浅倉秋成のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ浅倉秋成さんの本を読んでみた。(二週目)
5編からなる短編小説集なのですがどれも面白かった。
次に読む本が決まっていない方おすすめ
人の醜い部分や怖い部分、面白い部分が垣間見えるような作品だったと思います。
短く感想を、、ネタばれします。
一話目のデスゲームのお話は、主人公悪くないですよね。
どう考えても取引先のやつの行動は許されるべきではないものだと思いました。たまーに目つきが、、って思う人もいるけど、でもだめでしょ。
この物語では、行動の原動力は必ずしも情熱などのポジティブな要素とは限らないことを理解したように思います。
もしかしたら、怒りや憎しみのほうが情熱よりも行動力 -
ネタバレ 購入済み
映画かされた小説
映画化されたのは今年でも、作中にTwitterが出て来るので書かれた時期がそこそこ前。
この手の小説は、今世紀になったばかりの頃には書かれなかっただろう。
SNSの炎上や特定班、それが珍しくもなく知られるようになってこその内容。
結末が気になったら課金すればええんや。 -
Posted by ブクログ
面白かった。2回も3回も騙された。登場人物みんなが怪しくて、最後まで疑心暗鬼だった。まさか真犯人がお前だったとは…!
たった二日間の出来事なのに、逃げ続ける主人公にとっては一週間、一ヵ月にも感じるような絶望の中で必死にもがいている。その緊張感がリアルだった。
そして、その短い時間の中で、あの傲慢で自慢話ばかりしていた嫌な奴だった主人公が、心境の変化を経て周囲への態度を改めていく姿が印象的だった。
この本のテーマは「歪んだ正義」だと思う。
自分の言っていることが正しいと信じて発言したり、SNSで発信したり、行動したりする。でも、行き過ぎた正義はもはや正義ではなくなる。
前の会社にも、主人公のよ -
購入済み
難しい題材ですが面白い!
漫画の題材にお笑い(漫才)を据えるというのは、なかなか勇気があると思う。ストーリー的な面白さと、漫才の面白さ、どちらもうまく表現できないと漫画として面白くならないだろうから。それに、目と音で楽しむ漫才の面白さを、言ってみれば静止画的である漫画という媒体で表現することは至難の業だと思う。
しかしながら、お笑いについては小説家で大学まで幼馴染と漫才を続けた原作者が、漫画的な表現は百戦錬磨の漫画化、小畑氏が担うことで、絶妙にお互いを引き立てているような気がします。
巻数が進むごとに漫才パートが増えるが、ちゃんと面白い。そしてストーリーの続きも気になる。先日完結し、最終巻まで発売されたが、途中から先が -
Posted by ブクログ
ネタバレ両親は山梨の都留市の家から引っ越してマンションに住む
「多くの人間は、これという道を見定める前に歩くことに疲れてしまう。」
母が神社で伝えてしまった職員が実は窃盗団で、
引越し業者を装って倉庫にご神体を隠していた。
壊れたと思ったご神体だったが、あすなが本物を持ってきたので
ご神体を無事に返せ、宮司から許してもらえたが、
あすなが消えた。
最初から運んでいたご神体は賢人さんが倉庫の中で作った偽物だった。
周が賢人さんを訪ねると、7人が住んでいる舞台美術の職場だった。
あすなは家を出るために、職場に住むために賢人さんに婚約者を演じてもらった。
神社はあすなに偽物のご神体を依頼していた。
その -
Posted by ブクログ
ネタバレ「自分が物語の主人公だったら」
対象者が物語の主人公になるようにするフラッガーシステム。
1か月間、フラッガーシステムのデバッガーとしてフラグを管理していくことになった東條君の物語。
コメディ調で明るいテイストの中、フラッガーシステムは無慈悲に機械的に世界をどんどん改変して物語を紡いでいく。
前半のコメディパートで起こった荒唐無稽な出来事たち。
一見何のつながりもないそれらが後半にすべて結末に向けたフラグとなる。
その物語の外側であるはずの「終わりに」すらフラグの一つとなり結末に向かっていく。
後半にかけての勢いが強く、「次はあの時の出来事が回収されるのでは」「あれはどう回収されるのか」「