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「とにかくヘンな小説をお願いします」そんな型破りな依頼に応えるべく、炒めて煮込んで未知の旨味を引き出した傑作集。憎き取引先への復讐を計画する「そうだ、デスゲームを作ろう」、集団心理を皮肉った「行列のできるクロワッサン」、第76回日本推理作家協会賞ノミネートの『ファーストが裏切った』など、日々の違和感を増殖、暴走させてたどり着いた前人未到の五編。これも浅倉秋成。いや、これこそが浅倉秋成。
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Posted by ブクログ
『六人の嘘つきな大学生』が気に入ったことから、前後の著者の作品などを読んできたが、本作が最も好きな作品となった。まさに著者の新境地にして、真骨頂のように感じた。 初期の作品に見られたような気取っていて、少しくどい言い回しも抑えられ、程良くユーモラスでスラスラと読みやすい文体であり、ストーリーはどれも...続きを読む少し歪んだ日常を描いた作品で、あり得ないけども、こんなこともあり得るかもという絶妙な切り口のものばかりだった。 特に最後の『完全なる命名』については、我が子の名付けに悩む主人公同様、読んでいる側も「これはどういうオチになるんだろう」とどんどんハードルが上がっていき、終盤には、そのハードルを越えてきたのか、ぬるっと潜ったのかよくわからずも妙に説得力のある展開を描きつつ、オチでは声を出して笑ってしまうくらい爽やかな読後感を得られた。 今後も著者のことは追っていきたいと感じさせてくれる素晴らしい作品だった。
世にも奇妙な物語でした。 だけど、本の中でたっぷり妄想の世界に入れて、現実逃避させてもらいました。 普段から「当たり前」「常識」「普通」のなかにいることで安心していますが、そんな安心の世界がひっくり返ることで、人は狼狽えるのかと。 本当の自由とか、自分がどう生きていたいのかとか、誰かや環境のせい...続きを読むにしないで、ちゃんと考えて過ごしたい姿を想像することの大切さを改めて感じました。
とても面白かった その昔 筒井康隆氏の初期短編集を読んで味わった 次はどんな変な話だろう というワクワクしと気持ちを思い出させてくれた 好きなのはクロワッサンの話 状況がどんどんエスカレートして行く感じが心地よい 花嫁がもどらない の日常に潜む不快 悪意の発露も楽しい 雑誌発表時から一部改稿し...続きを読むました の文言が無いのも良い 雑誌発表にテキトーに書いて後から改稿って好きじゃないのよ
全5本の短編集。 ・デスゲームをDIYで作る ・クロワッサン有名店の列に並ぶ ・花嫁が何故か控え室から出てこない ・ファーストが妨害工作をする ・子供に名前をつける 話。現実世界であり得そうなシチュエーションだけど展開が極端というかある意味SF。語り口調やオチは落語っぽい。コメディとホラーの中間でも...続きを読むあって、絶妙なバランス。 1点を拠り所にし過ぎると躓いた時の絶望が計り知れなかったりとか、みんなが知っていることを自分だけが知らない怖さとか。人間の悪いところなんて穿って捉えようと思えばいくらでもできたりとか。人がおかしくなる理由なんて衝撃的なことではなく案外積み重ねだったりとか。命名に終わりはないとか。益山(益田)よく逆転されなかったなあ。
頭の中がこんがらがるようなお話が5つ入っています。常識をぶった斬られたようスカッとするお話です。とくにクロワッサンの列に並ぶお話は、すごく面白かったです!
人生を美味しく召し上がるために読むべき一冊、おかしなおかしな作品集 #まず良識をみじん切りにします ■きっと読みたくなるレビュー 変な物語ばっかりなのに、筆力の高いしっかりとした小説なんだよなー。ちゃんと読ませてくれる。もちろん各作品ごとにテーマも主張もあって、世にも奇妙な物語のような不思議な世界...続きを読む観でエンタメとしてもバッチシですね。 へんちくりんなお話が好きな人に、おすすめしたい一冊です。 ●そうだ、デスゲームを作ろう 取引先につらく当たられている中年の会社員。いつも我慢ばっかりだったが、彼に復讐するため自作でデスゲームの計画を練り始め… 目的も手段も間違えれば、当然そういう結果になるという良い例。誰でも得意なこともあれば、苦手なこともある。卑屈になるのではなく、まず受け入れてから考えるほうが幸せだと思うよ。 ●行列のできるクロワッサン 近所にオープンしたクロワッサンのお店は、いつも長い行列ができていた。ママ友たちはその行列を当初は邪険にしながらも、次第に変化がおきていき… 小さな歪みだったはずがどんどん肥大化していく。葛藤に押しつぶされる様子が良く描けていて怖い。 子どもの頃に、絶対なくさないでねっ!て言われてもらったキーホルダー、何年間も大切に持っていた記憶があるわ。くれた本人は間違いなく忘れてるだろうに… 強迫観念って恐ろしい。 ●花嫁がもどらない 結婚式の二次会で、花嫁が部屋に閉じこもってしまった。原因は何かが気持ち悪かったらしいのだが。二次会の主催者は原因を考え始めるも、特定できず困っていた。参加者の一人が、パーティの出し物が原因なのではないかと言い始めて。 私、手品を披露するのが趣味なんですよね… しかしずっと違和感あったんですよね、このキモイって言葉。最近、キモイって言葉を平気で言い放つ人がいますが、気を付けて使ってほしいな。自分が嫌いであるという主張だけでなく、他のみんなも嫌いで当然という意味合いも含んでる。あたかも自身の嫌悪感を正義みたく主張して、他人を犯罪者のように扱ってませんか? あと、いい大人になって付和雷同はやめましょう。あー物語にマジレスしてしまった、そんな私はやっぱりキモイですね。 ●ファーストが裏切った スポーツ記者の物語、かつて不思議なプレーをしたプロ野球選手の記事を書く。 わらったー!その球場に立ち会いたかったなー。どんなプレーなんだと。しかしその原因は笑えないし、誰しも同じような衝動や感覚はもったことあるよね。 生きることって、自転車を漕ぐように何も考えずに自然にできる場合もあれば、もの凄くセンシティブにバランスを取らなければいけない場合もあるんだよなぁ ●完全なる命名 妄想癖のある主人公の伊藤は、まもなく父になる。生まれてくる子どもの命名に思案を巡らすのだが… 主人公があまりにパワフルな偏屈者で爆笑しました、アホかと。本人は真剣ってのが面白くも悲しくもありますよね。でも私は好きよ、周りや人の意見に流されて答えを出すよりは、自分で必死に考えて答えを出すほうが正しいから。 ■ぜっさん推しポイント 扉ページ「この本の美味しい召し上がり方」がウィットに富んでてイイ! 特に好きなのはこちら。 本書引用---------------------- 4.裏切りを100ccほど入れてフランベさせます。 ------------------------------ この料理1人前ですかね、結構な量の「裏切り」をいれますね。まぁ人生で「裏切り」に遭遇するのも、そこそこの回数あるか。
有り得そうで有り得ない微妙なラインの話たち。常識と非常識(セーフとアウト、理想と現実)は紙一重なんだなあ、と思う。
ぴったりのタイトル。 ぜひ読む前に『まず良識をみじん切りに』してからお読みください 笑 そうはならんやろ!と思いながら読み進めるうちに、もしかしたらありえなくはない…の…かも…?と、一編ごとに不思議な感覚になりました。 文章の温度感みたいなものが、なんとなく乙一さんの作品に近いものを感じて、大好...続きを読むきな作品でした。
『六人の嘘つきな大学生』が実写映画化された著者の新刊。それ以外の過去作もミステリーが多い印象だったが、今作は世にも奇妙テイストな5本の短編集。謎の大人気クロワッサンを求める行列がどんどん伸びていく第2話が最高に面白かった。それこそズンドコベロンチョっぽさも感じる。あと某話に出てくる「ディーン・フジオ...続きを読むカというよりは柄本時生」という文章には爆笑wタイトル通り良識がみじん切りにされる悪意系のエピソードよりはクスッと笑えるコメディ系の方が個人的には好みだったかなと。
浅倉秋成氏の新作。 今回は全5篇のオムニバスとなっている。 内容云々の前にまずタイトルが良き! 言葉の響きとその意味のアンバランスさ、 それだけで書店の本棚から 一度引っ張り出してみたくなる 十分な動機になり得ているだろう。 加えてカバーデザインもこれまた良き良き! 身近にある「良識」を象徴するよ...続きを読むうなものが バラバラに刻まれており、 それでいて地は白というのも やはり強烈なアンバランスを醸し出している。 愚行かもしれないがこれは、 あなたの凝り固まった先入観、 つまりは「色」を取っ払って読みなさい、 あるいは、読後に私たちが そうなってしまったことの メタファーではないかとも思ってしまう。 肝心の内容も5篇すべてに毒があり、 お手軽なのにしっかりと 浅倉ワールドを堪能できる。 自分のお気に入りは、 第5篇の『完全なる命名』。 子の命名という一大イベントを ブラックかつユーモラスに描ききっており、 読後感も一番好みだった。 5篇に人物や時系列の繋がりはないと思われるので、 初めて入ったレストランで 気になったメニューを頼むように、 自由に気軽に物語を味わってほしい。 律儀に前から読み進めなければいけないという 「良識」は必要ないのだから。
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まず良識をみじん切りにします
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浅倉秋成
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