北山猛邦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初の子供時代のお話が何なのかずっと引っかかっていましたが、最後の最後で明かされてびっくりしました。
子供の頃と今と、性格が変わっていて全然分からなかったです。
美久月さんに関しては、性格を上手く装っているのかもしれませんが…。
あとがきに、多少無茶なトリックがあると作者自身も書いておりますが、創生の箱の仕掛けや死体移動のトリックを推理するのはとても楽しかったです。
250ページほどでしたが、最初から最後までとても綺麗にまとめられていると思ったので、星5つをつけさせていただきました。
美久月さんやディが他の事件に遭遇するお話も読んでみたいのですが、おそらくシリーズものではなさそうですよね… -
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これめちゃくちゃ面白いです!
有名な6名の作家さんがそれぞれ短編で
ミステリーを書いていますが、
それだけではなく、別の作品の推理をしています。
推理小説の3つの謎である、
【フーダニット】…誰が
【ホワイダニット】…動機は
【ハウダニット】…どうやって
が問われた作品がそれぞれ2作ずつ楽しめます。
問題編、解答編、推理編で大きく章が分かれていますが、おすすめの読み方は
まず問題編を読んで自分で推理した後に
推理編を読んで、最後に解答編に行く読み方です。
ほとんどの作家さんが正解していて、
さすがとしか言えないです。
中には「全然わかんない~!けどこうかな~」みたいな人間味のある解答もあっ -
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プロローグにあたる「序奏 月光の渚で君を」読んだだけで、一つの短編を読み終えたかのように、ちょっと間を置いて余韻に浸ってしまいました。
同じ著者の「ギロチン城」のプロローグ「首狩り人形」を読んだ時のような衝撃でした。
そして本編、「うんうん、これぞ北山作品やんな」と期待を裏切らない世界観とストーリー、そして蠱惑的な謎の数々とそれを可能にする物理トリック(偉そうに言ってるけど、全く謎は解けませんでしたが…)。
読み終わって思ったのは「ちょっとマイクル・コーニイ入ってるかも」でした。
決して多作ではないけど、新作が出るたび、もとい文庫化されるたびに買ってしまう北山猛邦さん、もっともっと作品を読みた -
Posted by ブクログ
かなり好きな小説
少しの不思議と哀切、そのバランスが素晴らしい。
お気に入りは表題作/いとしいくねくね/小さいピアニスト
特にいとしいくねくねは今まで読んだ短編の中でベスト5に入るほど好きな作品だった。
この作品を読み始めてから読み終えるまでに間に、母がステージⅣの癌であることを聴いた。まだ54歳だというのに。ここ数日は実家に帰ってきて泣いている父の面倒を見たり、家族ができるだけ笑顔でいれるように努めてはいるが、つらい。
5年以内の生存率が17%とされている中で、母がこれからどれほどの長さを生きられるのかはわからないが、10年生きても60代。寂しくて寂しくて堪らない。
少しでも長生きで -
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ネタバレ読む順番は恐らく違ったのだろうが、北山ミステリは初読みだ。叙述トリックのものは読んでいたが、ここまでの物理トリック。説明的なのに説明だけでは終わらない、雰囲気や温度感、空気感も大事に描かれていた。
何より少しずつ小さな不明点を明らかにすることで、1番大きな伏線を回収することへ繋がる。残った人たちの推理が、その人の都合で解釈されていく中、もっとも冷静で冷酷な答えに導かれる。歯車が噛み合ってしまった無念さも、オルゴールの世界観と同期されている気がした。
順番は違ったのだろうが、1作目に選んで正解だったと思う。解説にもとても作者への愛を感じることができた。少年検閲官や、他の作品も読んでみようと思 -
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オルゴーリェンヌ を買ったので、
1作目を再読。
だいぶ前に読んだけど
世界観がすぐに思い出せた。
この作者なのかこの作品なのかわからないけど
すごく読みやすくて入り込みやすい。
個人的にファンタジーが苦手なんだけど
ファンタジーと見せかけて
えげつないくらいちゃんと現実みがある。
主人公が少年なのと
ファンタジーのような世界の中で
突然氷の刃を突きつけられるような感覚。
とても好き。
オルゴーリェンヌもすぐに読みだしました。
3作目が随分出てないらしいけど
早くもクリスとエノの物語を読みたい。
それまでに北山猛邦さんの作品を漁りそう。
オススメあったら教えて欲しいです。
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Posted by ブクログ
ネタバレうーんお見事!
幻想的な雰囲気、「物理の北山」とはこういうことか、と膝を打ちたくなる華麗な物理トリック、密室、殺人の驚愕の動機、そして叙述トリック。
叙述トリックに関しては、探偵たちが海上の証言を全く追及しないこと、アリスがほとんど登場しないことなどを不満点に挙げてる方もいたが、少なくとも前者に関しては海上はもはや狂人なので、探偵たちが相手にしないのもおかしくはないかと。
初日の晩餐のシーンは本当に巧い。
その他にもルディが人形と会話しているように錯覚させるなど、随所に見事な描写が見られる。
個人的には、『鏡の国のアリス』を模した城であることがトリックのための"必然"で