野﨑まどのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
野﨑まど
.『舞面真面とお面の女』野﨑まど…メディアワークス文庫【○】2023年11月12日
★ここからが本当の問題なんですね……(p.186)
この著者は初めてでしたがさらに読んでみたくなりました / 舞面真面(まいつら・まとも)は工学部院生 / 民俗学を研究している従妹の舞面水面(みなも) / 冴えない探偵・三隅秋三(みすみ・しゅうぞう) / 叔父・舞面影面(かげと) / 使命感に燃えたハイエナのようなお手伝いさん・熊佳苗(くま・かなえ) / 叔母・舞面鏡(かがみ) / 数十年前に死んだ曾祖父・舞面彼面(かのも)の遺言状の謎解き / 金属製の「心の箱」は六、七センチくらいの正六面体 / 広場にある「体の石」は一辺百八十センチくらいの石の立方体 / 獣面を被った小柄な女子中生と思われるセーラー服少女・みさき / 曾祖父が若い頃の写真にも獣面少女 / 全体の構造はわりと早いうちに(箱の分析結果が出たあたりで)理解したのですがそれでも楽しめたのはやはりキャラたちとその会話がよかったからでしょう / ぼくならあえて解かへんかったやろうなあと思いました / この形ならミステリとして齟齬がない / くまさんにもっと活躍してほしかったかも。
■簡単なメモ
【院】水面《自分も院に進学する事が、お兄様との距離を広げないための適切な処置なのだと》p.145
【印象】三隅《印象は大切な情報だよ? みんな印象で生きてる。》p.57
【飢え】《 だけど。/ 時々ならば、出してやってもいい。/ それは真面の中に生まれた、新しい価値観だった。》p.193
【嘘】みさき《お前は、お前自身が本当だと思っていない事を言う。お前自身が本当だと思っていない事をする。》p.152
【驚き】《「だが、お前を驚かせるような出来事は何一つなかった」/ みさきの言葉に、真面の心臓が一回打った。/「お前の高校の三年間に起こった出来事は、全てお前が予想していた範疇に収まる出来事だった。お前は予想していた幅の中で、楽しみ、悲しみ、怒り、笑っただけだった。世界はお前が定義した風船の中にあった。風船を割るような出来事は何一つなかった。そうではなかったか?》p.155。《「お前は、飽きている」/ みさきはごみでも指すように真面を指差して言った。「お前はこれまでの人生に、そしてまだ起こっていないこれからの人生に飽きているんだよ》p.156。《お前はあれだな。お伽噺に出てくるような、人間になりたい妖怪だよ》p.158
【価値】三隅《自分で価値があるなんて強調するものは大抵碌なものじゃない》p.62
【自問】みさき《できるだろう。自問しろ》p.150
【書】真面の考えでは何が書かれているのか読めない文字に意味はない。《ビジュアルとしては、文字以上の情報を含んでいるのであろう事は予想できる。だが、そのばあいは解読用のマニュアルを添付しておく必要がある。》p.12
【ジョイフルタマムラ】県道に出たところにある大型スーパー。黒松剣菱とい日本酒が八八〇円で売られている。
【探偵】三隅は《まぁ、謎解きは真面君と水面さんに任すよ。》と言った。探偵(調査員)は謎を解くのではなく調査だけするようだ。
【っぽい】マンガの題名らしい。
【蒔田/まきた】真面の友人。《院の一年目というのは将来の展望を思案しながらのんびりするためにある》p.17
【面】《「そういう奴に出会ったら、面を割ってやる事にしている」/ そう言ってみさきは視線を落として笑った。/「面のキャラなんて、私一人で充分だからな」》p.158
【やわらぎの仏】「連根山健康ランド やわらぎの仏」。県道に隣接する大型入浴施設。宿泊も可能。年末には賑わい、予約が必要。
【遺言状】舞面彼面の遺した遺言状(のようなもの)には「箱を解き 石を解き 面を解け/よきものが待っている」と思わせぶりに書かれていた。
【洋風キッチン ミートボール】駅前の洋食屋。
【和久井/わくい】真面の属する研究の助教授。 -
Posted by ブクログ
大学卒業後にファンタジー小説でデビューした物実は、4作品の小説を
出版したまだまだ駆け出しの小説家である。
ある日、一通のメールが届き、女性ファンからのメールだった。
返信をしたことで、後日会うことになる。
そこで、小説の書き方を教えてほしいと言われ、私は"世界で一番面白い小説"
のアイデアを思い付いたとのこと。お金を支払うからどうしても教えてほしい
ということで、引き受けるも・・・。
今作は、積読して読んでいませんが同著者の作品で、TAITANという
作品にも通ずるものがあると思ってます。
タイトルや表紙からは、全くと言っていいほど、自分も読むまではSF感は
1ミリも感じさせまんし、読んでいっても3分の2くらいまでは、
本当にタイトル通りな内容が展開されていきます。
これが良い展開だったのかは読み手によって変わると思いますが、
残り3分の1ほどでしょうか、色がガラッととまでは言いませんが、
ジャンルが変わってしまう形になります。
あくまで複線的なところはそれまでもあるのですが、
これをスルーしてしまうと、本当に変わってしまってそこに対して、
賛否が分かれると思います。
自分としては2023年に読んでることもあるし、過去にもA.I.って映画も
あったし、アイ・ロボットなんて映画もあって、おっとこれ以上は
読んでみてください。自分的には楽しめました。 -
Posted by ブクログ
新任教師が伝統ある学校で聞いた永遠の命を持った生徒がいるという噂。
そんな生徒と友達になりたいという女生徒と話している時に声をかけてきたのは、
噂の永遠の命を持つ生徒だった……というお話。
設定だけで凄いワクワクする、とても野崎まどっぽい。
永遠の命。つまり不死というのはありえないと誰もが思う。
ただ定義の問題とも言える。そしてこのお話には実際に永遠の命が出てくる。
出てくるが……これがフェアとも言えるしアンフェアとも言える。
自分は凄く良かった。嘘もついてないし理論上今の科学でも可能だから。
現実的な謎が超常的なトリックで解かれない限り、
超常現象は存在しても物語に齟齬は起きない。
火を使う超能力者がいて事件を起こしても、制約があり証拠があり
事件を解決出来れば問題ない。ぼんやりとした例えだけれど、
この本はそういう話だと思う。
永遠の命なんてあるのか? ないよな? あるかも……。
あった! いやないのかよ あんの!? という感情をコロコロ変えながら、
付属的に発生した殺人事件を解き明かす。
変化球というか、ファンタジーミステリが好きならおすすめです。 -
Posted by ブクログ
とにかく登場人物のキャラクター設定がぶっ飛んでいて、それだけで面白い!
特に紫さんの微妙なズレが面白い。
例えば小説を書くにあたり、キャラが普段と違う一面を見せることが、演出の一つだということを教える場面。
「例えば、学校では怖くて誰も近寄らないような不良生徒。でも実は…?」
試しに紫さんに振ってみる。
彼女は少し考えてから答えた。
「下半身が馬」
もう、破壊力最強。ツボりました。これは電車で読んではいけないやつ!!
真面目な感じの表紙に騙された!これも一つの演出なのか?!
そして予想もしない展開へ。
とにかく面白くて一気読み。エンタメを思う存分楽しみたい人にオススメです! -
Posted by ブクログ
野崎まどの 当レーベルでの3作目で、
2023年に読んでる今としてはシリーズ?と言う感じではありますが、
当時はそういうことはないと思われる。
永遠の命を持つという生徒がいるという噂がある女子校・藤凰学園に
再就職した伊藤先生に待ち受ける運命?出来事とは何なのか。
ジャンルが良くわからない状態で読み終えました。
タイトルに殺人事件と書いているのでミステリーやサスペンスだと
思っても、死なない生徒というのも気になるところで、
死なないのにサスペンス?ってなるし、よみがえりとかなら、
ホラー?ファンタジー?SF?ってなるしで、結果的に複合的な作品
ってことで、野崎まどワールドってことになるのかな(笑)。
読み終わる直前の流れが謎を含んで理解が十分じゃないので、
6作目の「2」という作品への布石として、あと2作を読み、
「2」を読むことで、何かしらの謎が解けることと期待したい。
ちなみに、この作品およびレーベルは、ライトノベルではなく、
ライト文芸ですので、勘違いしてる人がいたら、覚えてください。