北山猛邦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
《クローズド・サークルの可能性は、まだこんなにも残されている》
城シリーズ、5作目。
…シリーズ5作目!?
( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
レビューを拝読して手に取った作品。
まさかのシリーズものであることを知りませんでした…!
私はシリーズものはなるべく順番に読みたいタイプ。
なので調べてみると、城シリーズは1作1作独立していて、横の繋がりがなく、どの順番で読んでも大丈夫とのことで!
安心してこちらから読むことに✧*。
凍てつく世界を旅する少年・ルーサは壁で囲まれた城塞都市・石球城に迷い込む。無数の石球が散らばり、永遠に夜が明けない閉ざされた街は、九人の王が支配し、十三の灯台とそこに住む巫女によって保たれていた。自身の正体を知るため、ルーサは“世界の果て”を目指す少年・ロメリアと、巫女・カヮクの灯台を訪れるが、待っていたのは密室首切り死体。巫女殺しの疑いをかけられたルーサは犯人を捜索するが、今度はべつの巫女が密室首切り死体として発見されーー。
連続巫女殺しの犯人は? 「石球城」の驚愕の真実とは?
まずこの世界観がすごいっ!
私は「進撃の巨人」が思い浮かびました( ˘꒳˘ ).。oO
連続巫女殺しの犯人の謎と並行して、主人公の謎であったり、石球城の謎であったり、この世界の謎であったり…謎が謎を呼ぶ展開でドキドキハラハラワクワクして面白かった(っ ॑꒳ ॑c)
あらすじにも帯にも書いてあることなので書いちゃいますけど、一つの読みどころはやっぱり13の密室とそのトリック。
現代って昔より密室を成立させることが難しいじゃないですか?
それなのに、13もの密室を成立させている。
しかも似たような密室は一つもなく、全部に趣向が凝らされている。
これがとにかくすごすぎました!
一つの作品として使えそうなトリックが、本作には一気に詰め込まれている感じで、謎解きも圧巻。
でもルーサの言葉通り、ついていけないレベルの難易度のものもあり、これだけ高度なトリックが連続で披露されると、私はちょっと食傷気味でした(›´-`‹ )
そして本作の面白さは、事件を解くために必要な人物が、その都度都合よく登場するようには感じられないところにもあると思う。
ルーサが出会った人々との出来事が、後の展開を理解するためのピースになってくるし、事件を通して築かれていく関係性もよかった。
終盤、それまでの出来事がすべて一本の物語として繋がっていく展開、そしてラストも圧巻でした!
緻密に練られ、かつ難しいところがありつつも、全てにおいて説得力のある世界観、すごすぎました…!
ちょっと私の頭ではついていけないところもあり、★5ではないけれど、これは私の頭の問題です。゚(゚´ω`゚)゚。
まるで何作品も同時に読んだような満足感でした!
来年もシリーズ最新刊『火刑城』殺人事件が刊行予定!楽しみ♡
城シリーズ、1作目から4作目も読もう(*•̀ㅂ•́)و✧
また積読が増える予感…! -
Posted by ブクログ
北山猛邦さんの作品を読んだのは星座、さかさま少女に次いで3冊目ですね
そして本作がデビュー作ときた
終末世界で終日土砂降りの中、壁に大量の人面が浮き出ているクロック城で連続殺人が発生、しかも首を切断されている…眠り姫、謎の組織の登場とストーリーに没入するのに時間がかかりましたが、まぁ入ってしまえばあっという間に読み進めていけましたね!
トリックが露呈してからも続く犯人との攻防は緊迫感にあふれており、城の全貌に説明がつけられた時はかなりの驚きと不思議な感じをまといつつもまぁ納得できました
スマホをはじめとする通信機器類が登場しない作品も良いものですね♫ -
Posted by ブクログ
世界の終わりに3つの時を刻む大時計が備え付けられた『クロック』城で殺人事件が起きた。
2体の屍体には首がなかった。そしてその首は、眠り続ける美女・未音の部屋に飾られていた。
事件を解決することも犯人が逃げることも意味がないかもしれない。どうせ世界は終わるのだから。
想像していなかった世界線でのストーリーに戸惑いつつ、読み進めるうちにどんどん深みへハマっていった。
壁の人面瘡、首を切られた屍体、移動した首、3つの大時計。一見関係なさそうな全ての事柄を全て回収するラストは圧巻。二転三転する推理ショーも胸熱で犯人あってたのに途中危うく騙されそうになってしまった。オリジナリティ溢れる結末も良かった。
少し前の作品だが初読み作家さんだったので、とても新しく感じた。さすがメフィスト賞受賞作。もっと評価されて良い昨日だと思う。 -
Posted by ブクログ
これはファンタジーミステリーですねっ♪
ある日突然、目が覚めたらそこは異世界のような石球城
そこには空もなく月も星も太陽も昇らない
石球城を照らすのは城を囲むように聳え立つ13の灯台
そしてその灯台を守る13人の巫女たち
彼女たちが、どんどん殺されていく
首を斬られた頭部なしの屍体になって発見される
事件現場は常に【密室】
いったい誰が?どうやって?どこへ逃げた?
石球城自体も13の灯台を取り囲む壁によって遮断された、完全なるミステリーサークル
こんなとんでもない仕掛けを最後に綺麗に回収する北山さんは凄い!!!
正直、トリックは「いやそれは流石に無理が…」と思うものもあったけど
最後の伏線回収と謎解きは凄かった。
そして至る所にある地図とかイラストとかがとても綺麗でわかりやすい。
理系っぽい謎解きやSFチックなものも良い
そしてラスト
いやー読み切った満足感と大団円。
とても美しいその光景に…
お腹いっぱいです(*^▽^*) -
Posted by ブクログ
ネタバレ城シリーズの新刊はのっけからファンタジー。
凍てついた世界から、主人公ルーサがたどり着いたのは城壁に囲まれ13の灯台がそびえる「石球城」。
その名の通り、街なかにも塔にも大小の石球がゴロゴロしています。
それぞれの灯台には巫女がいて、夜しかないため「結晶髑髏」が篝火のように焚かれて、住人はその明かりで暮らしている。
そんな世界で、巫女が一人、また一人と殺されていく……しかも現場は全て密室。一体犯人は?その目的は??
匿ってくれたロメリアと共に、ルーサは謎を追いかけていく…
城シリーズ新刊はガッツリファンタジーなんだな…と思いましたが、地球凍結で文明が滅んでるアポカリプスものかな?というのが端々に見えていました。
13の密室殺人、密室トリックは力技なのもあるし仕組みがよくわからん…となりました。13という、物量がすごいのだけはわかった。
世界の終わりが描かれるのかと思いきや…!となる崩壊とその後。13の尖塔というのにも意味があったのかぁ。巫女たちの望みはこれで叶うんだな。
ラストシーンもとても美しくて。
久方ぶりの城シリーズ、世界を堪能できました。現実味がない世界でミステリ、たまりません。
今のところ、
ギロチン>石球>瑠璃>>クロック>>>>>アリス・ミラーかな…
「『火刑城』殺人事件」も楽しみです。 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ壮大な話でした。
石球城と呼ばれる世界を舞台にしたミステリ。
世界観が独特で謎だらけなのですが、さらに密室が13個も出てくるのです…しかも、全部違うトリックで作られた密室…!作者の労力と頭の良さに脱帽。
そして、物理トリックとは、文字通り「物理学」を使ったトリックということなんですね…。物理学めちゃくちゃ苦手だったので、物理法則でそうなるというならそうなんでしょうね…(遠い目)という認識しか私の頭ではできずでしたが、図解されているのでなんとかついていけました。
犯人の正体と動機には素直に納得できないものがありますが(特殊設定でファンタジックな世界観とはいえちょっとご都合主義では…)、それでも読んでよかったと思ったのは、物語ラストの光景がとても美しかったから。このラストが読めただけでもう、あぁ良かったな…ってなってしまう。
そして、石球城の正体に驚愕と感動。全てのことには意味があるんだなぁ。こんな世界を作り出してしまう北山さんの頭ってどうなってるの…。 -
Posted by ブクログ
約束の地『最果ての海』を目指して旅していたルーサは、氷の大地で亀裂(クレバス)に滑落。。。
ロメリアという少年に看病されて意識を取り戻す。そこは「石球城」という名の王国で、13の灯台と城壁に囲まれたクローズド•サークルだった。やがて灯台守の巫女が灯台内の密室で首無し死体で発見される殺人事件が次々と発生し…
攻めたなー!
“物理の北山“の異名通り、物理トリックのオンパレード。これでもかと攻め立てる数々のトリックは、全て物理法則に基づいて解説図付きでわかりやすい。あまりにも奇想過ぎて失笑するのもあるけど、原理原則に腹落ちして驚嘆するのもあり、総じて楽しめた。探偵ガリレオ•湯川学なら全部暴けただろうか。
人間ドラマ的な面白さはゼロに等しいけど、トリック偏重に振り切ってて潔い。SF、ファンタジーの要素もあるが骨子はゴリゴリの本格ミステリ。
ルークは何処からきたのか?海は何処にあるのか?ロメリアの父の真相は?複数の謎が一気に収斂する「石球城」の真実にはWAO!
作者の《城シリーズ》は初読み。本作は21年ぶりのシリーズ作品で、来年も新作が出る模様。この手の物理トリックは嫌いじゃないのでもう一冊は読んでみようかな。
《城シリーズ》
1.『クロック城』殺人事件
2.『瑠璃城』殺人事件
3.『アリス・ミラー城』殺人事件
4.『ギロチン城』殺人事件
5.『石球城』殺人事件
6.『火刑城』殺人事件 -
Posted by ブクログ
ネタバレ石球城という壁に覆われた不思議な街で次々と起こる13の密室殺人。犯人はどうやって連続密室殺人を起こしたのか、石球城の壁の向こうはどうなっているのか、そして主人公ルーサはどうやってこの街にやってきたのか。
まずは凄すぎるの一言に尽きる。これちゃんと全部解決するのか…?と不安になるほど謎が多かったけど、見事に伏線回収されてスタンディングオベーション。怒涛の密室殺人解決編はしっかり物理ってかんじですごかったけど頭疲れた。笑
世界観も好きだったし、ルーサとロメリアのボーイミーツボーイがとてもよかった。ルーサが石球城の人々よりロメリアを取った終わり方も個人的ドタイプだった。
世界観が好きだったからこそ、もうちょっと巫女たちのキャラ深掘りしてほしかったな〜って気持ち。