北山猛邦のレビュー一覧

  • アルファベット荘事件

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    ネタバレ

    最初の子供時代のお話が何なのかずっと引っかかっていましたが、最後の最後で明かされてびっくりしました。
    子供の頃と今と、性格が変わっていて全然分からなかったです。
    美久月さんに関しては、性格を上手く装っているのかもしれませんが…。

    あとがきに、多少無茶なトリックがあると作者自身も書いておりますが、創生の箱の仕掛けや死体移動のトリックを推理するのはとても楽しかったです。

    250ページほどでしたが、最初から最後までとても綺麗にまとめられていると思ったので、星5つをつけさせていただきました。
    美久月さんやディが他の事件に遭遇するお話も読んでみたいのですが、おそらくシリーズものではなさそうですよね…

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    2024年06月06日
  • 『アリス・ミラー城』殺人事件

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    ネタバレ

     『鏡の国のアリス』を連想させる『アリス・ミラー城』に探偵たちが集められ、次々に殺されていく…というクローズドサークルに密室、バラバラ死体などミステリー好きを刺激する要素が目白押しで最高だった。そして犯人が語る動機の歪さが不気味だったし、ラストの衝撃は「アンフェアかな?」と思ったけど自分は好きだった。

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    2024年06月02日
  • 推理の時間です

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    これめちゃくちゃ面白いです!
    有名な6名の作家さんがそれぞれ短編で
    ミステリーを書いていますが、
    それだけではなく、別の作品の推理をしています。
    推理小説の3つの謎である、
    【フーダニット】…誰が
    【ホワイダニット】…動機は
    【ハウダニット】…どうやって
    が問われた作品がそれぞれ2作ずつ楽しめます。

    問題編、解答編、推理編で大きく章が分かれていますが、おすすめの読み方は
    まず問題編を読んで自分で推理した後に
    推理編を読んで、最後に解答編に行く読み方です。

    ほとんどの作家さんが正解していて、
    さすがとしか言えないです。
    中には「全然わかんない~!けどこうかな~」みたいな人間味のある解答もあっ

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    2024年05月16日
  • 『クロック城』殺人事件

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    とても面白かった。
    作中を通じてどこか悲しげな、寂しげな雰囲気があるが、これも世紀末ものの特有のものなのか(?)
    トリックも面白く、読者としての納得感もある

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    2024年05月09日
  • 推理の時間です

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    私は、方丈さんが大好きなので、この本も方丈さん目当てで購入。
    方丈さんの話し、面白かった。一応、推理を試みたが、撃沈です。一応、全ての作家さんで推理を試みたのですが、難しかった。
    推理編での作家さんの推理を見て、凄いと圧倒された。

    方丈さん以外、今まで読んだ事ない人ばかりで楽しめました。方丈さん以外の方だと、特に、北川さんと法月さんが面白かったです。

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    2024年05月05日
  • さかさま少女のためのピアノソナタ

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    装画のような印象の物語に予想できない結末が待つ5話の短編集

    こちらも面白かった!
    「私たちが星座を盗んだ理由」を楽しめた人はこの作品も楽しめると思う!
    短編だけど世界観が印象的でどれも心に残る
    「今夜の月はしましま模様?」が特に好き

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    2024年04月30日
  • 踊るジョーカー

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    気弱で人見知りで消極的でネガティブな探偵と、彼を名探偵に仕立てようとする推理作家。この組み合わせに心踊る。
    真相はわかりやすいが、それはミステリ的構造が美しいから。推理の筋道が整った本格ミステリ。何もかも好みでした。

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    2024年04月01日
  • オルゴーリェンヌ

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    プロローグにあたる「序奏 月光の渚で君を」読んだだけで、一つの短編を読み終えたかのように、ちょっと間を置いて余韻に浸ってしまいました。
    同じ著者の「ギロチン城」のプロローグ「首狩り人形」を読んだ時のような衝撃でした。
    そして本編、「うんうん、これぞ北山作品やんな」と期待を裏切らない世界観とストーリー、そして蠱惑的な謎の数々とそれを可能にする物理トリック(偉そうに言ってるけど、全く謎は解けませんでしたが…)。
    読み終わって思ったのは「ちょっとマイクル・コーニイ入ってるかも」でした。
    決して多作ではないけど、新作が出るたび、もとい文庫化されるたびに買ってしまう北山猛邦さん、もっともっと作品を読みた

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    2023年08月05日
  • つめたい転校生

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    かなり好きな小説

    少しの不思議と哀切、そのバランスが素晴らしい。
    お気に入りは表題作/いとしいくねくね/小さいピアニスト

    特にいとしいくねくねは今まで読んだ短編の中でベスト5に入るほど好きな作品だった。


    この作品を読み始めてから読み終えるまでに間に、母がステージⅣの癌であることを聴いた。まだ54歳だというのに。ここ数日は実家に帰ってきて泣いている父の面倒を見たり、家族ができるだけ笑顔でいれるように努めてはいるが、つらい。
    5年以内の生存率が17%とされている中で、母がこれからどれほどの長さを生きられるのかはわからないが、10年生きても60代。寂しくて寂しくて堪らない。
    少しでも長生きで

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    2023年06月23日
  • さかさま少女のためのピアノソナタ

    ネタバレ 購入済み

    ちょっとした驚きが!

    最後の方で、思いもよらない展開になるお話ばかりで、面白かったです!
    その後のことを想像すると切なかったり怖かったり・・・。
    どこか幻想的で、不思議な感じはいつもの北山先生です。個人的に、唯一のハッピーエンドと言える「さかさま少女のためのピアノソナタ」が良かったです。やっぱりハッピーエンドは良いですね(^^)

    #シュール #怖い #切ない

    1
    2023年06月23日
  • 猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数

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    とても面白かった。探偵が広く公認された世界という変わった設定だけど、その設定がミステリーの世界観を壊すことなく成立してるし、キャラクターたちも「探偵」「探偵助手」という設定にきちんと従って行動してるので不自然さがなくスッキリ読めました。
    理路整然とした、無駄のない話だと思いました。何より、キャラクターが魅力的なのがよかった。

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    2023年02月22日
  • オルゴーリェンヌ

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    ネタバレ

    読む順番は恐らく違ったのだろうが、北山ミステリは初読みだ。叙述トリックのものは読んでいたが、ここまでの物理トリック。説明的なのに説明だけでは終わらない、雰囲気や温度感、空気感も大事に描かれていた。

    何より少しずつ小さな不明点を明らかにすることで、1番大きな伏線を回収することへ繋がる。残った人たちの推理が、その人の都合で解釈されていく中、もっとも冷静で冷酷な答えに導かれる。歯車が噛み合ってしまった無念さも、オルゴールの世界観と同期されている気がした。

    順番は違ったのだろうが、1作目に選んで正解だったと思う。解説にもとても作者への愛を感じることができた。少年検閲官や、他の作品も読んでみようと思

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    2022年08月10日
  • 少年検閲官

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    クロック城をはじめとする、いわゆる城シリーズのようなファンタジーな世界観で描かれたミステリーで読み進める中で、様々な情景が目に浮かぶようでした。
    一方で、本格ミステリーのスタイルをとっている謎解きの部分は、そのファンタジーな世界でのギミックをうまく活用してトリックを描き出しています。
    そのように描かれたストーリーなので、この世界に興味をそそられ、この世界の話をもっと読んでみたいと思わせるような読後感でした。

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    2022年07月24日
  • オルゴーリェンヌ

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    傑作です。
    ミステリの面白さが詰まった作品であり、なぜこのトリックを使用したかの答え、序奏の幻想的で儚げな物語、散りばめられたガジェットなどなどめちゃくちゃミステリ的な面白さ。よかった。

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    2022年05月11日
  • オルゴーリェンヌ

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    ネタバレ


    厚さが嬉しくなるほど夢中で読んでしまった。

    二転、三転。

    そして途中で気づいて
    嫌だ、嫌だと思うも
    1番苦しく切ない真実を突きつけられた。

    それなのに物語の美しさに
    まるでハッピーエンドかのような錯覚を覚える。

    クリスの冒険の続きを読みたい。
    けれどこれ以上のものが生まれるのだろうか。


    ちなみにカルテの『足枷』はなんだろう。
    高さが怖い、とかかな??
    それなら先輩のために頑張ってビルに登ったのはとてもかわいい。

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    2022年05月05日
  • 少年検閲官

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    オルゴーリェンヌ を買ったので、
    1作目を再読。
    だいぶ前に読んだけど
    世界観がすぐに思い出せた。
    この作者なのかこの作品なのかわからないけど
    すごく読みやすくて入り込みやすい。

    個人的にファンタジーが苦手なんだけど
    ファンタジーと見せかけて
    えげつないくらいちゃんと現実みがある。

    主人公が少年なのと
    ファンタジーのような世界の中で
    突然氷の刃を突きつけられるような感覚。
    とても好き。

    オルゴーリェンヌもすぐに読みだしました。
    3作目が随分出てないらしいけど
    早くもクリスとエノの物語を読みたい。

    それまでに北山猛邦さんの作品を漁りそう。
    オススメあったら教えて欲しいです。

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    2022年05月03日
  • オルゴーリェンヌ

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    ネタバレ

    作中の検閲官は中世の異端審問官とゲシュタポを混ぜたような連中で、存在そのものが「悪」と切って捨てたくもなるのだが、それでも彼らの、人殺しの話を何故読んだり書いたりするのか、という問いは、ミステリ読者として見過ごしにはできないだろう。この問いに少なくとも「人殺しの話が好きだからではない」と作品そのもので返答しているように思えることを、まずは讃えたい。ミステリとしてはこれでもかの物理トリックが、別の途方もない仕掛けの伏線であることに感嘆。素晴らしい。

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    2022年05月01日
  • 『アリス・ミラー城』殺人事件

    購入済み

    大好き

    北山さんの本の中で一番好きです。
    やられたーー!と思う結末。
    読了した後にすぐまた振り返って読みました。

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    2022年02月04日
  • 『アリス・ミラー城』殺人事件

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    ネタバレ

    うーんお見事!
    幻想的な雰囲気、「物理の北山」とはこういうことか、と膝を打ちたくなる華麗な物理トリック、密室、殺人の驚愕の動機、そして叙述トリック。

    叙述トリックに関しては、探偵たちが海上の証言を全く追及しないこと、アリスがほとんど登場しないことなどを不満点に挙げてる方もいたが、少なくとも前者に関しては海上はもはや狂人なので、探偵たちが相手にしないのもおかしくはないかと。

    初日の晩餐のシーンは本当に巧い。
    その他にもルディが人形と会話しているように錯覚させるなど、随所に見事な描写が見られる。
    個人的には、『鏡の国のアリス』を模した城であることがトリックのための"必然"で

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    2021年11月23日
  • アルファベット荘事件

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     雪に閉ざされた屋敷、互いに接点のない個性的な招待客、いつまで経っても現れない家主、呪いの箱、巨大なアルファベットのオブジェ、足跡のない庭。
     ミステリー小説の真ん中にあるような作品だった。
    「あ、そうか」と灯台下暗しなトリック。それに気がつけなかった少しの悔しさと、圧倒的な清々しさにこれ以上綺麗に嵌るピースはないのだと思った。
     でもやはり、続きを求めて読み進めた、あの早る気持ちを抑えていれば或いは……と少し思う。

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    2021年10月19日