あらすじ
数多一人は超有名劇団 『パンドラ』 の舞台に立つことを夢見てやまない青年。ついに入団試験を乗り越え、パンドラの一員となった彼だったが、その矢先に 『パンドラ』 は、ある人物によって解散を余儀なくされる。彼女は静かに言う。「映画を撮ります」 と。その役者として抜擢された数多は、彼女とたったふたりで映画を創るための日々をスタートすることになるが――。 『全ての創作は、人の心を動かすためにある』 彼女のその言葉が意味するところとは。そして彼女が撮ろうとする映画とは一体……? 全ての謎を秘めたままクラッパーボードの音が鳴る。
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野崎まど ここにあり
デビューから全ての作品(計5作)がこの作品の為の序章でしかなかった
自分の生活がかかっているものでこんなことをする作者、日本の歴史で今現在存在しないだろう
(マニアックに言うと肉薄したのは黒い仏だけだとおもう)
面白いとか、面白くないとかそんな話どうでもいいんですよ
仕事で大事に作り上げた物をこんなことできる地点でこの作品は忘れるべきでないトンデモ小説なことは異論ないと思います
というか、「2」ってタイトルと設定思いついたとしてもそれをこれだけの長編で描き切り過去のファンを捨てかねない内容
いや本当に、普通ではない 傑作なのかはわからん
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…前五作を読んでから読むべしという先人の教えを守っていざ出陣!そして見事今放心しています。正直感想なんてとてもじゃないけど書けないけど、今幸せと絶望どっちも感じていて、最高の創作に出会えた喜びと終わった悲しみを知ったよ
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この『2』を読むために、先人の助言に従って前作5冊を順番に読んできた。どの作品もそれぞれにテーマがあり、独立した物語として十分に楽しめるものばかりだった。
しかし、『2』を読み進めていくうちに、これまでの物語すべてが一つの構想のもとで緻密に繋がっていたことに気づかされる。
登場人物の再登場は、単なるファンサービスではない。
『2』という舞台に向けた“役作り”として、過去作が存在していたかのように感じた。
物語の構造が徐々に姿を現し、過去作をも取り込んでようやく辿り着ける読後感は、なかなか得がたい読書ならではの体験だったと思う。
「創作に触れる前後で人は別人になる。」
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とりあえずすごい作品でした。
繋がる5作品を事前に読んだというのもあるでしょうけど内容が素晴らしかったです。
「◾️」←これってどう発音するんですかね!^ ^
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『バビロン』を読んだことをきっかけに、野崎まどさんの作品を全て読みたくなり、過去の作品を読み始めました。
発売された順を追って読み進めてきて本当に良かった。この作品にはこれまで登場してきた人たちが登場しています。今回もどんな結末に導かれるのかまったく予想もできない展開で、時間を忘れて読み耽りました。
野崎さんの作品は、読者を選ぶかもしれません。この魅力をできるだけ多くの人に伝えたいのですが、端的に伝えることが難しい。なので、この年末年始の宿題として、野崎まどさんの作品の魅力を語る、という命題を自らに課したいと思っています。笑
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いい意味でのなにこれ?というのが第一の感想。
久しぶりにこんなに面白い本に出会った。
最初から最後まで私が考えているあらすじとは全く違くてすごく新鮮なお話だった。
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驚きの連続。
えっ………
うそでしょ? と思ったけれど、でも突き詰めればそんなこともあるよなぁ、セリフひとつでも、きっと奥が深いのでしょう、と思いながら読み進めました。
進化論まで出てきました。
創作って何だろう。人を感動させたい? ほんとそうですね。
愛してるって、なんだろう。実は一方的なことではなかったのですね。
いい意味で、日常のこと、言葉について、など改めて考えさせられる小説だと思いました。(ちょっとぶっ飛んでる感はありますけど…)
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何というか、凄かった。
アムリタと2の主人公は二見遭一って事だよな。心の中まで演技する=地の文も演技=読者も騙されるって事だよな。
途中、数多が二見遭一の事聞くシーンとか凄いわ。最原最早=二見遭一の妻(見た目は永遠の命の生徒)と、数多(二見)がやり取りしてるって事だもんな。何だそれ。
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不思議な読後感の小説。途中までは何の変哲もない言葉に深淵な意味が付与されていく…叙述トリックならぬ叙述SF?かと思っていたら最後はやっぱりSFでラブだった。なんだこの感想。
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いい意味でとんでもない作品。
スラスラ読める文面でアッという間に読破してしまった。 自主映画を作ったことがある人は感情をこれでもかと刺激されます。
なんども固定概念が壊されました。 このオチは絶対読めない。
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前フリに5冊も読まないといけない
なんという 鬼畜な小説
しかし この5冊を読んでから
「2」を読むと
その用意周到に張り巡らされた
野崎ワールドのすごさが実感できます
Posted by ブクログ
最初に劇団が解散するところでもう衝撃的だ。
2って黒い不気味な扉絵も素晴らしい。
過去作の人物が出てきてストーリーに関わっていくのは読んだ身としてはとても嬉しかった。
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100分の心の準備と背景知識を備わって、やっと今作と向き合えることができた!構えは完璧だと思ったが、完璧にまど先生に”動かされた”、”感動”されて全身全霊が”進化”してるような感覚だ。
同じく天才の育児史(誤)、仄かに森さんの四季に似たような感じもする。とにかく、一本大満足!(実際は5本かな~)
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野﨑まど集大成。
この作品の前に『[映]アムリタ』と『パーフェクトフレンド』は必読。できれば過去作品全部。
過去の野﨑まど作品の、続編であり、エピローグであり、集大成であり、独立した物語。
そして、新たな始まりにも感じる。
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素敵にねじくれた構造をもった小説でした。
冒頭では演劇小説なのかと思いましたが、「愛してる」以降はどんどんねじれて行き、なんか不思議に引き込まれるお話でした。かなりのページ数がある小説ですが、それはあまり気にならず、中盤以降は一気に読めてしまいました。
野崎まどのメディアワークス文庫の他作品のキャラが登場しますので、そちらを先に読むとより楽しめるかも。
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『小説』がささった人は『2』もささるかも。
概念をこねくり回しているだけで具体的なものが提示されていない。もう一歩ささらず。両作品とも中盤くらいまではめっちゃ面白かったんだけどなぁ。
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『怖い』
300ページを一気に読んでしまうことくらいざらにある。読み終わるのが惜しいと思う作品だってたくさん出会ってきた。でも野﨑まどの作品は違う。早く終わって欲しい。自分に主導権のない夢を永遠と見せられているような。まだ終わらないのか。まだ、読まなければならないのか、そんな恐怖が襲ってくる。
コミカルでもシニカルでもない、よくわからなければ、簡単に何かに例えてしまえるような、100円で買えるスナック菓子のような。騙されないと意気込みながら、300万を持って銀行のATMに走らされるような。わかりやすく例えようとするとなにも伝わらない。脳を洗われるような怖い。
『本を閉じて、私は』
安心した。ああ、よかった。と思った。大丈夫。私は、変わってない。その変化に気がつくことができない状態のままだ。冷静にこの小説が収まった場所に生きていられる。ああ、安堵している。
書きたいことがあるのだけど、全てが蛇足に思える。語りたいけれど、友達もいない。作法が、あれがこれがと言いたいこともあるけど、ここには書けない。
終わったと思わされていたとしても、それで構わない。私は多分感動したから。やっぱり、怖い。
Posted by ブクログ
過去作から順番に読んだ方が良いと勧められて読んだが、まさにその通りだと感じた。
単に過去作のキャラクターが出てくるという代物ではなく、それぞれの物語、テーマが本作の重要要素として織り込まれている。
本作を完成形として、逆算して過去作を書いていたとしか思えない見事な作り込みだ。最初から掌の上で踊らされていたような感覚すら覚える。
ミステリとして読んだら納得いかないだろうが、これはどちらかと言えばSFだ。
ラノベ調といつもの超展開を受け入れる必要はあるが、中身は深遠なテーマを取り扱う読み応えのある作品である。
隠れシリーズ物の完成度としては、随一ではなかろうか。
Posted by ブクログ
あー、分かった。ワシはこの著者の文章が好きで、創作に対する考え方が好きで、それらの集束された本作(とそこに繋がる過去作)が大好きなんだ。芸術学部に身を置き、自身も周りも少なからず創作を志しそれに悩んだことのある身として、ある種の爽快感を持って読んだ。それは、創作についての答えを得たからではない。こういうアプローチもあるのではないかという選択肢/可能性を楽しんだ爽快感だ。創作の世界には間違いなく存在する「天才」を軸に据え、マジックリアリズムを織り交ぜつつも、その異常性を納得感ある物語に仕上げたのは、見事。
Posted by ブクログ
創作、人間、感動、愛、進化。でか過ぎるテーマを軽やかに描く、何でもありのどんでん返しなら当代随一。作者のキャラに対する扱いの高低差は、ハンターハンターの陰獣と、ヒーロー大集合が同居している。
Posted by ブクログ
ラノベ感の強い文章とキャラ設定に気疎く思ったが、序盤から引きこまれていった。演じるとは 創作とは 愛とは なにか 、 が生物学をまじえながら語られる部分は非常に良かったと思う。
ただ、いくら重要な人物とはいえ、脇役のキャラが確立しすぎていて ストーリーに物足りなさを感じるところがあった。
前作などの登場人物が関連しているようなので それを先に読んでいれば違った感想があるようにおもう。前作を読んでからもう一度読み返したい作品
Posted by ブクログ
帯に惹かれて、購入!
読み始めからグイグイ引き込んで、一挙に方向転換!?
肝心の究極の作品、
仕組みだけでなくもっと中身に触れてほしかったし、
この中盤以降に加速していく物語にちょいと置いて行かれてしまった。
しかし、ぐいぐいと読んでしまい、物語の世界へといざなう力は凄い、
他作品とのつながりもあるということで。。。
この作品を一番に読んでしまったことが悔やまれる。
ぜひ筆者の作品に触れたことが無い方、
ラノベはちょいと気になるなって方、
著者の他の作品に触れたうえでの一読を><
Posted by ブクログ
シリーズの集大成。
やっと終わったと安堵。
作品によって良し悪しあれど、統括すると面白かったように思う。
ただ、基本的に物語のパターンは全シリーズ似たようなもので、趣向を変え工夫してるだけの印象。ラノベっぽさもやはりしんどかった。個人的な感想にしかすぎないのだけれど。
最早のラストは絶対に予想出来るしね。
そんなわけないもの。
Posted by ブクログ
想像と違う、しか出てこない。多分あの謎の輪っかに語彙を奪われてしまったに違いない。というのと、登場人物が過去作から来ているとなると、読む順番間違えたとしか思えない。仕方ない時空歪めるか。
Posted by ブクログ
面白いが『〔映〕アムリタ』の焼き直しの感は否めない。最大の弱みは「神」と「天使」が人類に与える変化の具体的な描写から逃げたところだ。既にラノベとしてはぶ厚い部類だが、倍の分量を持ってして”その先”を描き切らなくてはいけなかった。また、今までの作品の登場人物大集合ものとしても、もう少し各々の立場の特殊さを活かして欲しかった。今作だと、「最原最早組とその他」という印象になっている。なんにしても、この作品は「この世で一番面白い小説」には程遠い。しかしそれは良いことだ。小説に希望を持ち続けられるということだから。
Posted by ブクログ
「読ませる」作品だなと。ページを繰る手が止まらない。「マジメ」「ギャグ」の緩急のつけ方がうまく、それだけでも楽しめます。そのぶん、オチが野崎まどさんにしては普通だったかなという印象。
Posted by ブクログ
有名劇団に入る事ができた、と思ったら
諸事情で解散の憂き目に。
原因となった人間と映画を作り始めるのですが
台本から予算から、最初から集めなければ、な状態。
本当にじりじりと全てが集まって行くのですが
一体どういう映画なのか、途中まで分からず仕舞。
同じヒントを出されている、と分かってはいるのですが
最後まで読んで驚きでした。
なるほど、というのと、ええ!? というのと。
しかしこれ、これ1冊でも面白く読めますが
所要な登場人物達は、すべて別の話の主人公、の模様。
そちらを読んでいると、より楽しいかもしれません。
Posted by ブクログ
超有名劇団「パンドラ」の舞台に立つことを夢見る青年が、入団試験を乗り越え合格したが、その矢先、ある人物によって劇団は解散してしまった。
しかし、ある人物は問う。
「映画に出ませんか?」
彼女と二人で映画作りが始まる。
なんつうかね。
遊園地の迷路に入ったらいつの間にか樹海にいて、出口は沖縄だったという感じな物語だったかな。
序盤は物語に相当引き込まれていたんだけど、中盤からがねぇ。
他のレビューを読むと野崎まどさんの他の作品と若干関わりがあるらしいので初めて読む凡人の自分には厳しかったということだろうか。
ただ、文章は結構好きなので他の作品は読んでみたいかな。