あらすじ
巨大なアルファベットのオブジェが散在する屋敷『アルファベット荘』。岩手県の美術商が所有するその屋敷には、オブジェの他に『創生の箱』と呼ばれる関わったものは死に至るという箱もあった。雪が舞う12月のある日、そこで開かれるパーティに10人の個性的な面々が集う。しかし主催者は現れず、不穏な空気が漂う中、夜が明けると『創生の箱』に詰められた死体が現れて――。売れない役者、変人にして小劇団の看板女優、そして何も持たない探偵が、奇妙な屋敷の幻想的な事件を解き明かす! 当代きってのトリックメーカー・北山猛邦の、長らく入手困難だった初期長編が待望の復刊!
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Posted by ブクログ
本館ミステリ長編。
バラバラ死体。
アルファベット荘。庭にAからZの立体の文字。Iは屋敷内。
ディは数年前より昔の記憶を持たない。
創生の箱。空っぽのはずの箱の中にいつの間にか物体が入り込む。
創生の箱は衆人環境に置かれていた。鍵は教授のポケット。後で開けると中から死体。
二重底ではない。底板が開くようなことはない。
事件。
庭に雪の足跡無し。
創生の箱、なくなっている。大広間の中央に置かれていた。
ミノルがその中で死んでいた。箱の底に鍵。
吹雪の山荘。
犯人は午前2時頃、ミノルさんの部屋に行き殺害後、広間にあった創生の箱の中に彼の死体を入れ、庭に足跡を残すことなく、創生の箱を本館に移動。
本館にあるアルファベット
SUVW
別館にあるアルファベット
ILTY
他は庭。
創生の箱、鍵穴、側面に二つ。
PFなど安定の悪い文字はボルトで地面に固定。
見取り図野PとDの位置が逆になっていた。
一昨日の夜に創生の箱を開けたら、よろいがバラバラになって入っていた。翌日、鎧が立っていた。箱は鍵がかかっていた。
遠笠の死体、どこかに消えた。
大広間の中央に創生の箱。その中に遠笠さんの生首。
わたし、犯人扱いされる。
創生の箱は本館の大広間にあり、遠笠さんは別館にいた。別館内で、生きている遠笠さんが目撃されている。ということは、遠笠さんは別館で殺され、後に本館へ運ばれた。頭部は創生の箱から発見。鍵を持っているのは、あなたがた。創生の箱が空だったと証言しているのもあなたがた。
ディの推理、
ドイツの過去の事件。
犯人は教授。友人を殺し、箱の中に入れた。
バラバラにされた死体は蓋の裏にあった。氷を利用。蓋をひっくり返し、容器に見立てる。バラバラにした死体を容器にいれ、水を注ぐ。外気で凍らせる。室内で溶けると、下に落ちる。水と血を混ぜておいたので、溶けた液体は血だと誤認させられる。室内で氷が溶けて下に落ちる。
→蓋が容器になるのがイメージできなかったが。。蓋って、真っ平らなものでは??
遠笠さんが最後に目撃されたのは、午後1時に別館。
別館に遠笠さんの血痕が発見されたのは4時。
1時から4時、別館にいたのは春井、三条、桜子、と被害者の遠笠。
本館には、ディ、未衣子、美久月。破麻崎、藤堂。別館に戻る1時間前木本館2階の大広間の創生の箱を調べている。空。箱の裏もない。
創生の箱の中に生首を入れたのはアリバイ確保のため。
犯人は、別館で遠笠さんを殺害、首を切断。
桜子さんが、血痕を発見。みんなで本館の創生の箱を目指した。
犯人はこのとき、遠笠さんの生首を隠し持っていた。生首はコートに隠していた。コートはきないで手に持っていた。蓋を開けると同時に生首を入れた。
蓋の深さを利用。スライドさせた蓋派トンネルのような空間をつくる。→蓋は深さがあったってことか、ドイツの事件といい、いまいちそれを理解していなかった。。それにしても、バレるだろ。。衆人の中でやんだから。。
三条が犯人。
創生の箱、最初は別館の広間にあった。翌朝8時、桜子がミノルさんの不在に気付いて探した。創生の箱もなくなっていた。
本館に移動すると、広間に、創生の箱とミノルさんの死体。ミノルの死体さバラバラにされていない。
別館から本館への庭。別館から、EGPFVBAのアルファベット。これらの文字は足場かまある。真ん中にそれぞれ、足をかけられる。真ん中の足場になる部分は雪が積もらない。
→なるほど。アルファベットを足場にしたのでは、とクロック城的なトリックは想像していたが、真ん中の部分を利用するのはさすがだ。一番上の部分だと雪がつもるからな。
文字の間を渡るときは、別館のIを利用。
創生の箱に死体を入れて運んだ。
窓枠は腰の高さなので、引き上げるのは難しいが、別館ではY、本館ではVのアルファベットを利用して傾斜を作った。
創生の箱を引くための紐をつけた。
→人間が通るのはわかったが、箱を通すのがよくイメージできなかった。。できるか??
破麻崎さんが見たという創生の箱に入れられていたバラバラの鎧は練習用だった。
→なるほど、島田荘司の北の夕鶴的なことか。
パーティに招待した3人の女性のうち、誰かま16年前の少女無子が見極めるために創生の箱を使って不可能犯罪を起こそうとした。
ディ、女性か男性かわからない。
Posted by ブクログ
最初の子供時代のお話が何なのかずっと引っかかっていましたが、最後の最後で明かされてびっくりしました。
子供の頃と今と、性格が変わっていて全然分からなかったです。
美久月さんに関しては、性格を上手く装っているのかもしれませんが…。
あとがきに、多少無茶なトリックがあると作者自身も書いておりますが、創生の箱の仕掛けや死体移動のトリックを推理するのはとても楽しかったです。
250ページほどでしたが、最初から最後までとても綺麗にまとめられていると思ったので、星5つをつけさせていただきました。
美久月さんやディが他の事件に遭遇するお話も読んでみたいのですが、おそらくシリーズものではなさそうですよね…。
ちなみに、あくまで個人的にですが…
ディの喋り方などを見ていると、ダンガンロンパの霧切さんを連想されました。
Posted by ブクログ
雪に閉ざされた屋敷、互いに接点のない個性的な招待客、いつまで経っても現れない家主、呪いの箱、巨大なアルファベットのオブジェ、足跡のない庭。
ミステリー小説の真ん中にあるような作品だった。
「あ、そうか」と灯台下暗しなトリック。それに気がつけなかった少しの悔しさと、圧倒的な清々しさにこれ以上綺麗に嵌るピースはないのだと思った。
でもやはり、続きを求めて読み進めた、あの早る気持ちを抑えていれば或いは……と少し思う。
Posted by ブクログ
トリックメーカーで有名な北山猛邦の初期長編です。著者の本は初めて読みましたが、構成がシンプルで非常に読みやすくてスイスイいけました。犯人は予想できましたがどうやったのか…、と悩んでたら、思いのほか物理的でした笑
冬の日の読書におすすめです。
Posted by ブクログ
北山猛邦作品ブームがきているかもしれない。。
オルゴーリェンヌの時に感じた過去と現在を行き来する構成が読後に余韻を残してくれる。何度も、ああもしかして、ああそうだったのか、とページを戻って読み返し、その度霧が晴れるように意味が浸透していくのが心地よい。
以下ネタバレ
箱出現トリック(バラバラ)はなんとなく予測できていたが、頭の方は盲点だった!コートの文章で怪しいとは思っていたけれど、入れ方になるほどと。
文章に自然とヒントが散りばめられていて、読んでいる時に「ここの文怪しいな?」と勘ぐるのが楽しい。
死体移動は恐らく実際やると物音で起きちゃったり、トイレに起きた誰かに目撃されたりするんじゃないのとか思ってしまったけど、他の方の感想で「そこはロマン」とあって気にせず楽しめた。
3人のメインキャラクターが個性的でやり取りが面白かった。
シリーズの続編だった!?と焦ったが違うらしい。続けて欲しいがなんとなくディも美久月千も切ない展開になりそうで読みたいような読みたくないような。
途中まで過去の少年は春井さんだとばかりずっと疑っていた…謎の人たらし春井さん…
Posted by ブクログ
=作者のファンなので、かなり評価の甘い感想になります=
と言いつつも、ミステリとしてトリックが凡庸なのはまぁそうだなとは思う(笑
でも巨大アルファベットを足場やトンネルにしたりというアイデアがいかにも北山先生っぽくて大好き。実現性とかは知ったこっちゃない、ロマンですよ。
あと、創生の箱からの死体出現トリックがすべて別のネタで行われているのが面白いポイント。凝ってる。
んで、本作の魅力の大きなところはは、トリックではなくてキャラクターや読後感。
美久月が最後の最後に正体を現しても違和感のないキャラクター設定とストーリー。このまとめ方こそ本作の面白さの根幹ではないでしょうか。
ずっと読みたかった作品なので、復刊してくれた東京創元社さん本当にありがとう。
そして石球城はいつにりますかね先生……
Posted by ブクログ
巨大なアルファベットのオブジェというのもいかにも怪しいし、それを利用したトリックに至ってはやや無茶な気もする。登場人物もことごとく怪しげ、というか物語上都合が良すぎるキャラクターが配置される。しかし全体の世界観が良く、不思議とそれらについての不満は少ない。シンプルに謎解きと真相を楽しめる。
Posted by ブクログ
著者の初期の作品がようやく復刊となってくれた。前々から読みたいとは思っていたが手に入らずに悔しい思いをしたことを思い出す。内容としてはド直球に本格ミステリ。正直に書くと現実的かどうかはともかくとしてトリックとしてはわりかし簡単にわかる方だとは思う。でも最後に判明する動機の点が素晴らしい!犯人だけではなく個々のキャラの造形が凝っているからこそ出来上がった作品だと言える。他の方も書いていたけれどシリーズ化してほしいなぁ。
Posted by ブクログ
【My山荘シリーズ第7弾】
クローズドもいよいよ7冊目。
プロローグの2人が誰に当てはまるのかが楽しみだった。
女性は彼女以外考えられなかったが、男性が難しかった。
トリックはちょっと無理があったが、アルファベットの下を通すのは、感心した。
音の問題を解決できていれば、なかなかだったかもしれない。
ただ動機が今一だったかな。
せっかく集まったちょっと変わった人達について、もっと詳しく知りたかったし、女探偵のバラバラ殺人の話や藤堂の違和感など、もう少し突っ込んで欲しかった。
ディや美久月を中心に、その他の人の後日談なども読みたかった。
シリーズになったらおもしろかっただろうなぁ。
2024/06/28 03:55
Posted by ブクログ
当代きってのトリックメーカー・北山猛邦、幻の長編! の文句につられて手に取った。
雪が舞う岩手県の山奥、アルファベットのオブジェが散らばる『アルファベット荘』に招かれた個性的な面々。探偵・遠笠麗、賞金稼ぎの古池ミノルと泉尾桜子のカップル、大学助手の三条信太郎、文筆家の春井真那、そして変人にして小劇団『ボルカ』の看板女優・美久月美由紀とその連れである売れない役者・橘未衣子、『何も持たない探偵』ディ。家政婦として、大学生アルバイトの破麻崎華奈と藤堂あかねがいる。
パーティといいつつ招待者である岩倉清一は現れないまま、夜は更けていく。そして、惨劇が起きる。
物理トリックは実行に疑問符がつく大技で、当方は当然ながら「そこにあるんだからできたんだろう」ということで推理は放棄。死角をついたほうはなるほど、というより、それしかないよねだけれども。
探偵役も犯人も壊れているが、探偵の壊れっぷりがなかなか面白く、妙な魅力がある。
Posted by ブクログ
巨大なアルファベットのオブジェが散在する屋敷のパーティーに招かれた10人。しかし主催者は現れず、雪に閉ざされた中で殺人が‥
トリックやキャラについては初期作品の復刊ということで納得。現実感がなく幻想的な雰囲気。関わった者は死に至るという不吉な「創生の箱」がワクワクする。
Posted by ブクログ
主要な3人の登場人物のキャラがしっかりと立っており、文章からも性格が見えており、わかりやすかった。しっかりとしたクローズドサークルミステリーでトリックは現実的に可能かと言ったら綻びがあるようにも思えてしまうが、比較的わかりやすいトリックになっていて理解しやすかった。会話文主体のためテンポが良く一気読みするくらい読みやすかった。
Posted by ブクログ
うーん、評価が結構い良いので読みましたが、うーん
そんなトリックうまくいく??って感じです。
読み始めて、これはシリーズ物なのか?と思ってしまった。
メインの3人キャラ立ってるのに、この作品だけなのかな~