浅倉秋成のレビュー一覧
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彼女の言葉を臓腑の最も深い部分でしっかりと味わい、転がし、体に染みこませ、私は彼女の名前に ×印を記す。
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最後の最後まで新情報盛り込まれててほんとに天才かと思った
何回裏切られただろう
メッチャ面白かった
「人間」の深い部分をガシガシ抉ってる感じ。怖い怖い。でもそれがほんとうに面白い
そして就活期の落ち着かない気持ちを鮮明に思い出しました、たしかにやっぱりおかしいよねあのシステム、、、!
私はどちらかというと性悪説信者なので
「何せ、一見して素晴らしい人格者だと思える人であっても、心の中に何をしのばせているのかはわからない。仏のような顔で笑いながら、胸に悪魔を飼い慣らしている人間は大勢いる。どころかほとんどの人間が仮面を被って生きている」
ここに大きく頷いてしまったけど、
「所詮は月の裏側の一部分。(中略)所詮は私という人間のほんの小さな一側面に違いない。」
って心から思えるような人間になりたい。な。やっぱり。
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鬼籍に入る(きせきにいる)・・・死んだ人の名簿に名を連ねる -
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「六人の嘘つきな大学生」が類を見ないほど面白く、朝倉秋成作品の虜になって手に取った本作。
ある日突然、SNSでなりすまし被害に遭い、身に覚えのない冤罪でネット上の「悪者」に仕立て上げられていく主人公。今や誰もが日常的にSNSを使う時代、いつ自分の身に起きてもおかしくないリアルな恐怖に、始終ハラハラしながらページをめくった。
ここまで証拠が揃ってしまったら、もう挽回なんて不可能では…と主人公とともに何度も絶望に叩き落とされる。が、真の凄みはそこからの展開だった。
怒涛の伏線回収とともに明かされる真相。えっ!この人が犯人!?と思いきや、嘘でしょ〜そっち!?と、二転三転する事態に翻弄されっぱなしで、最後まで犯人の目星がまったくつかなかった。
期待を遥かに超える面白さだった。
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就活生の話なので身近な読みやすい物語。
タイトルが表す通りなんだか裏がありそうな登場人物たちなのだけれど、一見すると普通の優秀な人たちって感じ。会話も情景も自然でリアリティがある。にもかかわらず次々と驚きの展開があり終始ワクワクしつつもそこまで不自然な演出はなく、引き込まれる物語でした。前半の160ページで物語が完結してもおかしくないくらいミステリーとして完成度が高くて、叙述トリック本で読者をミスリードする構成ではあるのですが、読者も登場人物と一緒にミスリードされるので、置いてきぼり感がないため決して嫌な感じはせず、むしろ楽しめました。
中だるみさせるような冗長部分は皆無で常に緊張と驚きに支配される。徐々に犯人が絞られていく、でも実は違う。その繰り返し。真相が知りたくてページをめくる手が止まらない。
人の印象はまさに文中に語られる月の表裏の話のようです。いつも僕らが見ている美しく照らされた表面、ボコボコして不細工な普段誰も見ることのない裏面。どこか一部分だけをとって全体を評価することはできないのは人間も同じで、良い面もあれば悪い面もある。それなのに、一部が明かされればこの人はこういう人と決めつける。
SNSの一部分だけ見て人を判断する。一度の失敗でその人全体を評価する。一つの噂で人格を決めつける。僕たちはそんなことを無意識にやっています。その方が楽だから。
でもそんな風にして評価して、その人の奥に潜む大事な善意を見逃したり、逆に悪意に気づかずにハメられたり。そういうリスクがあるということを体験させられました。良い意味で騙されつつ、最後は少しホロリとさせられる作品でした。 -
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ネタバレ心身ともに削って取り組んだ人たちには申し訳ないが、いわゆる就活って身近なファンタジーって感じ。就活モノの小説読むと、令和にまだこんなことやってるのか、、、?そんなわけ。と思うが、真っ黒キッチリになって、どこかのリーダーやったとか言って、みんな同じようなことツラツラ述べてるのかなぁ。
この小説続きが気になりすぎて読む手が止まらなかった。綺麗だなーと思った。小出しに伏線出して、少しずつ回収して、大きくひっくり返るってほどでもないドンデン返しが何回かあってって感じでどこにも飽きがなく楽しんで読めた。解説読んで、しっかり計算されて作られてるんだなって知ってなんだか嬉しい。もっとこんな綺麗で面白くて、計算されて楽しませてくれるような本読みたいって心から思った。
森久保いいやつだったんだな。最後にちょっと全員のことが好きになった。
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いい人だと思ったら悪い人だったり、悪い人だと思ったら実はいい人だったり。
誰かのことを「悪い人じゃない」と表したりするけど、それって「いい人」でもないってことだろう。
人を「いい人」「悪い人」と簡単に分けること自体が、そもそも難しいのだと思う。
人間は多面的だから、どの一面を切り取るかによって印象は全然違う。
毎日顔を合わせている職場の人たちのことだって、私が知っているのは、切り取られた断片的な一面だけのはずだ。
でも、人のすべてを知る必要なんてないし、見えている一面だけで相手のことを決めつけずに付き合っていければ、それで十分なのかもしれない。
就活でお互いの本質を見極めようとするなんてやっぱり無理だし、そもそも、相手がどんな人間なのかに正解なんてないのだ。
「犯人」は誰なのか?「パスワード」は何なのか?
何度も予想を裏切られる展開が面白かった。伏線っぽいな〜というシーンは見分けられても、わたしの場合は、結局正解にはたどり着けなかった。
ミステリーとして楽しみながら、人を一面だけで判断することの難しさについても考えさせられた一冊だった。 -
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ネタバレ久しぶりに鳥肌が立つレベルで面白い本だった。
ここからは読む前の人には見てほしくないんだが、
よくある就活のドロドロした話だろうなぁどうせ後味悪いんだろうなぁこのミスってそういうの多いしなぁと思いながら読んでたら、後半に行くにつれ、いや、え、うそ、まじか、え、、いやいや、そんな、、、の連続だった。
まじで何回も騙された。話の組み立て方、表現の仕方がとても巧妙で(褒めてる)後半ラストに向かってどんどん加速してった気がする。
文章も読み易く、それがひとつの罠だったのもあるんだが、もうめちゃくちゃ面白かった。一気に読んだ。一気に読んだほうがいい本だと思う。
個人的にハッピーエンドが好みなのもあって、後半に向けてテンションが上がった。同じ著者の他の本も読みたい。 -
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改めて感想書く。今年の6月とかにこの本を読んだんだけど、この本がきっかけで「読書」というものにハマった。最初にこれを読んで本当に良かったと思ってる。登場人物全員の感情に揺さぶられたし、何より叙述トリックが上手すぎる。後から見たら180度印象が違う文になってるのが才能の塊すぎてすごい。単純に読書経験が少なすぎるのもあって、多分こういう作品いっぱいあるんだろうけど、俺には十分すぎた。本気でミステリを書くようになった今、改めてこの作品の凄さに気づいた。本当にこの作品のプロットはすごい。プロはこれ位のレベルが求められるんだって思うと同時に絶句する。
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ネタバレ再読(約3年ぶり)
「ノワールレヴナント」も好きだけど、比べると「教室が」は全体的にシュリンクしてる感はあるけど、「教室は」の方が暗くて好き
あと、「ノワ」は若干読みづらいと感じるところがあったりしたので、その点「教室」は文章も読みやすくなった感がある
死神のスキルを推理するために3人の自殺シーンを繰り返し検証するところはややくどいけど、丁寧に推理を重ねることで説得力がある
自分もカキウッチー派ってことは社会的には異端になるのかなあ
ラストのカキウッチーの絶望に、ほんの少しでも救いがあってよかった
バイト頑張って手に入れたマーティンを置くところがない、、、あ、お隣さんに預かってもらえばいいか