野﨑まどのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
結構な時間をかけて読んだので、理解するのまで時間をかけながら読んだ。
AIが進化する現代において、本当にいつかこういう世界が来るかもしれないし、その時『仕事』は過去のものとなっているのかと思うとなんだか不思議な感覚があった。
コイオスはAIなので気持ちを持たないけど、人間味があり読み進めるうちに人間と遠くない存在に感じられた。
人間とAI、そして未来の話であるこの小説を今読む面白さがあるなと思った。
可能性がある分野だからこそ想像しやすく、ありうると思えるsf小説で著者は天才なのではないかと何回も思った。
ちょっと長いが迷ったら読んでみてほしい小説。
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Posted by ブクログ
映像を観ているような作品!
普段は純文学を読むことが多いということもあり、この体験はなかなかなく、おもしろかった。
SFだが現実世界もあり、設定に馴染みやすかった。
とはいえ途中から複雑になっていき、作中に出てくる『三本脚の烏』『狐のお面』『九尾』などの意義を知ると、更に理解が深まるのかな?と思った。
(単に自分の知識不足。あとで調べる。)
愛情や尊敬、信頼など人との関わりの中で生まれる感情をベースに、主人公の成長していく様子がわかり応援したくなる。
最後は「ん?!」となった。
これは、、、何が真実なのか?
色んなパターンが想像できた。
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Posted by ブクログ
ネタバレAIであるタイタンが人間の生活基盤を支え、人間が仕事をしなくなった今から百数十年後の物語。
その中で知能が低下してしまったタイタン・コイオスを回復させるために彼と対話をすべく、趣味として心理学を扱っていた成果に〈仕事〉が与えられた。
仕事が不必要な世界で暮らしてきた成果にとって〈仕事〉とは何なのかわからないし、同じくコイオスにとってもそれが何なのかわからない。
物語を通して色々な体験をし、その中で仕事の意味を見つけていく、複雑でありながらも新しい世界を見せてくれるストーリーだった。
仕事は、◎影響すること
◎影響を知ること
=やり甲斐
だと、2人は結論を出した。
この本を読ん -
Posted by ブクログ
ネタバレ何のために働くのか。そもそも仕事とは何か。AIが発達し、仕事がなくなった世界を背景にその中で極小数のAIに対して仕事をする人たちを中心に描かれた物語。たしかに、そんな未来は遠くないなと感じる一方で、まだまだこないそんな未来に対して今どう生きるのか考えさせられた。
仕事とはなにか。理科の物理的なものとは違うし、漁業や農業などの第一次産業は仕事であるが、昔の狩りは仕事ではない。動物が狩りをするのも仕事ではない。
コックが料理をするのは仕事。家で家事をして料理をするのは仕事?
いろんな例を通してこちらも考えさせられた。そして、行きついたシンプルな答え、仕事とは「影響すること」。何かを押して動く。 -
匿名
ネタバレ 購入済み面白い
面白かった。
ただ、登場人物のもっと深掘りやその後が読みたくなる気持ちが湧いただけに、ちょっと物足りなさを感じた。それだけ魅力的な登場人物達だったと言うことだけど。
お話のメインテーマになってたことに対する答えは個人的には、シンプル過ぎて腑に落ちなかったので、もっと感動や納得されるようなお話や展開などの何かがあれば、もっとすごい作品って感じてたような気かする。でも、シンプルなことがまさに答えなのだからしょうがないのかも。
とりあえず、これを読んで自分もメインテーマについてもっとシンプルに考え受け止めてみようと気持ちになった気がしたので、読んでとても良かったなと感じたので素敵な作品でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの物語は、AIが全てを管理する未来社会を描いたSF小説だ。舞台は2205年。AI「タイタン」が社会のあらゆる労働を担い、人間は働くことから解放され、趣味や研究に没頭できる世界が広がっている。誰もが「職業」を持たず、日々を自由に生きる――そんな理想的な社会が描かれる。
主人公・内匠成果は、趣味で心理学を研究する善良な市民。しかし、AIの一部「コイオス」の不調をきっかけに、成果は人生で初めて「仕事」を任されることになる。それは、AI相手に心理カウンセリングを施すという特異なミッションだった。物語は、AIの不調の原因を探るミステリ的な前半から、次第に予想を裏切る展開へと発展していく。AI社会の根 -
Posted by ブクログ
ここはユートピアな世界なのか、ディストピアな世界なのか判断ができないが、傑作には違いない。
未来のAIを題材にしたSFかと思いきや、ロードムービーを観ているかのような愉しさもあり、親子や友情の育み、成長を描いた物語でもある。
とても読み応えがあるし、もっと長編でも読みたいと心から思える作品であった。
ヘカテへと至った結末は非常に痛快で人間のちっぽけさを儚くも思い、タイタン、コイオスの圧倒的な優秀さを羨望の思いで読み終えた。
いつかこのような世界がくるのだろうかと思うと胸が躍るので、やはりこの物語はユートピアを描いたものなのだろう。
余談すぎるけど。
この作品だけやけに体言止めが多かったけどな