感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年01月15日
盛大なラブストーリー。でも…うん…背筋が薄ら寒くなりました。私は天才ではないから天才の考える事は分からないし、破壊的な天才を愛した事も今の所がないので、平凡な人生でよかった…と心から安堵しました(笑)
Posted by ブクログ 2017年09月11日
途中までは 最早のどこが天才なのか
わくわくして読むのですが
最後は しーんとした
恐怖が襲ってきます
でも 二見君が
最後まで 映画を見れるのを
喜んでいた気持ちがわかるなぁ
Posted by ブクログ 2017年06月17日
はぁー面白い! 冒頭で映画制作キャンパスライフが始まるのかと思ったら違った。映画制作するしキャンパスライフするのも間違ってはいないんだけど。
Web漫画『映画大好きポンポさん』も映画愛に溢れたドープな傑作だったけど、これもまたすごい傑作でした。普通の映画じゃない、超常的な映画、神様の作った映画につい...続きを読むてのお話。映画制作の過程がある種物語の上でのトリックというかギミックとして使われていて、そういうところにも愛がある。
愛がある作品というのはいいものだと思う。
Posted by ブクログ 2016年02月18日
評価:☆5
自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。その映画は天才と噂されるつかみどころのない性格の女性、最原最早の監督作品だった。
変わった彼女と主人公とのどこかずれた軽妙なやり取りを中心とした笑いのセンスは野崎まど劇場にも通ずるものがあって笑えたww
だが本作の見所はそこではな...続きを読むく(そこも魅力だが)、天才、最早の常軌を逸した天才ぶりにある。
それは感動や称賛を超えて畏怖を感じさせ、狂気とも言える真相にぐいぐい引き込まれた。
最後の最後まで予想出来ない展開に進んでいくので読んでるときの緊張感が半端じゃなかった。
後味的にはもっとスッキリする作品の方が個人的に好みではあるんだけど、それ以上に惹きつける魅力があった。
「映画を見て、人生を過ごしたのと同じだけの感動を与えられればいいんです」
"その仕事、その振る舞い、その思考。彼女なら僕らが想像もつかないようなことをするかもしれない。できるかもしれない。それだけが僕らを不安にさせた。"
Posted by ブクログ 2024年03月12日
YouTubeで誰かが紹介していた
ミステリとして取り上げられていたかどうかは失念したが、だとしても反射的に手を出すレーベルではないので何か気になるポイントがあったのだろう
著者の名前はよく見かけるようになったが、お初
これがデビュー作なんですね
〜ざっくりあらすじ〜
映画制作に携わる大学生の青...続きを読む春群像劇(???)
〜感想〜
まずもって登場人物のノリがキツい
小説だから度を超えた洒脱な会話とか現実味の無さは許容できるがギリギリのラインだな
数撃ちゃ当たるで稀にツボを突いてくる
真顔で醒めていく感覚を乗り切る
そして
しょせんはラノベレーベルと舐めてかかり、地面すれすれまで下がったハードルからのミステリ要素
からの
どんでん返し!
やられました
ハッピーエンドに胸を撫で下ろしたけど…
まだページが残ってるだと…
評価点4点
Posted by ブクログ 2023年09月03日
この作者さんのデビュー作。他の作品を読んでからこの作品を読みました。以前に読んだ作品の登場人物が出てきたりも(逆?)。この作者さん、あるひとつの言葉を、この方ならではのとんがった思考結果を表現してくれます。
Posted by ブクログ 2022年12月20日
ミステリの旨みもSFの旨みもある。長編ながら物語に過不足がなく短編小説のような読み心地。主要人物の半分くらいが本筋と関係ないとも言えそうだが、それこそ"青春小説の偽装"のために必要だったとも言えそうだ。ただ、作中の映画観にはやや異論があり、「映画はそんなに浅くない」と言っていたが...続きを読む、単一のシーンの連なりに総体としての意味がたち現れるゲシュタルト的側面こそが映画の本質でありそこを外したら、それは映画ではなく動く絵画なのではないだろうか、とは思った。人間の人格もゲシュタルトだろう。面白かったので続編読みます。
Posted by ブクログ 2022年06月15日
芸大生の二見遭一。
天才と言われ一芸入試で入学した後輩の最原最早の
映画製作に役者として参加することになった。
最原の書いた絵コンテを読み始めると二日以上経過していた。
最原の作る映画に最原という人物に興味がわき、
映画撮影へとのめりこんでいく。
二見は、俳優を目指して?大学にて勉学に励む
一学生...続きを読むといった感じで、
その一学生が、天才と言われる最原に役者として、
参加を打診されたというところが、
謎の始まりというところで、
この作品は単に映画を製作するという青春的な流れ
とは違い、徐々に謎が深まり、明かされていくにつれ、
不思議というのか怖いというのか、って感じの感情に
襲われてしまいました。
高校生が一芸入学のために作った映画の謎。
参加し、製作することになった映画。
最原の作る映画はどういう仕掛けがあるのか・・・。
Posted by ブクログ 2021年11月29日
読みやすい文体で一気に読めた。
衝撃の結末。
中盤位まではただ読みやすいだけの本だったが、
そこからの展開がナナメ上だった。
SFだと思うが。。
著者の本は初めて読んだが、良い読後感を味わえた。
次の作品も読んでみようと思う。
Posted by ブクログ 2019年08月19日
もう一年以上も前に読友さんにいただいた本書。
ようやく読めたよ!
いやあ、面白かった! こう来たか!
このゾクッとするラストの感じは、個人的には今まであんまり読んだことの無い種類の物語だなあ。
一筋縄ではいかない2度落ちの展開は中毒性が高そうだ。
それにしても、これがデビュー作というのは素直に感嘆...続きを読むする。
今まで「なにかのご縁」は読んだ事があったんだけど、作者の本領はこっちらしいので、他の作品もチェックしていきたい。
個人的には突っ込み属性の主人公と、とぼけるヒロインの会話が愉しくて好き。
ここは自分の好きな某作家さんに似ているなと思ってしまった。
Posted by ブクログ 2017年12月22日
『読み終わった時に残ったこのなんとも言い難い気持ちも仕掛けられたものなのかもしれない』
映画をモチーフにした小説で好きな物は双桑綴の「モノジェニック・ムービー」がある。その作品を彷彿とさせるような、後味の悪さがある。
表紙に騙されるというか、全てが仕組まれているんじゃないかって思わされる。
私...続きを読むが私自身でこの感情を抱いているのか、抱かされているのかそれを確かめるすべがない。
もしもこの作品を読もうとするのならば、わかろうとしないことだ。わからないまま読む、それが一番面白いと思う。わかる?
Posted by ブクログ 2016年06月24日
こういうゆるーいラノベ口調やこそばゆいやりとりはあまり好きでは無いが、その背後にあるミステリ要素は非常に面白い。
天才の思考の捉えどこの無さや不気味さなどホラー的な味わいがあって良いですね。
Posted by ブクログ 2016年04月23日
まず、よくできた面白い話だなという感想。芸大生による自主映画の作成を軸とした青春ストーリーとして進んでいきますが、それだけではおわらず予想外の展開に。キャラの軽快なやりとりを楽しみながらすいすいと読んでいくうちに雲行きが怪しくなってくる。変わっているが可愛いらしい一人の天才の行動に、違和感と不穏な空...続きを読む気が積もっていき、最後には驚愕の真相が明らかになる。
サスペンス、SF、ホラー的な要素もありながら、天才が何を考えているのかという謎が明かされていく驚き、騙し絵のように真相が隠された物語構成は、何よりミステリ的。
キャラのコミカルなやりとりには正直微妙なところがあるかなとは思いました。読み終わって考えてみると、あれ、なんでこれ周りが違和感を感じないの?と思うような強引さもありますが、一人称であることも考えるとなんとでも解釈できるのかもしれません。また、天才の手法はどこまで適用できるのか、作中ではどこまで(他にだれかには?)適用されていたのか、などといろいろと考えたくなる作品です。
Posted by ブクログ 2016年04月23日
天才少女を巡る人々の青春小説かと思っていたら、ミステリーだった。いや、例によってジャンル分けにたいした意味は無いが、この、読んでいる作品が変質していく感覚は、もしや著者の十八番なのだろうか。いや、本作はデビュー作だが。恐るべき能力。大学生の自主制作映画というモチーフも、個人的には思い入れがあり面白み...続きを読むを増した。映画の「意味」と「価値」を突き詰めていくような流れが、娯楽とは、と熟考させる。とにかくテンポ良く読みやすく軽妙で軽快、なのに心に引っ掛かる文章。ただ面白く読んでも良いし、考えさせられもする秀作。
Posted by ブクログ 2016年04月13日
天才監督と称される女性に主役として指名された大学生が、学友らと映画を制作することとなった。だがその作品には深い意味が込められていて――。
最初はラノベチックな冗談めかした会話となごやかな雰囲気の場面が続くが、徐々に制作している映画の裏に潜む意味を解き明かそうとする、ミステリー的な要素が増え始め...続きを読むる。そして最後、予想を裏切られる結末。おもしろかった。個人的には二見と最原のボケツッコミが漫才っぽくてお気に入り。
Posted by ブクログ 2016年03月10日
読もう読もうで3年経ってやっと読みました。
久しぶりのコメディ小説。楽しかったです。
野崎まどの他の作品は読んでいたので、ああ、お前ってこういう奴だったな。って展開で終わりました。
主人公、最初から殺される。
映画の部活。
映画監督の最早の彼氏が事故死。
彼氏がシナリオを書いていたから、映画をと...続きを読むりたいと、彼氏に似ていた俺に話が来る。
映画のコンテをみると何十時間と世界に引き込まれる。
最早の作る映画は、人格をも変えてしまう。
映画が完成した途端、最早は失踪。
俺は最早がなぜ失踪したのか突き止める。
最早の映画は人格をも変えてしまう。
最早は俺を死んでしまった彼氏に変えようとした。
そして、一緒に撮影している間に気持ちが変わり、俺の代わりを探しに失踪。
俺は人格を変えられてもいいと覚悟で人格が変わってしまう、最早が作りたかった映画を作った。
結局、その映画は最早によってみることを止められ、2人は付き合うことに。
翌日、映画のデートに行って最早から告げられる。
君は死んでいる。私が殺した。
風邪で寝込んだ時、ワザと君が見るように、みんなで作った月の海の本当の映画、アムリタのコンテを置いた。
もう一つ、最早が高校で作った映画を、医院生と名乗る女に見せられた。
これで最早のシナリオ通り、俺がアムリタを作った。
そうして、今から最早が作った映画で、俺は生き返る。
Posted by ブクログ 2015年11月07日
大学の映画学科に在籍する二見遭一(ふたみ・あいいち)は、画素(かくす)はこび、3年生の兼森(かねもり)さん、そして1年生で「天才」の呼び声の高い最原最早(さいはら・もはや)とともに、『月の海』という自主製作映画を撮ることになります。
この作品は、最早の元彼で、交通事故で亡くなってしまった定本由来(...続きを読むさだもと・ゆき)の遺作を、最早が絵コンテに仕上げたものだとのこと。初めて最早の絵コンテを見た遭一は、丸2日以上、その作品に魅せられてしまうことになります。
撮影は順調に進み、その一方で遭一は、類まれなツッコミスキルを活かして最早との交流を深めていきます。ところが、撮影の途中で、最早が風を引いてしまいます。画素さんとともに最早の見舞いに訪れた遭一は、彼女の部屋で『アムリタ』という、『月の海』とほとんど同じ内容の絵コンテを目にします。
その後、撮影・編集は無事に終わり、『月の海』が完成しますが、その後最早は失踪してしまいます。そんな中、西医科大学の院生をしているという篠目ねむという女性が、遭一たちのサークルを訪れます。彼女は、最早の作った作品には特殊なサブリミナル効果があることを発見したと遭一に告げます。このことがきっかけで、遭一は最早の本当の狙いに気づきます。じつは彼女がほんとうに作りたかったのは、『アムリタ』であり、『月の海』の撮影はその口実にすぎなかったのではないか。そして『アムリタ』は、見る者の人格を定本由来に変えてしまう効果があったのではないか。しかし彼女は、『アムリタ』を人に見せることをためらい、失踪したのではないか。遭一は最早の部屋に残された絵コンテを使って、『アムリタ』を完成させます。
そして彼は、最早に『アムリタ』の完成を報せるメールを送ります。彼の報せを受けてやってきた最早に、遭一は自分が『アムリタ』を見て、彼女の愛を受け入れる決意をしたことを告げます。そんな遭一の決意を知り、最早は『アムリタ』の上映を中止させ、2人は結ばれます。
こうしてめでたしめでたし、と思いきや、最後にとんでもないどんでん返しが仕掛けられています。ただ、それが作品全体にとってどのくらいプラスになっているのか正直なところよく分かりません。その直前で締めくくりになっていても、本作の評価は依然高いものになっていたはずだという気もします。
Posted by ブクログ 2015年08月29日
自主映画の製作に役者としてスカウトされた主人公。撮影担当の画素が本命、のはずが色々あって監督最原のほうとくっつけられそうになったりしながら、撮影は進む。
一芸入試に自作映画のフィルムを送りつけ、それで「天才」という呼び名を欲しいままにした監督・最原最早の描いた絵コンテを見た主人公は、意識がなくなるま...続きを読むでにその絵コンテに吸い込まれるように魅入られてしまう。「天才」が作ろうとしたフィルムの内容とは・・・。
ホラーともミステリとも単なる学園青春モノとも形容し辛い、読後に自分の中の何かが持っていかれるような後味悪さとでもいうか、何か持ってるよねこれは、な、話。
Posted by ブクログ 2015年08月22日
文章は維新さんを模して失敗した感じ
維新さんみたいな言葉遊びは普通は出来ないから止めておいた方がいいね
内容は後味の悪いものだった
僕はこういう思考がこんがらがる系の小説は好きだけどなかなかもうやり尽くされてるからなぁ
映画って言うのに焦点を当ててるのが珍しくて良かった
映画好きなんだろうなぁって...続きを読む思いながら読んでた
まどさんはこの作品が映画になれば嬉しいのかな?
怖いかな?
そんなことは不可能なのかな?
Posted by ブクログ 2015年07月22日
普通のラノベと思ったら大間違いだ!
まー無栄養なダジャレを置いといて、完成度は高い!
でも、全能な天才だったら、映画だけではなく色んなものを媒材にしてもいいんじゃないかなとも思ったね
Posted by ブクログ 2019年07月11日
芸大で役者を目指す二見遭一は天才監督・最原最早の撮る自主映画『月の海』に出演することになる。その脚本を書いたのは最原の亡くした恋人・定本由来。
二見は『月の海』の画コンテを手にして、意識を無くして50時間ぶっ続けで読むことになり天才と呼ばれる最原の異常な才能に気がつくことになる。そして映画は完成...続きを読むし、二見は『月の海』に隠された真実を知ることになる。
出版レーベルから察することもできるが、キャラクター造詣や各所の会話にはライトノベルの雰囲気があるので苦手な人はそれだけで受け付けないのかもしれない。
しかしその中には創作物への作者の実験的とも思える考察が含まれている。創作物が好きな人ほど同時にそれへの恐れも抱いたことがあるのではないだろうか。
Posted by ブクログ 2018年04月18日
自主映画の出演をお願いされ、渡されたコンテは
天才と呼ばれている女の子が書いたものだった。
すべての指示が入っている絵コンテがあれば
ものすごくさくさく撮り終われそうです。
が、それをきちんと自分で理解していなければ
ものすごく時間がかかりそうです…。
引き込まれてしまうほどの素晴らしいコンテで...続きを読むしたが
書いた本人は突っ込みどころ満載の発言をする人物。
そんな彼女と主人公と、映画を作る2名と、の
青春ものかと思ったら、まったく別方向へ。
爽やかだったものはなくなり、どろどろとした
怖い方向へと。
結果だけを伝えられたら、それはあり得るのか、と
一笑してしまうような事が、じわじわと真実味を帯び
納得させられてしまう状態へ。
更なる落とし穴は、もう…という現実。
全ては『元に』還るそうです。
Posted by ブクログ 2016年08月01日
友人にのざきまどさんを絶賛されたので、その第一作を読んでみました。
好きな世界観です。キャラクタが魅力的。天才少女ってのに弱いのかも(笑)
ミステリであって、すこし非科学的な結末で押し通していたのですが、これは好みのわかれるところかな。オチは、少し辛い感じでした。
今後の作品でいろいろと展開し...続きを読むていくそうなので、楽しみです。
Posted by ブクログ 2016年04月22日
あなたはミステリを愛していますか?
映画制作に参加することになった芸大の主人公。監督を務めるのは・・・天才少女 - 最原最早。
まず難点を挙げると、天才の表現の仕方。恐ろしいものだということは伝わりますが、具体的に何が凄いのかよく分かりません。作品の評価を二分するところだと思います。逆に特筆すべ...続きを読むきはエンドロールで、種明かしには目眩がしました。悪魔的な展開、大胆な伏線、短い話のなかで、ミステリの美味しい部分をぎゅっと詰め込んでいます。
青春小説であり、ホラーでもあり、SFとも言える作品。読み手によってまた違った印象を受けそうです。
Posted by ブクログ 2016年03月28日
一気に読んだ。
作品の善し悪しではなく好みになるけれど、私の好みではあまりなかった。ストーリーが、というよりも文章が。誰にも感情移入はできなかったからか、結末もそうなのかーと流してしまうというか。
文字なり映像で人の脳を支配する、というホラーでもある設定が元々あんまり好きじゃないというのもあるの...続きを読むかもしれないなあ…。
面白くなかったわけでは決してなくて私の好みではなかっただけなので、別の作品を読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ 2024年03月26日
思春期の頃にノートに書いて途中で放り出したような、隔絶された楽しい青春の世界。
天然ボケとつっこみの会話はちょっと寒かったかも。
最後まで読んでから、再読すると伏線がわかって面白い。
でも同時に登場人物の意図がわかってぞっとする。
以下、ネタバレ感想。
再読すると、ブルース・ウィリス...続きを読む主演のあの映画を観たときの気持ちが甦る。
すでに殺されていながら、それに気づかない被害者の一人称ってことだもんね。
「犯人」が手に入れようとしたものと、それに対する犠牲の比重がすごく歪んでいる。そこが怖かった。
全てギミックととらえて読むべきで、感情移入するのはいかん小説なのかな?
「犯人」が欲しかったものは最初の頃に明示されている。
けど、それを、本文中にあるような方法で手に入れてしまったら、その価値が台無しになってしまう。
それに気づかなかったのだろうか。
きれいな蝶々をつかまえて、自分の手元に置こうとして殺してしまうようなものだ。
ことさらに、亡くなった彼を凡人・俗物と描いていたのがにくい。
そこまでしてつかみとったものは、そんな価値があったのか?
あんな風に人を試したりしない方が、かえって本当に欲しいものに手が届く道だったのではないか。
「犯人」が才能と労力を尽くして手に入れたものが、あれだった… というのが、
いちばんぞわっときたたポイント。