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悲願の完全犯罪を成し遂げるべく、ホテルでの密室殺人を目論む犯人。目の前の扉を閉めれば完全犯罪が完成するというまさにその瞬間、一匹の黒猫が部屋に入り込んでしまった! 予想外の闖入者に焦る犯人だったが、さらに名探偵音野順と推理作家の白瀬白夜がホテルを訪れ……。猫一匹に翻弄される犯人を描いた表題作をはじめ、蝋燭だらけの密室殺人事件をめぐって(自称)名探偵琴宮と三千万円を賭けて推理対決をする羽目になってしまう「クローズド・キャンドル」など五つの短編を収録。気弱で引きこもりがちな名探偵音野順、第二の事件簿。/【収録作】密室から黒猫を取り出す方法/人喰いテレビ/音楽は凶器じゃない/停電から夜明けまで/クローズド・キャンドル/解説=青崎有吾
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年02月07日
単行本刊行から12年、前作「踊るジョーカー 名探偵音野順の事件簿」の文庫化から10年、まさに待望の文庫化であります。
創元推理文庫の扉の裏には、日本人作家の著作であっても英語タイトルが記されているのですが、前作「踊るジョーカー」の英語タイトルは、"The Adventure of the ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月18日
タイトル読み。
シリーズ2作目なのは分かってたけど、まぁいいかな、と。
名探偵音野順の気弱っぷりが面白い。
そして、表題作の「方法」はなかなか意表をついていて、それによって起こった犯人の自滅がちょっとお気の毒でもあったかな。
高校の音楽室での事件は後味が悪かった。
あの人が今後も登場することはあるの...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月17日
ひさしぶりに北山先生。文庫化がかなり最近でびっくりした。解説が青崎先生なのがうれしい。
「停電から夜明けまで」がよかった。この物理トリックに力入れて探偵助手概念の描写はあっさりめ…のようだけど陰で"名探偵"に切り込んでくる感じいいよね。白瀬の一人称私なのいいよね。
城シリーズも...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月13日
引きこもり探偵・音野順シリーズの第二弾。しかし文庫化までに十年掛かったと言われるとちょっとショックだな。おもしろいのに。音野探偵のキャラもあって、コメディ調で、殺人も起きるのにほのぼのしたトーンでお話は進む。「密室から黒猫を取り出す方法」で猫がバネにじゃれつく展開には、声を出して笑ってしまった。そん...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月03日
● 感想
気弱で引きこもりがちな名探偵,音野順が登場するシリーズ第2弾。第1弾の踊るジョーカーも読んでいて,「雰囲気が素晴らしい」として8点を付けていた。個々の作品の内容,感想はメモに記載。引きこもりの名探偵音野順とワトソン役の白瀬白夜のやり取りはコミカルで面白い。この二人のキャラクター,関係性は...続きを読む
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