北山猛邦のレビュー一覧
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ネタバレ● 感想
気弱で引きこもりがちな名探偵,音野順が登場するシリーズ第2弾。第1弾の「踊るジョーカー」も読んでいて,「雰囲気が素晴らしい」として8点を付けていた。個々の作品の内容,感想はメモに記載。引きこもりの名探偵、音野順とワトソン役の白瀬白夜のやり取りはコミカルで面白い。この二人のキャラクター,関係性はなんとなく麻耶雄嵩作品のキャラクターに通じるものがある。どこか,浮世離れしているが,憎めないキャラクター。特に白瀬白夜が,麻耶雄嵩のメルカトルシリーズの美袋三条に近しいものを感じてしまう。どちらもミステリ作家だし。
北山猛邦は,最も好きなミステリ作家の一人で,文体が肌に合う。作品の雰囲気も好 -
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ネタバレんー・・叙述ものって読んでてなんともこう、違和感を感じてしまうんですよね。だからこういうのを読みなれてくると初見から「ん?なんか・・・変だな」みたいなそこはかとない違和感を文章に感じつつ最後の真相で「ああやっぱりなあ」と。たまに「これは見事!」みたいなのもあるんですが、今回はそれほどでも・・・
叙述のための叙述という気がしてその部分が浮いてる印象。そもそもクローズドサークルで「生き残った人間の中に犯人が!」という思考で登場人物が何度も語っている中、犯人が全然疑われなかったのはどうして?殺害現場で姿を見られたことを語られていながら。そのあたり自分が読み逃してたのかな。
まあ正直なところ自分が叙述 -
犯人の存在を隠しすぎ
犯人は実は登場しているが、文章を読んだだけでは存在が認識されない描写でごまかしている。
それは目的としてわかるし、発想としては面白いが、、、。
ある探偵が「あれは〇〇〇だった」と犯人を名指しするのに、その犯人を除いた(もしくは描写せずに)
人間たちを「自分以外を全員殺せば助かる」として殺そうと大騒ぎをすること。
目利きの探偵達もその探偵が目撃証言を話しているのに、「犯人は△△だろうとか」目撃証言を無視して他の
人物ばかり疑う。
もし、こんな探偵ばかりじゃ、目撃者がいる事件でも解決できないよ。死んでも当然じゃん。と思ってしまう。
オチとしては意外性があるが、ヘボ探偵ばかりが集められ -
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「かわいい狙撃手」
「つめたい転校生」
「うるさい双子」
「いとしいくねくね」
「はかない薔薇」
「ちいさいピアニスト」
の6編。
以前『私たちが星座を盗んだ理由』を読んだが、こういうファンタジーっぽいミステリが多いのだろうか?
あれは「終の童話」がおもしろかった。
今作は単行本のタイトル『人外境ロマンス』の通り、人間と人間以外の存在とのロマンスを描いた短編集。
そんな関係性だから、単純にうまくいかないことも多くて、全体的に切なさが漂う。
なかでも「いとしいくねくね」は、本来人間と人外との間にあるはずの「恐怖」という隔たりを上手く使っていた。
「くねくね」というのはネットで話題の怪異だが -
Posted by ブクログ
ネタバレ謎めいたアンティーク「アリス・ミラー」を求めて、孤島に渡った八人の探偵を迎える、二人の招待側。彼らが次々と異様な方法で殺されていくという典型的なクローズドサークルもの。巻末解説によると、作者のこれまで2作品はミステリマニアのコミュニティでの評価が今ひとつで、本作で初めて高い評価を得たそうだ。それというのも、本作はそうしたマニアに、いわば媚びた作品であるらしい。それで評価が上がるというのも嫌な話だが、なんとなく作者が無理しているような感じがあって、それが嫌な感じを増幅する。個人的には第一作の「クロック城」のほうがずっと面白かった。売りの物理トリックの出来は「クロック城」の方が数段上だしね。こちら