北山猛邦のレビュー一覧

  • 少年検閲官

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    クロック城をはじめとする、いわゆる城シリーズのようなファンタジーな世界観で描かれたミステリーで読み進める中で、様々な情景が目に浮かぶようでした。
    一方で、本格ミステリーのスタイルをとっている謎解きの部分は、そのファンタジーな世界でのギミックをうまく活用してトリックを描き出しています。
    そのように描かれたストーリーなので、この世界に興味をそそられ、この世界の話をもっと読んでみたいと思わせるような読後感でした。

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    2022年07月24日
  • オルゴーリェンヌ

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    傑作です。
    ミステリの面白さが詰まった作品であり、なぜこのトリックを使用したかの答え、序奏の幻想的で儚げな物語、散りばめられたガジェットなどなどめちゃくちゃミステリ的な面白さ。よかった。

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    2022年05月11日
  • オルゴーリェンヌ

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    ネタバレ


    厚さが嬉しくなるほど夢中で読んでしまった。

    二転、三転。

    そして途中で気づいて
    嫌だ、嫌だと思うも
    1番苦しく切ない真実を突きつけられた。

    それなのに物語の美しさに
    まるでハッピーエンドかのような錯覚を覚える。

    クリスの冒険の続きを読みたい。
    けれどこれ以上のものが生まれるのだろうか。


    ちなみにカルテの『足枷』はなんだろう。
    高さが怖い、とかかな??
    それなら先輩のために頑張ってビルに登ったのはとてもかわいい。

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    2022年05月05日
  • 少年検閲官

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    オルゴーリェンヌ を買ったので、
    1作目を再読。
    だいぶ前に読んだけど
    世界観がすぐに思い出せた。
    この作者なのかこの作品なのかわからないけど
    すごく読みやすくて入り込みやすい。

    個人的にファンタジーが苦手なんだけど
    ファンタジーと見せかけて
    えげつないくらいちゃんと現実みがある。

    主人公が少年なのと
    ファンタジーのような世界の中で
    突然氷の刃を突きつけられるような感覚。
    とても好き。

    オルゴーリェンヌもすぐに読みだしました。
    3作目が随分出てないらしいけど
    早くもクリスとエノの物語を読みたい。

    それまでに北山猛邦さんの作品を漁りそう。
    オススメあったら教えて欲しいです。

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    2022年05月03日
  • オルゴーリェンヌ

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    ネタバレ

    作中の検閲官は中世の異端審問官とゲシュタポを混ぜたような連中で、存在そのものが「悪」と切って捨てたくもなるのだが、それでも彼らの、人殺しの話を何故読んだり書いたりするのか、という問いは、ミステリ読者として見過ごしにはできないだろう。この問いに少なくとも「人殺しの話が好きだからではない」と作品そのもので返答しているように思えることを、まずは讃えたい。ミステリとしてはこれでもかの物理トリックが、別の途方もない仕掛けの伏線であることに感嘆。素晴らしい。

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    2022年05月01日
  • 『アリス・ミラー城』殺人事件

    購入済み

    大好き

    北山さんの本の中で一番好きです。
    やられたーー!と思う結末。
    読了した後にすぐまた振り返って読みました。

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    2022年02月04日
  • 『アリス・ミラー城』殺人事件

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    ネタバレ

    うーんお見事!
    幻想的な雰囲気、「物理の北山」とはこういうことか、と膝を打ちたくなる華麗な物理トリック、密室、殺人の驚愕の動機、そして叙述トリック。

    叙述トリックに関しては、探偵たちが海上の証言を全く追及しないこと、アリスがほとんど登場しないことなどを不満点に挙げてる方もいたが、少なくとも前者に関しては海上はもはや狂人なので、探偵たちが相手にしないのもおかしくはないかと。

    初日の晩餐のシーンは本当に巧い。
    その他にもルディが人形と会話しているように錯覚させるなど、随所に見事な描写が見られる。
    個人的には、『鏡の国のアリス』を模した城であることがトリックのための"必然"で

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    2021年11月23日
  • アルファベット荘事件

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     雪に閉ざされた屋敷、互いに接点のない個性的な招待客、いつまで経っても現れない家主、呪いの箱、巨大なアルファベットのオブジェ、足跡のない庭。
     ミステリー小説の真ん中にあるような作品だった。
    「あ、そうか」と灯台下暗しなトリック。それに気がつけなかった少しの悔しさと、圧倒的な清々しさにこれ以上綺麗に嵌るピースはないのだと思った。
     でもやはり、続きを求めて読み進めた、あの早る気持ちを抑えていれば或いは……と少し思う。

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    2021年10月19日
  • 踊るジョーカー

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    寝る前に1話ずつ読めるような短編のミステリーが読みたくてこれをチョイス。
    気弱すぎて心配になってしまう音野が探偵。
    トリックが結構アクロバティックっで、一瞬よく分からない私のような読者のために、図解がついていたのがありがたかった。
    三作目まで出ているシリーズのようなので、順次読んでいきたい。

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    2021年09月19日
  • 密室から黒猫を取り出す方法

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    気弱で引きこもり、名探偵という部分以外はけっこう自分に似ている(笑)と勝手に思い、密かに親近感を抱いています。
    ここに出てくる犯人もどこか憎めなかったり、唐突に第2の探偵が出てきたり、ストーリーにも強弱があってとても面白いです。この短編集、個人的なお気に入りは「停電から夜明けまで」。

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    2021年05月08日
  • 『クロック城』殺人事件

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    メフィスト賞受賞作にして、北山猛邦デビュー作。トリックも、強烈な真相も楽しめた。SFあるいはファンタジー的世界観だが、そこはあまりミステリとは関わらなかったり。それでもSF部分もなかなか面白いのだが。文章も読みやすい。これはファンになりそう。

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    2021年04月11日
  • 密室から黒猫を取り出す方法

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    ネタバレ

    引きこもり探偵・音野順シリーズの第二弾。しかし文庫化までに十年掛かったと言われるとちょっとショックだな。おもしろいのに。音野探偵のキャラもあって、コメディ調で、殺人も起きるのにほのぼのしたトーンでお話は進む。「密室から黒猫を取り出す方法」で猫がバネにじゃれつく展開には、声を出して笑ってしまった。そんな中で「音楽は凶器じゃない」の苦い結末だけが異色。こり過ぎで、短編にはもったいないような気さえする、「物理の北山」らしい密室トリックがあったり、いろいろ豪華な短編集。

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    2021年02月13日
  • 密室から黒猫を取り出す方法

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    単行本刊行から12年、前作「踊るジョーカー 名探偵音野順の事件簿」の文庫化から10年、まさに待望の文庫化であります。
    創元推理文庫の扉の裏には、日本人作家の著作であっても英語タイトルが記されているのですが、前作「踊るジョーカー」の英語タイトルは、"The Adventure of the Weakest Detective"(世界一気弱な名探偵の冒険)!?

    主人公の音野順は推理の才能がありながら、引きこもりがちで臆病で人と話したがらず、口を開けば「いやだ」とか「ううっ」とか「えっと」としか言わないような名探偵で、友人で推理作家で事件簿の記録者で助手役も努める白瀬白夜に駆り

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    2021年02月07日
  • つめたい転校生

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    タイプでいうと、「私たちが星座を盗んだ理由」と雰囲気が似通っている短編集。
    恋愛ものであり、青春ものであり、ファンタジックっでもあって、そやけどしっかりとミステリー。

    裏表紙のあらすじすら読まずに、一話目から順番に読んでいくことをオススメします。
    一話一話の面白さや衝撃もさることながら、続けて読んでこそ現れる、味わえる面白さや衝撃も堪えられません。

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    2016年08月11日
  • 名探偵音野順の事件簿 (1)

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    小説で読んだことがあったから、何となくイメージは頭に思い浮かんでいたけれど、マンガとして読んでみると、いろいろ想像と違うところがあって面白かった。また小説を読み返してみたいと思った。

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    2016年02月15日
  • 猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数

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    とても斬新な探偵小説でした。
    舞台立てとしてはクローズド・サークルの一形態である「孤島もの」になります。
    日本で唯一、探偵助手に関する技能と実践を学べる、大東亜帝国大学の探偵助手学部に入学したクンクンこと君橋君人とマモルこと月々守は、若くて頼りなさげな女探偵・猫柳十一弦が指導教官の弱小ゼミに入ります(ゼミ生は二人だけ)。
    名探偵の誉れ高い雪ノ下が指導する名門ゼミとの合同合宿で訪れた孤島で連続殺人に見舞われて…

    この手の話では、名探偵は犯人の後追いがちになるものですが、頼りなげに思えた猫柳探偵が、文字どおり命懸けで犯人の企てに立ち向かいます。

    著者のデビュー作である『「クロック城」殺人事件』

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    2015年03月14日
  • 少年検閲官

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    温暖化と異常気象によって海面が上昇し水没しかけている世界。
    そして、情報統制と検閲のため書物もなく「ミステリ」の概念自体が人々の共通認識として成立しない世界。
    そこで起こる不可思議な事件を引き起こしているのは「探偵」と言われていて…
    北山さんらしい世界観の中で、二人の少年によって謎が解き明かされていく。
    うん、こんな話大好きです。

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    2013年09月26日
  • 『ギロチン城』殺人事件

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    すごく面白かった!!大好きな本。設定、世界観、登場人物、全てが上手く、好みだった。この幻想的で美しくも、残酷な世界を書ける北山さんはさすが。

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    2013年06月25日
  • 踊るジョーカー

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    気弱な探偵とそれを世に引き出そうと頑張る作家のワトソンという組み合わせが、解説にもありますが無理なくいいコンビになっています。
    確かにこれを読むと、古典をまた読みたくなる。不思議な魅力がありました。
    気軽に読めて重苦しくなく、その上事件性やトリック、解決法が古典ミステリ的で、あっという間に読んでしまって「ああまだ足りない!もっと読みたい!」と久々に思った一冊でした。

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    2012年09月03日
  • 踊るジョーカー

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    主人公二人のやりとりが目の前に浮かび上がるような、素敵な空気感を
    創り上げている作品。

    ミステリなのに、笑えてほっこりできて、
    かなり好みの作品。

    北山さんの別の本も読もう。

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    2012年02月15日