浅倉秋成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ期待よりもかなり面白かった!!!
あるトリック(?)によって最後の最後までまっったく真犯人が誰かわからなかった。。ラストのラストまで娘ちゃんが犯人か〜〜うわ〜〜って思ってしまった。
なので余計にラストに一気に全てのピースが当てはまっていく感じがものすごく気持ちよかった!!!
様々な人物から語られる山縣泰介の人物像。自分では気づくことができなかった周囲の人からの評価。
人間は善か悪かだけでは語れない。人によって感じ方や受け取り方も違う。どれが正解でどれが間違い、ではない。全てひっくるめて、自分という人間を形成している。ただ、少し立ち止まって周りの人の気持ちを慮ってみるだとか、自分を正当化せず悪いと思ったことは反省し、努力をする。
すごく面倒な生き物だけど、人間はそうやって生きていくんだなぁと漠然と感じて、
読んだ後には、不思議と前向きになれるような、そんな作品だった。読んでよかった〜〜
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Posted by ブクログ
ネタバレ⭐️4.5くらいかもしれない!
最初は「一体、犯人は誰なんだ?」という気持ちで読み進めていたけれど、後半で嶌さんの視点に切り替わってからが本当に面白かった。
それまでに明かされていた嶌さん、波多野さん以外の4人の「裏の顔」だけでも十分に驚かされたのに、そこからさらに「これも?」「これもひっくり返るの?」という展開が続いて、まさにどんでん返しの連続。登場人物について自分が勝手に抱いていた印象が、次々と覆されていくのが気持ちよかった。
特に印象的だったのは、事件の真相だけではなく、嶌さん自身についても見えていなかった部分が次第に明らかになっていくところ。障害のことや、お兄さんのことまで含めて嶌さんの背景が分かってくると、それまでの出来事の見え方まで変わってくる。単純に「誰が嘘をついていたのか」を追うだけのミステリーではなく、人を一面だけで判断することの危うさを描いているように感じた。
最後には一連の謎がきちんとつながって、すっきりした読後感。もちろん嘘をついたり、人を傷つけたりしたことは肯定できないけれど、「この人は悪い人」と単純に割り切れないところもよかった。真相が明らかになるにつれて、それぞれの人物にもそうせざるを得なかった事情や、その人なりの思いがあったことが分かってくる。
タイトルの「六人の嘘つきな大学生」という言葉も、読み終わったあとには最初とは違った意味に感じられる。最後まで読んで初めて、登場人物たちをどう見るべきだったのかを考えさせられる作品だった。
予想を何度も裏切られながら、最後はきれいに着地する。かなり面白かった! -
Posted by ブクログ
まず、タイトルの通り"嘘"という言葉に何度もやられた。二転三転どころではない!何回転させられたんや……。
終盤にかけて驚きはしたものの、この作品の真髄は驚きよりも仕組まれた数多くの"伏線回収"にあると感じる。忘れることもなく、記憶に残っている数多のフレーズによって、何度も「あの場面か!?」と納得させられる!
たくさんの伏線に加えて、緻密に作られた物語の構造。思わず忘れて二度読みしても楽しめそう!
最後も全ての真相を知った時には、爽快な気持ち良さとともに、そうきたかと!不意を突かれたような感覚。。。
馴染みのある就活とミステリーがしっかりと絡み合って、究極の心理戦が読んでて目を見張るものがある。伏線も散りばめられててずっと楽しめた!!
こんな物語の展開はリアリティに欠けるが、良くも悪くも嘘をつくという面においては、自身を良く見せる実際の就活の場のような、実態にも触れてるような気がして、リアルな面も見えて少し辛くなる。。。
就活を経験してたが故に楽しめたが、就活はもう懲り懲り!! -
Posted by ブクログ
デビュー作でこの分量でこのクオリティを書ける浅倉さんの可能性を感じる作品だった。
キャラクター造成力、というか、キャラクターの気持ちを上手く言語化出来ていて、それを上手くセリフとして溶け込ませる、その技巧が素晴らしい。
この後に作られている作品に通じるキャラクター性も見られ、浅倉さんという作者がよく見える作品でもあった。
肝心の中身はそれほど大きな驚きや感動はなく、現実的な動きは大きいものの、物語の起伏としてはあまり大きくないように感じた。
伏線が意図せず分かってしまう、というより、分かっても驚きが少ない、と言ったところ。
それでも、彼ら彼女らにとっては人生を変える大冒険、とりわけ江崎にとっては、だっただろう。
冗長であるが酔狂な作品。個人的にはセリフの一つ一つ、好きな部類の作品です。 -
Posted by ブクログ
浅倉秋成さんは、「伏線」といえば近年必ず名の上がる作家さん。
「一行たりとも、油断は禁物!」
こんな帯つけられたら読むしかないでしょ…
主人公は印刷会社の営業マンの「間瀬豊」
出勤中に向かいの駅のホームに、かつて心を寄せた同級生「二和美咲」をみつける。
しかしその姿は同じ高校に通っていた、あの時のまま!
彼女は何故歳をとっていないのか??
今も高校に通い続けている理由は??
間瀬はかつての同級生や、”今現在”の同級生、教師達とともに、あの頃を振り返る!という展開。
まず始めに、この物語、とにかくド青春!
「あの言葉って、脈アリってことでいいのか?」
「あの子は俺のことが好きなのか?」
「告白した方がいいの?」
と、学生の時の初々しい「アオハル」が詰まっていて、キュンとしました!
ただ、この小説を書いているのは浅倉明成さん。
キュンキュンだけで終わるわけがありません。
恋路の行方、学生時代に起きていた出来事がどんどん明らかになるにつれ、二和美和が18歳に留まり続ける理由についての伏線回収がバシバシ決まっていきます!
しっかり驚かされるオチも用意されていて、「伏線の名手」の呼び名にふさわしい作家さんだなと改めて思いました。