野﨑まどのレビュー一覧

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    人生で3冊目のSF、充分面白かった。圧倒的な世界観と設定の緻密さ。しかしそれだけで終わらず、しっかりとしたストーリー展開と素晴らしい読後感がある。途中から登場する1人の少女をキッカケに、前半とは全く異なる話になっていった。

    設定も天才的ではあるが、全てを追おうとするとかなり難解であり、序盤は設定に入り込むのが少しキツかった。

    因みに本題からはそれるが、SFの中でもより現実的に則したものもあれば、よりアニメっぽい、ラノベっぽいものもあるように思うが、自分はあまり後者は得意ではないのかもしれない。
    それは個人的には良くない考え方に根ざしていると感じる。というのも読書とはアニメなどとは違うべき、

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    2024年05月08日
  • [映]アムリタ 新装版

    匿名

    購入済み

    不思議な話しでした。
    内容は怖いはずなのに、2人のやり取りが漫才みたいで、そこまで怖く感じさせない。

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    2024年04月18日
  • know

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    ネタバレ

    世界観と物語の締め方は好き。ただキャラクターには全く魅力を感じられなかった。あえてそういう描き方かもしれないけど。終盤のロリコン的展開にはドン引き。部下の女性キャラもほぼ意味がなかった。

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    2024年03月23日
  • バビロン3 ―終―

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    政治の話になると読むペースが落ちてしまう。アニメはこの政治部分をほぼカットしてたから楽しめたのかも。楽しめないのは自分のせいなので、悔しいなぁ。
    今回愛ちゃん、全然出てこなかった。私的にこの物語の主役は善と愛ちゃんだったから、もっと2人の絡みを見たかった。愛ちゃんの頭おかしい部分をたくさん見たかった。
    中学時代の愛ちゃんとか、今回の騒動に加担する前の愛ちゃんとか、騒動後の愛ちゃんとかのサイドストーリー本出て欲しい。。切に。

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    2024年03月13日
  • 2

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    想像と違う、しか出てこない。多分あの謎の輪っかに語彙を奪われてしまったに違いない。というのと、登場人物が過去作から来ているとなると、読む順番間違えたとしか思えない。仕方ない時空歪めるか。

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    2024年03月03日
  • ファンタジスタドール イヴ

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    明日を夢見る力

    独白のような語り口で進むストーリー、言葉の一つひとつが重く、自然とページを捲る手が重くなる。読み終わって今、何もわからなかったような、でも最初からわかっていたような、そんな不思議な気持ちになる。本作はアニメの前日譚とのことだが、良い意味で先を期待させない、でも布団の中で明日を夢見るような余韻のある。この先もう一度読むかどうかはわからないが、本棚にいて欲しい、そんな一冊だった。

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    2024年02月04日
  • 舞面真面とお面の女

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    野崎まどのアムリタシリーズ2作目
    サクッと読めて起承転結もしっかり組まれていた作品
    アムリタがあまりに面白かった分、どうしても比べてしまったのが難点
    得られる教訓や金言は無いが、純粋なミステリとして楽しめたのでよし
    シリーズ3作目に期待

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    2023年09月20日
  • 舞面真面とお面の女

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    祖父が残した遺言が見つかった。
    これは、どういう意味??

    頼まれて調べていれば、変な女の子は出てくるし
    そうかも知れないものは出てくるし。
    案外簡単に終わりそう? と思っていたら
    謎がさらに深まるし。
    主人公が淡々としているので、さらに謎な感じですし。

    落ちとしては、ちょっと笑ってしまいました。
    が、それでいいのではないでしょうか。
    もう、時代も違うわけですし。
    どうやって事をなすのか、には若干興味ありますがw

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    2023年07月06日
  • バビロン3 ―終―

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    ネタバレ

    「自殺法」海外へ、といった内容の第3部
    しかし、エンタメとしての勢いはガクッと落ち、広まる自殺法も結局超能力頼りっぽい所は強引すぎて少しがっかり
    が、長い長い前置きを越えてからの、期待していた善悪についての議論は圧巻
    難しい問いにこの作品なりの答えを出した事も大いに評価したいし
    その上で「甘美なる死」に向かう理由についても納得のいく結論があり素晴らしい
    ただ、この答えであれば何故前巻のラストで曲世は自ら殺しを行ったのか?
    あれがセンセーショナルなシーンを描きたいだけであったなら個人的には残念
    つづくのかは気になるところ

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    2023年05月25日
  • 死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~

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    ネタバレ

     死なないんだからゾンビみたいな物かと手に取った感じ。
     「ネタバレ」スイッチを入れて踏み込んだ感想を…。
     自分で自分を騙すというのはどういうことになるのだろうか。
     イタズラをされたことを認識しつつ、翌日はイタズラされたことに気付かない自分でイタズラを受け、そのイタズラに気付かない。
     そんな辺りを感じた。
     面白い構造の話で、一見ミステリと親和性が高そうではあるが、ある程度の構造は見抜かれてしまうので…。
     この設定でもっとSF寄りな展開が読みたかったような気がする。
     著者の他の作品も気になった。

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    2023年05月22日
  • バビロン1 ―女―

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    ネタバレ

    何故か勝手に1冊完結のシリーズものだと思ってたのですが、がっつり途中で「つづく」で終わります
    内容としては良くある巨悪に立ち向かう検事が主人公の陰謀モノのように進むものの、
    到達点が予想の斜め上すぎて、現時点では評価に困ります
    マインドコントロールオチっぽいところ、Fの意味については少々がっかりポイントですが、
    どうしても先が気になって仕方がないのでこのままⅡへ突入します

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    2023年05月21日
  • なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る

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    終盤に向かって話がどんどん盛り上がっていく。ステキな話で終えて気持ちがスッキリ。ウサギさんがかわいらしく、ゆかりくんとの掛け合いはさすがの太いご縁!続編も良いコンビネーションを見せてくれそう笑

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    2023年04月14日
  • know

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    ネタバレ

    テーマも面白かったし、ところどこパンチもあるし、エンタメ小説として面白いと思ったのだけれど、最後まで「ノレ」ませんでした。
    やっぱり一番無理だなって思ったのが、女性キャラの描き方・扱い方。フィクションとはいえ中学生のヒロインと…彼女に対して…というところが、まあ出だしのプレイボーイぶりからも結構うーんって感じだったんだけど、最後までうーーーーーーんでした。全然関係ないですが、チェンソーマン無理だなって思ったのと同じ理由で無理でした。他の作品もこういうテンションなんだろうか。

    せっかくギミックやテーマは面白いのになあ…
    最後の一文の「死んだ後のことなんて、子供でも知ってるよ」も良かったんだけど

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    2023年01月01日
  • 2

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    面白いが『〔映〕アムリタ』の焼き直しの感は否めない。最大の弱みは「神」と「天使」が人類に与える変化の具体的な描写から逃げたところだ。既にラノベとしてはぶ厚い部類だが、倍の分量を持ってして”その先”を描き切らなくてはいけなかった。また、今までの作品の登場人物大集合ものとしても、もう少し各々の立場の特殊さを活かして欲しかった。今作だと、「最原最早組とその他」という印象になっている。なんにしても、この作品は「この世で一番面白い小説」には程遠い。しかしそれは良いことだ。小説に希望を持ち続けられるということだから。

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    2022年12月20日
  • 小説家の作り方

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    作中で「読者の予想を外すことで~」とあり、自己言及的な指摘かと思いつつ読んだ。結果、今作は確かに「人格上書き」要素がなく今までの”お約束”を外れてはいるし、なんだったら準恋愛的関係も維持されたまま終わるが、しかしそれを逆手に取った展開もなく、そもそも主人公による恋愛関係に対する願望の言及もあまりないので、結局自己言及的だったのかはよくわからないまま終わった。「この世で一番面白い小説」についても『〔映〕アムリタ』以上の掘り下げがなく、読んでいて退屈ではないけど、面白いかといわれるとよくわからない話だった。

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    2022年12月20日
  • 舞面真面とお面の女

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    一応今作もアンチラブコメディではあるものの、ヒロインっぽい位置の女性と特に何にもならず違うところに話がズレて終わるのは既に前作でやっておりしかも前作ではプラスアルファの大きな仕掛けがあったことを思うと今作はだいぶ薄味だ。 また、今作の主人公は西尾維新や佐藤友哉などのメフィスト系に連なる"天才気質"主人公で、個人的には好きになりやすい設定であるもののそれも先行作品に比べて尖ったところがなく没個性的だ。

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    2022年12月20日
  • know

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    全ての情報を「知る」ことで行き着く世界とは何なのか。生きるために知り続けた少女が辿り着いた終着点と結末、それがもたらした新しい世界の在り方、そしてエピローグの締め方が本当に美しく、「いいSFを読めた」という高い満足感を得られました。どことなく「ハーモニー」に近い世界観(情報に管理された社会の在り方や、個性的な名前など)も好みでした。

    ただ、割と展開が力技に感じられたことと、主人公が好みではなかったこともあって、途中までハマり切れなかったのだけ残念でした。とはいえこれは個人の好みの問題なので、間違いなく日本SF小説の傑作の一つだと思います。

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    2022年12月17日
  • ファンタジスタドール イヴ

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    ファンタジスタドール プロジェクトの一環として、
    メインストーリーの過去話となる作品。
    ある物理に携わる人間の人生とイヴとい存在を生み出すまでの物語。

    メインとなるアニメは観ずに、野崎まどの作品として読みました。
    太宰治の人間失格に寄せて書かれたというのを見たのですが、
    読んでみて、たしかに、人間失格に似ているし、
    三島由紀夫の青の時代にも似ているという印象。

    読んでいる感じでは、そういういった文豪に寄せたことで、
    少し古い感じの流れや文章と言う感じであるのに、
    高度な物理学やLANが出てくるあたりは、現代か未来でSFであることが
    わかります。
    この作品から読むのとアニメなど他の作品を観た

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    2022年12月02日
  • 正解するカド 青い春とレールガン 1

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    平凡な日常を過ごす高校生・野崎にちか。
    しかし、羽田上空に出現した謎の正立方体と、謎の人物・ヤハクィザシュニナの出現のため、生活は一変する。

    あらゆるエネルギーを生み出すワムとは?
    ワムを作り出せるのは野崎だけなのか?

    先輩・久那知ねなと2人を狙うのは、誰か?
    警察さえ信じられない状況で、敵は誰なのか?

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    2022年11月23日
  • 死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~

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    本棚で見つけたので、数年ぶりの再読です。相変わらず面白かったです。

    ページ数はそんなに多くないのに対し、内容はしっかりとしていて「なるほど…?」てなります。

    かなりテンポよく物語が進み、文体も軽くかなり読みやすいので飽きません。サクサク進みます。気がついたらクライマックスでした。

    難しくて、理解したようなしてないようなよく分からない気持ちになりながら読み進めたら驚かされました。これは勝てない…。真相がわかったと思い、余韻に浸ってたらゾワッとしました。

    難しすぎるわけではないのだけれど、簡単なわけでもなく…理解出来ているような、出来ていないような…不思議な感覚の読後感です( ˶ˊᵕˋ)

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    2022年06月10日