浅倉秋成のレビュー一覧
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ネタバレまず2章目の「行列のできるクロワッサン」だが、行列が出来るにも程がある
まぁ20m位なら分からないでも無いが、流石に6km、42.195㎞、400㎞になってくると「おいおい」とツッコミを
入れたくなる
たかがパンにそこまでの訴求力って有るかなぁ?
良く新型のゲーム機とかだと発売日の数日前から店の前
或いは地下駐車場で並び始めたりするけど、クロワッサン
程度だとそんなに皆並ばないと思うんだよね
そんな事言ったら元も子もないけど
主人公も地元の吉祥寺に住んでいて店もそこに在る訳
だけど、そこから行列が三重の方まで並んでるって
有り得ないでしょ?(笑)
しかも列に並ぶ危険性を考えて保険まであるっ -
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昨年映画化もされた「六人の嘘つきな大学生」の著者による作品。
喜佐家では3人の息子たちが結婚して実家を出ていくことがきっかけで、長年過ごした家屋を解体することになり、各婚約者たちと共に集合する。
ところが、使われていない倉庫から、ニュースで見た青森県の十和田白山神社の盗まれた御神体と一致する御神体を発見する。
当日中に返せば、許してくれるという宮司の発言を聞いて、御神体を返すため、千キロ離れた甲府から車を走らせる。
一体誰がこのようなことをしたのか、犯人は家族の誰かなのか…
暫く積んでいましたが、はらはらとする展開に引き込まれました。
ネタバレ防止のため、抽象的なことしか書けませんが、途中で -
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ネタバレ学校で代々受け継がれる4つの能力がカギとなる特殊ミステリ。
北楓高校で次々と不可解な自殺が相次ぐという作品だけど、その動機がなんとも心に刺さる。
学校でよくあるカーストの話が背景として描かれてるけど、それだけじゃない。上位の人間が自分たちの過ごしやすい学校生活を送るため、下位の人間を利用するっていうよくある話だけど、そんな単純な話じゃない。
それにより不平等が生まれ、王に近い人間が輝けば輝くほど、下民の不平等さも大きくなるという、下民の人生においてはなんとも残酷な現実を突きつけてくる物語。
『教室がひとりになるまで』で、犯人が狙っていたひとりは『独り』のことだった。独りになれば不平等も生まれな -
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ネタバレ私にとって、2作目となる浅倉さんワールド。
『ノワール・レヴナント』を入り口としていたが、雰囲気の違いに、いい意味でびっくらこいた!
『ノワール・レヴナント』はとてもシリアスで重厚な物語(である中にコミカルな描写も挟まれてはいたけれど)だった一方、今作はなんというか、いい意味で「ぶっとんだ」浅倉さん節をみることができた気がする。
一見脈絡のない深夜アニメ的展開の中、築き上げられてきた壮大な伏線…。
私と同命者(≒中の人)は、ラブコメに対しては縁が薄い。
序盤から中盤にかけてのドタバタ展開や、涼一君のツッコミは、微笑ましくも、ちょっと辟易してしまうことも正直否めなかった。
しかし、佐藤さ -
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ネタバレ学園もので超能力、ミステリーっていう要素がある本を余り読んだことがなかったので新鮮だった。
最後、八重樫が壇を殺そうとするのを垣内が止めたシーンが印象的だった。殺したことを忘れずにこれからは周りの空気を読んで生きていけ、的な壇に言った言葉は垣内が自身の将来を考える中でそう生きていくしかないと感じていたからと出てきた言葉なんだろうなと思わざるを得なかった。
こういう閉塞感みたいな、垣内が抱えるような苦しさを抱えながら生きている人って多いだろうから読んでて胸が苦しくなる人多そうだと思った。
小早川燈花の自殺に関しては、壇が弔いをするため3人も殺して他のクラスメイトも殺すつもりだった訳で、個人的にも -
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ネタバレ感動も驚嘆もしたのですが、どうしても六嘘と比較してしまって薄味な印象に。
面白かったです。全員分の行動原理が描かれていてさすがです。
うちの父の一人称を思い出そうとしたけどうまく行かず、耳が痛い一冊になった。
今回のオチ:
犯人は姉。父に対する家族の扱いが酷過ぎて喝を入れるために寺の住職と結託して今回の仏像盗難騒ぎを起こした。
仏像は住職の孫が紛失していた。困った住職が姉の舞台美術会社に偽仏像の制作を依頼。高速道路で跡をつけていた車を運転していたのは住職の孫。
いつも旅行していて家にいないと思われていた父はずっと隠し部屋でスケッチを描いていた。欄間から居間を見ていた。家を捜索していた姉は隠し