野﨑まどのレビュー一覧

  • GOAT Summer 2025

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     好きな人に、本交換で貸してもらった。読むのに1ヶ月半くらいかかった。しかし、読んでる時間はとても充実して、学生の頃の少年ジャンプを見てる気持ちになった。
     私が好きな作品は朝井リョウさんの「キトヴィオラの今」、小川哲さんの「落ち着いて」、一穂ミチさんの「おやすみなさい、小羊ちゃん」、三浦透子んの「悪と友達」だった。
     読んで1ヶ月前のものもあって忘れていたものもあったが好きな作品は、人の視点によって悪が変わる印象も持った気がする。いろんな人の悪の作品を見たが悪があれば、必ず正しさも現れる。受け手側は悪と感じてるが、行った人は正しいと思ってることもあり、人の感情って面白いなと思った。

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    2026年08月11日
  • GOAT Summer 2025

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     『GOAT』第2号(特集は「悪」)です。前回の特集「愛」との対比がいいです。前回から引き続きの作家さんや初掲載の作家さんなど今回も盛り沢山で、また1ヶ月かけてチマチマ読み、完読しました。

     「悪」ならではのエンタメ・ミステリー色強め傾向で、様々な視点の「悪」へ真正面から向き合って本領発揮する作家さんの作品に、読み手も吸い込まれます。加えて、様々な視点の「悪」とは言え、最近の社会情勢を反映した「悪」が多い気がしました。

     明確な悪意がないにも関わらず、知らぬうちに「悪」に加担してしまっているケースなど…。これは他人事ではなく、改めて歪な社会構造と我が身の振りを省みざるをえません。日常に潜む「悪」、それも無自覚なだけタチが悪く恐ろしいです。

     いつ当事者になってもおかしくない、いや、もう当事者になっているかもしれない…と、自分や社会を見つめ直させてくれる作品群でした。第1号以上に文芸誌という範疇を超えて、内省と啓蒙の役割を果たしているように感じます。

     装丁もまた新たな企てが見て取れました。巻頭の朝井リョウさんの紙、なんと「NTラシャ漆黒」という名だそう。この究極の黒い紙にシルバーの文字が載っている…。凄いとしか言いようがなく、朝井リョウさんのドヤ顔が目に浮かびます。

     読んでよし、買ってよし、見てよしの三拍子揃いはそのままに、また新たな(著者・作品との)出会いや視野の拡大がありました。加えて、苦手な並行読書にも少しは慣れてきた気がします。「手元にいつも『GOAT』」を継続していきたいと思います。

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    2026年08月07日
  • タイタン

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    AIが台頭しヒトの全ての生活を支える未来を描いたSF小説。「仕事」とは何か、AIが革新し続けるそう遠くない未来にヒトは何ができるか、考えさせられる。世界観・人物像が精緻に作り込まれていて引き込まれる秀作。

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    2026年07月23日
  • タイタン

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    ネタバレ

    「Radical Abundance(溢れんばかりの豊穣)」が実現した世界。人間が生活のために働く必要がなくなったからこそ、「仕事」とはなにかが浮かび上がってくるのかもしれません。

    私の仕事は、どんなことに影響しているんだろうか?

    この物語は、また本でも読み返したいです。それと、映像化を切望します。コイオスが立ち上がったり、コイオスとフェーベの邂逅シーンを見てみたい。

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    2026年07月18日
  • タイタン

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    至高のAIによって人類が仕事から解放された社会で、機能不全に陥ったAIのカウンセリングという「仕事」と向き合うことになるお話。SF・ロードムービーとしての物語の広がりにワクワクさせられ、ページを捲る手が止まらなかった。
    「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読み、現代の労働のあり方と半身社会への提案について思索した後に本書を読み始めたのもあって、連作と思うような読み口の良さだった。

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    2026年07月07日
  • タイタン

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    ネタバレ

    「仕事」とは、一言で説明できるものなのか。
    至高のAI・タイタンによって、人類が「働かなくていい」世界になった未来。趣味で心理学を研究していた内匠成果が任されたのは、不調をきたしたAI・コイオスの心理カウンセリングという、思いもよらない「仕事」でした。
    AIをカウンセリングするという設定の意外性に、まず引き込まれます。中盤からの展開は予想がつかず、野崎まどさんらしい、いい意味での裏切り。
    根底に流れるのは「仕事とは何のためにするのか」という、単純なようで答えの出しにくい問い。それが終盤で静かに浮かび上がってくる構成に、思わず息をのみました。
    なにより印象に残ったのは、カウンセラーとAIという関係を越えて、対等な存在へと変わっていく内匠とコイオスの姿。人とAIの間にも、こうした絆が育ちうるのだと感じさせられます。
    読み終えたあと、自分にとっての「仕事」まで、静かに問い直したくなる作品でした。

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    2026年07月06日
  • GOAT Summer 2025

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    GOATの中で今のところ1番好き!
    やっぱり「悪」というあまりポジティブでは無い題材というだけで胸が踊る!
    マイナスなイメージの強い題材で、いったいどんなお話が読めるのかとドキドキしながら毎ページめくった。
    そして毎度のことながら、指心地が最高、これだけでも買う価値がある!

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    2026年06月18日
  • HELLO WORLD

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    友人からのおすすめで読んでみた。野崎まど作品特有の最後の最後まで楽しめる作品。映画化されていたようなので映像でも見てみたい。

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    2026年05月18日
  • know

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    面白かったです。野崎まどさんの作品は「タイタン」ではじめて読みましたが、さかのぼってこちらの本も読んでみました。満足しています。
    まず舞台が良い。1000年以上の歴史を持つ古都京都を舞台にSFを書くというギャップ。本書の設定として、2081年、世界は超情報化社会になっていて、人造の脳葉「電子葉」の移植が義務化されている世界が描かれています。つまり人間の情報処理能力が格段にあがっているわけですが、それに加えて、国民1人ずつの「情報格」なるものが設定されているという設定も興味深い(いわゆる情報格差社会)。

    レベル0から3が一般市民で、最高レベル6は内閣総理大臣などごく少数の人間にわりあてられていますが、情報格が高いほど、アクセスできる情報が多く、他人にさらされる情報が少ない。反対にレベル0は生活保護者などが該当し、アクセスできる情報はほとんどないが、自身の情報はほぼすべて他人にさらされているという設定。そのようななか、情報庁で働く主人公が恩師のつくったコードをきっかけにある少女に出会うという物語ですが、タイトルにもあるように「知るとはどういうことか」を問うている本とも言えます。あらゆるものがデータ化され、それを処理する超高性能プロセッサーが脳内に埋め込まれているとしたら、「知っている/知らない」の差は、意図的・制度的に作られた情報格というゲートウェイの差だけになるのでしょうか?「すべてを知る」とは何を意味しているのかを考えさせられます。舞台設定、ストーリー、登場人物すべてがあわさって読後感がとてもよい作品でした。

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    2026年04月27日
  • 2

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    ネタバレ

    創作の天才を巡る物語。「アムリタ」で映像で人を変える能力を持つ天才映画監督を、「舞面真面とお面の女」では常識を外れた存在を、「死なない生徒殺人事件」では不死性を、「小説家の作り方」ではAIを、「パーフェクトフレンド」では再び天才と、さらに友達とは何かを描いてきたのだが、過去作キャラクターも登場しつつ、創作の進化を目指す壮大な計画・・・

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    2026年04月12日
  • バビロン1 ―女―

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    面白かった!!
    ぐいぐい引き込まれて、一気読み。
    検事とか政治とか色々と難しい話も出てくるけど、読者を置いてけぼりにすることなく、ちゃんと説明してくれるから読みやすかったしわかりやすかった。

    いったいあの『女』は何者なのか。
    先が気になりすぎる!!!

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    2026年04月09日
  • HELLO WORLD

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    ネタバレ

    友人に勧められて、初・野崎まど。
    寝る前に冒頭だけと思って読み始めたつもりがいつの間にか最終ページを捲ることに。作品世界の仕組みが明かされた瞬間に鳥肌が……ALLTALEと現実の関係性や、神の手の機能が、わたしが普段感じている世界の構造と相似形で、作品世界に意識を攫われた感じ……脳の変なところを使ったようで、読み終わったあと頭が痛かったです。笑

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    2026年03月20日
  • GOAT Summer 2025

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    とにかくはちゃめちゃに良コスパな文芸雑誌第二弾。今号はテーマを「悪」と定め、悪にまつわる様々な物語が読める。

    収録作品の中の上村裕香著「全身政治家」がめちゃくちゃ人を喰った話で面白かった。

    とにかく顔がいい若きシゴでき市長から直々に生い立ちについてのインタビュー記事の依頼を受けた主人公。しかし話を掘り下げていくと奇妙な齟齬に気づく。勇気を出して本人に伝えると…。とにかくこの市長のキャラがいい。ビジュ良すぎる顔でシリアスに暗い生い立ちを語ってからのこのオチはもはやコント。しかしこれによって主人公が自分自身の過去と対峙する展開はちょっと感動してしまう。

    こういう話大好き。

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    2026年02月22日
  • GOAT Summer 2025

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    テーマは“悪”

    ダースベーダーもジョーカーもドロンジョも、嫌われてなんぼの悪役だけど、悪びって粋がる合間に見せるちょっとした何かが、妙に萌えてしまう。

    何を“悪”とするかは自由自在で、時には何層にも覆い隠して姿すら見せないものも……創作するものにとって魅力的な“悪”
    ひょっとしたら“文学”とは“悪”を表の世界に引き摺り出す作業だったりして。

    黒と緑
    本全体からおどろおどろと漂う質感
    さらに、行きつ戻りつスキマ時間でつまみ食いの許される値段。
    ただ、寝落ちに注意。
    顔面打撲が恐ろしいほど、分厚いから。

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    2026年02月13日
  • know

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    ネタバレ

    こりゃすげえや…
    舞台は2081の日本。
    PCや携帯は過去の産物と化し、人の脳には”電車葉”が埋め込まれ、街中に情報読込物質が塗布された、まさに超情報社会。
    情報庁に勤める”クラス5”の は、電子脳ならぬ”量子脳”を埋め込まれたクラス9の”道終知ル”が掲げるある目的に付き添います。

    •どこにいても何をしてても他人に筒抜けのクラス0から、場合によっては違法に当たる行為も正とされるクラス5,6まで、情報についての階級分けが行われた世界線は不穏感たっぷりで少し怖い!
    •”知る”ということに対して作中で線密な考察が興味深かった!
    •電子脳を介して情報によるバトルが展開され、ワクワクが止まりませんでした。
    •ラストシーン、亡くなる直前の子供の「死んだ後の世界なんて、子供でも知ってるよ」という台詞が、知ルが死後の世界から生き返ったことの暗示として描かれていて激熱すぎた。

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    2026年02月11日
  • GOAT Summer 2025

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    今回のテーマは悪。改めて悪は人間特有の観点であり、様々なストーリーを色付けする重要な要素であることを再認識させられました。今回も大満足

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    2026年02月07日
  • [映]アムリタ 新装版

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    ネタバレ

    その映画を見ただけで、人生を過ごしたのと同じだけの感動を与えればいい
    というセリフの通りの内容

    すべて最原最早の手のひらの上で転がされた

    後半のもしかしてと思い始めてからの展開が想像を超えた
    読み返すと序盤から伏線が貼られていたことに気づく
    人を殺すというのは殺人だけじゃないという発想はなかった
    最原最早が何者なのか、どうして映画で精神に関与できるのかそこは今後わかるのか?それともそこはSF作品だと言う解釈なのか

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    2026年01月06日
  • GOAT Summer 2025

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    最高に面白いし!紙の質や色も可愛くて
    お気に入りの1冊になりました
    こんな安くて申し訳ない!
    工夫が 楽しい♥️ 読み進めるのが楽しい

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    2025年12月27日
  • GOAT Summer 2025

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    BS番組「あの本読みました?」の文芸誌特集で取り上げられているのを見て興味を持ち、まずはこの第2号を取り寄せました。

    朝井さん、一穂さんをはじめとする既読の作者だけでなく、名前は知っていても未読の作者もずらーッと並ぶラインナップで、「もっと読んでみたい」という気持ちが駆り立てられました。

    特に今号では「悪」をテーマにした短編に引き込まれました。話の中身も紙質を含めた本の装丁も興味深く、ウキウキしながらページを捲っていきました。

    雑誌をこんな気持ちで読むのは、幼いころに手にした漫画の月刊誌以来ではないかなと思ってしまいました。第3号の方ももちろん手に取りたいと思います。

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    2025年12月16日
  • GOAT Summer 2025

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    黒の紙が素敵
    もちろん表紙も素敵だけど
    中の紙の黒は素敵すぎる
    黒の紙にシルバーの文字
    ゾクゾクしすぎる
    そのうえ
    どのお話もゾクゾクしたし
    のめりこめた

    思った

    前作の特集愛より楽しかった
    どうやら私の中では
    愛より悪が勝っているらしい

    そして
    GOAT をつい買ってしまうのは
    一枚一枚の紙が素敵だからかも
    紙の力は偉大
    だから本はダンゼン紙派


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    2025年12月12日