野﨑まどのレビュー一覧

  • 独創短編シリーズ2 野崎まど劇場(笑)【電子特別版】

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    カフェの軒先に置かれた一言メッセージ入りの黒板10日分だけで1話。
    大相撲の実況解説をフィギュアを使って(写真で)やりきる1話。
    巻末の広告枠を(文字通り)そのまま活用した館モノで1話。
    雑誌(他社含む)でボツになった原稿を載せたものが6話。
    あとはQRコードが文中に挿し込まれたり電子書籍の画面(読者コメント付き)が挿し込まれたり猫の写真(ただし猫は写っていない)だけ延々と続いたり、する一冊。

    筒井康隆が好きな人にオススメ。

    ライトノベルかくあるべし。

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    2016年12月24日
  • バビロン2 ―死―

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    沈黙の艦隊を思わせる展開からラストにかけての怒涛の光速展開は作者独自の持ち味を十分に発揮。どこに向かうのか、どこに連れていかれるのか、全く分からない。

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    2016年11月28日
  • [映]アムリタ

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    こういうゆるーいラノベ口調やこそばゆいやりとりはあまり好きでは無いが、その背後にあるミステリ要素は非常に面白い。
    天才の思考の捉えどこの無さや不気味さなどホラー的な味わいがあって良いですね。

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    2016年06月24日
  • 2

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    あー、分かった。ワシはこの著者の文章が好きで、創作に対する考え方が好きで、それらの集束された本作(とそこに繋がる過去作)が大好きなんだ。芸術学部に身を置き、自身も周りも少なからず創作を志しそれに悩んだことのある身として、ある種の爽快感を持って読んだ。それは、創作についての答えを得たからではない。こういうアプローチもあるのではないかという選択肢/可能性を楽しんだ爽快感だ。創作の世界には間違いなく存在する「天才」を軸に据え、マジックリアリズムを織り交ぜつつも、その異常性を納得感ある物語に仕上げたのは、見事。

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    2016年06月06日
  • パーフェクトフレンド

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    ワシの名前は「友作」だが、文字通り、友達を(たくさん)作れる人、的な思いが込められている。幸いなことに今のところ名前負けをしていない自分では思っているが、もちろんワシだって「友達」を完全に論理的に説明することなど出来ない。だが本作の主人公はそれに挑み、その結果、逆説的に非論理的である友達の本質を悟る。女子小学生のフィルターを通したその著者の一連の思考はとても共感できた。マジックリアリズムと成長物語を足して回りくどい表現を使った、敢えて言うなら森見登美彦氏っぽさもある物語で、大変好み。

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    2016年06月06日
  • [映]アムリタ

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    大学生が自主制作映画を作ってわちゃわちゃする話・・・
    だと思って読んでいてほしい。

    最後にゾクッとします。

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    2016年05月05日
  • なにかのご縁2 ゆかりくん、碧い瞳と縁を追う

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    海外からのライバル登場編。
    全体的に、1巻目のような「縁結び。切れない縁」を主軸とするよりも「切りたくても切れない縁、繋ぎたくても繋げない縁」の縁結びや縁切りがメインに据えてある話が多いので、読後感としては切ない。

    なんやかんや説明パートなどでは小粋な野崎まど節ともいえる、他の作品にも共通するブラックジョーク的なものが多いけれど。
    ゆかりくんとローランの関係性、ユリシーズとローランの関係性、など、そういったところでこれまでにないくらいにストレートに友達、とか、コイツとこうなればいいな(明るい未来の展望)、とか、照れくさくなるくらいにすとん、と書かれていて、それがまた嫌みなくまっさらな感情から

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    2016年04月28日
  • なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る

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    大学の生徒会的なところでデキる先輩・西院さんにコキ使われている主人公ゆかりくんは、ある日唐突に人と人とを結ぶ「縁」が見えるようになり、その縁を結んだり切ったりする神様のような「うさぎさん」と出会う。
    …うっかり自分と繋がっている誰かの縁を切られてしまったことから、それを結び直して貰うためにうさぎさんの手伝いをすることに。
    学園内の様々な、縁にまつわるエピソード。

    乙一でいう「白乙一」に相当するような、「白野崎まど」的なほっこり系作品。裏読みとか必要なく、適宜出てくる会話のセンスが野崎作品だなあと思いながらまったりする感じの。
    コンセプトはラノベの「神様の御用人」シリーズにちょっと似てるかなあ

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    2016年04月26日
  • [映]アムリタ

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    まず、よくできた面白い話だなという感想。芸大生による自主映画の作成を軸とした青春ストーリーとして進んでいきますが、それだけではおわらず予想外の展開に。キャラの軽快なやりとりを楽しみながらすいすいと読んでいくうちに雲行きが怪しくなってくる。変わっているが可愛いらしい一人の天才の行動に、違和感と不穏な空気が積もっていき、最後には驚愕の真相が明らかになる。
    サスペンス、SF、ホラー的な要素もありながら、天才が何を考えているのかという謎が明かされていく驚き、騙し絵のように真相が隠された物語構成は、何よりミステリ的。
    キャラのコミカルなやりとりには正直微妙なところがあるかなとは思いました。読み終わって考

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    2016年04月23日
  • [映]アムリタ

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    天才少女を巡る人々の青春小説かと思っていたら、ミステリーだった。いや、例によってジャンル分けにたいした意味は無いが、この、読んでいる作品が変質していく感覚は、もしや著者の十八番なのだろうか。いや、本作はデビュー作だが。恐るべき能力。大学生の自主制作映画というモチーフも、個人的には思い入れがあり面白みを増した。映画の「意味」と「価値」を突き詰めていくような流れが、娯楽とは、と熟考させる。とにかくテンポ良く読みやすく軽妙で軽快、なのに心に引っ掛かる文章。ただ面白く読んでも良いし、考えさせられもする秀作。

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    2016年04月23日
  • 死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~

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    野﨑まど作品初読み。永遠の命を持つと言う生徒とその死、魅力的な謎に惹きつけられ、軽妙で読みやすい文体と無駄のない構成にあっという間に読み終わる。なかなか突き抜けた作品で楽しめました。他の作品も読んでみたいです。

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    2016年04月17日
  • [映]アムリタ

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     天才監督と称される女性に主役として指名された大学生が、学友らと映画を制作することとなった。だがその作品には深い意味が込められていて――。

     最初はラノベチックな冗談めかした会話となごやかな雰囲気の場面が続くが、徐々に制作している映画の裏に潜む意味を解き明かそうとする、ミステリー的な要素が増え始める。そして最後、予想を裏切られる結末。おもしろかった。個人的には二見と最原のボケツッコミが漫才っぽくてお気に入り。

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    2016年04月13日
  • 小説家の作り方

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    お仕事小説?ボーイミーツガール?と感じながら読んでたらSFだった。「この世で一番面白い小説を思いついた」女子大生と、売れない新人作家の邂逅は、なんとなくふわふわと進行していたのに、後半は集束に向かって一気に畳み掛けられ、全体として良いテンポ感。そのおかげか後半の展開はすごく印象深くなっている。軽く読めるのにこの深さは、作中の新人作家ではないけれど、著者のキャラ作りの巧みさゆえかも。この著者、まだ数冊しか読んでないけど、俄然他の作品も読んでみたくなってきた。

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    2016年04月06日
  • [映]アムリタ

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    ネタバレ

    読もう読もうで3年経ってやっと読みました。
    久しぶりのコメディ小説。楽しかったです。

    野崎まどの他の作品は読んでいたので、ああ、お前ってこういう奴だったな。って展開で終わりました。

    主人公、最初から殺される。
    映画の部活。
    映画監督の最早の彼氏が事故死。
    彼氏がシナリオを書いていたから、映画をとりたいと、彼氏に似ていた俺に話が来る。
    映画のコンテをみると何十時間と世界に引き込まれる。
    最早の作る映画は、人格をも変えてしまう。
    映画が完成した途端、最早は失踪。
    俺は最早がなぜ失踪したのか突き止める。

    最早の映画は人格をも変えてしまう。
    最早は俺を死んでしまった彼氏に変えようとした。
    そして

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    2016年03月10日
  • なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る

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    最近実際には見えないことや、聞こえないこと、ありえないことなどを題材にした物語を読むことが増えてる気がします。
    これも なにかのご縁でしょうか?

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    2016年02月24日
  • 独創短編シリーズ2 野崎まど劇場(笑)【電子特別版】

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     もはや小説と呼んでいいのかすら謎なものもたくさんある野崎まどさんの奇想天外な短編集の続編。

     まずはカバーイラストのみの作品(?)にはじまり、店の看板、チャット、QRコード、ドキュメンタリー、果ては他社用のボツ原稿まで掲載するという暴挙。今回も笑わせていただいた。でも、どの話もじっくり下調べしているなあと感じる。それだけにホント才能のムダづかいだと思うけど、そこが好き。

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    2016年02月09日
  • 小説家の作り方

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    ラノベかーい。
    でも面白かった。スラスラ読める。
    おぉ、キレイな終わり方と思ったら続きがあって、裏があった。
    でもそれで人を騙すのは難しいんでない?
    アンサーアンサーがいい味だしてた。

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    2016年01月20日
  • 舞面真面とお面の女

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    途中でなんとく気づくのですが、最後はそうきますか、というような驚きがある作品でした。ラストでの追加ひねり技は野崎まどさんならではという感じはします。

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    2015年12月27日
  • 死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~

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    野崎まどさんの作品を読んでみたくなって、最初に読んでみた作品。
    最後の謎解きが今一つだったのですが、その先にあった本当のラストで、ガツンと頭を殴られた感じです。
    ミステリーというジャンルではなく、きっとこれは「野崎まど」という新ジャンルの読み物ではないでしょうか。

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    2015年12月14日
  • 舞面真面とお面の女

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    以下の順番で読むこと
    「[映]アムリタ」
    「舞面真面とお面の女」
    「死なない生徒殺人事件」
    「小説家の作り方」
    「パーフェクトフレンド」
    「2」

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    2016年01月17日