野﨑まどのレビュー一覧
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ネタバレ脳に「電子葉」が搭載された世界を描いたSF作品。
今や私たちの世界にも、外部の脳サポート端末とも言えるスマートフォンや生成AIが存在している。その延長線上にあるような設定だからこそ、現実味を伴って没入できる世界観だった。
また、電子葉の存在によって知覚や思考の間に機械が介在することで、人間らしさの象徴でもある「知識欲」「好奇心」「死への恐怖」といった哲学的な問いへ物語が向かっていく点も非常に面白い。
特に印象的だったのは、この世界で最も知能の高い存在――量子コンピューターを脳に搭載した人間(クラス9)が、最後に行き着く問いとして「死」を選ぶことだった。
「死」はなぜ怖いのか。
それは -
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AIの話と思いきや終盤は巨人同士の殴り合いが展開されるというなかなかぶっ飛んだ世界観の話。
個人的には人が仕事をしなくなる日は来ないように思う。仕事とは単に対価を貰う労働のみを指す訳ではない。仕事とは責任を果たすことだと思う。人が目的を持って集まれば役割や肩書きが生まれる。役割を果たすことは責任を果たすことで即ち仕事を成したと考えられる。今はその報酬として給与を得ているが、お金というものがなくなったこの世界で得る報酬とは何だろう?作中でも言及のあったやりがい?あるいは承認欲求?誰も仕事をしていない、全ては趣味という世界で責任のない人々が発信する情報って信用に足るのだろうか?なんだか不安だ。それ -
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ネタバレ芸大の映画サークルに所属する二見遭一は、天才との噂名高い新入生・最原最早がメガホンを取る自主制作映画に参加する。
だか、「それ」はただの映画ではなかった……。
野﨑まどさんのデビュー作。
芸大の学生たちの自主制作映画。あこがれの女の子との共同作業。仲間たちとの呑み会に、テンポの良いコミカルな会話。
これだけ見ると映画にかける青春小説! といった感じなのですが、途中から様子が変わってきます。
見ると何十時間も意識を奪われるようなコンテ。「天才」の「天才」たる所以。
ヒロインにあたる最原最早のミステリアスさ、可愛らしさ、邪悪さ、得体のしれなさに魅せられて、一気に読んでいしまいました。
映画含 -
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ネタバレ各メデイアで、[映]アムリタ~パーフェクトフレンドまでの五冊を読んでから本書を読むと凄く本書を楽しめると評判だったのでその通りに読んだが、結果あんまり刺さらず。
本書に至るまでの五冊は独立したそれぞれの話としてそこそこ楽しめた。
本書はなんでそうなるねんみたいな展開が上記五冊より輪をかけて多く、着いていけなかった。
特に引っ掛かったポイントは
・舞面真面&みさきは何故最中が天使になることを止めようとしたのか?
真面はこの世に退屈をしていたはずであり、退屈しのぎになるからという理由で多額の金を出資していたはず。
であれば天使になるという意味不明な出来事にこそ喜びを感じるのでは?
ま -
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「情報材」や「電子葉」を軸にした近未来の情報社会の描写がかなり濃く、設定に関してはとても満足感があった。便利さが極まった社会の裏で、情報アクセスの差がそのまま階層化や支配構造につながっていく描き方には説得力があって、単なるSFガジェット小説にとどまらへん重みがある。アイデアのつながりも明快で、テンポよく読み進められるのもよかった。中盤以降は抽象的な問いや思想寄りのテーマも顔を出してきて、読み手の解釈に委ねる余白がしっかりあるのも印象的。一方で、人物の見せ方や男女観には時代的なクセが強く出ていて、そこはかなり好みが分かれると思う。個人的にはかなり嫌悪感を覚えた。発想の密度と勢いは間違いなく魅力だ
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Posted by ブクログ
最初はSFリアリティある描写から始まるから、そのまま科学的に物語が進んでいくのかなって思ったら、中〜終盤くらいからメルヘンな感じになるから不思議だった。『小説』でもそんなふうに感じたから、野崎まどさんはそういう感じの小説を書く人なのかなと思ったり。
『仕事とは何か。』という問題提示に対して、書かれていた答えは良い意味で普通だし、私も読む前から考えていたことと部分的に一致していた。けれども、その普遍性ゆえに仕事というものの輪郭線がぼやけてしまい、自分の中で仕事というものの軸みたいなものをもつことが大切だと考えた。『タイタン』で挙げられた仕事の意味も含めて、自分にとって仕事とはどのようにあってほし