野﨑まどのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
情報とは?を考えさせられるSF
電子葉を埋め込み、情報を格段に操る人が増えた社会。その電子葉を生み出した天才常イチ。
彼は何を考えていたのか。彼が育てた知ルはどうなったのか。情報の捉え方やこの情報化社会が突き進む先、処理能力の違いがどう影響するのか。この話から考えさせられることは多い。面白い。
情報と宇宙論、神話との結びつけ方も興味深かった。あたり作に出会った。 -
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ネタバレびっくりするくらい一瞬で読み終わってしまった…。さらっと読めるのにものすごく面白いし、心に残る素敵なお話ばかりでした。
この小説自体が面白いのはもちろんのこと、何より文章が本当に面白いんです! 電車の中でふふっと笑ってしまいそうになりました。
メガネをくいっと上げる以外仕事しない綾小路くんが好きすぎる…。本当にこれ以外ほぼ何もしていなかったのに、すごく印象に残っています。
表紙や各章の始めのページに、お話に出てきたいろいろな物が描いてあって「あれ!?」ってなりました。だからプリンセス・パールちゃんの可愛さに私も気づけてよかったです。
前半はわりとほのぼのしながら読めたのに、後半は急に感動するよ -
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野崎まどの短編集
個人的に、近年まれに見るバカバカしさ(褒め言葉)
たまにはこんな話を読んだ方がいいねw
「最近のラノベが酷い」という例でネットでたまに見かけるやつはこれだったんだなぁ
確かにコレだけ切り取って見せたら酷いように見えるわな
あと、将棋の初手王手が野崎まどとは知らなかった
続きもあったのね
アポロ囲いとかw
西部劇とかイラストメインのラーメン屋のやつとか、小説として認めないとかいう人もいるかも知れないけど、新しい試みというものはそんなもんだよねと思う
クセ球や変化球としてはアリだと思うよ
個人的に好きなのは遺伝子デザイナーのやつかな
デザイナーの苦労は環境が変わっても不 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文雄、奥田の相次ぐ自死の後、正崎の事務官に就いた陽麻が女性であったことから、この章は陽麻と曲世の戦いとなるか、曲世が陽麻に化けて一層の阿鼻叫喚を生むかのどちらかかと思えた。して実態は中盤頃までに、陽麻はただの下働きに過ぎず、積極的に優れた頭脳や女性的思想、視点を事件に持ち込むことが出来ないお飾りだったことから陽麻の敗北は見えていた。無論前章の幕引きからすれば事務官が女性であるという程度のことにはいかほどの優位があるとも言えそうになく、読者にとっては(正﨑善と違って)元々大した希望でもなかったわけだが。
そうであっても最終盤は衝撃的だった。それまでに開示された曲世の手札からは到底切り得ない、彼 -
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ネタバレ理想主義的な主人公・正崎善が検事で本郷三丁目のマンションに住み、家事が苦手で能天気な妻、一人息子と妙な距離感を解消出来ない暮らしをしている設定が大変アレで、引き込まれてしまった。文雄が大久保で一人暮らしなこともよく出来ている。こうした基盤がしっかりしているからこそ、因幡の怪死から始まる虚構を最大限に楽しむことが出来るのだと思う。素晴らしい。
表紙やタイトルを抜きにしたとき、作中で正崎善よりも早くファムファタルの存在に気づくことが出来る最初の地点は旅館・強羅福花であろう。権力ある老人が3人もいて手土産の女が一人しかいないなど、それまでの正崎の仮説からすればあり得ないからだ。ならば女Cは不本意な -
ネタバレ 購入済み
インバクトのある変わった副題だなと思いましたが、読んでみたら納得でした。
先の読めないすごいお話しでした。
1巻を読み終わった時点では、とても勝てる気がしません。
どう立ち向かうのか。気になります。
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Posted by ブクログ
ネタバレHELLO WORLD
「お前は記録世界の住人だ」本好きで内気な男子高校生、直美は現れた「未来の自分」ナオミから衝撃の事実を知らされる。世界の記録に刻まれていたのは未来の恋人・瑠璃の存在と、彼女が事故死する運命だった。悲劇の記録を書き換えるため、協力する二人。しかし、未来を変える代償は小さくなかった。世界が転回する衝撃。初めての感動があなたを襲う。新時代の到来を告げる青春恋愛SF小説。
とのことで、多分、これを読んでも、何のことかわからないと思います。ただ、読み終わってから、これを見ると、すごく納得できるので、一度読んでみることをお勧めします。
タイトルにあるHELLO WORLD に惹かれ -
購入済み
何より、ミステリ正統派は否定するかもしれませんが、SF的ではありますがロジックパズルとしては立派なトリックとして成立していると思います。野崎まど作品はいつもどこかで読者を裏切るような仕掛けがあり、SFミステリとして読んでいます