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実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が見つかる。中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、父が神社から持ってきてしまったらしい。返却して許しを請うため、ご神体を車に乗せて青森へ出発する一同。しかし道中、周はいくつかの違和感に気づく。なぜ父はご神体など持ち帰ったのか。そもそも父は本当に犯人なのか――?
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年04月14日
「本当にこの家族、こんな形で終わっていいと思う?」
大好きな浅倉先生の最新作!
家族解散まであと3日に迫った喜佐家の物語。
文体も分量も読みやすく、3時間ほどで読破。
読んでるときの違和感がする〜っと回収されるあの感覚、たまらんよね。
そして、なかなかに面白いテーマ。
肝心の事件終わっちゃった?...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月31日
作品のタイトルに騙されたということが完読後の感想です。
タイトルにもある千キロメートルはなんの距離を表すものでしょうか?このことを考えながら読むことがとても面白い作品でした。
また、この作品も身近な人のことほど自分が考えているほど知ることができていないことを知ることができる作品です。逆に身近な人...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月23日
さすが浅倉さん、
めちゃくちゃおもしろくて一気読みでした。
家族それぞれの思考が、行動が、
‥‥なんかおかしいぞ!
次々と発覚するトラブルや家族のヒミツ。
この展開、ほんとに!?
ありえなくて時おり笑いがこみあげる。
家族って、お互い知らないことばっかり。
家族の理想の形ってどんなだろう。
喜佐家...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月06日
『六人の嘘つきな大学生』や『俺ではない炎上』で知られる著者の新刊。今作は『六人の〜』に近い。家族の中に容疑者がいるのだが、その真犯人を突き止めるミステリーとタイムリミットのあるサスペンスが同時並行で進む。一気読み必至。しかし本作が真のテーマに到達するのは事件解決後。近年小説に限らず多くの作品で描かれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月11日
古い実家を取り壊して、家族ばらばらに暮らすことになったのは、兄も結婚して別に家を構え姉も婚約者がいて、末の弟である周も結婚が決まったからである。
家族解体の三日前の元旦に家族総出の片づけ中、倉庫にあった見慣れない箱。
それが今、世間で騒がせている青森の神社から盗まれた仏像⁉︎
ここには居ない、い...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月03日
〈家族の嘘〉が暴かれる時、本当の人生が始まる。
どんでん返し家族ミステリー。
前半は実家の倉庫で見つかったご神体を返却しにドタバタ劇が繰り広げられ、道中もハラハラする展開で面白かったです。
物語の後半になると、誰が何のためにご神体を盗んだのか?という謎が、喜佐家の〈家族の嘘〉と結びついていくのですが...続きを読む
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