北山猛邦のレビュー一覧
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建物消失という壮大なテーマの五篇の短編集。
「その街は、たった一晩で姿を消した」という帯に猛烈に惹かれてまんまと買ってしまいました。
トリックが壮大すぎて、ちょっとそれは無理がないか?と思うものもありましたが、そういうのも自分の予想の範疇を超えているだけでもしかしたら不可能ではないのかもしれないと思わされるくらい、全ての作品がハイクオリティ。
そもそも建物や街を消すなんて、無理やりすぎるくらい大がかりな仕掛けがないとできないですしね。
というかトリック抜きにしても一篇50ページ程度でこんなに世界観を作り上げられるのかというほど面白く、ゆっくりじっくり読もうと思っていたのに続きが気になって読む手 -
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超★5 建物が消失した…? 弩級本格謎解きでありながら幻想的! 気品に溢れるミステリ短編集 #神の光
■きっと読みたくなるレビュー
超★5 ベテラン先生の技と底力が堪能できる、高品質なミステリー短編集。まぁさすがといったところです、おもろい!
全部で5編からなる作品集ですが、なんとすべてが同じテーマの謎解きなんです。これが興味深く、建物が消失してしまうというもの。えええぇえ、そんなこと可能なの?!
もちろん同じネタではないし、時代背景や構成プロットは当然全部違うのよ。全く違うお話になっていてバラエティに富んでる、なので最後まで飽きずに本格ミステリーを楽しめちゃうんですよね。
イチ推しな -
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現時点、今年読んだ短篇集の中でベスト1です。『消失』という難しい題材で繋がる、恐ろしくハイクオリティな作品が並んでいます。
一番印象的だったのは、ポーの直筆原稿(と思わしきもの)とその作中の建物消失の謎をめぐる『未完成月光 Unfinished moonshine』で、謎に対する答えは提示しながらも、哀しくも幻想的な余韻を残すラストがとても好きでした。カジノで大儲けした祖父が遭遇した街の消失事件の顛末を描いた表題作の『神の光』も素敵な作品で、その場所、その時代でしかありえない真相が、丁寧に解き明かされていく様が圧巻でした。
意外とひとは大事なことを見逃していて、その盲点こそが、『消失 -
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焚書によるディストピア風のファンタジーで旅をする少年クリスが謎の少女ユユと出会い、さらには前作の事件で知り合った少年検閲官・エノとも再開を果たし、海上に建つオルゴール職人達が住む『カリヨン邸』に隠されているというガジェットの捜索と、洋館の住人を襲う連続不可能殺人に巻き込まれ、その謎を解明していく、特殊設定×館×クローズドサークル×不可能犯罪というミステリー好きには堪らない魅力のオンパレードかつ滅び行く世界で少年少女が自分の進むべき道を模索していく姿も引き込まれるものだった。ラストの畳み掛けは心底驚かされるものだった。間違いなく著者の最高傑作の一つ。
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ネタバレ最初の子供時代のお話が何なのかずっと引っかかっていましたが、最後の最後で明かされてびっくりしました。
子供の頃と今と、性格が変わっていて全然分からなかったです。
美久月さんに関しては、性格を上手く装っているのかもしれませんが…。
あとがきに、多少無茶なトリックがあると作者自身も書いておりますが、創生の箱の仕掛けや死体移動のトリックを推理するのはとても楽しかったです。
250ページほどでしたが、最初から最後までとても綺麗にまとめられていると思ったので、星5つをつけさせていただきました。
美久月さんやディが他の事件に遭遇するお話も読んでみたいのですが、おそらくシリーズものではなさそうですよね… -
Posted by ブクログ
これめちゃくちゃ面白いです!
有名な6名の作家さんがそれぞれ短編で
ミステリーを書いていますが、
それだけではなく、別の作品の推理をしています。
推理小説の3つの謎である、
【フーダニット】…誰が
【ホワイダニット】…動機は
【ハウダニット】…どうやって
が問われた作品がそれぞれ2作ずつ楽しめます。
問題編、解答編、推理編で大きく章が分かれていますが、おすすめの読み方は
まず問題編を読んで自分で推理した後に
推理編を読んで、最後に解答編に行く読み方です。
ほとんどの作家さんが正解していて、
さすがとしか言えないです。
中には「全然わかんない~!けどこうかな~」みたいな人間味のある解答もあっ