野﨑まどのレビュー一覧

  • タイタン

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    ネタバレ

    「仕事」とは何かを問う物語だった。
    当たり前すぎて考えていなかったけれど、私も内匠成果さんとコイオスと仕事について一緒に考えることができた。
    コイオスが精神を病んだ理由が、過重労働ではなく、仕事が簡単すぎて、やり甲斐がなかったことだったのかとても驚きだった。当たり前に過重労働のせいだと思ってしまっていた。
    人間に置き換えても、やはり仕事にやりがいを持つべきだと思った。
    そしてなにより、コイオスがかわいかった。親目線になれた。
    「仕事」とは何か。それを忘れずに働いていきたい。

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    2025年09月01日
  • タイタン

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    AIが全ての仕事を担い、人類は仕事から解放され好きなことだけをして生きていける世界。そこで、「機能低下に陥った人工知能コイオスのカウンセリング」という仕事を与えられた主人公がコイオスとの対話を通して仕事とは何かを解き明かしていく。私は仕事とは何かという問いを読み進める中で常に考え続け、影響を与えること、そしてその影響を知ることという答えに非常に共感を覚えた。と同時にどこか呆気なさを感じてしまった。それはこの答えは決して新鮮味のあるものではなかったからだ。仕事の本質を理解しながらも、日々忙殺され、目の前にあるものをこなすしかないのが現代人であると思う。影響を与えた先には直接的にも間接的にも必ず他

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    2025年08月31日
  • know

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    ネタバレ

    軽く読めてよかった。脳に情報を集められる機器を埋め込むことが義務の世界の話。最後の終わり方からすると、彼女は戻ってきたわけだね。その辺を知りたくなるな。

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    2025年08月31日
  • [映]アムリタ

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    ネタバレ

    天才、最原最早と出会い、主人公が彼女らと1つの映画「月の海」制作に取り組む。主人公は学内サークルの画素さんに想いを寄せていたが、最原最早の言動に振り回されながら映画作成に打ち込んでいくうちに、知らずと最原最早に焦点が当たっていく。「最原最早の作る映画には魔力がある」そんな言葉が、実感をもってじわじわと主人公を捕えていく。絵コンテを56時間ぶっ通しで読み続けてしまった描写、カメラを向ける画素さんを気絶させてしまう演技、そして映画「アムリタ」の絵コンテから繋がる謎。彼女は何を目的として、誰に見せるために月の海の制作をしたのか。最後の怒涛の伏線回収までの流れは目を奪われるような展開で、一気に物語の核

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    2025年08月26日
  • know

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    ネタバレ

    タイトル通り、「知る」ことを書いた本。
    本当になんというかこの人は本でカッコつけてるなという感じがする。カッコ良いです。
    人間の脳に電子脳がついた未来でのSFの話でした。

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    2025年08月25日
  • HELLO WORLD

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    アニメ映画を観ている様なスピード感は爽快です‼︎青春×SFの王道ストーリーで最後まで一気に読めます。
    読後は考察サイト巡り必要でした。

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    2025年08月24日
  • know

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    脳に情報処理・検索デバイスを搭載した電子葉を植えることが一般となった世界のSF小説。
    世界観が良い!面白かった。

    伊藤計劃のハーモニーに似てるなっていう第一印象。
    少しラノベ感が強かった。
    設定的に仕方ないのかもしれないけど、ちょっと異能力バトル感あった。もう少しキャラ立ちよりも世界観を楽しみたかった気持ち。
    面白い設定だっただけに、もう少し楽しみたかったなあ。

    最後の方は抽象的な部分も多かったけど、綺麗に纏まっていて素敵な終わり方だった。

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    2025年08月16日
  • タイタン

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    ネタバレ

    仕事とは何か?というテーマを、仕事が全てAIに肩代わりされている未来から描く。
    仕事を「する人」だけではなく、「受ける人」の目線で語られている点がとても良かった。

    受け取り方ひとつで、相手の仕事を「作業」にも「意義」にも変えてしまう。受け手のふるまい=見えない仕事だと思う。

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    2025年08月15日
  • パーフェクトフレンド

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    野崎まどの攻撃5発目
    あぁ、やっぱり………と読み終えて思う
    この作者完全に狂ってる…………
    アムリタから順に読め
    他に感想なんていらんだろうし、野崎さんも求めてないだろう まいりました 表紙詐欺の展開
    (終章、2へつづく)

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    2025年08月14日
  • 死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~

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    アムリタはジャブ
    舞面は華麗なフットワーク
    この死なない生徒は鉄壁ガードで相手のスタミナを減らす実は知能派ファイターだった
    徐々に野崎まどがドアを開いてきている
    ドアの先を見たいような、見たくないような
    3作目にて あ、やっぱすごい作者なのかもしれんと思ったのでした
    (小説家の作り方につづく)

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    2025年08月13日
  • パーフェクトフレンド

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    小学校3年連続学級委員を務め、4年生になりまたも候補となる中学受験を見据えた、
    「理桜」とその仲の良い友達の「ややや」と「柊子」、先生の依頼で、
    ある理由から登校拒否している「さなか」にプリントを届けるよう頼まれる
    ところから始まる不思議?な交流の物語。

    さなかが登校拒否をする理由や、さすがにまっとうな理由があっても、
    生きてきた年数から経験不足で勉強だけではカバーできない部分など、
    読み進めていくうちに、さなかとそれを少し鬱陶しく思っていた理桜との
    関係が変わっていくのだが、急展開が訪れ、びっくりする展開が待ち受けていた。

    同作家の「2」という作品へとつながるとされる5冊の作品の中の1つ

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    2025年08月01日
  • バビロン1 ―女―

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    これはまた最原最早的なキャラの予感がして最高です。なぜか何処の近くの書店にも2巻目だけが置いてないんですが、なんなんですか。早く次が読みたい。

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    2025年07月20日
  • タイタン

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    ネタバレ

    AIであるタイタンが仕事とはという疑問から始まります。

    この話自体はAIにとっての話ではありますが、現代の人でも仕事について考えるときに読むと新たな知見が得られるかもしれません。

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    2025年07月07日
  • 舞面真面とお面の女

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    野崎まど先生の作品は、本当に私の頭を真っ白にしたり、心臓をどくどくとさせたりするのが上手すぎる。
    でも、今回はラストの展開は好みだったものの最後の最後でもっとパンチがあってもよかったかなあ。
    アムリタもそうだけど何よりテンポが良くてぐいぐい手を引かれて物語を見させられているような感覚。
    「2」まで、他の作品も身を委ねて楽しみたい。

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    2025年06月30日
  • 独創短編シリーズ2 野崎まど劇場(笑)【電子特別版】

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     開幕から医療行為投稿サイト「お医者さんになろう」でやられました。

     極短いユーモア短篇の詰め合わせと云うかオムニバスみたいな本ですが、本当にバラエティに富んでいます。

     巻末の広告から表紙裏まで一冊丸ごと"作品"です。自分の知る限り"才能の無駄遣い"と云う褒め言葉(?)が最も似合う作品であると断言出来ます。

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    2025年06月13日
  • パーフェクトフレンド

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    やはり読む漫才。しかし、友達って何だっていう視点は面白かった。後半の展開も斬新。やや冗長な気もしたがそこもまたよし。

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    2025年05月07日
  • なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る

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     縁というものを大事にしたくなる話だった。
     本屋を歩き回って気に入った本を手に取ることも「縁」だろうなきっと。

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    2025年04月15日
  • [映]アムリタ

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    野﨑まどさん。
    2025本屋大賞ノミネート作家。
    ノミネート作品「小説」は、予約でいっぱいだったので、奇跡的に空いていたこの本を借りた。
    野﨑まどさん、なにもの?
    この作品の全てがオイラにとっては初めての体験だった。
    読後の感覚も今までにないもの。
    わからな過ぎて、星を5じゃなくて、4にしちゃうくらい。

    いったいなんなのって思われた方にも、一読をお勧めしますと、〆られない本。
    あくまでオイラにとっては。
    まだ本屋大賞ノミネート作品「小説」の予約をオイラはしていません笑。

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    2025年02月24日
  • 2

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    『小説』がささった人は『2』もささるかも。
    概念をこねくり回しているだけで具体的なものが提示されていない。もう一歩ささらず。両作品とも中盤くらいまではめっちゃ面白かったんだけどなぁ。

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    2025年02月17日
  • バビロン2 ―死―

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    1作目より文体がよく読みやすかった。しかしテーマがどんどん広がり過ぎている印象。『政治』『死』『性』とどれも重めのテーマを上手く描いてはいるけれど、1つの作品に詰め込まれすぎていて、最後どう落とすの?と思えてくる。と…これは、まんまと3冊目に誘導されてるよね(汗)

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    2025年02月08日