あらすじ
「電撃文庫MAGAZINE」 連載のユニークすぎる短編が待望の(?)文庫化。著者:野崎まどの謎センスが電撃文庫で大暴れする! 死体を探しに行く検死官、勇者を何とかしたい魔王、若頭、サンダーファルコン、ビームサーベル、ライオン、喋る牛、電撃文庫の妖精など、変態的キャラクター(?)たちが繰り広げる抱腹絶倒の物語の数々をお届け! この本を許せた時、君はひとつ大人になる ──。
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野崎まどの短編集
個人的に、近年まれに見るバカバカしさ(褒め言葉)
たまにはこんな話を読んだ方がいいねw
「最近のラノベが酷い」という例でネットでたまに見かけるやつはこれだったんだなぁ
確かにコレだけ切り取って見せたら酷いように見えるわな
あと、将棋の初手王手が野崎まどとは知らなかった
続きもあったのね
アポロ囲いとかw
西部劇とかイラストメインのラーメン屋のやつとか、小説として認めないとかいう人もいるかも知れないけど、新しい試みというものはそんなもんだよねと思う
クセ球や変化球としてはアリだと思うよ
個人的に好きなのは遺伝子デザイナーのやつかな
デザイナーの苦労は環境が変わっても不変なんだろうなぁと哀愁を感じる
ちなみにヒトの遺伝情報が1GB以下というのは本当
確か600MBくらいなんじゃなかったか?
ただ、あくまで染色体のATGCをデジタルデータに変換したらという前提なので、実際はそれだけでヒトが作れるわけじゃないんだよね
どの遺伝子がどのタイミングで発現するかは染色体の遺伝情報以外の別の仕組みによるものだしさ
SFで取り扱ってる用語にしても科学的な土台をちゃんと調べて描いているのがわかる
「真面目にふざける」という意味では成功していると思う
あとがきというか謝辞、裏表紙、カバー裏まで含めて1冊すべてがエンターテイメントという意味で趣向が凝らしてあってサービス精神のクオリティが高い
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こんなに自由でいいのか!?と心配したが、とても好き。「森のおんがく団」でつっこみ、「魔王」でずっこけ、「妖精電撃作戦」でニヤリとした。
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筒井康隆とかそこらへんのメタ的手法を使ったスラプスティックコメディを意識したものと思われる。その中身はまあ、読めばわかるよ。良識ある読者はガツンと殴り付けられて、気づいた頃には身ぐるみを剥がされているだろう。ちなみに、これを芸人のネタ本と考えるのは間違っていると思う。確かにある側面ではそう見えるかもしれないが、それでバスジャックをどう説明する気なのか。これは本という媒体であることを最大限に利用したコメディ短編集であり、故にいわゆるフリップ芸との共通項が発生するものの、どちらが集合として大きいかは微妙な差で野崎まど劇場なのではないか。
あとがきが最も好きかもしれない。妖精電撃作戦も生活感があって好き。元ネタはナジカ電撃作戦か。
追記
笹本裕一の妖精作戦か…恥ずかしい
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勇者を迎え撃つ魔王や、ライオンになりたがる女子高生、リアルな森の音楽隊、陶芸家のインタビュー記事、将棋の中継まで、シュールなセンスにあふれたライトノベル短編集。
ここ最近で最も面白いと感じた本。読みながら思わず吹いてしまった。よくこれだけ多様なものが書けるなと思うくらいタイトルもテーマもバラバラ。でもどれもシュールな笑いを提供してくれる。文章の完成度が高いのに、まさに文章力の無駄づかい(笑)。
没ネタまで掲載するあたり、そでの解説のとおり「編集部の正気を疑う」。目次に載っていない作品が三つほど隠れているのも面白い。個人的に完全にツボ。続編(あるのか?)も期待したい。
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評価:☆5
「電撃文庫MAGAZINE」で好評連載中のユニークすぎる短編が文庫化。死体を探しに行く検死官、対局にペットを連れてくるプロ棋士、勇者を何とかしたい魔王、若頭、サンダーファルコン、ビームサーベル、ライオン、うげげげと喋る牛、電撃文庫の妖精等、変態的(?)な登場人物たちが繰り広げる抱腹絶倒の物語の数々をお届けする、編集部の正気を疑う短編集ここに登場!
この本を許せたとき、君は一つ大人になる――。
うーん、何から書いていいのやら…
とりあえず、これはライトノベルではないということは言えます(笑)
記号や図などをあれだけ多用する本見たことないしw
とても新鮮で楽しめましたが、イラスト要素は好き嫌い分かれるかもしれません。
全体的にシュールな設定や会話劇が非常に上手く、ツボに入った自分は笑いっぱなしでしたww
こんなに笑ったの久々かもw
何というか、笑いを狙いすぎてないような、どこか気の抜けたような笑いっていうんですかね…的外れな説明かもですが、とにかく面白いのは確か。
お気に入りはラーメン戦争の話。あれ笑わない人とかいるの?ww
アポロ囲い、プロのプレイヤー、ダブルクリップ(特大)命、MST48、TKGRからのWS、ダーク白山羊、ライオン部…語句だけ抜き出すと意味不明ですが、これが面白いんですよ!w
この独特な感じは言葉では上手く説明できませんw
また、割と好みが分かれるタイプの笑いだと思います。
ただまだ一巻しか出てないので、読んでみるのもいいのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
読後の感想は「星新一が読んだら喜びそうだな」というもので、西部劇から魔法少女、ミステリから青春小説まで、ノンジャンルと言うより支離滅裂な24篇の作品を集めた短編集だけれど、自分が数えたら27篇でした……。
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ラノベとかゲーム発のメディアミックスの「文法」を徹底的におちょくっているショートショート(?)集。でも過去のあまたの「実験的作品」の様に行くところまで行ってしまうのではなく、適度な寸止め感が上手いなと感心してしまう。
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YouTubeチャンネルほんタメで、あかりん嬢がおすすめしていた気がして買った一冊。
所謂典型的なSF系ショートショート。
昨今のコントや漫才の如く、分かりやすい落ちが無い物も多い印象を受ける。
他の人の感想と真逆の感想だけど、古参の読書家はこれ系の傑作も過去に多く読んでいるので…。
発想力はすさまじく、斬新な展開に膝を打って喜んじゃう程の良さはあるが、ハッキリした落ちに繋げて欲しかった旧世代の感想です。
こっちの方が流行りだから、敢えてのこの構造なんだろうけどね。
火浦功とか好きな世代に。
Posted by ブクログ
超短短編集の第2集目迄読んだ。
第1集目。しょうもない話を非常に手の込んだ編集デザインで披露した奇本。
悪ふざけだけと思ったら最後に切ない話を持っこられて、まんまとやられました。
第2集目
無意識の先入観に捻りの効いたコークスクリューの数々 悪乗りを極めた先の純文学
Posted by ブクログ
活字、と、ページをめくって本を読むこと、まで含めて読者に色んなネタを仕掛けてくるショートショート。あっこれ同じパターンじゃんーな話も幾つかあったりするけどそれは気にしちゃいけないお約束。たまたま東野圭吾『名探偵の掟』を同時期に読んだのでメタ視点を持ったキャラもの、としてどちらの作者もわかってて練ってあるなー、と思う。
ヒッグス素粒子の話が個人的ベストかな。次点はライオンガールズ。
Posted by ブクログ
本編はもちろんあとがきやカバー裏にいたるまで、シュール&ユーモアあふれる短編集。こんなに笑える本に出会えたのは久しぶりでここ最近では1番の当たりかと。
イラストや記号の使い方、没ネタまでのせてしまうその発想とセンスに驚かされる。
個人的には魔王やラーメン戦争の話が好み。
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コントの台本のような。だがちゃんと文字だからこその面白みがたっぷり。シチュエーションで押し切っちゃうショートショートな感じで個人的には大好きな部類。
Posted by ブクログ
シリアスな書き口が人の心を掴み、ギャグであることをつい忘れてしまう。そういうやつだ。
この短篇集の大部分は読んで楽しい見て楽しい一発ネタなのだけど、そういうギャグの合間に新感覚をぶちこまれると凄いと錯覚してしまう。エロ漫画に1話だけいい話があるとなんか感動しちゃうような、そんな感じの。そうに違いない。俺は騙されてなどいない。でも野崎まど劇場2が出たら買う。
特に元魔法少女女将とライオン部が背筋にぞわりと来る逸品だった。前者は魔法があると匂わせておきながら魔法は一切使わない、でも元魔法少女という設定にとても意味がある。そういう人だったから魔法少女をやっていたのだし、それが出来るくらいに女将になったということが最後の一言に濃縮されてて、俺も女将さんに貢ぎたい。理想の女将さんはここに居たんだ!という気になった。何を言っているんだろう。
後者は語り口さえ間違ってないなら登場人物が何に血道を上げていようが感動的な話は作れるという恐ろしい代物だった。気の合う仲間と何かをがんばってやるという事事態が気持ちのいいもので、頑張る対象は部活でも趣味でも不法占拠でもなんでもいいのだ。
ライオンの気持ちになって寝るという活動に青春を感じさせる語り口のほうが恐ろしい気がしてきた。
Posted by ブクログ
野崎まどさんが、電撃文庫MAGAZINEで連載した小話、没ネタ共にまとめた全24編。
シュールな笑いというのはこういうものだ!
という内容になっている。
当然、当たりハズレはあるが、癖になる1冊ですね。
前にのうりんのページ割に衝撃を受けたが、これは遥か斜め上を行ったことをやっています。
No1ネタは『第60期 王座五番勝負 第3局』
どういう話か訳わかんないでしょ(笑)
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将棋ネタがあると聞き読んだ。
勢いだけな話もあるが、斬新な表現法とかその発想はなかったという展開が多く飽きなかった。
娯楽という意味では◎
Posted by ブクログ
シュールな笑いの見本市。
端から端まで凝っているので全力でシュールな笑いに浸れる。
笑えるか笑えないかのギリギリのラインを攻めてくるから半分くらいは真顔で読んじゃうんだけどそれを考慮しても読んで損はない。
ボツ作品の方が出来がいいような…?
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一番最初に読んだ野崎さんの本。短編集というかショートショート。
初っ端から衝撃を受けた。
…?……!!な、なんだこれ…。
っていう。
すごく阿呆でとりとめなくて底知れない。もう大好き。
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短編集。
裏表紙の「裏表師」の話を本屋で読んだときが、この本を買うかどうかの分かれどころであると思われる。
中身もほぼ同じようなバカバカしい(褒め言葉)話で構成される。短編集で本数も多く、前述の裏表紙はもちろん、カバー裏まで楽しめる。私的にはそのカバー裏が一番面白かった。ただし実用性はない(ここだけ若干ネタバレ)
Posted by ブクログ
良質なギャグ&コメディ。型破りなセンスで読者を楽しませてくれます。
短編集なのでちょこちょこ少しづつ読みすすめられるのも好ポイントですね。
シリアスな物語を読んでいて、疲れた時の箸休めにちょうど良いのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
視点が独創的でおもしろかったです。
こんな視点から物事を捉えることができるなんて、すごいです。
中にはわかりにくいものもありましたが、
全体的にはおもしろいです。
個人的にはラーメン屋さんの話が一番面白かったです。
公共の場で読まない方がいいです(笑)
Posted by ブクログ
これは酷いwツッコミが、ツッコミが不在だー!!と心の中で何度も思った。楽しかったですwバラエティーに富んだ短編の詰め合わせ。良い意味で電撃文庫らしくない。ショートコントというか、ちょっと昔の一般ユーモア小説としてありそうな感じ。筆で遊ぶとはこういうことなんだろう。良質!
ボツ作品に対する編集者のコメントが酷いwSFに春がきたことだってあるって!
Posted by ブクログ
続編を読んで気に入ったので此方も手に取ってみた次第。彼方に負けず劣らずのバラエティとユーモアです。
個人的に一番のお気に入りは"ニュートリノの練り""急ぐ"でしょうか。伊藤潤の『茶聖』を読んで間も無い時だったので余計にダメでした。
Posted by ブクログ
いや、やりたい放題だな!
(カミナリ風ツッコミ)
ナンセンスに次ぐナンセンス。
ついていけるかいけないかギリギリのライン…のちょっと外(^^;)
とはいえほぼショートショートの長さなので、ついていけないと放り投げる前にサクッと終わる作品たち。
暇つぶしには悪くない。
昔の清水義範を思い出しました。
前衛的な小説
短編一つ一つに勢いがある
勢いがありすぎて話に無理があるのも気にせずに読める
むしろ気にしたら突っ込みどころ満載なので読むのが止まる
一気読みがおすすめの小説
Posted by ブクログ
初野﨑まどだが、カバーに書かれた「編集部の正気を疑う短編集」「この作品を許せた時、君はひとつ大人になる」的なテキストが、ある意味全てを表している感。この突飛な発想をしっかり文章化しているのはすごい。ラノベ寄りの星新一作品とでも言いたい作品群。
Posted by ブクログ
突飛なアイデアをまとめた短編集。短編集とあって2巻から先に呼んだが、2巻の方が既成の枠をはみ出している感じが強く、2巻の方が面白い。小説の枠を飛び出すほど面白い作品が多い。むしろ小説の枠内に収まっている作品は中編で読みたくなる作品が多く、短編だと魅力が引き出し切れていない
Posted by ブクログ
「野崎まど劇場」は悪ノリショートショート。若頭抗争記録を外で読んでいて吹き出したw このバカバカしさは好きだ。あとはバカSFのTP対称性の乱れ、バカミステリの17万人殺人事件みたいなジャンルボケ作品は楽しみやすかった。バカバカしさを楽しむ作品ということですなw