九度目の十八歳を迎えた君と

九度目の十八歳を迎えた君と

779円 (税込)

3pt

通勤途中の駅で見かけた二和美咲は、あのころの、僕が恋をした18歳の姿のまま佇んでいた。それはまぼろしでも他人の空似でもなく、僕が高校を卒業したあとも、彼女は当時の姿のままでずっと高校に通い続けているという。周囲の人々は不思議に感じないようだが、僕だけはいつまでたっても違和感がなくならない。なぜ彼女は高校生の18歳のままの姿なのか。その原因は最初の高校3年生のころにあるはずだと、当時の級友や恩師のもとを訪ね、彼女の身に何が起こっているのか調べ始める。気鋭の作家が描く、心締めつけられる青春と追想のミステリ。/解説=若林踏

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九度目の十八歳を迎えた君と のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月07日

    タイトル通りに9回18歳の高校3年生を繰り返しているヒロインのお話。
    主人公が彼女が18歳を繰り返しているのを終わらせようと走り回ります。
    彼が学生の頃に出会った教頭先生がとても素敵な先生でした。

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    Posted by ブクログ 2023年05月31日

    主人公の男子高校生が高校時代に恋をした女性は、18歳の姿のまま高校生活を続けていた。
    駅のホームでその姿を見つけたところから、物語がスタートする。
    ミステリーというより、青春群像。高校時代の甘酸っぱい記憶が蘇り心が締め付けられます。主人公の間瀬に感情移入してしまいました。高校時代に戻りたい、、。

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    Posted by ブクログ 2023年01月25日

    高校生の時分、恋(片想い)に身を焦がしていたアラサーのあなた。ぜひ読んでみてください!

    赤外線通信やら絵文字メールやら、高校時代の甘酸っぱくてほろ苦い青春の日々が思い出される描写が幾つも散りばめられていました。

    当時は至って真面目に、そして一所懸命に生きていたのに、振り返れば青さと行動力と不器用...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月13日

    青春もの、というよりは、青春に未練ある30手前くらいの人間に的確に刺さる本だ。
    一箇所、「うーんそのことを肯定的に書くのは私の倫理観的にどうもね…」って描写は、ちゃんと伏線でした。うまいなぁ。

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    Posted by ブクログ 2022年08月17日

    九度目の十八歳を迎えた君と (浅倉秋成)

    久しぶりの創元推理文庫にわくわく。
    しかも謎は、主人公は同級生だった二和と駅で出会うが、なんと彼女は時間が止まったままの高校三年生のままだったって状況!さらに周りの人間は、そのことに何も違和感を持たずに受け入れている世界。さて、この状況をどう謎解くのか、そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月07日

    高校時代を無為に過ごしてしまった、あのときこうしていれば、という思いがあるからこそ、とても心に刺さる1冊。
    勿論、決して後ろ向きなだけではなくて、「今だから取り返せるものもきっとある」と感じた。

    人生には、『出会うべくして出会うもの』があると思っているが、
    私にとってこの1冊もそれだと思った。

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    Posted by ブクログ 2022年05月04日

    最後にボロボロと
    大きく泣ける訳でも

    ないんだけど

    途中、途中に出てくる
    「年齢」に対する言葉が

    グサグサと突き刺さり

    リアル18歳にも
    リアルアラサーにも

    「今」が、なんとなく
    過ぎ去っていってる

    全ての人に

    「ちょっと読んでみりん!」

    と、kojiさんは

    言いたい。笑

    あと、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月03日

    高校の頃の同級生が19歳になることを拒絶している理由を探るという、ちょっと特殊状況なミステリー。特殊設定ではあるものの、その設定に基づく展開の描き方が巧みです。気を抜いてると作者が描く特殊状況に自然と取り込まれてます。

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月19日

    今回もSFテイストな青春ミステリでとても良かった…!
    この人の書く青春描写がすごく好み。主人公の考えなんかがしっくりくるなと思ってたら、ほぼ同い年だった。鳥インフルエンザとかアスベストだとか、華麗なる一族とか…あとは真鍋の歌がちょっとブルーハーツぽかったり。青春時代ドンピシャ。

    9年ぶりに見かけた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月11日

    浅倉さんの小説はなんと言っても最後にかけての散りばめられた付箋回収が美しい。

    年を取ることについて考えさせられる、それと同時に青春時代を思い出した。

    今あるところから最善の跳躍をすること。この言葉はこれからも忘れないで生きたいと思う。

    とても感銘を受けた一冊でした。

    0

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