしまう事
    (ex)ハサミを使う時に指を切らない様に注意する必要はあるが、隕石の落下に注意する必要は無い

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    2022年12月17日
  • know

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    全ての情報を「知る」ことで行き着く世界とは何なのか。生きるために知り続けた少女が辿り着いた終着点と結末、それがもたらした新しい世界の在り方、そしてエピローグの締め方が本当に美しく、「いいSFを読めた」という高い満足感を得られました。どことなく「ハーモニー」に近い世界観(情報に管理された社会の在り方や、個性的な名前など)も好みでした。

    ただ、割と展開が力技に感じられたことと、主人公が好みではなかったこともあって、途中までハマり切れなかったのだけ残念でした。とはいえこれは個人の好みの問題なので、間違いなく日本SF小説の傑作の一つだと思います。

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    2022年12月17日
  • ファンタジスタドール イヴ

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    ファンタジスタドール プロジェクトの一環として、
    メインストーリーの過去話となる作品。
    ある物理に携わる人間の人生とイヴとい存在を生み出すまでの物語。

    メインとなるアニメは観ずに、野崎まどの作品として読みました。
    太宰治の人間失格に寄せて書かれたというのを見たのですが、
    読んでみて、たしかに、人間失格に似ているし、
    三島由紀夫の青の時代にも似ているという印象。

    読んでいる感じでは、そういういった文豪に寄せたことで、
    少し古い感じの流れや文章と言う感じであるのに、
    高度な物理学やLANが出てくるあたりは、現代か未来でSFであることが
    わかります。
    この作品から読むのとアニメなど他の作品を観た

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    2022年12月02日
  • 正解するカド 青い春とレールガン 1

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    平凡な日常を過ごす高校生・野崎にちか。
    しかし、羽田上空に出現した謎の正立方体と、謎の人物・ヤハクィザシュニナの出現のため、生活は一変する。

    あらゆるエネルギーを生み出すワムとは?
    ワムを作り出せるのは野崎だけなのか?

    先輩・久那知ねなと2人を狙うのは、誰か?
    警察さえ信じられない状況で、敵は誰なのか?

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    2022年11月23日
  • 死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~

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    本棚で見つけたので、数年ぶりの再読です。相変わらず面白かったです。

    ページ数はそんなに多くないのに対し、内容はしっかりとしていて「なるほど…?」てなります。

    かなりテンポよく物語が進み、文体も軽くかなり読みやすいので飽きません。サクサク進みます。気がついたらクライマックスでした。

    難しくて、理解したようなしてないようなよく分からない気持ちになりながら読み進めたら驚かされました。これは勝てない…。真相がわかったと思い、余韻に浸ってたらゾワッとしました。

    難しすぎるわけではないのだけれど、簡単なわけでもなく…理解出来ているような、出来ていないような…不思議な感覚の読後感です( ˶ˊᵕˋ)

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    2022年06月10日
  • バビロン3 ―終―

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    ネタバレ

    正崎さんは生かされて、次は家族の惨い姿を見せられるのかと思うと続きを読むのが恐ろしいです。終わるのが好きならはやく自分を終わらせてくれませんか。

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    2022年05月26日
  • バビロン2 ―死―

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    ネタバレ

    ここまで完膚なきまでに味方を失ってこれからどうやって解決?へ進むのか。悪について考えた結果正崎さんはどこにたどり着くのか、次を読むのが怖いです。
    好きな人物がことごとく死んでしまったのでもう正崎さんくらい呆然です。正崎さんは死なないでほしい。そして出来れば考えを変えないでほしいです。

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    2022年05月19日
  • なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る

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    こういうわかりやすい、ほのぼのラノベも書く人やったんやな!
    マイルド森見登美彦感強いなー、特に京都やと思うけど大学の描写やキャラ造形がかなり森見登美彦。
    まあでも、ひどいこともおきんし安心して読めるな。
    これはなにげにあとがきが一番良かったかな笑

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    2022年04月05日
  • 死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~ 新装版

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    これを教育者の物語というかね笑
    なんとも不思議な話やったなー。可愛が死んだ扱いされたのは単純に同期の場におらんかったからなんかな?
    永遠の命欲しがる人はもうその時点で圧倒的に気持ちが強いか鈍感か壊れとるかどれかやろ

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    2022年02月18日
  • 舞面真面とお面の女 新装版

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    野崎まどの今まで読んだ中ではちょっと毛色の違う感じやったな。続きが前提としてありそうと言うか、描き切ってない感じ。
    しかし、最終的にうしおととら味があるな。

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    2022年02月12日
  • HELLO WORLD

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    面白かった!他と比べて特にすごいテーマがあるって感じじゃないかもやけど、話の構造がよおできとるな。
    最後にはみんな幸せで良かったけど、つまりは実は脳死してたんは直実やったんかな?
    野崎さんは京都に住んでるんかな。

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    2022年02月01日
  • 独創短編シリーズ 野崎まど劇場【電子特別版】

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    いや、やりたい放題だな!
    (カミナリ風ツッコミ)
    ナンセンスに次ぐナンセンス。
    ついていけるかいけないかギリギリのライン…のちょっと外(^^;)
    とはいえほぼショートショートの長さなので、ついていけないと放り投げる前にサクッと終わる作品たち。
    暇つぶしには悪くない。
    昔の清水義範を思い出しました。

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    2021年11月07日
  • HELLO WORLD

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    直美は容姿普通か?
    瑠璃はキレイな人?
    映画になってる。たしかに一時期CMやってたかも。
    コンピュータ内の世界に対する外界干渉もの。こういうネタは好き。
    そういえばまた舞台が京都。言葉は標準語。

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    2021年10月27日
  • HELLO WORLD

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    映画が非常に面白かったので、読んでみました。
    映画をそのまま文字に起こした感じで、とくに新しい何かはありませんでした。小説として主人公の心情描写はありますが、映画の画面からも汲み取れる範囲のもので、これならまあ特に読まなくてもよかったなという印象。
    常に映画が頭にある状態で読んでいるので、初見だったら面白いのかどうか全くわかりませんが、映画として面白い展開をそのままなので、小説としてはイマイチなのではないかと思われる。
    個人的に、映画を見てない人にはこれを読まずに映画を見てほしいし、映画を見た人にはこれ読んでも特に何もないよ、と言いたい。

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    2021年06月12日
  • 独創短編シリーズ 野崎まど劇場【電子特別版】

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    読むコント集w。核爆弾級のはないにしても、かんしゃく玉級のがたくさん。吹いちゃいけないところで読むと危険。

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    2021年05月07日
  • HELLO WORLD

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    【ゴールデンウィークの4時間の春】


    初めての感動は私を襲わなかったけど、野崎まどだなぁってそう思った。

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    2021年05月03日
  • HELLO WORLD

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    初期の作品から野崎まどを読んでいるため、『バビロン』あたりから序盤の緩やかさというか「野崎まどってこんな感じだったっけ…?」と感じるフツーっぽさが気になるようになった。
    「顔が強い」のあたりからようやく、ああこれは野崎まど作品だ、と安心できる感じ。

    未来の自分と協力して大切な人のピンチを救うべく史実を変えることに…的な話の主軸がオーソドックス過ぎるなあ、というのがどこか根底に残ってしまい野崎まどSFテイストが強くなる後半までちょっと間延びした感がある。
    星3.6くらい。

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    2021年02月10日
  • HELLO WORLD

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    『know』に続き、まど作品二作目。パッと表紙を見たとき「鴨川デルタじゃね?」と思い、購入。・・正解でした(^^ 簡単にいうと内気な少年が恋に落ち、世界を救う。アニメ映画の方が良さそう。前読んだロリコンSF(笑)の方が好きだなぁ、わたしは。星三つ半。

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    2021年01月18日
  • HELLO WORLD

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    ネタバレ

    設定は映画『マトリックス』のような仮想現実の世界設定。ストーリーや登場人物の設定は森見登美彦作品のようなライトノベルの香りのするいわゆるセカイ系のような感じ。二人の関係性が世界全体に大きく影響する。結末は映画『インターステラー』のように過去と現在、そして未来が相互に干渉、ループする、多重構造になっている。科学的根拠に基づくハードSFや、社会風刺を盛り込んだSFに読み慣れた人には物足りない印象を受けるかも知れないが、疾走感があり読みやすいと思う。位置付けとしてはSF色の強いライトノベルといったところだろう。SF初心者には是非勧めたい。

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    2020年06月23日