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工学部の大学院生・舞面真面(まいつらまとも)は、ある年の暮れに叔父の影面(かげとも)からの呼び出しを受け、山中の邸宅に赴く。そこで頼まれたこととは、真面の曽祖父であり、財閥の長だった男・被面(かのも)が残した遺言の解明だった。 ―― 箱を解き 石を解き 面を解け ―― よきものが待っている 従姉妹の水面(みなも)とともに謎に挑んでいく真面だったが、謎の面をつけた少女が現われたことによって調査は思わぬ方向に――? <メディアワークス文庫賞>受賞者、野崎まどが放つ怪作登場!
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Posted by ブクログ
どこに進むのか分からないがゆえにグイグイ引っ張られる感覚は野崎まどさんの持ち味なのかも。そう言えな『バビロン』でもそう思ったのだった。熊佳苗のキャラはいい味出してる。未読の野崎まど作品をまた読みたい。
野崎まど先生の作品は、本当に私の頭を真っ白にしたり、心臓をどくどくとさせたりするのが上手すぎる。 でも、今回はラストの展開は好みだったものの最後の最後でもっとパンチがあってもよかったかなあ。 アムリタもそうだけど何よりテンポが良くてぐいぐい手を引かれて物語を見させられているような感覚。 「2」まで、...続きを読む他の作品も身を委ねて楽しみたい。
野﨑まど .『舞面真面とお面の女』野﨑まど…メディアワークス文庫【○】2023年11月12日 ★ここからが本当の問題なんですね……(p.186) この著者は初めてでしたがさらに読んでみたくなりました / 舞面真面(まいつら・まとも)は工学部院生 / 民俗学を研究している従妹の舞面水面(みなも) ...続きを読む/ 冴えない探偵・三隅秋三(みすみ・しゅうぞう) / 叔父・舞面影面(かげと) / 使命感に燃えたハイエナのようなお手伝いさん・熊佳苗(くま・かなえ) / 叔母・舞面鏡(かがみ) / 数十年前に死んだ曾祖父・舞面彼面(かのも)の遺言状の謎解き / 金属製の「心の箱」は六、七センチくらいの正六面体 / 広場にある「体の石」は一辺百八十センチくらいの石の立方体 / 獣面を被った小柄な女子中生と思われるセーラー服少女・みさき / 曾祖父が若い頃の写真にも獣面少女 / 全体の構造はわりと早いうちに(箱の分析結果が出たあたりで)理解したのですがそれでも楽しめたのはやはりキャラたちとその会話がよかったからでしょう / ぼくならあえて解かへんかったやろうなあと思いました / この形ならミステリとして齟齬がない / くまさんにもっと活躍してほしかったかも。 ■簡単なメモ 【院】水面《自分も院に進学する事が、お兄様との距離を広げないための適切な処置なのだと》p.145 【印象】三隅《印象は大切な情報だよ? みんな印象で生きてる。》p.57 【飢え】《 だけど。/ 時々ならば、出してやってもいい。/ それは真面の中に生まれた、新しい価値観だった。》p.193 【嘘】みさき《お前は、お前自身が本当だと思っていない事を言う。お前自身が本当だと思っていない事をする。》p.152 【驚き】《「だが、お前を驚かせるような出来事は何一つなかった」/ みさきの言葉に、真面の心臓が一回打った。/「お前の高校の三年間に起こった出来事は、全てお前が予想していた範疇に収まる出来事だった。お前は予想していた幅の中で、楽しみ、悲しみ、怒り、笑っただけだった。世界はお前が定義した風船の中にあった。風船を割るような出来事は何一つなかった。そうではなかったか?》p.155。《「お前は、飽きている」/ みさきはごみでも指すように真面を指差して言った。「お前はこれまでの人生に、そしてまだ起こっていないこれからの人生に飽きているんだよ》p.156。《お前はあれだな。お伽噺に出てくるような、人間になりたい妖怪だよ》p.158 【価値】三隅《自分で価値があるなんて強調するものは大抵碌なものじゃない》p.62 【自問】みさき《できるだろう。自問しろ》p.150 【書】真面の考えでは何が書かれているのか読めない文字に意味はない。《ビジュアルとしては、文字以上の情報を含んでいるのであろう事は予想できる。だが、そのばあいは解読用のマニュアルを添付しておく必要がある。》p.12 【ジョイフルタマムラ】県道に出たところにある大型スーパー。黒松剣菱とい日本酒が八八〇円で売られている。 【探偵】三隅は《まぁ、謎解きは真面君と水面さんに任すよ。》と言った。探偵(調査員)は謎を解くのではなく調査だけするようだ。 【っぽい】マンガの題名らしい。 【蒔田/まきた】真面の友人。《院の一年目というのは将来の展望を思案しながらのんびりするためにある》p.17 【面】《「そういう奴に出会ったら、面を割ってやる事にしている」/ そう言ってみさきは視線を落として笑った。/「面のキャラなんて、私一人で充分だからな」》p.158 【やわらぎの仏】「連根山健康ランド やわらぎの仏」。県道に隣接する大型入浴施設。宿泊も可能。年末には賑わい、予約が必要。 【遺言状】舞面彼面の遺した遺言状(のようなもの)には「箱を解き 石を解き 面を解け/よきものが待っている」と思わせぶりに書かれていた。 【洋風キッチン ミートボール】駅前の洋食屋。 【和久井/わくい】真面の属する研究の助教授。
舞面家の実家を相続した叔父の舞面影面に5年ぶりに呼ばれ、 舞面真面は、総家の舞面家へと向かう。 連根山の上にある総家に向かうため山を徒歩で登り、 ようやくたどり着く。 叔父に曾祖父の遺言書が出てきたが、謎があり、 従兄弟で叔父の娘、水面と一緒に謎を解いてほしいと依頼される。 依頼を遂行し、謎の解明に...続きを読む挑む中で、お面をつけた謎の少女と出合う。 遺言書の謎は解けるのか、お面をつけた少女の正体は・・・。 ミステリーですが、いろいろと謎を解いていくと言う感じではなく、 何ミステリーと言えばいいのかわかりません。 何度も読み返したい作品とは言えませんが楽しめました。 著者の2という作品を読むためには、この作品は 通過点ということで、って、そんなないがしろにするような 駄作ではないので、楽しめました(笑)。
何しろ謎解きだと思っていたら 謎解きではない という 着地点に驚かされます 真面は 「人でなし」に なってます 小粋で軽妙な会話だけでも 楽しめる小説です ヒロイン水面ちゃんが 大化けして欲しかったなぁ やはり 美女には 大暴れしてもらいたいのです
途中でなんとく気づくのですが、最後はそうきますか、というような驚きがある作品でした。ラストでの追加ひねり技は野崎まどさんならではという感じはします。
以下の順番で読むこと 「[映]アムリタ」 「舞面真面とお面の女」 「死なない生徒殺人事件」 「小説家の作り方」 「パーフェクトフレンド」 「2」
ライトノベルの範疇に属する小説だそうですが、「アムリタ」が非常におもしろかったので、同じ作者のこれも読んでみました。 さすがに「アムリタ」ほどの豪快さはなかったものの、こちらも宝探しの謎解き風の出だしから、なかなか意外な展開に進み、おもしろかったです。キャラクタも立っていて楽しめました。
やっぱ面白い。アムリタから感じてたけど、別に似ているとかではなくて森博嗣感がある。主人公が理系のところだけじゃなくて、描写の仕方とか思考の流れとかが整然としつつも、実は裏で感情や物事が目まぐるしく変化していたりするところとか。つまり趣味のど真ん中だった。そして森博嗣よりサービス精神が旺盛なのもグッド...続きを読む。やっぱり著書全部集めよう。
野崎まどの作品ははじめてだったけど 思ったより楽しめた。 意外と相性がいい作家なのかも。 建て付けとしてはそんなに複雑でもないし 設定も珍しいものでもないけれど 軽めでサクサク読めるし話の引っ張り方も ほど良い感じでストレスがない。
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舞面真面とお面の女
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野﨑まど
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[映]アムリタ
死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~
小説家の作り方
[映]アムリタ 新装版
死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~ 新装版
小説家の作り方 新装版
2 新装版
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