野﨑まどのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
大学を卒業して、アルバイトをしながら小説を書いている、小説家の物見のところに紫依代という女性から、ファンレターが届きます。
初めてのファンレターに物見がメールを返信すると、「小説の書き方を教えていただけないでしょうか」とメールの返信がきます。
会ってみると、紫依代は明裏大学文学部の2年生でたいそう可愛い女性でした。
紫依代は「物見の小説はキャラクターがよい」といい、物見から「小説を学びたい」と言います。
そして「この世で一番面白い小説のアイデアがある」と言い放ちます。
物見は、小説の個別指導という聞くからに詐欺っぽいアルバイトを始め -
Posted by ブクログ
ネタバレ天才ゆえにどこか常人とは感覚がずれている少女が、友達とは何か?ということについて、数理的に突き詰めていく物語。
そして、やがり辿りついた結論は、友達とは、"友人定数"と"友人方程式"から導き出される、論理的現象であるというもの。
小学生の女子たちがじゃれ合っているという雰囲気で物語は進んでいくが、終盤、ある事件をきっかけに状況は一変する。
果たしてこの物語における最大の食わせ者は誰なのか?最期まで読み終えても必ずしも真実は詳らかにされないが、読後感は悪くない。
物語全体を通して誰かの深い愛情と深慮があったということは間違いないだろう。 -
Posted by ブクログ
もう一年以上も前に読友さんにいただいた本書。
ようやく読めたよ!
いやあ、面白かった! こう来たか!
このゾクッとするラストの感じは、個人的には今まであんまり読んだことの無い種類の物語だなあ。
一筋縄ではいかない2度落ちの展開は中毒性が高そうだ。
それにしても、これがデビュー作というのは素直に感嘆する。
今まで「なにかのご縁」は読んだ事があったんだけど、作者の本領はこっちらしいので、他の作品もチェックしていきたい。
個人的には突っ込み属性の主人公と、とぼけるヒロインの会話が愉しくて好き。
ここは自分の好きな某作家さんに似ているなと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
ノンフィクションライターのphaさんがブログで「とてもうまい作家だ」と書いていたので、とっつきやすそうな短編集から手にとって見た。
多くのユーモアに共通する要素は「予定調和を裏切ること」だと思う。
・常識的に考えるとこうなりそうなのに、ならない
・文脈から推測するとこうなりそうなのに、ならない
・世界観に引き釣りこんだ上で、最後に重要な前提をひっくり返す
などなど。
本書の作品は、いずれも読者の予定調和を裏切るのが上手い。中身は風刺だったりブラックジョークだったりといろいろだが、我々が普段生活するのと同じようなシチュエーションに、違和感や非現実という石が投じられ、苦笑・爆笑につながる。
もち