浅倉秋成のレビュー一覧
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『六人の嘘つきな大学生』を読んでまず感じたのは、これは就職活動を舞台にしたミステリーではなく、人はどれほど簡単に他人を決めつけてしまうのかを描いた作品だということだった。
舞台は、急成長を遂げるIT企業の最終採用選考。最終候補に残った六人の学生は、当初は全員採用を前提に協力しながら課題へ取り組んでいた。しかし、突然「採用は一人だけ」という方針に変更され、さらに会場には六人それぞれの過去を暴く告発文が用意されていたことで、信頼は一瞬にして疑心暗鬼へと変わる。誰が嘘をついているのか、誰を信じるべきなのか。その緊張感だけでも十分に惹き込まれるが、この作品の魅力は犯人探しの先にある。
物語を読み進 -
Posted by ブクログ
ネタバレ青春小説、デスゲーム、ミステリーが一度に味わえる作品。前半は学生達の就活を応援したくなるのに、最終面接に入ってからは、「結局嘘つきばっかやんけ!(タイトル通り)」となり、とことんやったれや!と悪趣味なバラエティを観て楽しんでいる気分になる。でもそこはまだ物語の半分でしかなくて、全編を読み終えると、自分がいかに表面的な情報や、先入観にとらわれて物事を判断しているのかということに気づかされる。テーマ、タイトル、舞台がとてもうまく噛み合っていて読後感も良かった。
マイナス1点は犯人の動機が現実的でなくて、そこだけ冷めてしまったから。
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Posted by ブクログ
伏線回収がいやらしくなくて心地よかった。
誰にも感情移入できなかったのは自分が公務員で就職活動をしていないからなのか。ただ、月の裏側を見たとしても月自体へのイメージが変わるわけではない、その人、ものの一部を知っただけにすぎないというのはよかった。後半の3人を知る人たちからのメッセージがよかった。事実がそうならば面接の時に反論できるような気もするけれどそれができないくらい切羽詰まってたのか。分からない。最後の嶌さん、こういう子知ってるっていう終わり方は好きだったな。完璧な人なんていない。完全に悪い、良い人もいない。自分も一面だけを見て人の性格を決めつけてしまう時があるから肝に銘じたいな。 -
Posted by ブクログ
浅倉秋成さんは、「伏線」といえば近年必ず名の上がる作家さん。
「一行たりとも、油断は禁物!」
こんな帯つけられたら読むしかないでしょ…
主人公は印刷会社の営業マンの「間瀬豊」
出勤中に向かいの駅のホームに、かつて心を寄せた同級生「二和美咲」をみつける。
しかしその姿は同じ高校に通っていた、あの時のまま!
彼女は何故歳をとっていないのか??
今も高校に通い続けている理由は??
間瀬はかつての同級生や、”今現在”の同級生、教師達とともに、あの頃を振り返る!という展開。
まず始めに、この物語、とにかくド青春!
「あの言葉って、脈アリってことでいいのか?」
「あの子は俺のことが好きなのか?」
「告 -
Posted by ブクログ
ネタバレ千キロメートルって本当に千キロメートルなのね
前半は謎が謎を呼ぶミステリー
後半は普通の家族とは何かという大きなテーマに迫る
一冊の中でいろいろ体験できました。お徳。
要所要所で違和感を持ったのだけれど
それがきちんと伏線として回収されているところが見事
(収入が少ないのに頻繁に旅行行っているところとか)
姉さんの意図が掴めなかった
ご神体を返しにいったら逆に結束が高まるのは十分ありうるのでは
ご神体騒動でどう家族をもっていこうとしたのかがイマイチ分からなかった
二つの事件を無理やり繋げた感じが否めない
家族とは何が
無理に縛るものではないことは確か
お互い一緒にいたいと思えることが一