北山猛邦のレビュー一覧
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今作はなんだかすとんと腑に落ちました。前作がもやもやしたから余計になのか。。
処刑道具コレクションがあるから『ギロチン城』なのかと思ったら、巨大なギロチンが仕掛けられてるお城なのですね。塔の間に渡してあってサロンを両断するギロチン…これはなかなか気付かないと思います。元の城主もこれで亡くなってるのに謎の死になってるなら、これギロチンは元の位置に戻す事が出来るのだろうな。
14人のコード名も凄かった…けれど、名前が一、ニ、三、四、五…ってヴィンスモーク家じゃないんだから…って思いました。悠と藍のYou&Iも。死には名前すらない。人々は人形だから名前も記号でしかない…というのならそうなのでしょう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ怖かった〜!ベッドの下に隠れてたら男が斧で鍵ぶっ壊して入って来るとか、人形が動くとか、鏡越しにアリスが見えるとか、覗き窓覗いたら殺人鬼の目が見えるとか…。何回も「こわ!」て声出た。ホラー小説かと思った。
舞台もトリックも複雑で超本格的なミステリー!犯人誰だろー!?とハラハラドキドキしながら読みましたよ。途中までは…。
犯人、そして動機については正直「へ??」だった。終盤の犯人の台詞ずっと「誰こいつ誰こいつ」って思いながら読んだ。笑
登場人物の人数を誤魔化す叙述トリック自体はいいとして、さすがに最初以外ずっといなかった人物がポッと出で犯人パターンは無いよ〜。というか海上がハッキリ「アリスが犯人」 -
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ネタバレ● 感想
気弱で引きこもりがちな名探偵,音野順が登場するシリーズ第2弾。第1弾の「踊るジョーカー」も読んでいて,「雰囲気が素晴らしい」として8点を付けていた。個々の作品の内容,感想はメモに記載。引きこもりの名探偵、音野順とワトソン役の白瀬白夜のやり取りはコミカルで面白い。この二人のキャラクター,関係性はなんとなく麻耶雄嵩作品のキャラクターに通じるものがある。どこか,浮世離れしているが,憎めないキャラクター。特に白瀬白夜が,麻耶雄嵩のメルカトルシリーズの美袋三条に近しいものを感じてしまう。どちらもミステリ作家だし。
北山猛邦は,最も好きなミステリ作家の一人で,文体が肌に合う。作品の雰囲気も好 -
Posted by ブクログ
ネタバレんー・・叙述ものって読んでてなんともこう、違和感を感じてしまうんですよね。だからこういうのを読みなれてくると初見から「ん?なんか・・・変だな」みたいなそこはかとない違和感を文章に感じつつ最後の真相で「ああやっぱりなあ」と。たまに「これは見事!」みたいなのもあるんですが、今回はそれほどでも・・・
叙述のための叙述という気がしてその部分が浮いてる印象。そもそもクローズドサークルで「生き残った人間の中に犯人が!」という思考で登場人物が何度も語っている中、犯人が全然疑われなかったのはどうして?殺害現場で姿を見られたことを語られていながら。そのあたり自分が読み逃してたのかな。
まあ正直なところ自分が叙述