浅倉秋成のレビュー一覧

  • 教室が、ひとりになるまで

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    クラスメイトの連続自殺。
    しかしそのクラスにイジメはなく、むしろ最高のクラスと言われていた。
    彼らはなぜ自殺したのか、本当に自殺だったのか。ミステリーでありながら青春時代にありがちな心の葛藤や闇を見事に描いている小説でした。

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    2025年11月26日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    ネタバレ

    怪しいと思っていた嶌さんが犯人か?と思われた時点でまだ残りページが半分くらいあるのでちょっと早すぎるなと思っていると、そこからも話が2転3転していく。
    デキャンタの件や、優先座席や駐車場の場面などで小さな違和感とか不快感をうっすら感じていたのが、叙述トリックとして嶌さんの特徴が明らかになった辺りからピースが次々とはまっていって気持ちよく進みました。これが映像では体験できない、読書の醍醐味だと思います。
    事実というのは見る人や角度によっていくつもあるので、真実は1つであってもそこへ辿り着けずに誤解を生み、無念な思いを飲み込んだ気持ちを思うとやりきれない。
    就活生から見れば雲の上の面接官も、実際は

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    2025年11月24日
  • まず良識をみじん切りにします

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    ネタバレ

    いやー、愉快な話だった。
    特に花嫁と名前の話が面白すぎて笑いそうになった。
    人間心理的な部分や社会の問題を描きつつ、そこに明らかにフィクション的な設定を入れ込むことで滑稽に見えてくる。
    くだらないけれど、笑えるだけじゃないこの作品のバランスが好き。
    花嫁の話は、あまりに言いがかりが酷くて滑稽で、でもこれが人間だよなと思った。
    ここ数年読んだ短編の中で花嫁の話は1番好き。

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    2025年11月22日
  • まず良識をみじん切りにします

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    変な話を集めた短編集5話で、野球の話以外はおもしろかった。徐々に良識がなくなっていき、ぶっ飛んだ行動を起こし始める登場人物たち。もしやってみたら、、という斬新(?)なストーリーで楽しめた。ホラーでもミステリーでもなく、ジャンルが見当たらない。

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    2025年11月18日
  • 家族解散まで千キロメートル

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    とっても面白かったです!
    でも一般的な家族しか知らないような幸せな人生を送ってきた人には受け入れにくいかもしれません
    生きづらさを抱えた人ほど共感できそうな物語でした
    この世界観は、普通の親に愛されて育った人には理解できないのではないでしょうか
    理解できないというより否定したくなると言う方がしっくり来るかもしれません
    テンプレ通りの家族というものを信仰してる人が本作を読むと不快感でいっぱいになる気がします
    逆に、家族というものに縛られたくない人ほど本作を楽しめると思います

    描写のひとつひとつに現代社会への皮肉が込められており、それに共感したり反発したりと心が忙しくなる内容です
    私自身、共感で

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    2025年11月18日
  • 教室が、ひとりになるまで

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    「六人の嘘つきな大学生 」「俺ではない炎上」が面白かったので同著者3作目
    ほか2作品のほうがより面白かったけどこちらも面白かった!

    他の作品も読みたいな

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    2025年11月17日
  • 俺ではない炎上

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    ネタバレ

    先に映画を見たので映画との差異を気にしながら読み進めたが、小説の方も面白かった。
    逃走劇、推理劇、ヒューマンドラマ、さらにネタバレだが叙述トリックが忍ばせてあるので息もつかせない。小説も同じく、途中の違和感(主人公の娘にしては若すぎでは?)が芽生えてしまうのだが、登場人物の視点の入れ替わりや目紛しい展開で次第に気にならなくなる。六人の嘘つきな大学生と同じく、仕掛けを自然にまぶして最後に読者の予想を壮大に裏切る構成は、浅倉秋成の真骨頂だと思う。
    小説のほうを先に読んでいれば、カタルシスも爽快だったと思うが、映画も素晴らしい出来だったのでそれは良いか。

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    2025年11月15日
  • まず良識をみじん切りにします

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    まるで世にも奇妙な物語のような短編集でした
    すごく読みやすくて面白かったです
    どのお話もセンスが光っていました
    言葉選びが秀逸で思わず笑ってしまうことも多々ありました
    短編集なのでスキマ時間に読み進められるのも、最近ずっと忙しい日々を送っている私には合っていて良かったです

    特に好きなのは1話目のデスゲームと最終話の名付けのお話でした
    1話目は主人公にちょっと共感してしまいました
    最終話はとにかく笑えましたしオチも良かったです
    野球の話だけは、私自身が野球に全く興味がなくルールを知らないため没入できませんでした

    なんでそうなるの!?とツッコミを入れたくなるような思考の飛躍が面白い作品集です

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    2025年11月10日
  • まず良識をみじん切りにします

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    ちょっとした妄想をどこまでも広げたら、こんな感じになっちゃました
    みたいな本で個人的にはなかなか好きだった
    この作者は他にはどんな本を書くのだろう、読んでみたい

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    2025年11月09日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    ネタバレ

    就活を経験しているので人事の目線から見る就活生についてだったり、就活生からの企業への印象だったりと、似たような思うことも多くスラスラ読み進められあっという間に読み終わった。
    犯人の推理や登場人物への疑いや印象の変わり方が追随体験できる没入感があってとてもおもしろかった。
    少し無理やりな設定だとは思うが社会に疑念を抱き一矢報いたいと考えた動機も理解できる。

    学生である今、周りの人間関係は数年以上の長い付き合いがありお互いのことを知り合えているが、これから先出会っていく人間は一緒にいる時間も合計したらたったの数時間であり、今までの友人たちのように深い関わりもなくなってしまうのだろうと思うと、ほん

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    2025年11月05日
  • フラッガーの方程式【電子特典付き】

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    まんまとフラッガーシステムに嵌められてしまった。最初は浅倉さんもこんなふざけた小説書くんだなあと、漫才的なお話に笑っていたが、最後は涙してしまった。「心当たりがある」という言葉が妙に印象に残った。

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    2025年11月05日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    ネタバレ

    話題になっていたが手を出していなかった作品。やや読みずらさはあったけれどめちゃくちゃ面白かった。特に、後味が良い方にどんでん返しがなされたことに衝撃を受けた。久しぶりにこのようなミスリードに巻き込まれた。
    皆の暗い一面が見えてしまった。しかしそれはあくまで月の裏側のような一面に過ぎず、100%悪人であると断言することは出来ない。完璧な善人も悪人もいないのだ。
    そんなメッセージに感銘を受けた。非常に良い読後感であった。

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    2025年11月04日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    すごい。ない語彙力表現した。。

    こうも最初に持った印象が最後覆されるとは思っていなかった。
    浅倉秋成さんの別の本を読んでみたいと思いました!おすすめありましたら教えてください!

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    2025年11月01日
  • 教室が、ひとりになるまで

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    特別な条件や制限を前提とした環境下で推理を行う特殊設定ミステリ作品。テーマはずばり「スクールカースト」。
    本丸の事件に関しては中盤で目途が立ち、意外とストレートに結末を迎えるのだが、そこに至るまでの心理戦と伏線に揺さぶられる。とある人物の深層心理に焦点を当てたゆえに援用元となる犯行動機が弱い印象が否めないので、ミステリーというより青春小説に近い。
    疑心暗鬼のなかで探るように尋ねたあとの最後の一言が良い。嫉妬嫉み怒りといった負の感情を昇華したうえでの結論ゆえに爽快な読後感。

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    2025年10月31日
  • まず良識をみじん切りにします

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    Audibleにて。
    あり得ないんだけど、あり得そうな感じを絶妙に書いていて面白かった。
    『うん、分かるよ。分かるんだけど。。。』の一線を越えた感じ。もう一度、書籍で読んでみたい。

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    2025年10月29日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    二転三転するストーリー。張り巡らされた伏線と巧みな叙述トリック。前半は6人の疑心暗鬼な若者が繰り広げる密室ミステリー、後半は後日譚的に事件の真相に迫る構成。エンターテイメント性が高く、とにかく面白い。疑う心と信じる心の揺れ動き、利己と利他の解釈、段落ごとに切り替わるような早く先を読みたいと思わせる力がある。結末には大団円的な青臭さは多少ありつつも、それも良いのではないかと思わせてくれる爽快な読後感。

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    2025年10月27日
  • まず良識をみじん切りにします

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    タイトルとプロローグがお洒落でウィットに富んでいて好き。
    デスゲームと命名する話がかなり面白かった!

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    2025年10月26日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    ネタバレ

    人について完璧に知ることはできないし、見せることができないから、誰もが嘘をついていて、ついていない。勝手に知ったような気になっているだけ。また、他の側面から見たら、良い人にも悪い人にも見える。この本ではいい人なのか、悪い人なのか、どちらなのか白黒つけようとしたところから始まるけど、そんなはっきり分かれている人はいなくてグレーであることが分かった。もう一度初めから読み直すと登場人物の印象が変わるだろう。

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    2025年10月25日
  • 家族解散まで千キロメートル

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    家族のあり方、人生の軸、フレキシブルな捉え方…多様性を受け入れることってなんだろうと思った作品でした。朝倉先生の作品は「六人の嘘つき大学生」に続いて二作目ですが、人の目線や関係性を描くのが上手だなぁ〜と感じます。
    一人称視点で登場人物から外の世界を覗くような…それでいて俯瞰しているような。
    とても有意義な時間を頂きました。
    ありがとうございます。

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    2025年10月23日
  • まず良識をみじん切りにします

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    3.8
    普段は短編は読まないけど、これは世にも奇妙みたいでおもしろい(๑・̑◡・̑๑)
    クロワッサンの行列が1番好き(*´︶`*)

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    2025年10月21日