野﨑まどのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ラスト急にファンタジーになって困惑したけど、そこから導かれた結論は好きだった。
前半部分に関しては、インプットだけたくさんして何もアウトプットできない自分に対しての焦りとか、才能みたい部分であるあるだなーと感じた。
それを後半にどう受け入れるか、みたいな話なのかなと思ったら、そもそもインプットすることこそ真理というまさかの展開。
しかも、宇宙論とか物理学(特にエントロピー)から論じた結論というところに脱帽した。
自分を肯定する拠り所が心の持ち用だけでなく、ロジカルな論証(かなりパワープレイではあるが)による部分があって面白かった。
ただ、ファンタジー部分の展開の中身は正直よく分からなかった。イェイツ気になった。 -
Posted by ブクログ
野崎まどを知ってから、著者が何か明らかテーマをもって作品にしているものに惹かれている。それはたとえば「小説」であり、「タイタン」である。今回も「知る」とは何かということについて、電子葉という脳に埋め込まれたデータチップみたいなものを使って情報を取得している社会が舞台である。
取得できる情報、アクセスできる情報の量で人のステータスが決まる社会で主人公はかつての恩師からのメッセージを受け取りある場所へ行くと中学生の女の子がいて…というのがあらすじであるが、さすがは野崎まど、思いもよらないところへ着地してくれるなと思った。
とはいえ、「タイタン」や「小説」ほどの脳汁は出なかった。この二つがとびぬけているのか、他にも野崎まど作品は沢山あるが、みんなのおすすめを聞いてみたい。
今後新作出たら絶対発売日に買うくらいはファンになっているので、今後も読んでいこうと思う。この人の頭の中をもっと知りたい。 -
Posted by ブクログ
「小説を、心の栄養に。」とのコンセプトで、様々な作家の小説やエッセイ、詩や対談を掲載した文芸誌の第2号。
今回の特集テーマは「悪」となっている。
前作の特集テーマ「愛」よりも、個人的には読みやすい作品が多かった。
「悪」というテーマゆえか、ミステリーの要素がある物語や、ブラックな内容の話が多かったからなのかもしれない。
テーマは同じでも色々なジャンルの「悪」があるのを楽しむことができる。
また、「サンクトペテルブルクの鍋」はいくつかの舞台が代わる代わる登場して混ざっていくような混沌としたもので、おそらく自分で選んで手に取ることはなさそうなタイプだった。
正直読むのにはかなり時間がかかり、内容も難しかった。けれど、自分の意思だけでは出会えないであろう物語を読むことができるのは、様々なジャンルを掲載している文芸誌ならではの醍醐味だ。
どれも読み切りで楽しめる作品でありつつ、今作は続きがWebで連載予定と書かれているものもあった。
木爾チレンさんの「あの子にしか行けない天国」は10月に単行本の出版が予定されているそうだ。
短編として楽しんだ上で、読みたい人は続きを改めて読むことができるというのも、文芸誌ならではの興味深い試みだと感じる。
また、前作の文芸賞で大賞・特別賞を獲った方々の作品が今作でも掲載されていて、文芸誌を継続して読むからこその楽しさがあった。
一冊でかなりボリュームがあるので、今後のシリーズもじっくり時間をかけて読んでいきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙のイメージで勝手にAIと登山の話だと思ってて、読んだら全然ちがった…!
世界の説明があるわけじゃないのに、家の描写や主人公のAIの使い方の描写なとで、
そ!そんなにAIが進んだんだね!すごい未来だ…!って、すーっと世界観に入り込めた!文才だとおもった!
そんなAIにまさかの鬱病の診断が下りるの。すごい展開になってきた。
途中ドラマチックなシーンもありつつ、AIとのカウンセリングで出した『仕事とは』の答えはすごく納得した。わたしも読みながら一緒に考えてたけど、仕事って、そうかもな〜!
仕事って楽しいと言う人間カッコイイ。
働いている人はきっと影響与えられる、前向きに。