北山猛邦のレビュー一覧

  • 本格王2024

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    「じゃあ、これは殺人ってことで」東川篤哉
    「悪霊退散手羽元サムゲタン風スープ事件」結城真一郎
    「未完成月光 Unfinished moonshine」北山猛邦
    「人魚裁判」 青崎有吾
    「答え合わせ」 荒木あかね
    「最後のひと仕事」宮内悠介

    東川篤哉の作品はノリが苦手だが、このダイイングメッセージはうまいと思う。
    「未完成月光」は、雰囲気あり。
    「人魚裁判」は『アンデッドガール・マーダーファルス』シリーズの一篇。らしくて好き。
    「悪霊退散……」は、ゴーストレストランを題材とした連作の一つ。動機が持って回っている感じ。
    「答え合わせ」は、語り手のひねくれ息子と犯人が不快。
    「最後の

    0
    2024年08月24日
  • 『アリス・ミラー城』殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    悪くはないとは思う、悪くはない。
    でも、やっぱりミステリー、謎解きであるならば読者にフェアであって欲しく、今作品はルール違反、禁じ手を使っているので評価は下がる。
    犯人がわかった時の感想は、「そうきたか!」などではなく、「おいおい、それはダメだろ」であった。
    もう一つ残念なのは殺人の動機。
    いやあ、薄いですよ、薄い。
    城主と犯人の関連性も薄っぺらいし、限りなく星2ではあるけれど、トリックで面白いのがあったので星3で。

    0
    2024年08月15日
  • 推理の時間です

    Posted by ブクログ

    ちょっと読むのに疲れた。
    方丈貴恵のはパズルすぎて飛ばし読み。
    話が面白いのはネタがすぐバレて
    難しいものだと思う。

    0
    2024年08月06日
  • 『ギロチン城』殺人事件

    Posted by ブクログ

    アリスミラー城にはガッカリでしたが、ギロチン城は、流石物理の北川!
    ただ、首と身体の入れ替えをするなら、島田荘司さんの刺青殺人事件のような、もう一捻りがあると更によかったように思われます
    あと、個人的にはキャラの背景をもう少し詳しく説明してもいいかなと…

    0
    2024年08月02日
  • アルファベット荘事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【My山荘シリーズ第7弾】

    クローズドもいよいよ7冊目。

    プロローグの2人が誰に当てはまるのかが楽しみだった。
    女性は彼女以外考えられなかったが、男性が難しかった。

    トリックはちょっと無理があったが、アルファベットの下を通すのは、感心した。
    音の問題を解決できていれば、なかなかだったかもしれない。
    ただ動機が今一だったかな。

    せっかく集まったちょっと変わった人達について、もっと詳しく知りたかったし、女探偵のバラバラ殺人の話や藤堂の違和感など、もう少し突っ込んで欲しかった。
    ディや美久月を中心に、その他の人の後日談なども読みたかった。
    シリーズになったらおもしろかっただろうなぁ。


    2

    0
    2024年06月28日
  • 推理の時間です

    Posted by ブクログ

    色々な作家の短編ミステリー袋綴じ本。加えて各ジャンルを担当した相手作家の推理も読む事ができる。ファンには嬉しい一冊。

    フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットのジャンル2編ずつ納められてる。その作家もとっても豪華。短編集一冊だけど、読み応えあります。
    私は「竜殺しの勲章」が特にお気に入り。きっと好きな一編があるんじゃないかなと思います。

    0
    2024年06月20日
  • 天の川の舟乗り

    Posted by ブクログ

    可愛いひきこもり探偵

    引きこもり探偵・音野順が主人公のミステリー小説。音野は小さく、小動物のような動きをみせ、そして事件が発生しても『絶対に行かない!』という断固たる意志を見せる名探偵らしからぬ名探偵。

    事件には興味はあるけど、外に出たくない。その矛盾がまた面白い。おせっかいな助手が毎回事件を持ってきて、無理やり音野を事件を連れ出す。そして、毎回強面の鬼刑事に怒られて、二人はしゅんとするが、外に出てしまえば、音野はもうキレキレの名探偵に。

    共感力が強い主人公なので時々犯人に共感してしまうみたいな場面もあるけど、それがまた音野の良さである。とまぁ、主人公が可愛くて、事件は緻密な物理トリック

    0
    2024年06月19日
  • 推理の時間です

    Posted by ブクログ

    6人の作家が仕掛ける謎を解く短編集。犯人は?動機は?殺害方法は?ストーリーの中で提示される材料をもとに自分で推理し、袋とじ部分で答え合わせをしていく。どの短編も難問ばかりでした。

    0
    2024年06月10日
  • 推理の時間です

    Posted by ブクログ

    まだまだ私はミステリの初心者だな、、、、
    と思わされつつ、すごくワクワクしたし、
    これからももっとたくさんのミステリが読みたくなった。

    0
    2024年06月10日
  • さかさま少女のためのピアノソナタ

    Posted by ブクログ

    「僕たちが星座を盗んだ理由」と同じくファンタジーと日常に起こるミステリが半分半分。

    表題作のピアノソナタが恐ろし過ぎて絶対に弾きたくない!と思いながらそぉっと音を立てないよう失敗しないよう読んでいました。

    どれもおもしろかったです。
    個人的にファンタジーものが好きかな。

    0
    2024年05月20日
  • 私たちが星座を盗んだ理由

    Posted by ブクログ

    北山猛邦氏の描く、どんでん返しモノのミステリー短編集。表題作である『私たちが星座を盗んだ理由』を含む全5編を収録。
    ”ミステリーらしい”ミステリーだけでなく、ファンタジー要素を含んだ作品も収録されているのだが、どれもがひとつの作品として純粋に面白く、瞬く間に読み切った。

    『恋煩い』
    作品名や幼馴染との三角関係から、甘酸っぱい青春小説と思いきや…。どんでん返しとしての迫力は少々欠けるものの、ラスト一行を「彼女」がどんな想いで書いたのか考えると、ずっしりとした感情が込み上げてくる。ジャンルとしてはミステリーというよりホラーに近いものを感じた。

    『妖精の学校』
    ファンタジーのような世界観を彷彿と

    0
    2024年12月10日
  • 私たちが星座を盗んだ理由

    Posted by ブクログ

    ちょっとファンタジーな話しかな?と予備知識なしで読み始めたので、恋煩いを読み、まずビックリ。
    のちにイヤミス系だと知りましたが、短編ということもありイヤミスが苦手な私も軽く楽しく読めました。

    0
    2024年04月18日
  • 推理の時間です

    Posted by ブクログ

    試みが面白い

    挑戦状があって
    からの解答編

    ここまではよくあるパターンだけど
    別の作家さんが推理を披露するのが新鮮

    そして

    法月先生が
    清々しいまでに外すのが笑える

    あと、我孫子武丸には「手を抜くな!」
    と言いたい笑

    0
    2024年04月07日
  • 推理の時間です

    Posted by ブクログ

    誰が殺したか?
    どうやって殺したか?
    何故殺したか?

    この3つのテーマを、それぞれ2人の作家が問題編と解答編を書き、他の作家が自分で考えた推理編を書く。

    私はミステリーは好きだけど、マニアではないので、問題編→解答編→推理編、と、間を置かずに読んだ。物語としてはまあまあ面白かったが、私は推理編を楽しく読んだ。犯人は当てたけど、動機や殺害方法の推理が惜しい!という人もいれば、かすりもしない推理を披露してしまった人もいて、自分は推理しないくせに、この人すごいな!とか、だめじゃ〜んとか突っ込みながら読んだ。雑誌の企画なので、読者も推理して投稿できたらしく、半分くらいの人が犯人を当てたとか。ミステ

    0
    2024年04月06日
  • 私たちが星座を盗んだ理由

    Posted by ブクログ

    ラスト数行に残酷などんでん返しが待つという謳い文句通りの短編集。明かしてほしくはないが明かさないと売りに出せないジレンマ。
     
     見出し通り結末は残酷で後味は悪いが終始鬱々しているわけではなく、序盤は日常的な謎をあるいはファンタジーな世界での異端を平坦に描き、ラストのどんでん返しとのコントラストを顕著に見せています。決して晴れ晴れしい気持ちにはなりませんが、唾を飲み込むような息苦しさを味わえ、そのような作品が好みな方にはおすすめな短編集になっています。
     

    0
    2024年03月19日
  • 『ギロチン城』殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人形に込められたHelpの文字、探偵・ナコと頼科は曰くつきの「ギロチン城」へ。
    そこでは道桐の姓を持つ一族とその従者たちが下界と隔絶した暮らしを送っていた。回廊で起こる不可能な密室殺人、あまりにも巨大な城と謎が待ち構える。

    城シリーズの第四弾。非常にスピーディーに事件に突入する。アリスミラー城と同様、完全にトリックに重視の作品で登場人物の心理描写は淡々としている。 


    ギロチン城の名の通り、城自体が巨大なギロチン仕掛けになっている。コレクションルームの不自然な区切りはそう来たかという感じ。 回廊の廊下移動の大仕掛けも面白い。廊下が円状になるように歪んでいる伏線が眩暈を起こすというのは弱いと

    0
    2024年03月19日
  • 天の川の舟乗り

    Posted by ブクログ

    中編のボリュームがある表題作とか、引きこもり探偵の兄がこれぞ名探偵的な、颯爽とした推理を披露する、謂わばスピンオフの「怪人対音野要」とか、少し目先を変えた感じでしょうか。お話としてはともかく、ミステリとしてはちょっと評価に困るような「人形の村」以外は「物理の北山」らしい、豪快なトリックによる不可能犯罪もの。ただちょっと元気がないような。ベストを問われたら、順と白瀬は顔も出さない「怪人対音野要」になってしまうのはどうもだなあ。

    0
    2024年03月05日
  • 私たちが星座を盗んだ理由

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルが好きだったので興味を持った。
    タイトルだけを見て星に関する話なのかなと思ったが、短編が5本掲載されており、表題の話は5本目だった。
    いずれの話もミステリーもので1本目の「恋煩い」が人間の恐ろしさを感じられたのと伏線回収の仕方が個人的には1番好きだった。
    そのせいか2本目の話からはやや物足りなさを感じてしまった。

    0
    2024年02月18日
  • 『アリス・ミラー城』殺人事件

    Posted by ブクログ

    叙述ミステリ。

    孤島の妙な館に集められた探偵達、

    チェスの駒が減っていくとともに1人ずつ殺されるという演出…

    古典的クローズドサークルものです。

    探偵達がやたら個性的な設定なのもその一環なのか…

    とにかく次々と人が死に、ややホラー風味もあります。

    トリックを考える上で、

    「ミステリのセオリーとしてはこうだけど、その裏をかいてこうかな」

    みたいな話がたくさん出てくるので、

    ある程度ミステリ好きな人じゃないと分かりにくいです。

    (というか、叙述ミステリ自体、

    初心者向けではないですかね…)

    最後まで読んでも犯人が誰なのか分からず、

    「え!?何見落とした!?」となりました。

    0
    2024年02月02日
  • 『クロック城』殺人事件

    Posted by ブクログ

    初めてこの著者の本を読んだが、あまりにもゴチャっとしすぎていて、感動が少なかった。物理的な大仕掛けも、あまり面白味はなかった。リーダビリティは高いのだが。

    0
    2023年12月29日