浅倉秋成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ4.5
この作品はどんでん返しのミステリーと家族とは何かについて考えさせられる傑作です。
まず家族については、これまであった家族のあり方の常識を覆されました。あすなの「自分の家族は何人か?」と喜佐家全員に問いたシーンはハッとしました。いざ言われてみると一体何人だろう、あの人とあの人は家族として数えようかと誰もが僕の様に苦悩すると思います。それと同じ様に僕からしたあの人とあの人は自分を家族としてくれるだろうか、と悲しい想像をしてしまいます。しかしそこを逃げずに考えることで喜佐家のように誰かが勝手に植え付けた家族はこうあるべきという常識を打ち破ることができます。周のように結婚しても母親の家で妻と同棲しようとしたり、賢人さんのように同性の婚約者と別居して暮らしたりと夫婦は住まいや子供の有無、ましてや結婚するか独身でいるかという様々な形があります、ここにこれが正しいなんてものは無く常識に縛られず自分が求める家族の形になる勇気を持つことが今後に役立つと思います。そして周は結婚式の〇✕クイズでもなにも恥ずかしがることはないと勇気を出して✕に飛び込むであろうと思います。
こんな壮大な事を考えさせられて忘れそうになりますがこの作品は盗難事件についてのミステリー要素がとんでもなくおもしろいです。
最初は賢人さんハイスペすぎてなんか胡散臭いなーと思ったけど白山神社へと行く中で絶対母親が盗んだ!って予想してる中ホームセンターの駐車場で土下座しだしたりして予想的中で喜んでたのに願っただけなんてほざき出して、、そして神社まで到着してからのみんなの自供祭りなんて始まったら情緒がかき乱されて大変でした!
そしてまさかの真犯人は引越し業者に扮した窃盗団で手口も巧妙ですげーーーって驚愕しました。ほんとに思わせぶりしてひっくり返しての連続で大変な中でもしっかりと細かい伏線が散りばめられている所もただただすごいの一言です。ってところで納得してからの実はあすなが真犯人でしたーともう回る犬のおもちゃにされてしまいました。タイトルの通り千キロの道のりの中での奮闘もハラハラが続いてとてもおもしろかったです!
これは総括して歴代上位にはいります。
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Posted by ブクログ
ある高校の教室で、生徒がひとりずつ消えていくという不可解な出来事が起きる。残された生徒たちは、不安と疑念に揺れながら、その理由と真相に向き合っていく。日常と地続きのはずの教室が、静かに異質な空間へと変わっていく学園ミステリー。
最後に明かされる動機のインパクトがあまりにも強烈だった。一見すると現実離れした設定でありながら、この設定があるからこそ動機の感情はむしろ生々しく浮かび上がり、物語の見え方が一瞬で反転する。同著者の『六人の嘘つきな大学生』で味わった、オセロのコマが一斉に裏返るような感覚を、再び体験することになった。
そして印象的だったのは、その動機が決して遠い世界の話ではなく、読む側自身の記憶と静かに重なってくることだった。学校という閉じた世界の中で生まれる感情は、誰もが無関係ではいられないものだと思う。タイトル『教室が、ひとりになるまで』の意味に気づいた時、この物語が描いていたのは単なる事件ではなく、人の内側にある普遍的な感情のかたちだったのだと感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ伏線の回収が分かりやすく且つ学校ものということで読みやすく、ミステリー初心者には大変オススメの1冊だと思った。
正直優里の人格は終始共感は全く出来なく、3人も殺めているのに罰が無いのはモヤモヤするのはあるが、自分のこのような、罪を犯したら絶対にそれ以上の罰を与えるという考え方は見直さないといけないなとおもう。
結末は上記のような締め方でもあったので、自分の学生の時の教室での過ごし方は良かったのか悪かったのかと振り返る時間になれた。
あと垣内は白瀬のことを基本会話の中では「白瀬」呼びなのになぜか心の声?では美月呼びなのか謎だった。しかし、最後に「美月」とついに呼んだことで、元々恋心があったのかなと考察。。。 -
無料版購入済み
最近少しずつお笑いの漫画も増えてきた感がありますが、高校生2人、しかも割と初心者、というのは初めてで、楽しく読ませていただきました。
少年漫画らしくそれぞれ天才的な分野とポンコツな分野があって、2人で力を合わせてお笑いに挑むのですが、そのプロセスがすごく少年漫画らしく熱くてかっこいいです。
小畑健さんの絵も久々に見れて嬉しかった〜。 -
Posted by ブクログ
ネタバレある日向かいのホームにいたのは、高校時代に好きだった彼女。
しかし、自分はもう卒業から何年も経っていて社会人となっているのに、彼女はまだ高校の制服を着たまま……。
年齢を患った彼女の、思い残したこととは?
とても綺麗でしたし、ミステリーとしてもどういう結末を迎えるのかわくわくしました。人が死なないミステリーもいいですよね。
大人になるって怖いかもしれないけど、私は学生時代よりよほど大人になってからの方がいろんな道を選べて楽だなって思っているので、そんなに怖いことじゃないよって伝えてくれる作品は好きです。
最後に主人公の謎も明らかになって、なるほど!と思いました。確かに、大人になってからはそういうこともあるかも。 -
Posted by ブクログ
7つの短編集
新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。
わかってるようでちゃんと理解していなかった
「推し活」「VTuber」についての理解が深まりました
どの作品も味わい深くオススメできるものばかりですが個人的には
『あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)』が一番心に刺さりました
人を支配するもの、人の幸福を妨げるものはおしなべて暴力よ
と語る権藤さんのカッコよさと、少しづつ勇気をもって言葉の暴力に立ち向かう主人公。。
初めて著者・佐原ひかりさんを本作品で知りましたが他作品も追いかけてみます
あと石田夏穂さん作品はほぼ全部読んでいますが短編向きなのかも、とも感じました
=======本の概要======
『世界でいちばん透きとおった物語』の杉井光、『六人の噓つきな大学生』の浅倉秋成、『#真相をお話しします』の結城真一郎など、最注目の作家が集結!“今を生きる私たち”をリアルに切り取る7つの物語!
彼らのその後が読める。本書のための書きおろし! 『世界でいちばん透きとおった物語』スピンオフ「君がため春の野に」収録!
これが当たり前になった時代で、あなたならどう生きる?
信者に人生を壊されたVTuber、バズって神格化された女子高生、呪いのアプリの謎に迫る調査員、娘に似た女性をマッチングアプリで探す男、学校の机に「推し」の祭壇を作る彼女、上司を騙して残業代を増すOL、未だに動く亡き夫のアカウント。それぞれの物語に隠された、生きていくための秘密と噓。ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフも収録した、新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。
かわうそをかぶる(浅倉秋成)
人気音楽クリエイターが殺された。犯行動機は『VTuberを守るため』。彼と交際の噂があったVTuber雨露ゆゆは失意の中、事務所に言われて釈明配信の準備を進める。身も蓋もない噂だけで人生を壊されたゆゆは、これまでの人生が走馬灯のようにフラッシュバックしてくる。
まぶしさと悪意(大前粟生)
信じられないだろうが、ショート動画を撮りたくてうちに入学してくる子はいる。理由は赤羽海荷がいるから。動画がバズり、カリスマ女子高生として崇められた彼女は、ある日を境に動画を投稿しなくなった。かつて副担任だった私は彼女の様子が気になり、動画を撮らなくなった理由を探ろうとする。
霊感インテグレーション(新名智)
訳あり社員が集まる会社に入社した私は、「幽霊からプッシュ通知が届くらしい」といった報告が多発している通称“呪いのアプリ”の調査に乗り出す。どこにも不具合が見つからない中、ひょんなことから解決の糸口を見つけ出すのだが……。
ヤリモク(結城真一郎)
三十二歳。独身。そう彼女は信じているが、実際は四十二歳。妻子持ち。我ながら罰当たりな男。マッチングアプリでお持ち帰りを企んでいる男は、今回も小柄でショートカットの女性と出会い、いつものテクニックで目的を果たそうとする。
あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)
権藤さんの机には、ダンス系ユーチューバーWataruさんのグッズを奉っている祭壇がある。クラスでは浮いた存在の権藤さんだが、ある日、日課の早朝ランニングをしていた私は、推しのダンスを練習している権藤さんを見つける。
タイムシートを吹かせ(石田夏穂)
月末。上司のアカウントにログインをして、今月の食費分だけ残業代をかさましする。それは私と会社を繫ぐためのもの。パソコン音痴でパワハラは当たり前、前時代的な上司、通称“レジェンド”の介護をしている私は、どうにかこうして会社を辞めずに生きている。
君がため春の野に(杉井光)
前作『世界でいちばん透きとおった物語』を書きあげた僕は、「SNSがテーマ」のアンソロジーに短編を依頼される。無事書き上げた僕は打ち上げで、亡き夫のSNSアカウントが未だに動いているという相談を受ける。そこに隠された秘密と噓とは。 -
ネタバレ 購入済み
映画かされた小説
映画化されたのは今年でも、作中にTwitterが出て来るので書かれた時期がそこそこ前。
この手の小説は、今世紀になったばかりの頃には書かれなかっただろう。
SNSの炎上や特定班、それが珍しくもなく知られるようになってこその内容。
結末が気になったら課金すればええんや。