野﨑まどのレビュー一覧

  • 独創短編シリーズ 野崎まど劇場【電子特別版】

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     YouTubeチャンネルほんタメで、あかりん嬢がおすすめしていた気がして買った一冊。
     所謂典型的なSF系ショートショート。
     昨今のコントや漫才の如く、分かりやすい落ちが無い物も多い印象を受ける。
     他の人の感想と真逆の感想だけど、古参の読書家はこれ系の傑作も過去に多く読んでいるので…。
     発想力はすさまじく、斬新な展開に膝を打って喜んじゃう程の良さはあるが、ハッキリした落ちに繋げて欲しかった旧世代の感想です。
     こっちの方が流行りだから、敢えてのこの構造なんだろうけどね。
     火浦功とか好きな世代に。

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    2024年02月29日
  • バビロン3 ―終―

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    野﨑まどの作品には哲学がある。

    一作品ごとにテーマが設定されて、その概念であったり事柄を深掘りして本質を問い質す。そして必ず作者なりの解答や見解を示すという点で、哲学であるといえる。

    各国の首脳が善悪について論じ合う展開は、それぞれの国民性も相まって一旦の結論に達したかと思いきやの暗転。

    一体この作品はどこに向かうのだろう。
    続きを出してくださいお願いします先生。

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    2024年02月13日
  • バビロン1 ―女―

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    アニメ観てから即買い即読み。

    展開に次ぐ展開。
    何がテーマかも中盤までわからない。
    引き込まれる惹き込まれる。
    Fの意味は、絶対ファム・ファタルも含んでると思うんだけどな。

    これが野﨑まどとの出会い。

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    2024年02月13日
  • なにかのご縁2 ゆかりくん、碧い瞳と縁を追う

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    何かのご縁の第二巻です。一巻に続き波多野ゆかりさんが、うさぎさんと共に縁にまつわる物語を紡ぎます。野崎まどさんの作品は、緊張感を持って読む作品が割と多いので、このシリーズは安心して読むことができました。ほっこりします。

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    2024年02月10日
  • なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る

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    野崎まどさんの小説で、ほんわかとした学園もの。安心して読める。
    そして私の敬愛してやまない動物が登場する。うさぎさん。
    友情、愛情、家族など、さざまなつながり、人と人との縁に関するストーリー。
    機内に案内されてから出発が遅れた福岡空港発羽田空港行きの飛行機で読み終わりました。

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    2024年02月09日
  • HELLO WORLD

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    新海誠にとっての「君の名は」
    庵野秀明にとっての「エヴァ破」
    が
    野崎まどにとってはこの作品だと思いました。

    自分の作家性を極限まで大衆性に寄せる。それはある意味、それまでの自分を大きく手放して、新しい人たちとつながる試み。その勇気に敬意を表したいです。

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    2023年12月29日
  • [映]アムリタ

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    最初はまあそこそことぐらいの印象でライトノベルと思って軽く見ていたものの凄く吃驚した記憶。学生時代に読んだ本の中でも印象に残っている一冊。

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    2023年12月28日
  • 舞面真面とお面の女

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    野﨑まど

    .『舞面真面とお面の女』野﨑まど…メディアワークス文庫【○】2023年11月12日
    ★ここからが本当の問題なんですね……(p.186)
    この著者は初めてでしたがさらに読んでみたくなりました / 舞面真面(まいつら・まとも)は工学部院生 / 民俗学を研究している従妹の舞面水面(みなも) / 冴えない探偵・三隅秋三(みすみ・しゅうぞう) / 叔父・舞面影面(かげと) / 使命感に燃えたハイエナのようなお手伝いさん・熊佳苗(くま・かなえ) / 叔母・舞面鏡(かがみ) / 数十年前に死んだ曾祖父・舞面彼面(かのも)の遺言状の謎解き / 金属製の「心の箱」は六、七センチくらいの正六面体 / 広場にある「体の石」は一辺百八十センチくらいの石の立方体 / 獣面を被った小柄な女子中生と思われるセーラー服少女・みさき / 曾祖父が若い頃の写真にも獣面少女 / 全体の構造はわりと早いうちに(箱の分析結果が出たあたりで)理解したのですがそれでも楽しめたのはやはりキャラたちとその会話がよかったからでしょう / ぼくならあえて解かへんかったやろうなあと思いました / この形ならミステリとして齟齬がない / くまさんにもっと活躍してほしかったかも。

    ■簡単なメモ
    【院】水面《自分も院に進学する事が、お兄様との距離を広げないための適切な処置なのだと》p.145
    【印象】三隅《印象は大切な情報だよ? みんな印象で生きてる。》p.57
    【飢え】《 だけど。/ 時々ならば、出してやってもいい。/ それは真面の中に生まれた、新しい価値観だった。》p.193
    【嘘】みさき《お前は、お前自身が本当だと思っていない事を言う。お前自身が本当だと思っていない事をする。》p.152
    【驚き】《「だが、お前を驚かせるような出来事は何一つなかった」/ みさきの言葉に、真面の心臓が一回打った。/「お前の高校の三年間に起こった出来事は、全てお前が予想していた範疇に収まる出来事だった。お前は予想していた幅の中で、楽しみ、悲しみ、怒り、笑っただけだった。世界はお前が定義した風船の中にあった。風船を割るような出来事は何一つなかった。そうではなかったか?》p.155。《「お前は、飽きている」/ みさきはごみでも指すように真面を指差して言った。「お前はこれまでの人生に、そしてまだ起こっていないこれからの人生に飽きているんだよ》p.156。《お前はあれだな。お伽噺に出てくるような、人間になりたい妖怪だよ》p.158
    【価値】三隅《自分で価値があるなんて強調するものは大抵碌なものじゃない》p.62
    【自問】みさき《できるだろう。自問しろ》p.150
    【書】真面の考えでは何が書かれているのか読めない文字に意味はない。《ビジュアルとしては、文字以上の情報を含んでいるのであろう事は予想できる。だが、そのばあいは解読用のマニュアルを添付しておく必要がある。》p.12
    【ジョイフルタマムラ】県道に出たところにある大型スーパー。黒松剣菱とい日本酒が八八〇円で売られている。
    【探偵】三隅は《まぁ、謎解きは真面君と水面さんに任すよ。》と言った。探偵(調査員)は謎を解くのではなく調査だけするようだ。
    【っぽい】マンガの題名らしい。
    【蒔田/まきた】真面の友人。《院の一年目というのは将来の展望を思案しながらのんびりするためにある》p.17
    【面】《「そういう奴に出会ったら、面を割ってやる事にしている」/ そう言ってみさきは視線を落として笑った。/「面のキャラなんて、私一人で充分だからな」》p.158
    【やわらぎの仏】「連根山健康ランド やわらぎの仏」。県道に隣接する大型入浴施設。宿泊も可能。年末には賑わい、予約が必要。
    【遺言状】舞面彼面の遺した遺言状(のようなもの)には「箱を解き 石を解き 面を解け/よきものが待っている」と思わせぶりに書かれていた。
    【洋風キッチン ミートボール】駅前の洋食屋。
    【和久井/わくい】真面の属する研究の助教授。

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    2023年11月13日
  • 小説家の作り方 新装版

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    最後の展開が想像を遥かに超えていてすっごく面白かった!世界の技術と革新がこんなにすごいものなのかと思った。主人公のユーモアあるセリフやツッコミに笑えることが多くて最後まで一気に読んだ。

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    2023年11月06日
  • バビロン1 ―女―

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    人生百年時代に読む死の物語。
    死は恐怖と好奇の対象と考える。

    私は残り2冊を読み終えるまで、この好奇の響きに耐えられるか、一抹の不安が宿る。

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    2023年11月01日
  • 小説家の作り方

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    大学卒業後にファンタジー小説でデビューした物実は、4作品の小説を
    出版したまだまだ駆け出しの小説家である。
    ある日、一通のメールが届き、女性ファンからのメールだった。
    返信をしたことで、後日会うことになる。
    そこで、小説の書き方を教えてほしいと言われ、私は"世界で一番面白い小説"
    のアイデアを思い付いたとのこと。お金を支払うからどうしても教えてほしい
    ということで、引き受けるも・・・。

    今作は、積読して読んでいませんが同著者の作品で、TAITANという
    作品にも通ずるものがあると思ってます。
    タイトルや表紙からは、全くと言っていいほど、自分も読むまではSF感は
    1ミリも感じさせまんし、読んでいっても3分の2くらいまでは、
    本当にタイトル通りな内容が展開されていきます。
    これが良い展開だったのかは読み手によって変わると思いますが、
    残り3分の1ほどでしょうか、色がガラッととまでは言いませんが、
    ジャンルが変わってしまう形になります。
    あくまで複線的なところはそれまでもあるのですが、
    これをスルーしてしまうと、本当に変わってしまってそこに対して、
    賛否が分かれると思います。
    自分としては2023年に読んでることもあるし、過去にもA.I.って映画も
    あったし、アイ・ロボットなんて映画もあって、おっとこれ以上は
    読んでみてください。自分的には楽しめました。

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    2023年10月31日
  • バビロン1 ―女―

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    YouTubeで、トラウマ本として紹介されていました。トラウマになるほどのインパクトある作品とはどんな作品なのだろう?とても興味を持ったので早速、販売している書店を検索して、普段行かない本屋さんに行って3巻まとめて購入しました。
    刑事物ドラマに引き込まれながら、スイスイと読み進めます。そして、最後の展開は予想がつきませんでした。しかも、謎の全ては解明されずに終わります。
    早速2巻を読み始めるしか、選択肢はありませんでした。確かにトラウマ級のインパクトある最後でした。

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    2023年10月03日
  • 死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~

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    新任教師が伝統ある学校で聞いた永遠の命を持った生徒がいるという噂。
    そんな生徒と友達になりたいという女生徒と話している時に声をかけてきたのは、
    噂の永遠の命を持つ生徒だった……というお話。

    設定だけで凄いワクワクする、とても野崎まどっぽい。
    永遠の命。つまり不死というのはありえないと誰もが思う。
    ただ定義の問題とも言える。そしてこのお話には実際に永遠の命が出てくる。
    出てくるが……これがフェアとも言えるしアンフェアとも言える。
    自分は凄く良かった。嘘もついてないし理論上今の科学でも可能だから。

    現実的な謎が超常的なトリックで解かれない限り、
    超常現象は存在しても物語に齟齬は起きない。

    火を使う超能力者がいて事件を起こしても、制約があり証拠があり
    事件を解決出来れば問題ない。ぼんやりとした例えだけれど、
    この本はそういう話だと思う。

    永遠の命なんてあるのか? ないよな? あるかも……。
    あった! いやないのかよ あんの!? という感情をコロコロ変えながら、
    付属的に発生した殺人事件を解き明かす。

    変化球というか、ファンタジーミステリが好きならおすすめです。

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    2023年09月14日
  • 小説家の作り方

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    とにかく登場人物のキャラクター設定がぶっ飛んでいて、それだけで面白い!
    特に紫さんの微妙なズレが面白い。
    例えば小説を書くにあたり、キャラが普段と違う一面を見せることが、演出の一つだということを教える場面。

    「例えば、学校では怖くて誰も近寄らないような不良生徒。でも実は…?」
    試しに紫さんに振ってみる。
    彼女は少し考えてから答えた。
    「下半身が馬」

    もう、破壊力最強。ツボりました。これは電車で読んではいけないやつ!!
    真面目な感じの表紙に騙された!これも一つの演出なのか?!
    そして予想もしない展開へ。
    とにかく面白くて一気読み。エンタメを思う存分楽しみたい人にオススメです!

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    2023年09月06日
  • 舞面真面とお面の女 新装版

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    ネタバレ

    こぢんまりとしたミステリかと思ったら、最後の最後でひっくり返された。
    箱の中身の謎にたどり着けたのは自分の本性に気付いた真面だった、ってながれが見事。
    前作の[映]アムリタほどの衝撃はないけど、キャラも好きだし会話のテンポのよさは相変わらずだし今作もやっぱり面白かった!

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    2023年09月04日
  • [映]アムリタ

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    この作者さんのデビュー作。他の作品を読んでからこの作品を読みました。以前に読んだ作品の登場人物が出てきたりも(逆?)。この作者さん、あるひとつの言葉を、この方ならではのとんがった思考結果を表現してくれます。

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    2023年09月03日
  • パーフェクトフレンド 新装版

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    全体の半分ちょっとまではラノベ的なキャラクターのラノベ的なやり取りを楽しんでいたが、あるイベントが起きてからどんでん返しの連続でグッと引き込まれる。この流れはもう『アムリタ』から続いているやり方だけど毎回驚く。
    今作は明確に『アムリタ』とつながったと思うけど、他は何か舞台以外で繋がる要素があったかなと思う。これまでの5作が6部作最後の『2』でどのように締められるのか楽しみ。

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    2023年08月17日
  • 死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~ 新装版

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    軽快な語り口と”永遠の命”という気になる謎につられて一気に読んでしまった。
    永遠の命ってそういうことか~と感心した後、最後の3ページで「なんじゃこりゃあ」
    受村先生と有賀先生が仲のいい理由や、天名が行とは友達ではなく識別と友達になりたいという理由が分かった時に心地よいぞわぞわがある。
    確かに「“生命”と“教育”の限界に迫る」内容だった。
    これどういうジャンルに分類されるんだろうか。

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    2023年07月31日
  • HELLO WORLD

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    何回も読まないと世界の設定を理解できないくらい設定が難しい。何度か読むとそういうことかと伏線回収がはまっていく感じが気持ちよかったし結末に納得が行った。

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    2023年07月10日
  • バビロン2 ―死―

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    ネタバレ

    正統派検察ドラマかと思われたⅠのスタートから一転、
    「自殺法」という架空の法律をもとにした思考実験のようなストーリーに
    選挙のやり方なども面白く、死の是非や政治とは何かを問いながら進む展開は面白く、また読みやすくて良い
    本筋であるサスペンスも超能力モノと割り切ればこちらも面白く、Ⅱまできても敵側の得体が知れない不気味さが残っているのが魅力的です
    ただ公開討論のシーンは老獪に描かれていた政治家先生たちがあっけなさすぎて物足りず
    次巻は善悪とは何か?を問うストーリーになるのかな?

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    2023年05月22日