北山猛邦のレビュー一覧

  • 『ギロチン城』殺人事件

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    伝説の首狩り人形が眠る城で起こる大量殺人事件。トリックの為の部屋で殺人の為の存在が死ぬ超人工的なミステリ。トリック(は途中で察しがつく)の説明にフムフムと安心していると、思わぬ追い打ちがやってくる。探偵役のキャラにイマイチ乗り切れなかったが、この囲われた舞台でしか現れ得ない犯人の異形性は、非常に象徴的であり、印象深い。

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    2026年07月29日
  • 踊るジョーカー

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    気軽に読めるミステリー。探偵役も気弱でドミノ好きでキャラ出てる。映像的でないというか少し描写が情景として目に浮かぶシーンが少ないけど、トリックや内容も面白くて読みやすいと思う。

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    2026年07月27日
  • 検索結果はありません

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    やっつけ仕事とまでは言わないが、まあ全力投球でもない「検索結果はありません」から始まるオムニバス短編集。2・3・4本目が横関大・岡崎隼人・我孫子武丸で始まり、今回はかなり期待できるかと思ったが、個人的にはやはり玉石混交。横関・我孫子両先生は流石に「らしい」短編で流石格が違うと思わせる。あとは印象に残った着眼点が良いと思った作品を挙げる。風森章羽「検索の怪物」、金子玲介「お前のためのハンバーグ」、麻根重次「ロスト・マム」、高田崇史「太郎の悲劇」。

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    2026年07月19日
  • 神の光

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    「そこにあったはずの建物が忽然と消える」がお題のSF短編集。少し説明的に過ぎる感じもするが物理学や自然科学をバックグラウンドにした謎解きが企図されている。
    個人的には、レニングラードの酒場の片隅で皆に馬鹿にされながら老いぼれた元老兵が繰り返す話は実は・・の巻頭作「1941年のモーゼル」が好み。

    P18 果たして芸術のために国を捨てられるか?美しさのために命を捨てられるか?彼は自分の任務に関していつになく哲学的になっていた。戦争が哲学者を生むなどというのは、冗談にしても笑えない。

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    2026年07月08日
  • 『アリス・ミラー城』殺人事件

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    ネタバレ

    評価が分かれるのも納得のオチだった。
    『そして誰もいなくなった』を踏襲した普通のクローズド・サークルものと思って読んでいたけど・・こう来るのかと。
    人物紹介が記載されていないとか、自己紹介部分のところに違和感などは覚えたけど・・自分はあんまり好きじゃないトリックだったかなぁ。

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    2026年07月02日
  • 『アリス・ミラー城』殺人事件

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    賛否両論が激しいという噂は聞いていたけど、読んでみると納得。

    かなりハラハラする展開が続いて後半はほぼ一気読みするくらい程面白かった。それだけに最後は意味が分からなかった
    真相がフェアじゃないって言う意見がでるのもわかる。

    読み返したい気持ちはあるけど、読み返すとガッカリしそうで読み返せない。

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    2026年06月30日
  • 神の光

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    ネタバレ

    屋敷が消える、街が消える、神社が鳥居が消える!

    初読だが、物理の北山と呼ばれているミステリー作家らしい。なるほど仕掛けは物理的理屈を通している(現実的かどうかは別として)、そして物語は、短編それぞれ独特にテイストを変えているのも面白い。

    謎自体とその解き方を楽しめる、きちんとした?ミステリーファンならきっと楽しめるのだと思う。でも、俺みたいなきちんとしてない?ミステリー読者には「いや、ここまでして消すことないやん」と思ってしまうねんなぁ。

    粗雑なものを提供されているわけではないのだから、作者が提供してくれる物語と仕掛けをもっときちんと楽しまないと損やのに…

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    2026年06月27日
  • 『クロック城』殺人事件

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    ネタバレ

    ミステリらしい館の舞台装置を活かしたトリック。しかも、シンプルなので納得感高い。クビを切った理由も面白い。
    ただ、他の部分は結構無理やり感強い。あと伏線が充分じゃない気がして(おそらく最後の推理の応酬のため)、推理の楽しさがあんまりなかった。
    特殊な設定もほぼミステリ部分には関わらなくて、ただのミステリだと弱いからフックとしてガワを被せた感じ。その雰囲気は嫌いじゃないけど、一作でいいかなという感じ。

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    2026年06月26日
  • 意外な犯人 犯人当て小説傑作選

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    2026年。
    こういうのはいろんな作家さん読めて良いと思う。作家さんの略歴を1ページに載せているのもよい。
    白井智之くん好きだからつい手にとってしまったのだが、読んだことあるやつだった。それぞれ楽しめた。

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    2026年06月26日
  • 神の光

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    めったに犯人が当たることはありませんが『神の光』は当たってしまいました。以前、柳広司さんの著作を読んだおかげです。
    でも、犯人を知らない方が楽しめたかも。←

    個人的には『藤色の鶴』がよかったです。

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    2026年05月17日
  • 神の光

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    初めての作家。5編とも建物が消える謎解き。なんだか郷愁誘う古風な文体と幻想的な描写が相まって物語の世界に引き込まれる。どれも実際にありそうな話で現実との境界曖昧になってくる。

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    2026年05月07日
  • 神の光

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    館とか街が突然マルっと消失する理由をアレやこれやと理屈をつけていく短編集のお話

    突拍子のない話が多くてそのトリックには到底納得出来ない。それぞれのお話はまあまあ面白い♪

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    2026年04月30日
  • 神の光

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    ネタバレ

    短編5編すべて「建物が消失する」という謎部分が共通している。
    どうやって謎を解明するのだろうと思ったが、いずれも(本当に可能なのかはともかく)具体的な解決になっていたのが良かった。
    ただ、やっぱりいずれも大掛かりなトリックにはなるので本当にありえるか?という気持ちがなんとなく拭いきれなかった。自分の想像力の問題ではないかという気もするけど…。

    「未完成月光」は雰囲気は好みだったがいまいち理解できなかった部分もあった。
    表題作「神の光」と、「シンクロニティ・セレナーデ」の終わり方は余韻を残す感じで特に好きだった。

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    2026年04月15日
  • 意外な犯人 犯人当て小説傑作選

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    アンソロジー最終巻
    延々と続いてほしいシリーズだった

    綾辻行人「意外な犯人」
    難易度低い

    辻真先「DMがいっぱい」
    まずまず

    井上夢人「殺人トーナメント」
    ややこしい論理パズルの転用
    オチは良かった

    乾くるみ「三つの質疑」
    面白い

    法月綸太郎「挑戦状盗難事件、または名探偵オルメスの冒険」
    まずまず

    白井智之「「少女」殺人事件 」
    既読 まずまず

    犬飼ねこそぎ「スフィンクスの謎かけ」
    まずまず

    森川智喜「犯人当てショートショート キーワードは黒猫」
    まずまず

    北山猛邦「竜殺しの勲章」
    強引

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    2026年03月10日
  • 推理の時間です

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    講談社が発行している小説誌「メフィスト」に掲載された短編集。6篇入ってて本の前半が事件篇。後半が解決編。読者が推理して後半の解決編で答え合わせするパターンだったけど、全く分からなかった。whoダニットは、勘で犯人を当てられたけど論理はさっぱり。作家さんってすごい。

    ただ、恐らく読者への挑戦状というスタイルからか、何でそうなるの?とか、それって無理ない?とか、ストーリー部分の物足りなさを感じたところもあるので、私にはあんまりハマらなかった。

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    2026年02月02日
  • 先生、大事なものが盗まれました

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    設定がおもしろそうで手に取った本。島で探偵高校と怪盗高校と灯台のある高校、そこに通うそれぞれの学生幼馴染トリオ。ぶっ飛んだ設定と展開でしたが登場人物が受け入れてるのでそういうものか…とすんなり(?)飲み込めました。不思議な怪盗が盗む不思議なものたち。謎がたくさん残ってて続きがありそうなのにまだ出てないんですね…?気になります。

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    2026年01月31日
  • 『クロック城』殺人事件

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    世界観も登場人物の名前も、あまり入り込めない感じだった。
    ただトリックは面白くて、なるほど〜と興味深かった。

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    2025年12月20日
  • 私たちが星座を盗んだ理由

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    なんつー読後感…
    日常系のほのぼの短編かと思ったら、最後にガツンとエグいオチが待ってる。
    甘いココアを飲んでいたと思ったら底に苦いものがドロっと残っていて知らずに一気に飲み込んでしまったような感覚。
    学園物から、一見ファンタジーのような、SFっぽい舞台もあるし、一冊で色々なシチュエーションで楽しめる。
    ただ、全部最後に「グエッ」と声が出る笑

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    2025年12月18日
  • 『クロック城』殺人事件

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    鍵となるトリックは気に入りましたが、何か入り込めませんでした。

    これから読む方は、途中のページをパラパラ見ないでくださいね。
    ネタバレしちゃいますから。

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    2025年11月07日
  • 本格王2024

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    1編15分、世界がくるりと裏返る。
    ミステリのプロが厳選した、2024年を代表する本格アンソロジー。


    本格ミステリ作家クラブ選・編の、2023年発表の作品から厳選された本格ミステリアンソロジー。
    倒叙からダイイングメッセージ、日常の謎まで内容もバラエティに富んでいて面白いです。
    個人的によく読む、という作家さんも少なかったため、新鮮に楽しめました。

    以下、個別の感想を少しだけ。
    東川篤哉『じゃあ、これは殺人ってことで』……ドタバタした倒叙ミステリ。どんどん話がややこしくなっていく様に思わずくすっとしてしまいます。以前読んだときも思ったのですが、コメディ強めのノリについていけるかは好みが分かれそう。

    荒木あかね『答え合わせ』……ダイイングメッセージの解読ミステリ。語り手が国語教師なのが活きていて独創的で好きです。家族小説としても愛情が見えて良い。


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    2025年10月30日