家族解散まで千キロメートル

家族解散まで千キロメートル

1,870円 (税込)

9pt

実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が見つかる。中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、父が神社から持ってきてしまったらしい。返却して許しを請うため、ご神体を車に乗せて青森へ出発する一同。しかし道中、周はいくつかの違和感に気づく。なぜ父はご神体など持ち帰ったのか。そもそも父は本当に犯人なのか――?

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家族解散まで千キロメートル のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月14日

    「本当にこの家族、こんな形で終わっていいと思う?」

    大好きな浅倉先生の最新作!
    家族解散まであと3日に迫った喜佐家の物語。
    文体も分量も読みやすく、3時間ほどで読破。
    読んでるときの違和感がする〜っと回収されるあの感覚、たまらんよね。

    そして、なかなかに面白いテーマ。
    肝心の事件終わっちゃった?...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月31日

    作品のタイトルに騙されたということが完読後の感想です。

    タイトルにもある千キロメートルはなんの距離を表すものでしょうか?このことを考えながら読むことがとても面白い作品でした。

    また、この作品も身近な人のことほど自分が考えているほど知ることができていないことを知ることができる作品です。逆に身近な人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月23日

    さすが浅倉さん、
    めちゃくちゃおもしろくて一気読みでした。
    家族それぞれの思考が、行動が、
    ‥‥なんかおかしいぞ!
    次々と発覚するトラブルや家族のヒミツ。
    この展開、ほんとに!?
    ありえなくて時おり笑いがこみあげる。
    家族って、お互い知らないことばっかり。
    家族の理想の形ってどんなだろう。

    喜佐家...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月15日

    奇想天外な展開だが、最後は家族とは何かを考えさせられる。
    この小説を映画化すると、もっと面白いものになると思う。個人的には、お父さんの家族への想いをもっと全面的に出すようにして、ハッピーエンドとしてもらいたかった。

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    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    『六人の嘘つきな大学生』や『俺ではない炎上』で知られる著者の新刊。今作は『六人の〜』に近い。家族の中に容疑者がいるのだが、その真犯人を突き止めるミステリーとタイムリミットのあるサスペンスが同時並行で進む。一気読み必至。しかし本作が真のテーマに到達するのは事件解決後。近年小説に限らず多くの作品で描かれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    なんともいえない違和感があり、どこが伏線になるかわからないので、注意深く楽しく読めた。2回目読み返すと仕掛けに気づくので、再読をお勧めする。

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    Posted by ブクログ 2024年04月14日

    とある事情で青森県十和田市まで行くことになった「家族」。私にとってその道程は、ワクワクして、ハラハラしするものであった。本の中盤でもうすでに目的地に着きそうだったので、後半はどんな話になるのか楽しみにしていた。が、「家族」とは何か、という哲学的話題に推移してしまったのが残念である。

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    Posted by ブクログ 2024年04月11日

    古い実家を取り壊して、家族ばらばらに暮らすことになったのは、兄も結婚して別に家を構え姉も婚約者がいて、末の弟である周も結婚が決まったからである。

    家族解体の三日前の元旦に家族総出の片づけ中、倉庫にあった見慣れない箱。
    それが今、世間で騒がせている青森の神社から盗まれた仏像⁉︎

    ここには居ない、い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    浅倉秋成作品なので、どうしてもどんでん返しや伏線回収に期待してしまうけど、今作はそちらよりも「家族」というテーマに重きを置いていて、多少頭でっかちになったとしても「今、このテーマを描き切りたい」という作者の気迫めいたものが伝わってきた。

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    Posted by ブクログ 2024年04月03日

    〈家族の嘘〉が暴かれる時、本当の人生が始まる。
    どんでん返し家族ミステリー。
    前半は実家の倉庫で見つかったご神体を返却しにドタバタ劇が繰り広げられ、道中もハラハラする展開で面白かったです。
    物語の後半になると、誰が何のためにご神体を盗んだのか?という謎が、喜佐家の〈家族の嘘〉と結びついていくのですが...続きを読む

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