野﨑まどのレビュー一覧
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舞面家の実家を相続した叔父の舞面影面に5年ぶりに呼ばれ、
舞面真面は、総家の舞面家へと向かう。
連根山の上にある総家に向かうため山を徒歩で登り、
ようやくたどり着く。
叔父に曾祖父の遺言書が出てきたが、謎があり、
従兄弟で叔父の娘、水面と一緒に謎を解いてほしいと依頼される。
依頼を遂行し、謎の解明に挑む中で、お面をつけた謎の少女と出合う。
遺言書の謎は解けるのか、お面をつけた少女の正体は・・・。
ミステリーですが、いろいろと謎を解いていくと言う感じではなく、
何ミステリーと言えばいいのかわかりません。
何度も読み返したい作品とは言えませんが楽しめました。
著者の2という作品を読むためには、こ -
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芸大生の二見遭一。
天才と言われ一芸入試で入学した後輩の最原最早の
映画製作に役者として参加することになった。
最原の書いた絵コンテを読み始めると二日以上経過していた。
最原の作る映画に最原という人物に興味がわき、
映画撮影へとのめりこんでいく。
二見は、俳優を目指して?大学にて勉学に励む
一学生といった感じで、
その一学生が、天才と言われる最原に役者として、
参加を打診されたというところが、
謎の始まりというところで、
この作品は単に映画を製作するという青春的な流れ
とは違い、徐々に謎が深まり、明かされていくにつれ、
不思議というのか怖いというのか、って感じの感情に
襲われてしまいました。 -
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いつの時代も概ね正しいのは子供の方だ。大人はわかったような気になっているが、成長とは時間をかけてくもることでもある。
そう。我々は見えなくとも、いい。何が見えたのかを後から教えてもらえればそれでいい。
生物が生きること。無機物が存在すること。何かがあり、それがあり続けること。なんでもいいんだ、ただ続けば、それていいんだ。僕らは「続く」に「よい」という名前をつけていたんだ。
悪いって「終わる」ことよ。あなたは善人、続くが好きな人。私は悪人、終わるが好きな人。
終わりかたこれかー!アニメとは違うな。しかし、原作の終わりかた邪悪すぎる・・・こんなん善さんの気が狂う・・・どうしようもないやん -
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ネタバレ展開が2転3転しワクワクが止まらない作品でした。本書の冒頭はよくある展開のように思えましたが、中盤以降の展開は全く予想できないものでした。
大きな謎解き要素もありましたが、小さな伏線もたくさんあり楽しめました。個人的に好きなシーンとして主人公とヒロインの会話で好きな小説について教えあい、主人公はSF、ヒロインは冒険小説が好きと語ります。そして本書はその二つの要素を兼ね備えたものになっているという粋な計らいがとられていました。
以下ネタバレ含みます。
私が本書の中で一番好きなシーンは何事も自分では決められない主人公が苦難を乗り越えた先に「僕」がやりたいことが決められます。しかし、その -
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バカ小説集の2作目(笑)
前作よりも視覚に頼った作は少ないかな?
ま、それでもカフェの日替わりボードのやつはなかなか面白いアイデアだと思う
なかなかウケたのは、小説家になろうを揶揄した医者バージョンのやつ
オチの部分は、なんでそこまで気づかないんだよ というツッコミが大部分を占める
麻雀のやつは僕は結構笑えたけど、元ネタの麻雀放浪記とか哲也を読んでないと面白さ半減なんじゃなかろうか?
ムダヅモ無き改革の小説って感じかねぇ
個人的に一番好きなのは写経のやつ
チア部か写経かの揺れ動く心理とか
エクセル写経のバカバカしさと、オチを知ってからの「そういうことか」という納得のギャップもなかなか
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ネタバレこの章がどうして我々にとって残念なのかと言うと、自殺を大真面目に議論したところで稀代のヴィラネス曲世愛との対決と排除とはなんら関係がないことが、前章までで明らかになっていたからだ。また前章の衝撃的な幕引きを経た以上、次に必ず正崎善の家族が狙われることや、その展開が訪れるまでは単なる茶番か目眩しで実質停滞同然であることも我々は見透かせてしまえたからだ。
だから我々は、おそらく作家がそれなりに真剣に考えて練ったであろう、この章の大部分を占める他国民の思考と議論について、まともに取り合うことなく、活字を然程拾わず、おざなりに受け流して最後まで滑っていけてしまったのだった。(漫画・映像媒体の特色につ