浅倉秋成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ千キロメートルって本当に千キロメートルなのね
前半は謎が謎を呼ぶミステリー
後半は普通の家族とは何かという大きなテーマに迫る
一冊の中でいろいろ体験できました。お徳。
要所要所で違和感を持ったのだけれど
それがきちんと伏線として回収されているところが見事
(収入が少ないのに頻繁に旅行行っているところとか)
姉さんの意図が掴めなかった
ご神体を返しにいったら逆に結束が高まるのは十分ありうるのでは
ご神体騒動でどう家族をもっていこうとしたのかがイマイチ分からなかった
二つの事件を無理やり繋げた感じが否めない
家族とは何が
無理に縛るものではないことは確か
お互い一緒にいたいと思えることが一番
でもそう思えなくなったら解散という選択肢も十分あり得るのだろうなあ
(ラストの結婚式で「新郎の家族は解散しているため別々に座っております」には笑ってしまった)
普通という概念に縛られる方がよほど辛い
映画「茶飲友達」のラストのセリフを思い出す
今のまま仲良く一緒にいたいものだ -
Posted by ブクログ
ドキドキが止まらない、サラッと読める恋愛!?短編集
浅倉秋成「糸の人を探して」 合コン×人狼ゲーム
⇒長年日陰の人生を歩んできた主人公河瀬倫義の舞い込んだ合コン。その中に自分に好意を寄せている人が参加するとのことだったが…なんとそこにいたのは自分に好意を寄せている?5人の女性を交えた合コンだった!!果たして倫義は、自分に思いを寄せている「糸の人」を見つけることができるのかー。
日部星花「ダイヤモンド・ダストの約束」
恋愛リアリティショー×心理戦
⇒昔からの想い人で、人気の俳優の優斗が参加するということで恋愛リアリティショーに参加することになった女優あいり。あいりと優斗の恋の行方と、ショーに隠された思惑に目が離せない。
織守きょうや「彼と彼女の穴」 気になる人×夢診断
⇒付き合い始めた彼女が登場する不思議な夢に疑念を抱く有馬。その夢は大きな穴の縁の前にスコップを持つ彼女がいるというもの。この夢は何かの予知夢なのか…一気読み必至。
辻堂ゆめ「運命はかく扉を叩く」
運命の人探し×論理パズル
⇒夕方の体育館倉庫に閉じ込められた茉莉と愛。そこをとある男子学生が助けてくれたのだが、彼は鍵を開けて足早に去ってしまった。愛はそんな顔の見えない男子学生に恋をしてしまい、助けてくれた彼を声だけで絞り捜索していくが…。茉莉と愛がコミカルに彼を探して当てていく様は、微笑ましく甘酸っぱかった。
どれも読みやすく、同シリーズもまた読みたい! -
Posted by ブクログ
特殊設定ミステリにパッケージングされたYA
限定的な「嘘を見破る能力」を手に入れた主人公が、高校で起きた連続自殺事件の真相に迫る。
この事件が別の能力者による他殺であり、その犯人が学校内にいると確信する主人公。正体不明の能力を持つ犯人探しと、自分が殺されるかもしれない恐怖。読んでいてハラハラしっぱなしだ。
また、本作のテーマがスクールカーストによる同調圧力であることが徐々に明かされていく。
「全員が仲のいい最高のクラス」というスローガンによる欺瞞に胸が痛くなる。
これによって、終盤に犯人と対峙するときに、ミステリとしての構造がハウダニットからホワイダニットに綺麗に転換していく。
また、中盤に出てくる「富国強兵ゲーム」の長セリフは圧巻。本作のスクールカーストの構造を2ページ半に渡って言語化してくれる。
読後感はとてもしんどい。
非常にヒリヒリとした、胸にグサグサと刺さる青春ミステリだ。 -
Posted by ブクログ
5話の短編集。
「そうだ、デスゲームを作ろう」デスゲームを作る側の視点が新鮮で面白かったです。今度からデスゲームを観るときは、主催者の苦労に思いを馳せます。
「行列のできるクロワッサン」自分もどちらかといえば主人公と同じく行列に興味のないタイプなので共感しました。ただ同調圧力にも弱いから自分ならすぐに屈しそう。
「花嫁がもどらない」Perfumeのレーザービームが出てくる小説を初めて読みました。この話が一番怖かった。
「ファーストが裏切った」タイトルから、どういうこと?と思いながら引き込まれるように読みました。紛うことなくファーストが裏切ってました。いやよくこんな話思いつくな。実際起きそうで起きなさそうで、起きるかもしれないお話。
「完全なる命名」一番好きなお話。にやにやしながら読んでました。この主人公はめちゃくちゃ良いお父さんだと思う。