浅倉秋成のレビュー一覧
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ネタバレ皐月ちゃん死んじゃってるしお父さんの野望ってかなりの極悪なやつなのかなと思っていたけど、自分の失敗を繰り返さないようにという不器用なだけの悲しい理由だった(…ってことよね)最後に青い飴を舐めれば子供ができると言って渡してたやつ、きっと社長が改心して解毒剤を作ったわけだしいい方向にいったのでは
主人公たち4人、また会うんだろうなーと想像した
最後葵ちゃんは昏睡状態から復活した人のこと壊しちゃったから贖罪しなくてはと思いこんでたけど、チカちゃんを死なせてしまってるのに何もしてないわけだから全然許さなくていいよね…
表紙のイラストと中身に結構ギャップがあって、この表紙の子一人がトランプで魔術的 -
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ネタバレ一行目から私を引きこんでくれる作品でした。
主人公は年老いているのに、彼の目の前に現れたヒロインはどう見ても十八歳の頃の姿をしていた。というストーリーから始まる展開に、「どういうこと?」という疑問が吸引力となって、どんどん読み進めてしまう作品でした。
私の動揺と同じように、主人公も驚いているので、シンクロしたような気持ちで読めたのも良かったです。読者が今、どういった気持ちで読んでいるのかを想像しながら書いている作者さんだと思いました。
そして、青春時代の後悔やちょっとしたやらかしが妙にリアルで、読んでいて胸が痛くなるような箇所も多かったですが、そこも良かったです。青臭さがしっかりと描かれていて -
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あらすじ
"普通ではない"ところをもつ4人が集められる。なぜその4人でなければいけなかったのか?4人がすべきこととは?4人が"普通ではない"人になったのはなぜか?という疑問が徐々に解き明かされていく。
感想
同著者の「六人の嘘つきな大学生」に魅了されたため、この本を手に取った。文庫本にしてはなかなか分厚くて驚いた。
まず読んで思ったことは語彙や知識が豊かだということだ。もちろん作家という職業柄、語彙は豊かであるべきかもしれない。しかし、知識がインプットされてなければアウトプットすることはできない。また、先人たちの思想の導入も美しい。話の内容と思想を巧 -
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浅倉秋成のデビュー作にして760ページを超える超大作
伏線の散りばめ具合としては現作品の方がはるかにレベルが高いように思うが
デビュー作にして、心をざわつかせる伏線の散りばめ具合、それを綺麗に回収していく様は
あっぱれ以外言いようがない
5人の多視点での物語展開で読みずらさを始め感じたものの
1人1人のキャラがしっかりと際立っており
人物像が混じり合うことなく
整理しながら読める読みやすさがあった
6人の嘘つきな大学生でもそうであったが、一見不遇な立場にいた登場人物が最後はハッピーエンドで終わると言う展開も個人的にはとても心温まり非常に好きである
最後に今回の本の中で好きなフレーズを箇条 -
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浅倉秋成さんのデビュー作。
わたし浅倉秋成さん初読。
最初から最後まで⭐︎5を突っ走るだいすき作品に出会えた。わたしはこの本だいすき。
5ページに一回くらいのペースで残したい文章が出てきてメモ欄がギュウギュウ。
本のぶ厚さと開けば四分割の文章でびっくりよ。
おかげで読む前からなが〜い印象を持ったけど、
冒頭から面白いが確定した。
冒頭の大須賀くんの遅刻は、むかし遅刻魔人だった私の頭の中すぎていた。
こんな風に共感や納得がすごくて
情景を想像できて感情ものっかちゃう
噛み砕いた言語力の高さや表現が毎シーンすごすぎる。
作者さん当時20代前半って考えられない(*_*)
4人全員だいすき( -
Posted by ブクログ
ネタバレ「六嘘」をきっかけに毎日読書に夢中な僕にとってずっと読みたかった作品です。
主要な4人の登場人物がとても魅力的な学生。これは浅倉秋成先生の作る文章にとことん魅了されているからだと思います。 この後あの子はどうなるんだろう…。 さっき画策した作戦はうまくいくのだろうか…。 ずっと彼らを応援していたので読んでいる時間がとても幸せでした。
内容について大須賀にだけ。
それぞれのエピローグを読んでいて、理由は分からないんだけど、そんな要素がたくさんあった訳ではないんだけど、大須賀には弥生を幸せにしてあげて欲しいと思っていました。 彼のエピローグがまさしくそういった内容で希望通りに運び嬉しかったです。