野﨑まどのレビュー一覧

  • バビロン2 ―死―

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    読み手を圧倒的に絶望させる作品。あらゆる手で希望を摘み取る手法は感情移入することを躊躇わせるほど。自殺法をめぐる世論を動かす大勝負は、善と悪をの定義を考えさせるが、その裏ではまたしても「女」が悪意を振りまいている。前作よりもスピーディかつ抑揚のあるストーリーは相変わらず面白い。しかし今回はなかなか・・・・・・これ、もう勝てないのでは・・・・・・

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    2018年01月28日
  • バビロン3 ―終―

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    過去2作の主人公から離れて新キャラ目線で進む巻。序盤、今までのショッキングさは影を潜めていて、ともすれば繫ぎの巻である感が出てしまいそうなものを、展開を持たせる問題提議と終盤の圧倒的な加速は見事。続刊早く。

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    2018年01月12日
  • バビロン3 ―終―

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    完結するのかと思ったらまさかのつづく……。     
    ついに世界規模に発展してしまった物語。     
    曲世愛、世界へ進出。     
    善とは――。     
    悪とは――。     
    悪の道を邁進する曲世。    
    正崎善は、善を守れるのか。

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    2017年12月31日
  • バビロン3 ―終―

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     何もかもが規格外、という褒め言葉がふさわしい作品。素晴らしい小説には、人の精神を高揚させる力があることを、読者自身の身をもって教えられることになるだろう。
     前巻のあの終わりを引き継いで、次の巻がいきなりアメリカから始まるというのが、まずもってぶっ飛んでいる。正崎の登場を期待する読者にさっそくの先制パンチというわけだ。
     何事もなかったかのように、淡々と。長い分量を割いて、アメリカの登場人物の描写が始まる。その描写や演出ひとつ取っても、憎らしいほど丁寧に書かれている。やがて、自分が知らず知らずのうちにこのアメリカ人たちに感情移入していると気づく頃、満を持して現れる正崎のかっこよさといったら。

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    2017年12月13日
  • 2

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    前フリに5冊も読まないといけない
    なんという 鬼畜な小説
    しかし この5冊を読んでから
    「2」を読むと
    その用意周到に張り巡らされた
    野崎ワールドのすごさが実感できます

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    2017年11月30日
  • バビロン2 ―死―

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    自殺法うんぬんを隠れ蓑にして
    「これが悪ですよー」
    という 曲世の所業が酷い

    読み終わりは
    「あああああああああ~~~」
    と正崎善と同じく
    叫ぶことしか出来ませんでした

    動画を上手く使った
    人心掌握の方法など
    小説なのに
    映像がはっきりと目の前に見える
    そんな すごい小説でした

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    2017年11月22日
  • バビロン1 ―女―

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    曲世 愛に 正義がどこまで
    通用していくのか
    正崎は 勝てるのか!

    1巻では 曲世に対する
    底知れない恐怖のみが残り
    全然 その全貌が分からないところに
    もどかしくも 一気に読ませられました

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    2017年11月09日
  • [映]アムリタ

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    途中までは 最早のどこが天才なのか
    わくわくして読むのですが
    最後は しーんとした
    恐怖が襲ってきます
    でも 二見君が
    最後まで 映画を見れるのを
    喜んでいた気持ちがわかるなぁ

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    2017年09月11日
  • [映]アムリタ

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    はぁー面白い! 冒頭で映画制作キャンパスライフが始まるのかと思ったら違った。映画制作するしキャンパスライフするのも間違ってはいないんだけど。
    Web漫画『映画大好きポンポさん』も映画愛に溢れたドープな傑作だったけど、これもまたすごい傑作でした。普通の映画じゃない、超常的な映画、神様の作った映画についてのお話。映画制作の過程がある種物語の上でのトリックというかギミックとして使われていて、そういうところにも愛がある。
    愛がある作品というのはいいものだと思う。

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    2017年06月17日
  • なにかのご縁2 ゆかりくん、碧い瞳と縁を追う

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    ローランとユリシーズが何か鼻についてむかつくとか思っていたのに、縁結びに対する情熱は本物だったから最後読んでて辛くなった。
    森先輩の話が何気に心に刺さる。
    自分が努力しても届かなくて、諦めざる得ないのも縁が関わっているなんて知りたくなかった。残酷すぎる。
    前巻と比べてシリアスな話が多かった気がする。
    それにしても、先生ですら参考にする休講予報とは何だか面白そう。

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    2017年02月19日
  • なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る

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    西院さん有能すぎる。
    縁が見えたら人生楽ができるとか考えてきたけど、そんなことなさそうだし、むしろ辛いことの方が多そう。
    うさぎさんもゆかりくんの縁を突然ちょん切んなくてもよかったような気がする。
    でも、うさぎさん可愛すぎる。
    縁結びの苦労とエンゲル係数を引き換えにうさぎさんと一緒はちょっと悩む。
    ところで、ゆかりくんの大学のサークル活動おかしなのが多い気がする。
    大学ってどこもそうなの?

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    2017年02月19日
  • バビロン2 ―死―

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    あの女がもらたす絶望の物語。 
    あの女に対抗するためにはあまりにも無力。 
    あの女に対抗するためにはあまりにも無策。 
    あの女と斎開化はやはり手を組んでいるのか。 
    あの女と斎開化が目指す場所はいったい何処なのか。 
    あの女の目的はいったい何なのか。 

    正崎善は――悪に敵うのか。

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    2016年12月11日
  • 小説家の作り方

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    ネタバレ

    普通なラノベミステリーかと思ったら、思わぬどんでん返しと伏線の利用に驚かされる。
    確かに、無理やり感はあるが、素直なら楽しめる。

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    2016年10月29日
  • 2

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    ネタバレ

    最初に劇団が解散するところでもう衝撃的だ。
    2って黒い不気味な扉絵も素晴らしい。
    過去作の人物が出てきてストーリーに関わっていくのは読んだ身としてはとても嬉しかった。

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    2016年06月28日
  • 小説家の作り方

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    ネタバレ

    野崎まどさんの小説には毎回鳥肌を立たせられる。
    今回もAIだと判明した箇所と紫が実はロボットという箇所で驚かせれました。
    伏線はちゃんと敷かれててきっちり回収されてるので読んだ後すっきりな一冊。

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    2016年06月27日
  • 独創短編シリーズ2 野崎まど劇場(笑)【電子特別版】

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    ・カフェ
    ・ソムリエ
    ・二十人委員会
    ・人妻悦料理
    ・ワイワイ書籍
    ・大相撲秋場所フィギュア中継
    ・麻雀
    ・ねこさんぽ
    とっても面白かった。表紙も可愛い!

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    2016年04月01日
  • [映]アムリタ

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    評価:☆5

    自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。その映画は天才と噂されるつかみどころのない性格の女性、最原最早の監督作品だった。

    変わった彼女と主人公とのどこかずれた軽妙なやり取りを中心とした笑いのセンスは野崎まど劇場にも通ずるものがあって笑えたww

    だが本作の見所はそこではなく(そこも魅力だが)、天才、最早の常軌を逸した天才ぶりにある。
    それは感動や称賛を超えて畏怖を感じさせ、狂気とも言える真相にぐいぐい引き込まれた。

    最後の最後まで予想出来ない展開に進んでいくので読んでるときの緊張感が半端じゃなかった。
    後味的にはもっとスッキリする作品の方が個人的に好みではあるんだ

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    2016年02月18日
  • なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る

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    これも野崎まどさんの作品なのかと疑ってしまう、ほっこりした作品。ちょっとした描写、ほんの短いセリフの掛け合いで、思わず笑ってしまいます。第4話(西院さんのお話)はオススメです。
    うさぎさんの耳使いを見てみたいので、京都アニメーションで映像化して欲しい作品です。

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    2015年12月31日
  • 独創短編シリーズ2 野崎まど劇場(笑)【電子特別版】

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    ネタバレ

    やっぱり滅茶苦茶だなぁと思ったら「クウ!」でちょっとホロリとさせられた。「まごのてコレクション」はほんのりブラック、「大相撲秋場所フィギュア中継」はひたすら笑った。

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    2015年12月19日
  • 独創短編シリーズ 野崎まど劇場【電子特別版】

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    ネタバレ

    こんなに自由でいいのか!?と心配したが、とても好き。「森のおんがく団」でつっこみ、「魔王」でずっこけ、「妖精電撃作戦」でニヤリとした。

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    2015年12月19日