浅倉秋成のレビュー一覧

  • 六人の嘘つきな大学生

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    すっかり騙された!
    作者の仕掛けが、仕掛けそのものを目的としたものではなく、作品のテーマとストレートに密接に繋がったもので、大変に痛快。
    就活というテーマにより青春と共感をスパイスにした、娯楽傑作ミステリー。

    ショーハショーテン!も、思わず引き込まれる勢いの良さと王道のエンタメ性があってとても面白かったし、思えば、登場人物たちを多面的に描くという点でも本作と共通している。
    解説内のインタビューによれば、この勢いを持った展開・プロットも、論理的に考えられたものらしい。
    この手腕は、新時代のヒットメーカーと言って良いだろう。

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    2025年12月07日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    就活をテーマにしたミステリーという異色作。近年のマイベストに間違いなく入る。
    知らず知らずの内に持っていた先入観をぶち壊して回収されていくラストの伏線たちが、鳥肌の連続を産む傑作。学生時代の就活中に戻ってもう一度読み直したい。

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    2025年12月06日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    良い人と思った人にも悪いところはあるし、悪い人と思った人にも良いところはある。読みやすい上に最後まで面白かった。

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    2025年12月05日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    ネタバレ

    浅倉秋成の手のひらの上でくるくるしてましたね笑
    ずっと質のいい飽きないミステリーでした
    また、考えさせられるものもありました
    人の評価とか見え方とかを赤の他人の噂とかその人のたった1つのミスや行動で無意識的でも判断してしまうことをすごく感じました
    浅倉さんの本は何冊かこれからも読みたいと思います

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    2025年11月30日
  • まず良識をみじん切りにします

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    ネタバレ

    YouTubeで紹介動画が流れてきて面白そうだったので購入。
    特に「そうだ、デスゲームを作ろう」が好きだった。
    やっと果たせると思った復讐が果たせず終わってしまった絶望感や未達成感をすごく味わえた

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    2025年11月25日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    自分が就活生時代に感じていたことを面白く分かりやすく表してくれていて感動した。もはやどんでん返しなのかもわからないほど読み手の気持ちは何回も変わる。面白い。他人のことは評価しきれるはずがない。悪いことをしたことがあったっていい。裏が見えたっていい。結局は好み。本能的な好き嫌い。趣味。

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    2025年11月22日
  • 俺ではない炎上

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    群像劇というスタイルで繰り広げられる逃亡劇には並々ならぬ緊迫感があり、感情移入しながら楽しめた。トリックや伏線も斬新なもので中々気づきにくい仕掛けに驚いた。インターネットをはじめとする誰しもが"自分は悪くない"という正義を振りかざし、法外な言動をするなどの人間の醜さもよく描いていて感心した。

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    2025年11月21日
  • 教室が、ひとりになるまで

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    異能力ミステリー、面白かった。
    後半になると、あれもこれも伏線になっていたんだと分かって爽快です。
    浅倉秋成先生の作品は「6人の嘘つきの大学生」から「俺ではない炎上」と読んで、この作品で3つ目です。どれも面白いですね。

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    2025年11月21日
  • 九度目の十八歳を迎えた君と

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    ネタバレ

    ある日向かいのホームにいたのは、高校時代に好きだった彼女。
    しかし、自分はもう卒業から何年も経っていて社会人となっているのに、彼女はまだ高校の制服を着たまま……。
    年齢を患った彼女の、思い残したこととは?

    とても綺麗でしたし、ミステリーとしてもどういう結末を迎えるのかわくわくしました。人が死なないミステリーもいいですよね。

    大人になるって怖いかもしれないけど、私は学生時代よりよほど大人になってからの方がいろんな道を選べて楽だなって思っているので、そんなに怖いことじゃないよって伝えてくれる作品は好きです。
    最後に主人公の謎も明らかになって、なるほど!と思いました。確かに、大人になってからはそ

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    2025年11月20日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    私の中の「人を信じる」
    もともと私は人を信じたいと思うタイプで、性善説でいたい気持ちも強かった。
    でも、年齢を重ねるうちに、傷ついたり裏切られたり、思わぬ形で失望したりして、
    人と距離を置くことが多くなってしまった。

    この本を読んで、
    “私が見ているのはその人の一面だけ”
    という当たり前のことを、人を信じていた時の気持ちを思い出した。

    人には必ず裏も表もあって、
    弱さや事情や、誰にも言えない選択がある。
    私が見ているのが “ほんの一部分だけ” なら、
    その一部分は「悪い面」よりも
    できる限り「良い面」で受け取りたい──

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    2025年11月16日
  • ショーハショーテン! 1

    購入済み

    王道バディ

    正反対の長所と短所をもった二人が、お笑いの頂点を目指す青春ものの漫画です。作中に出てくる二人のネタ(第1巻ではコント)も大いに笑えました。

    #カッコいい #笑える #アツい

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    2025年11月15日
  • 俺ではない炎上

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    作ってもいないSNSアカウントが炎上し、殺人犯として追われるお話
    
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    ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。
    既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。
    まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。
    会社も、友人も、家族でさえも。
    ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。
    必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。
    ----------------
    
    浅倉秋成の既読作品は2つ
    「フラッガーの方程式」
    「教室が、ひとりになるまで」
    いずれもプロットが巧みな作品だし、今回はそれをさらに超えてきた
    
    やーらーれー

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    2025年11月15日
  • 六人の嘘つきな大学生

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     犯人は誰だ?誰だ?と読み進めることができて面白かった。
     読み進めていくうちに「そういうことか〜」と納得することも多く、読み返してみるとさらに理解が深まった。
     それぞれの登場人物の視点で描かれていて、登場人物の行動に納得がいった。
     ミステリーを初めて読む人におすすめの一冊。

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    2025年11月14日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    たった1、2時間の面接で人の本質を見抜き、フェアに評価できるのか。「内定」を巡る六人の苦悩、焦りの描写を通じて、自分が就活時代に感じていたことをつい思い返しました。

    些細な言葉や振る舞いがこの先何十年もの人生を決めてしまうかもしれないという独特の緊張感。就職試験編のあまりにも手に汗握る展開に、読者である自分も胃酸が戻りそうになりました。
    当時を振り返ると、色々な選考を受けた上で入社した会社があり、今の人生があるので、いざ文字にすると大袈裟な感がありますが、あながち間違っていないのかも知れません。

    一転、それから編は「犯人」を巡る伏線回収の連続。犯人と疑わしい人物が次々入れ替わる展開に、正解

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    2025年11月12日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    ネタバレ

    どんでん返しどころじゃない、二転三転してやられた!またやられた!と読んでて楽しかったです。ここは伏線になるだろうな、という所は全部拾われ、気づけなかった部分も綺麗にこういうことですよ〜と教えてくれて感動しました。

    人生の最大の分岐ルートと言える就活の嘘めいた世界、人間を一見した一面で全てを確定してしまう愚かさ、考えさせられました。就活の時期にまた読み直します。
    主人公波多野が真犯人の思い通りにされたまま亡くなったのは居た堪れないなと思った後々の展開には、感嘆、、腹黒大魔王。。真犯人の動機もまあわからなくもない話だと思いました。かえって動機なんて他人からしたら本当に些細なことで、つまらないもの

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    2025年11月12日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    7つの短編集

    新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。

    わかってるようでちゃんと理解していなかった
    「推し活」「VTuber」についての理解が深まりました

    どの作品も味わい深くオススメできるものばかりですが個人的には
    『あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)』が一番心に刺さりました

    人を支配するもの、人の幸福を妨げるものはおしなべて暴力よ

    と語る権藤さんのカッコよさと、少しづつ勇気をもって言葉の暴力に立ち向かう主人公。。

    初めて著者・佐原ひかりさんを本作品で知りましたが他作品も追いかけてみます

    あと石田夏穂さん作品はほぼ全部読んでいますが短編向きなのかも、とも感じ

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    2025年11月10日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    悔やまれるー
    秘めすぎだよ
    生きてて欲しかった
    てんてんてんで面白かった
    映画も観てみたいし、この作者の他のも読んでみたい

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    2025年11月07日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    張り巡らされた伏線回収が鮮やかなことはもちろん、ポイントごとに置かれた叙述トリックが見事に物語全体を不穏な空気で覆っている。全てを知って、視界がクリアになった今もう一度読み返すと、全く違う物語として味わう事ができると思う。

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    2025年11月06日
  • 俺ではない炎上

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    ネタバレ

    〜1周目〜
    2022.09.22
    この本もやっぱり伏線回収がエグい。
    すごい。
    今の子ところ1番好きな本かもしれない。
    娘が小さい子だと思い込んでいた。
    娘のところだけ回想シーンだった。
    小説だからこそできる話の作り方だと思った。
    すごい。

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    2025年11月04日
  • まず良識をみじん切りにします

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    最初から最後まで、たっぷり楽しめました。
    途中、笑いが込み上げてくるのを抑えきれないほどでした。
    どの話も良かったですが、敢えて選ぶとするなら、デスゲームとクロワッサンの行列の話が良かったです。
    常識や当たり前なんて、いつ崩れても変わっても全くおかしくないよな、なんて思いながら読んでいました。
    いざそれらが刷新されたら、自分はどんな立ち位置を取るのだろうか。

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    2025年11月04日