浅倉秋成のレビュー一覧

  • 失恋覚悟のラウンドアバウト

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    作者らしい疾走感とパズルが組み合わさった良作。50ページほどの短編が集まって一つの物語が展開するので、サクサク読める。
    破綻しそうな展開がギリギリまとまっているのが真骨頂だが、読む人によっては破綻していると感じ、受け付けないということもある気がする。

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    2025年09月16日
  • まず良識をみじん切りにします

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    ネタバレ

    じわじわくるおもしろさ。
    少し世にも奇妙な物語を思い出しました。

    特に、「花嫁がもどらない」が、バカバカしいんだけど、それ故の滑稽さというのがありありと想像できておもしろかった。

    野球に詳しくないからか、哲学っぽいところをわたしが理解できなかったからなのか、鳥兜の乱だけはよく分からなかったけど、試合中のドタバタ劇はおもしろく読んでます。

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    2025年09月15日
  • まず良識をみじん切りにします

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    ネタバレ

    まず2章目の「行列のできるクロワッサン」だが、行列が出来るにも程がある
    まぁ20m位なら分からないでも無いが、流石に6km、42.195㎞、400㎞になってくると「おいおい」とツッコミを
    入れたくなる
    たかがパンにそこまでの訴求力って有るかなぁ?

    良く新型のゲーム機とかだと発売日の数日前から店の前
    或いは地下駐車場で並び始めたりするけど、クロワッサン
    程度だとそんなに皆並ばないと思うんだよね
    そんな事言ったら元も子もないけど
    主人公も地元の吉祥寺に住んでいて店もそこに在る訳
    だけど、そこから行列が三重の方まで並んでるって
    有り得ないでしょ?(笑)

    しかも列に並ぶ危険性を考えて保険まであるっ

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    2025年09月06日
  • ショーハショーテン! 11

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    毎巻発売を心待ちにしていた作品。
    「六人の嘘つきな大学生」「俺ではない炎上」の著者浅倉秋成さんが原作担当で、「DEATH NOTE」「バクマン。」の作画担当の小畑健さんのコンビ作品。

    面白くないわけがありません。

    そして、最終巻は私好みの終わり方でした。

    これからの2人はどうなるのか?
    ライバルたちは?

    天頂片道切符の最新の漫才がみたくなりました。ベタな漫才も好きですが、今までにない型破りな漫才も好きです。
    面白ければ、みんなを笑顔にできれば、それでいいのではないかと私は思います。

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    2025年09月05日
  • 教室が、ひとりになるまで

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    "みんなが仲の良い最高のクラス"に起こってしまった最悪の悲劇。フォントが変わる所があるんですけど……ホラーじゃん。
    個人的にこれはイヤミスだと思っているのですが、ラストに救いを残してくれる所に浅倉先生の優しさを感じました。
    "彼らが僕の悩みを理解できないのと同じように、僕もまた彼らの悩みを理解してあげる事はできない" という主人公の独白があるんだけど、心に留めておきたい一文だなと思いました。
    分かり合えなさは日常のどこにでも存在する。

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    2025年09月01日
  • 教室が、ひとりになるまで

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    ツッコミどころは色々あるけど、バトルロワイヤルとかリアル鬼ごっこみたいな設定に本格的な謎解きが合わさっていて楽しかった。

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    2025年08月21日
  • 俺ではない炎上

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    最初は、何故こんな目に?と可哀想で胸糞悪くて嫌な気持ちに。読み進めるとまぁ人望のなさ傲慢さ無責任さに憐れみと恥ずかしさを感じた。しかし、構成も上手いし題材も秀逸でミステリとしては楽しめた。

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    2025年10月19日
  • 家族解散まで千キロメートル

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    昨年映画化もされた「六人の嘘つきな大学生」の著者による作品。
    喜佐家では3人の息子たちが結婚して実家を出ていくことがきっかけで、長年過ごした家屋を解体することになり、各婚約者たちと共に集合する。
    ところが、使われていない倉庫から、ニュースで見た青森県の十和田白山神社の盗まれた御神体と一致する御神体を発見する。
    当日中に返せば、許してくれるという宮司の発言を聞いて、御神体を返すため、千キロ離れた甲府から車を走らせる。
    一体誰がこのようなことをしたのか、犯人は家族の誰かなのか…

    暫く積んでいましたが、はらはらとする展開に引き込まれました。
    ネタバレ防止のため、抽象的なことしか書けませんが、途中で

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    2025年08月10日
  • 教室が、ひとりになるまで

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    ネタバレ

    学校で代々受け継がれる4つの能力がカギとなる特殊ミステリ。
    北楓高校で次々と不可解な自殺が相次ぐという作品だけど、その動機がなんとも心に刺さる。
    学校でよくあるカーストの話が背景として描かれてるけど、それだけじゃない。上位の人間が自分たちの過ごしやすい学校生活を送るため、下位の人間を利用するっていうよくある話だけど、そんな単純な話じゃない。
    それにより不平等が生まれ、王に近い人間が輝けば輝くほど、下民の不平等さも大きくなるという、下民の人生においてはなんとも残酷な現実を突きつけてくる物語。
    『教室がひとりになるまで』で、犯人が狙っていたひとりは『独り』のことだった。独りになれば不平等も生まれな

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    2025年10月11日
  • フラッガーの方程式【電子特典付き】

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    ネタバレ

    私にとって、2作目となる浅倉さんワールド。
    『ノワール・レヴナント』を入り口としていたが、雰囲気の違いに、いい意味でびっくらこいた!

    『ノワール・レヴナント』はとてもシリアスで重厚な物語(である中にコミカルな描写も挟まれてはいたけれど)だった一方、今作はなんというか、いい意味で「ぶっとんだ」浅倉さん節をみることができた気がする。

    一見脈絡のない深夜アニメ的展開の中、築き上げられてきた壮大な伏線…。

    私と同命者(≒中の人)は、ラブコメに対しては縁が薄い。
    序盤から中盤にかけてのドタバタ展開や、涼一君のツッコミは、微笑ましくも、ちょっと辟易してしまうことも正直否めなかった。

    しかし、佐藤さ

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    2025年10月28日
  • 教室が、ひとりになるまで

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    この人書くのうまいなあ。いじめっこいじめられっこの陳腐な話じゃなく、教室の支配者と支配される側のせめぎあい、というのは恐れ入った。それに異次元な能力を組み合わせてのストーリー展開。素晴らしい。最後のイシズミさんの話はちょっとバタついた感があったが、その後の家族との諍いでの落ち込みを表現する上では仕方なかったか。本当のラストはラブストーリーなの?と思い、ちょっとクスッとしたが面白かった。

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    2025年07月12日
  • 教室が、ひとりになるまで

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    ネタバレ

    学園もので超能力、ミステリーっていう要素がある本を余り読んだことがなかったので新鮮だった。
    最後、八重樫が壇を殺そうとするのを垣内が止めたシーンが印象的だった。殺したことを忘れずにこれからは周りの空気を読んで生きていけ、的な壇に言った言葉は垣内が自身の将来を考える中でそう生きていくしかないと感じていたからと出てきた言葉なんだろうなと思わざるを得なかった。
    こういう閉塞感みたいな、垣内が抱えるような苦しさを抱えながら生きている人って多いだろうから読んでて胸が苦しくなる人多そうだと思った。
    小早川燈花の自殺に関しては、壇が弔いをするため3人も殺して他のクラスメイトも殺すつもりだった訳で、個人的にも

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    2025年07月12日
  • 俺ではない炎上

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    序盤の逃走劇もハラハラして面白かったけれど、
    中盤から終盤にかけての伏線回収と、前提をひっくり返す仕掛けが面白かった!

    ミステリー作品では軽視されがちな登場人物たちの心理描写もとても丁寧で、構成・トリック・感情描写のすべてにおいてレベルが高く、著者のオールラウンダーぶりを感じた。

    Twitterが物語の鍵になるため、もしかすると数年後・数十年後に読むとピンとこない部分が出てくるのかもしれないなと思いつつ
    この現代性のあるストーリーをこのタイミングで読めて良かったなと思った

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    2025年07月11日
  • ショーハショーテン! 10

    購入済み

    掘り下げ

    これまで各コンビの由来をしっかり描いてきた作品。ライバルコンビについても、しっかり描いてくるとは、さすが。

    #深い

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    2025年07月01日
  • 家族解散まで千キロメートル

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    ネタバレ

    以前読んだ作者の作品がおもしろかったので読んでみた。期待しすぎてしまった部分もあり、すごく面白い!とは思えなかったが、解決したと見せかけて…という展開はとても上手!
    「家族」の解釈は各人それぞれだよ、というメッセージ性も良かった。

    いつも旅行で不在と思われていたお父さんが、家の隙間に隠れてじっとリビングを伺ってたのは怖かったけど、、物理的に同じことはないまでも、似た家庭は多いのでは…と考えてしまった。

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    2025年06月29日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    就活の極み 
    光景が目に浮かぶ、スリリングでテンポのよいミステリーだった。人間の表裏、脆さ、本質、いろんなことを感じながら、就活大変だったな〜と思い出したりもして。自分が知るある人の一面と、誰かがもたらす断片的な情報だけで、その人はこんな人だ!と決めつけてしまう風潮に自分も流されてやいないか。

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    2025年12月05日
  • 六人の嘘つきな大学生

    購入済み

    止まらなくなる

    仕事の合間に少しづつ読むつもりでしたが、一気に読みたくなるような展開で面白かったです。
    人の裏、表誰かを信じる難しいさ共感できる本でした。

    #共感する

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    2025年06月22日
  • 教室が、ひとりになるまで

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    『特殊設定ミステリ』というジャンルになるのですね。
    普通の学園ミステリかと思っていたので、そうきたか!という感じでしたが、最初から一気に引き込まれあっという間に読み終わりました!
    いやいや、楽しかった!能力をそう使うのか!
    『教室が、ひとりになるまで』の意味にも死神の気持ちにも共感できる部分はあるものの、殺してしまうのはやりすぎ。

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    2025年06月07日
  • 家族解散まで千キロメートル

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    ネタバレ

    感動も驚嘆もしたのですが、どうしても六嘘と比較してしまって薄味な印象に。
    面白かったです。全員分の行動原理が描かれていてさすがです。
    うちの父の一人称を思い出そうとしたけどうまく行かず、耳が痛い一冊になった。

    今回のオチ:
    犯人は姉。父に対する家族の扱いが酷過ぎて喝を入れるために寺の住職と結託して今回の仏像盗難騒ぎを起こした。
    仏像は住職の孫が紛失していた。困った住職が姉の舞台美術会社に偽仏像の制作を依頼。高速道路で跡をつけていた車を運転していたのは住職の孫。
    いつも旅行していて家にいないと思われていた父はずっと隠し部屋でスケッチを描いていた。欄間から居間を見ていた。家を捜索していた姉は隠し

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    2025年05月29日
  • ショーハショーテン! 10

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    漫才マンガ 読んで無かったなーと思って読んだら面白くらいっきに最新刊の10まで読んでしまった!

    キャラクターが個性的で魅力的だ。
    漫才マンガというものにそこまで触れて無かったので、より新鮮だった。

    特にガラ靴の漫才の勢いは必見。
    引き込まれた。

    最後にライバルが出てくるのは新しい展開なので楽しみ。

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    2025年05月16日