野﨑まどのレビュー一覧
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◼️ 野﨑まど「know」
ハードな本だった〜。電子葉取り付けが義務化された高度情報処理社会の話。
大きな流れは分かるので後半はサクサク進んだが、前半は話を内容を理解しようとして時間が
かかった。ハードでした。
21世紀中盤、人類は「電子葉」を埋め込むことが義務化され、パソコンや電子機器のいらない社会となっていた。情報処理能力によりクラス分けされた人間たち、孤児などクラス0はアクセスも制限され、プライバシーの概念なくすべての情報の公開が強制されていた。
日本に100人といないクラス5に若くして到達した情報庁審議官、御野(おの)・連レル。その恩師で電子葉社会を構築した道終・常イチは情報庁 -
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私たちが“目で見ている”ものは全て“脳が見せている”ものだ。
“脳”の働きは完全には解明されていない。それこそが“AI”がひとの脳を越えることができない理由だ。
舞台は高度に発達し、情報取得によって階層化された情報社会。
情報庁御野参議官は高度な階層にいながら、14年前に失踪した天才道終教授の痕跡をさすらっていた。
ある日、道終教授の残したメッセージを解読した御野は、次世代型情報器官を持つ少女と逃亡の旅をすることになる。
途中からアニメのエスパー(死語?)たちの戦いみたいになってやや興醒めしたが、さすがにエンディングまでのあいだに多少の修正がなされた。
ひとは情報を得ることが幸せなのか、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仕事の全てがAIに取って代わり、人類のほとんどが仕事をしなくなった。そのAIが機能低下し、その原因を探るため、心理学を趣味にしている主人公がカウンセリングしようと試みる。仕事とは何なのかをイチから考える。
当たり前は当たり前じゃないんだよなと再認識させれる。
哲学的に話が進んでいくのかと思ったら肝心の対話のシーンが傷つけ合いの暴力的になってしまうのがイマイチ。その後の話も、対話と別れからかなり時間がかなり進んでしまっていて、対話相手のAIが完全に止まったのか、復旧したのか、3人の行方もはっきりしないままだったのがモヤモヤする。