北山猛邦のレビュー一覧
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ネタバレ謎めいたアンティーク「アリス・ミラー」を求めて、孤島に渡った八人の探偵を迎える、二人の招待側。彼らが次々と異様な方法で殺されていくという典型的なクローズドサークルもの。巻末解説によると、作者のこれまで2作品はミステリマニアのコミュニティでの評価が今ひとつで、本作で初めて高い評価を得たそうだ。それというのも、本作はそうしたマニアに、いわば媚びた作品であるらしい。それで評価が上がるというのも嫌な話だが、なんとなく作者が無理しているような感じがあって、それが嫌な感じを増幅する。個人的には第一作の「クロック城」のほうがずっと面白かった。売りの物理トリックの出来は「クロック城」の方が数段上だしね。こちら
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物理トリックの名人でもある北山猛邦先生のデビュー作にして、メフィスト受賞作品!
「終わりを迎えつつある世界」、世にも奇妙な建物「クロック城」、謎だらけの組織「SEEM &十一人委員会」などなどとても珍しいストーリー構成となっております。
ミステリーとしての首無し死体などはとても高評価ですが、作文全体に漂う暗い感じが私としてはやや苦手意識を感じました。また、専門用語が多く少し苦労しました(笑)
しかし、メイントリックは大変素晴らしいです。物理トリックが如何なるものかを印象付けられました。
また、最後の最後に大どんでん返しもあり、終盤にかけて怒涛の展開もかなり緊張しながら楽しみま -
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ネタバレ〇 概要
架空の島「凪島」を舞台として,「愛」や「勇気」など,形のないものまで盗む伝説の怪盗,怪盗フェレス。その解答をめぐる3つの短編からなる短編集。「誰が」でも「どうやって」でもなく,「何が盗まれたのか」を描く異色のミステリ
〇 総合評価 ★★★☆☆
架空の世界で,怪盗が何を盗んだかを推理するというオリジナリティのある作品。3つの短編からなり,怪盗フェレスの正体や,フェレスがなぜ記憶を失ったのか,など,明らかに謎を残して終わる。
3つの短編はいずれも,十分楽しめるデキ。軽いミステリで,寝る前に読んだり,通勤電車で読むには最適だろう。盗まれるものが「次元」だったり,「携帯電話についての -
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ネタバレ禁と解説で大好きな有栖川さんが言っているので、トリックについては触れないことにする。
1999年、世界の終焉を間近に控えた物語。
明日滅びるかもしれない不安を抱える世界で、南深騎は菜美とともに探偵としての仕事を続けている。
彼にしか出来ないある技を武器にして。
瑠華という少女から依頼を受け訪れたのは、巨大な時計が3つ並んでいる「クロック城」。
未来、現在、過去を現しているという時計は、それぞれ時間がズレている。
世界を救う鍵となるのか、それとも世界を滅ぼす弾きがねとなるのか。
正体不明の「真夜中の鍵」をめぐって対立する十一人委員会と武装集団SEEM。
そして、存在しているのに存在して -
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ネタバレクローズドサークルもの。「探偵助手学部」という学部がある「探偵」というものの存在価値が高い世界が舞台。探偵助手学部の合宿で,千年館孤島研修で孤島に行くことになる。お約束どおり嵐になり,閉ざされた空間になるが,通信装置は生きており,登場人物の1人,五十嵐は,外部に島で起こっていることを伝えている。また,携帯電話でバンバン外に連絡を取っている。
そんな中で,7人もの人を殺害しようとする連続殺人を企てるのであり,リアリティは全くない。それでも,この閉ざされた環境での連続殺人という設定はワクワクしてしまった。
世界を測る単位を見立てて殺人をするというミッシングリングがあり,猫柳はミッシングリング